災害発生時の正しい対応!建設業での事例と解決策

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現場監督の精神障害罹患・自殺は全年代で40歳代が最多!手遅れになる前に知っておきたい備え

令和元年(2019年)、厚生労働省が行った職種調査で建設業がピックアップされました。

(この年以降は他の職種の情報が公開されていて、建設業は令和元年の情報が最新データです)

職種・年代別にみた精神障害の事案数のうち、現場監督・技術者は40歳代が精神障害罹患のピークに。

出典:厚生労働省「令和元年版過労死等防止対策白書

精神障害とは代表的なものとして、統合失調症・気分障害(うつ病、双極性障害)が挙げられます。

ランメイシ

40歳代が1番目、30歳代が2番目に多いということは、年齢・経験年数の増加と共に責任重くなって精神を病んでしまう傾向にあるようです。

仕事が要因での自殺(未遂含む)は全職種54人のうち、現場監督・技術者が最多の30人。

出典:厚生労働省「令和元年版過労死等防止対策白書

ランメイシ

現場監督の自殺、1番の要因は「長時間労働」。2番目に「仕事内容・量の大きな変化」でした。現場監督が定時で帰宅できる日なんて、ほとんど無いですよね。

この調査結果からわかることとしては、現場監督をやっていてうつ病になる・自殺するほど追い込まれる状況は、今後あなたにも起きる可能性があるということです。

ランメイシ

実際に僕は担当する現場での事故がきっかけで、会社から嫌がらせを受けるようになりました…。

関連記事 建設現場の事故がきっかけで最悪の人生に転落した現場監督の体験談

メンタルを病んでしまうと、何もやる気が湧きません。

「一旦休む」という選択すらできず、精神的に疲れ切ってしまい、死を選んでしまうかもしれないんです。

現場監督

今は仕事で安定してるし、自分が精神的に追い込まれるとかイメージが湧かないな…。生活のために収入が途切れたら困るし。

長時間労働がつらい、責任という重圧が重すぎる、休みがとれない…。

こんな悩みを解消したい場合、考えるのは転職。

ですが、精神的に追い詰められた状態で転職活動を始めても、時間が限られているし、正常な判断ができずに失敗してしまうリスクがあります。

行き当たりばったりで転職活動を始めて、その時に見つけた求人が今より年収が下がるとか、条件の悪いブラック企業しか無かったら…最悪ですよね。

現場監督

悩んでいる状況で転職に「正解」を見つけ出すのは確かに難しそうだね…どうすればいいの?

現場監督がうつ病になる・自殺するほど追い込まれる…。

悩んだ結果、転職を考えても今より条件の悪い会社しか転職先が見つからない…。

そんな最悪の状況を回避するための方法は、今から転職活動を始めておくことです。

ランメイシ

例えば、道路工事しか現場経験のない人が、いきなり河川で護岸工事をやるとなると、施工計画書・参考にする仕様書・段取り・予算…どれも全然違って、調べることだらけになりますよね。

転職活動を始めることで、以下のようなことがわかります。

転職活動を始めるとわかること
  • 転職はどんな流れで進めるのか
  • 転職では何を準備すれば良いのか
  • 自分の場合、転職までどれくらい時間がかかるのか
  • 自分の市場価値はいくらなのか
  • 自分の職歴からだと、どんな会社が候補になるのか

建設業界は、事故がニュースで頻繁に取り上げられています。

ランメイシ

事故を起こしたい人はいません。それでも事故は起きています。あなたの現場で事故が起きない保証はありません。
万が一、あなたの現場で重大事故が起きたら…。

「アイツが現場で事故を起こした!会社の評価はガタ落ちだ!」

と、白い目で見られたり、軽蔑されるかもしれません…。

転職活動を始めておくことで、退路を確保しておけるというメリットがあります。

転職活動のメリットは退路を確保できるだけじゃない

ランメイシ

さらに、今は転職活動を始めるメリットがもう1つあります。

dodaが公表している2023年8月の求人に関するデータの通り、「建設・不動産」業界は求人倍率が4.52倍。

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 求人倍率前月差前年
同月差
求人数
前月比
転職希望者数
前月比
建設・不動産4.52↑0.12↑1.07101.7%99.1%
出典:転職求人倍率レポート(2023年8月)

つまり、転職希望者1人につき4件以上の求人があり、募集する企業側も給料など条件を競合よりも良くして、人材を確保しようとしています。

何が言いたいかというと、今の会社より良い条件で働ける企業を探す(=転職活動する)には、今が一番良い状況なんです。

ランメイシ

僕自身、会社のために工事で良い点数をとれるよう必死に働いていたのに、現場で事故を起こしてからは会社からクズ扱い。もうこの会社にはいられないと思って転職活動を始めたんです。

「こんな会社、1日でも早く脱出したい…」

そう思い、転職活動を2年継続した結果、こうなりました。

年収は434万円から539万円に。

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これまでは平日は深夜まで残業、休みは日曜日だけの生活でした。

今は仕事の日は遅くても19時には帰宅して家族と一緒に夕飯を食べています。

このサイトを運営できるほど、時間に余裕がある生活になりました。

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人生の転機を迎え、ブログ運営を開始
収入が増えたり、残業が減る・休日が増えることによって実現できる嬉しいこと
  • 家族や大切な人と一緒に時間を過ごすことができる
    • 子供が成長してから「仕事で一緒に過ごす時間がとれなかった」という後悔をせずに済む
    • 連休に妻・子供を連れて今まで行けなかった県外の遊園地、キャンプや釣りを楽しめる
    • 帰宅を早くできれば家族と一緒に夕飯を食べられる
    • 家事・育児に参加することで妻への負担軽減になり、夫婦ゲンカが減る
  • 自分へのごほうびや貯金、家族サービスに使うお金を増やすことができる
    • 世の中の物価が上がり続ける今、給料が増えることは生活に潤いを与えてくれる
    • 増えた収入分で家族と旅行に行ったり、美味しいものを好きな時に食べに行ける
    • 老後資金も早く貯めることができる
    • 子供の習い事も色々と体験させ、将来の可能性を広げられる
  • 趣味に使うお金も増やすことができる
    • 新しい車やグレードの高い車も購入の選択肢に入る
    • 釣りのために高価なロッドやリールを買える
    • huluやネットフリックス、YouTubeプレミアムやスマホゲームに課金する余裕もできる
    • たるんだ身体をトレーニングする時間も確保できる
  • 自分の心に余裕ができる
    • 仕事の悩みで夜に寝付けないといったことが無くなる
    • お金が原因による生活の不安が無くなる
    • 嫌な上司と顔を合わせずに済む
    • 今の悪い人間関係をリセットできる
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家族で水族館へ!
ランメイシ

仕事ばかりで妻に家事・育児を任せっきりだった生活を変えることができたのが本当に嬉しかったですよ。

現場監督

でも、転職活動をして全員が幸せな生活になれるとは限らないよね。

ランメイシ

転職活動は「後出し」ができるじゃんけんです。

転職活動は以下のような、ある種の「後出しじゃんけん」ができます。

転職活動は「後出しじゃんけん」
  • 年収アップや残業が減る・休日が増える条件で、内定が取れれば「転職する」
  • 年収アップや残業が減る・休日が増える条件で、内定が取れなければ「転職しない」

勝てる(良い求人が見つかる)まで、

じゃんけん(転職活動)するというイメージです。

つまり、転職活動にリスクはありません。

今の勤務先の「上位互換」の買い手がいなければ、自分を売らなければ良いだけです。

さらに転職活動というプロセスには、たくさんのお宝が埋まっています。

自分を売るプロセスは、必ずあなたを成長させてくれます
  • 自分の経歴・スキルから、マッチする良い求人がないか探す
  • 今よりも自分を良い条件で買ってくれそうな会社を探す
  • 求人票から「どんな経歴・スキルに、いくらの値段がついているか」を知り、リアルな市場に触れる

これをするだけでも、かなりの勉強になるはずです。

そして、転職活動はあなたの「社内での出世力」にもプラスに影響します。

ランメイシ

外の世界を知っている人は、それだけで強くなれます。

現場監督に向いている転職活動の方法4選

現場監督に向いている転職活動の方法として候補になるのは4つで、それぞれの特徴やメリット・デメリットもまとめています。

僕の場合、転職エージェントを使ったことで年収105万円アップと残業地獄から脱出することに成功しました。

こうやって年収105万円アップと残業地獄からの脱出に成功しました
  • 周りに会社を辞めようとしていることを知られたくなかったので、ネットの無料登録で済む転職サイトと転職エージェントを選んだ
  • 自分の職歴をベースに、条件の良さそうな転職先候補を転職サイトで探した
  • 調べるうちに、1級・2級の施工管理技士資格を持っているなら転職エージェントを使った方が、転職サイトより条件の良い転職先候補を探せることを知った
  • 転職エージェントに職歴を伝え、希望の条件を相談した
  • 転職エージェントに書類の添削や条件の交渉をやってもらい、内定までいけたので転職した
ランメイシ

①~④までは、すぐに転職するつもりが無くても転職エージェントは無料で利用できます。

自分で良さそうな求人を探す手間を省けるのと、転職エージェントにしか無い非公開求人も揃っています。

なので、僕は最終的に転職エージェントに絞って転職活動をしました。

建設現場で他社の人とつながりを持ち、自分から売り込む

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建設現場で他社の人とつながりを持ち、自分から売り込む

隣接工事などで、仲良くなった他社の会社の人に売り込む。

同業他社への転職に限定されますが、実際の仕事ぶりを見て判断されるので、転職先の会社としても実力がわかりやすいんですよね。

実力が認められれば、転職するのはさほど難しくないでしょう。

ただし、自分で売り込んだ手前、足元を見られるということもあります。

ランメイシ

現場で他社の人と顔見知りになるのは簡単ですが、コネ入社みたいになってしまうのと、馴染めなかったときに後悔する可能性があります。

ただし、実績も良く知られている分、入社しやすいのは事実です。

ランメイシ

半分冗談とは言え、僕の周りでも現場で「今の会社もう嫌やから、俺どう?」って言われたり、実際に転職した現場監督がいます。

自分で売り込んで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
成果を上げていれば転職しやすい
顔見知りの人が多い
実力があれば条件の交渉がしやすい
今の会社に転職活動をしていることがバレる可能性が高い
転職後に会社に馴染めないと気まずくなる
給料や条件面の交渉は自分のやり方次第になる
入社してから不満が見つかっても言い出しにくい

ハローワークで探す

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ハローワークで探す

使い方としては、最寄りのハローワークに行き、「求職申込書」を記入して提出します。

求職申込書とは、希望職種や労働条件などを記載するための書類です。

ハローワーク:求職申込書の記入項目例
  • 氏名
  • 住所
  • 連絡先
  • 希望する仕事
  • 希望の就業形態(正社員や派遣など)
  • 希望の収入
  • これまで経験した仕事
  • 外部機関への情報公開の有無

厚生労働省の「求職申込み手続きのネット登録(仮登録)」によると、求職申込書を手書きで作成する手間を省きたい場合はパソコンやスマホで「求職情報仮登録」ができます。

ただし、パソコンやスマホでできるのはあくまで仮登録のため、氏名や連絡先、希望する仕事などを入力したら、1週間以内にハローワークに行って本登録をする必要があります。

現場が忙しいと、土日は営業していないハローワークには行く時間がありません。

だからといって現場稼働中に有給って、なかなか取れませんよね。

ランメイシ

それに、有給をとった日に限って電話が頻繁にかかってくるんですよね…。

ハローワークで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
相談や就職対策ができる
地域密着のため地元就職がしやすい
公的機関だから就職・転職の圧力が少ない
仮登録まではネットで可能
開庁時間に行きにくい
本登録にはハローワークに行く必要あり
大手企業や知名度の高い中小企業の正規雇用求人が少ない
画像などの求人情報は少ない

転職サイトで探す

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転職活動に労力と時間をかけたくない場合、転職サイトを使うという方法があります。

転職サイトは登録無料。

dodaならスカウト機能もあるので、職務経歴や希望条件を登録しておくだけで企業から直接オファーのメールが届きます。

\登録して待つだけで転職活動できます/

ランメイシ

オファーのメールが希望に合っていなかったら、スルーすればOKです。

建設業界専門の転職サイトなら月収60万円を狙えるだけでなく、設計やCADオペレーターなどの求人情報も豊富にあり、施工管理の経験を活かせるので効率的に情報収集できます。

無料で今の会社と収入や条件を比較できるので、1度くらいは試してみるのも良いでしょう。

\残業・休日出勤を減らしたい場合にもおすすめ/

転職サイトによっては興味の無い仕事の求人メールも来るので、いらないメールが大量に来るのは嫌だという場合には向いていません。

対策としては、Gメール・ヤフーメールなどのフリーメールで登録して、気が向いたときにメールを見るくらいの感覚にしておくと良いです。

転職サイトで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
無料なのでマイペースに転職活動できる
建設業界専門の転職サイトなら高収入・好条件の求人を狙える
スカウト機能もあるので登録後は待つだけ
たくさんの求人を見比べられるから自分の市場価値がわかる
求人の質は転職サイトによりばらつきがある
興味の無い求人を送ってくる転職サイトもある
全ての求人を見るのは時間がかかる
登録するまで求人の質はわからない

転職エージェントに相談して求人を紹介してもらう

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現場監督

「転職サイト」と「転職エージェント」ってどう違うの?

転職サイトと転職エージェントは、転職先を探すという目的は同じですが、サービス内容は全く別物です。

表で説明すると、サービス内容の違いはこんな感じです。

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転職エージェント転職サイト
求人の質厳選されている変な案件も含まれている
求人の探し方紹介してもらえる自分で探す
企業情報の収集方法内部事情も教えてもらえる公表情報しか調べられない
応募書類の添削・面接対策協力してくれる自分一人でやる
日程調整・条件交渉かわりにやってくれる自分一人でやる
比較表:転職エージェントと転職サイトの違い

転職サイトより良い条件の求人が多く、気になる会社があればエージェントから情報収集することができます。

ランメイシ

また、転職サイトと同じく利用料も一切かからないので、安心して使えます。

建設業(同業他社)への転職先を探していると連絡すると、以下のような質問を面談で受けます。

転職エージェント:電話またはWeb相談の質問事項
  • どこで○○(転職エージェント会社名)を知りましたか?
  • どんな理由で○○(転職エージェント会社名)を選びましたか?
  • 今の会社ではどんな役職ですか?
  • 今の会社ではどんな工事に携わってきましたか?
  • 携わった工事の規模は、受注金額でいくらくらいですか?
  • 今の会社ではどんな業務をやっていますか?
  • 積算もやっていますか?
  • 転職を考えた時に、希望したい条件や譲れない条件はありますか?
ランメイシ

メールでのやりとりだと時間がかかるので電話で一問一答、という感じでした。

転職エージェント利用に必須の面談が手間に感じるかもしれません。

マイペースに求人情報を見たいだけなら転職サイト、経歴や希望する条件を伝えてお任せしたいなら転職エージェント。

という感じで、好みで使い分ければ良いですね。

転職エージェントを利用して転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
相談だけしたい場合でも無料で使える
求人の紹介から面接や書類の書き方など、全て任せられるから楽
建設業界を経験したエージェントがいるから話が早い
転職サイトよりも求人の質が高い(企業の本気度が高い)
職務経歴や希望の条件を連絡する必要がある(30分程度)
日曜日は対応不可がほとんど
良い条件が多い非公開求人は登録しないと紹介してもらえない
1級・2級の施工管理技士を持っていないと紹介される求人が少ない

転職エージェントの担当者には、同じ業界で働いた経験があるエージェントが担当者になります。

建設業経験者が相談の担当者だと施工管理の業務に詳しいので、自分の職務経歴と希望する働き方に合う企業を探してくれるのが良いです。

建設業界専門の転職エージェントなら当然、建設業界経験者が担当になってくれます。

オリコン満足度調査で5年連続1位と評判なのがJACリクルートメントで、こちらも建設業界専門チームがあります。

\施工管理技士の資格保有者に1番おすすめ/

先に転職サイトのほうで書きましたが、建設業界専門の転職サイトも担当者がつき、お任せする形式です。

このような無料で使える求人情報サイトを活用して、あなたの職歴ではどんな求人がみつかるのか是非チェックしてくださいね。

\残業・休日出勤を減らしたい場合にも/

ランメイシ

良い求人が見つからなかったら、断ればいいだけです。担当の方も親切、丁寧に接してくれるので安心してくださいね。

ただし求人情報サイトの最大手のリクルートエージェント3カ月以内に転職を決めている人でないと相手にされない感じでした…。

ランメイシ

ちなみに僕が初めて転職エージェントに相談したときは、以下のように相談したので、もし利用する場合は参考にしてください。

私は現在、〇〇建設株式会社で働いていて、32歳です。土木施工管理技士の資格を持っていますが、今と同じ勤務地で良い求人はありますか?

じっくり考えた結果、同じ施工管理の職業を選択しましたが、その時に問い合わせたのは以下の内容です。

現職と同じく、土木工事の施工管理をする仕事かつ同じ勤務地で、今より年収が増える求人はありますか?

将来の万が一の事態に備えて、地図に残る仕事を楽しもう!

今の生活に転職活動を加えるのは、ハッキリ言って面倒ですよね。

転職する気が無いのに、転職活動で時間と労力をかけるのは大きなデメリットに感じるでしょう。

現場監督

仕事以外の時間は趣味とかのんびりしたいからね。

ランメイシ

転職活動を「保険」として考えてみましょう。

例えば、生命保険ってあなたの身に万が一のことがあった時に、生活するためのお金で家族が困らないために加入しますよね。

仕事という「収入源」にも保険として、今の会社以外では自分がどんな企業に就いて収入源を確保できるか?

転職活動を始めて仕事での万が一の事態に備え、地図に残る仕事を楽しみましょう!

これまでの内容をまとめると、以下の通りです。

まとめ
  • 令和元年の建設業における精神障害や自殺のリスク
    • 建設業に従事する現場監督は40歳代が精神障害のピーク
    • 長時間労働や業務の変化などが主要な原因
    • 仕事に関連した自殺も全業種で最多
  • 現場監督のプレッシャー
    • 責任や重圧の増加、そして事故発生のリスクが現場監督のメンタルヘルスに大きな影響を及ぼしている
  • 転職のメリット
    • 転職を考慮する理由として、より良い労働環境や条件、収入の向上、プライベートな時間の増加、人間関係のリセットなどが挙げられる
  • 転職活動のプロセス
    • 転職活動自体が自己成長の一部であり、自身のスキルや経歴の価値を客観的に理解するチャンスとなる
  • 今の状況は転職にとって良い時期
    • 現在は転職希望者に対して求人が豊富で、給料や条件を良くすることで人材を確保しようとする企業も多い
  • 転職活動のリスク
    • 正確には、転職活動自体にリスクはなく、良い条件の求人が見つからなければ現状維持という選択も可能である
ランメイシ

何も無いところへ構造物を造り、地図に残る。
建設業は素晴らしい仕事です。

ただし、あなたが現場監督を楽しんでやれるかは会社次第。

今ある不満を我慢し続けるくらいなら、一歩踏み出して転職活動を始めましょう!

建設業界において、現場作業は多くのリスクと隣り合わせです。

日々の業務中はもちろん、昼休みのひとときにも、予期せぬ事故は突如として発生します。

私たち施工管理者は、それらのリスクから労働者を守り、安全で快適な作業環境を提供する責任があります。

しかし、現実問題として、「業務上の事故」と「私的な事故」の境界は曖昧で、事故が起こった際にどのように対応すれば良いのか悩むことも少なくありません。

本記事では、業務上の災害に焦点を当て、具体的な事例を交えながら、施工管理者が直面する課題とその解決策について詳しく解説していきます。

事業場施設内での転倒事故から、欠陥のある設備による被害まで、さまざまな事例を通じて、「施設の欠陥と業務上災害の関係」や「階段転落事故の評価」など、実際の現場で起こり得る危険について詳細に解説します。

また、「災害発生時の適切な対応方法」や「労働者死傷病報告の必要性」についても触れ、施工管理者としての正しい知識と対応策を提供します。

この記事を通じて、建設現場での安全管理に対する認識を新たにし、一人でも多くの労働者が安全な環境で働けるよう、私たち施工管理者が果たすべき役割を再認識しましょう。

安全は決して犠牲にしてはならない価値です。この記事が、皆様の現場作業の安全向上に少しでも寄与できれば幸いです。

この記事を書いた人
ranmeishi-kun-6

当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ

現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営しています。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!

保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/Twitter/お悩み相談所/最悪な現場監督生活からの転機

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保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

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目次

業務上災害とは

業務上災害とは、労働者が仕事の遂行中に発生した事故により、けがや病気になった場合を指します。

この定義は労災保険法に基づいています。

休憩時間中の業務遂行性

休憩時間中でも事業主の支配下にあれば、業務遂行性が認められます。

労災保険法質疑応答集によると、休憩時間中でも事業場内であれば、事業主の管理下にあるとされます。

したがって、業務遂行中とみなされることがあります。

会社構内の食堂に向かう途中に階段から転落してけがをした場合、事業場施設内での事故であれば業務上災害となる可能性があります。

休憩時間中であっても、事業場内で発生した事故に関しては業務上災害と認められるケースが存在します。

私的行為と業務上の災害

原則として、休憩時間中の個々の行為は私的行為となります。

労災保険法質疑応答集に記載されている通り、休憩時間中は自由行動が許されているため、これにより生じた事故は私的行為とされることが一般的です。

休憩時間中に自己の趣味や娯楽活動をしている最中に事故に遭遇した場合、これは業務上の事故とは認められにくいです。

休憩時間中に自由行動をしている最中に発生した事故は、原則として私的行為に該当し、業務上災害とは認められません。

このように、業務上災害の認定は状況によって異なるため、具体的な事例をもとに判断する必要があります。

施工管理のプロとしては、労働者の安全を第一に考え、事故の未然防止に努めることが重要です。

また、事故が発生した場合は、迅速かつ正確な情報提供を行い、適切な対応をとることが求められます。

事業場施設と業務上災害

事業場施設の状態は業務上災害の判定に大きな影響を与えます。

施設の安全管理は労働者の事故防止に直結しているため、施工管理のプロとして重要な役割を担っています。

施設の欠陥と業務上災害

施設の欠陥が原因で事故が発生した場合、それは業務上災害と認められます。

労災保険法質疑応答集によれば、施設の状況に起因する事故であれば、業務上の事故として取り扱われます。

階段の滑り止めが不十分で転倒したり、照明が不足していて転倒したりするケースがこれに該当します。

施設の欠陥によって事故が発生した場合、業務上災害として認められる可能性が高いです。

施工管理としては、施設の適切な保守管理が求められます。

階段転落事故の評価

階段からの転落事故は多くの場合、業務上災害と認められます。

照明の程度、滑り止めの有無、傾斜の程度、手すりの有無、水こぼれの有無など、階段の状態が事故評価の重要な要素となります。

照明が不十分で転倒し、けがをした場合や、滑り止めがなく転倒した場合などが該当します。

階段転落事故は多くのケースで業務上災害と認められるため、施設管理者としては階段の安全対策を十分に施す必要があります。

通路歩行中の転倒事故

通路歩行中の転倒事故においても、施設の欠陥があれば業務上災害となることがあります。

施設内での事故は、その状況によって業務上災害と認められる場合があります。

通路の状態が安全でない場合、事故は業務上とみなされることがあります。

通路に物が置かれていてつまずいたり、床が濡れていて滑ったりした場合などが該当します。

通路歩行中の転倒事故も、施設の欠陥があれば業務上災害と認められる可能性があります。

施設管理としては、通路の障害物の撤去や床の清掃など、安全管理が求められます。

施工管理のプロとしては、事業場施設の安全確保が重要な役割となります。

事故が起こらないよう日々の点検やメンテナンスを怠らず、労働者の安全を守ることが求められます。

災害発生時の対応

災害が発生した際の適切な対応は、被災者の救命救急活動とその後の補償を適切に進めるうえで非常に重要です。

施工管理者は迅速かつ適切な対応を行う責任があります。

被災労働者からの情報収集

災害が発生した際は、被災労働者から直ちに詳細な情報を収集する必要があります。

労働安全衛生法では、労働者が業務上の事故にあった際には、直ちに応急処置を施し、必要に応じて医師の診療を受けさせなければならないと規定されています。

また、事故の詳細な情報を収集することで、将来同様の事故を防止するための改善策を講じることが可能となります。

足場が崩れて転落した労働者がいた場合、事故の状況、労働者の体調、使用していた機材の状態など、事故に関するあらゆる情報を収集します。

被災労働者からの情報収集は、労働者の命を守り、将来の事故防止のために重要なプロセスです。

施工管理者はこのプロセスを真摯に取り組む必要があります。

監督署への相談と判断

災害発生時は、速やかに最寄りの労働基準監督署に相談し、適切な判断を仰ぐべきです。

労働安全衛生法第89条に基づき、重大な業務上の事故が発生した際には、事業者は直ちに最寄りの労働基準監督署長に報告しなければなりません。

監督署は専門的な知識を持ち、適切なアドバイスを提供できる機関です。

機械の故障による怪我をした労働者がいた場合、どのような対応が必要かを監督署に相談し、指示に従います。

監督署への相談と判断は、適切な救命救急活動と事故の原因究明、再発防止策の検討に不可欠です。

施工管理者は速やかに対応し、適切な判断を下すべきです。

労災請求の対応

災害発生時には、被災労働者が適切な補償を受けられるよう、労災請求の手続きを適切に行う必要があります。

労災保険法に基づき、業務上の事故で労働者がけがをした場合、事業者は労働者に対して適切な補償を提供する義務があります。

落下物によりけがをした労働者がいた場合、労災保険の手続きを進め、被災労働者が医療費や休業補償を受けられるようにします。

労災請求の対応は、被災労働者が適切な補償を受け、生活の保障を得られるために非常に重要です。

施工管理者は迅速かつ適切に手続きを行う責任があります。

施工管理者としては、災害発生時には冷静かつ迅速に対応し、被災労働者の救命と補償の両面で責任を果たすことが求められます。

労働者死傷病報告

労働者が業務中に死亡、負傷、または疾病にかかった際、それを適切に報告し、対処することは法的な義務であり、職場の安全確保のために極めて重要です。

業務上の疑いがある場合

労働者に死傷病が生じた際、業務との関連が疑われる場合は、速やかに報告を行い、対応をとるべきです。

労働安全衛生法では、業務上の事故により労働者が死亡したり、重傷を負ったりした場合、事業主は直ちに報告しなければならないと規定されています。

この報告義務は、労働者の権利を保護し、職場の安全を向上させる目的があります。

建設現場で作業中の労働者が高所から転落し、重傷を負った場合、事業主は直ちに最寄りの労働基準監督署に報告し、必要な措置を講じる必要があります。

業務上の疑いがある場合の迅速な報告と対応は、労働者の健康と安全を確保し、法的責任を果たす上で不可欠です。

監督署への相談と報告の重要性

労働者死傷病の発生時は、直ちに労働基準監督署への報告と相談が重要です。

労働安全衛生法に基づき、労働者が死亡または重傷を負った際には、事業主は直ちに最寄りの労働基準監督署に報告する義務があります。

監督署は事故の原因究明や再発防止策の提案など、専門的な知識を提供することができます。

建設機械の誤操作により労働者が死亡した場合、事業主は速やかに監督署へ報告し、その指示に従って対応を進める必要があります。

監督署への報告と相談は、事故の適切な対処と労働者の権利保護、職場の安全向上に不可欠です。

施工管理者はこのプロセスの重要性を理解し、責任を持って対応する必要があります。

労働者の生命と健康を守るため、また職場の安全と健康を維持するために、労働者死傷病報告とそれに伴う対応は非常に重要なプロセスです。

施工管理者は法的責任を果たし、職場の安全を最優先に考えるべきです。

Q&A

建設現場で労働者が業務中に怪我をした場合、どのような対応が求められますか?

労働者が業務中に怪我をした場合、事業主や施工管理者は直ちに対応をとり、必要に応じて救急処置を行います。また、事故の詳細を把握し、労働者の安全を確保するための対策を講じます。重傷の場合や業務との関連が疑われる場合は、直ちに最寄りの労働基準監督署へ報告し、指示に従って対応を進める必要があります。

業務上の災害が発生した際、被災労働者から情報を収集する目的は何ですか?

被災労働者から情報を収集する目的は、事故の原因を正確に把握し、再発防止のための対策を立てることです。また、労働者が受けた怪我や病状の詳細を知ることで、適切な医療措置やサポートを提供するためにも必要です。

労災請求の際、どのような手続きが必要ですか?

労災請求の際には、まず被災労働者や事業主が事故の詳細を正確に記録し、必要な書類を揃えます。その後、最寄りの労働基準監督署へ報告し、労災保険の請求手続きを進めます。被災労働者が受けた怪我や病状に応じて、治療費や休業補償などが支給されます。

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