建設工事の安全配慮義務とは?具体的に解説

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現場監督の精神障害罹患・自殺は全年代で40歳代が最多!手遅れになる前に知っておきたい備え

令和元年(2019年)、厚生労働省が行った職種調査で建設業がピックアップされました。

(この年以降は他の職種の情報が公開されていて、建設業は令和元年の情報が最新データです)

職種・年代別にみた精神障害の事案数のうち、現場監督・技術者は40歳代が精神障害罹患のピークに。

出典:厚生労働省「令和元年版過労死等防止対策白書

精神障害とは代表的なものとして、統合失調症・気分障害(うつ病、双極性障害)が挙げられます。

ランメイシ

40歳代が1番目、30歳代が2番目に多いということは、年齢・経験年数の増加と共に責任重くなって精神を病んでしまう傾向にあるようです。

仕事が要因での自殺(未遂含む)は全職種54人のうち、現場監督・技術者が最多の30人。

出典:厚生労働省「令和元年版過労死等防止対策白書

ランメイシ

現場監督の自殺、1番の要因は「長時間労働」。2番目に「仕事内容・量の大きな変化」でした。現場監督が定時で帰宅できる日なんて、ほとんど無いですよね。

この調査結果からわかることとしては、現場監督をやっていてうつ病になる・自殺するほど追い込まれる状況は、今後あなたにも起きる可能性があるということです。

ランメイシ

実際に僕は担当する現場での事故がきっかけで、会社から嫌がらせを受けるようになりました…。

関連記事 建設現場の事故がきっかけで最悪の人生に転落した現場監督の体験談

メンタルを病んでしまうと、何もやる気が湧きません。

「一旦休む」という選択すらできず、精神的に疲れ切ってしまい、死を選んでしまうかもしれないんです。

現場監督

今は仕事で安定してるし、自分が精神的に追い込まれるとかイメージが湧かないな…。生活のために収入が途切れたら困るし。

長時間労働がつらい、責任という重圧が重すぎる、休みがとれない…。

こんな悩みを解消したい場合、考えるのは転職。

ですが、精神的に追い詰められた状態で転職活動を始めても、時間が限られているし、正常な判断ができずに失敗してしまうリスクがあります。

行き当たりばったりで転職活動を始めて、その時に見つけた求人が今より年収が下がるとか、条件の悪いブラック企業しか無かったら…最悪ですよね。

現場監督

悩んでいる状況で転職に「正解」を見つけ出すのは確かに難しそうだね…どうすればいいの?

現場監督がうつ病になる・自殺するほど追い込まれる…。

悩んだ結果、転職を考えても今より条件の悪い会社しか転職先が見つからない…。

そんな最悪の状況を回避するための方法は、今から転職活動を始めておくことです。

ランメイシ

例えば、道路工事しか現場経験のない人が、いきなり河川で護岸工事をやるとなると、施工計画書・参考にする仕様書・段取り・予算…どれも全然違って、調べることだらけになりますよね。

転職活動を始めることで、以下のようなことがわかります。

転職活動を始めるとわかること
  • 転職はどんな流れで進めるのか
  • 転職では何を準備すれば良いのか
  • 自分の場合、転職までどれくらい時間がかかるのか
  • 自分の市場価値はいくらなのか
  • 自分の職歴からだと、どんな会社が候補になるのか

建設業界は、事故がニュースで頻繁に取り上げられています。

ランメイシ

事故を起こしたい人はいません。それでも事故は起きています。あなたの現場で事故が起きない保証はありません。
万が一、あなたの現場で重大事故が起きたら…。

「アイツが現場で事故を起こした!会社の評価はガタ落ちだ!」

と、白い目で見られたり、軽蔑されるかもしれません…。

転職活動を始めておくことで、退路を確保しておけるというメリットがあります。

転職活動のメリットは退路を確保できるだけじゃない

ランメイシ

さらに、今は転職活動を始めるメリットがもう1つあります。

dodaが公表している2023年8月の求人に関するデータの通り、「建設・不動産」業界は求人倍率が4.52倍。

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 求人倍率前月差前年
同月差
求人数
前月比
転職希望者数
前月比
建設・不動産4.52↑0.12↑1.07101.7%99.1%
出典:転職求人倍率レポート(2023年8月)

つまり、転職希望者1人につき4件以上の求人があり、募集する企業側も給料など条件を競合よりも良くして、人材を確保しようとしています。

何が言いたいかというと、今の会社より良い条件で働ける企業を探す(=転職活動する)には、今が一番良い状況なんです。

ランメイシ

僕自身、会社のために工事で良い点数をとれるよう必死に働いていたのに、現場で事故を起こしてからは会社からクズ扱い。もうこの会社にはいられないと思って転職活動を始めたんです。

「こんな会社、1日でも早く脱出したい…」

そう思い、転職活動を2年継続した結果、こうなりました。

年収は434万円から539万円に。

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これまでは平日は深夜まで残業、休みは日曜日だけの生活でした。

今は仕事の日は遅くても19時には帰宅して家族と一緒に夕飯を食べています。

このサイトを運営できるほど、時間に余裕がある生活になりました。

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人生の転機を迎え、ブログ運営を開始
収入が増えたり、残業が減る・休日が増えることによって実現できる嬉しいこと
  • 家族や大切な人と一緒に時間を過ごすことができる
    • 子供が成長してから「仕事で一緒に過ごす時間がとれなかった」という後悔をせずに済む
    • 連休に妻・子供を連れて今まで行けなかった県外の遊園地、キャンプや釣りを楽しめる
    • 帰宅を早くできれば家族と一緒に夕飯を食べられる
    • 家事・育児に参加することで妻への負担軽減になり、夫婦ゲンカが減る
  • 自分へのごほうびや貯金、家族サービスに使うお金を増やすことができる
    • 世の中の物価が上がり続ける今、給料が増えることは生活に潤いを与えてくれる
    • 増えた収入分で家族と旅行に行ったり、美味しいものを好きな時に食べに行ける
    • 老後資金も早く貯めることができる
    • 子供の習い事も色々と体験させ、将来の可能性を広げられる
  • 趣味に使うお金も増やすことができる
    • 新しい車やグレードの高い車も購入の選択肢に入る
    • 釣りのために高価なロッドやリールを買える
    • huluやネットフリックス、YouTubeプレミアムやスマホゲームに課金する余裕もできる
    • たるんだ身体をトレーニングする時間も確保できる
  • 自分の心に余裕ができる
    • 仕事の悩みで夜に寝付けないといったことが無くなる
    • お金が原因による生活の不安が無くなる
    • 嫌な上司と顔を合わせずに済む
    • 今の悪い人間関係をリセットできる
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家族で水族館へ!
ランメイシ

仕事ばかりで妻に家事・育児を任せっきりだった生活を変えることができたのが本当に嬉しかったですよ。

現場監督

でも、転職活動をして全員が幸せな生活になれるとは限らないよね。

ランメイシ

転職活動は「後出し」ができるじゃんけんです。

転職活動は以下のような、ある種の「後出しじゃんけん」ができます。

転職活動は「後出しじゃんけん」
  • 年収アップや残業が減る・休日が増える条件で、内定が取れれば「転職する」
  • 年収アップや残業が減る・休日が増える条件で、内定が取れなければ「転職しない」

勝てる(良い求人が見つかる)まで、

じゃんけん(転職活動)するというイメージです。

つまり、転職活動にリスクはありません。

今の勤務先の「上位互換」の買い手がいなければ、自分を売らなければ良いだけです。

さらに転職活動というプロセスには、たくさんのお宝が埋まっています。

自分を売るプロセスは、必ずあなたを成長させてくれます
  • 自分の経歴・スキルから、マッチする良い求人がないか探す
  • 今よりも自分を良い条件で買ってくれそうな会社を探す
  • 求人票から「どんな経歴・スキルに、いくらの値段がついているか」を知り、リアルな市場に触れる

これをするだけでも、かなりの勉強になるはずです。

そして、転職活動はあなたの「社内での出世力」にもプラスに影響します。

ランメイシ

外の世界を知っている人は、それだけで強くなれます。

現場監督に向いている転職活動の方法4選

現場監督に向いている転職活動の方法として候補になるのは4つで、それぞれの特徴やメリット・デメリットもまとめています。

僕の場合、転職エージェントを使ったことで年収105万円アップと残業地獄から脱出することに成功しました。

こうやって年収105万円アップと残業地獄からの脱出に成功しました
  • 周りに会社を辞めようとしていることを知られたくなかったので、ネットの無料登録で済む転職サイトと転職エージェントを選んだ
  • 自分の職歴をベースに、条件の良さそうな転職先候補を転職サイトで探した
  • 調べるうちに、1級・2級の施工管理技士資格を持っているなら転職エージェントを使った方が、転職サイトより条件の良い転職先候補を探せることを知った
  • 転職エージェントに職歴を伝え、希望の条件を相談した
  • 転職エージェントに書類の添削や条件の交渉をやってもらい、内定までいけたので転職した
ランメイシ

①~④までは、すぐに転職するつもりが無くても転職エージェントは無料で利用できます。

自分で良さそうな求人を探す手間を省けるのと、転職エージェントにしか無い非公開求人も揃っています。

なので、僕は最終的に転職エージェントに絞って転職活動をしました。

建設現場で他社の人とつながりを持ち、自分から売り込む

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建設現場で他社の人とつながりを持ち、自分から売り込む

隣接工事などで、仲良くなった他社の会社の人に売り込む。

同業他社への転職に限定されますが、実際の仕事ぶりを見て判断されるので、転職先の会社としても実力がわかりやすいんですよね。

実力が認められれば、転職するのはさほど難しくないでしょう。

ただし、自分で売り込んだ手前、足元を見られるということもあります。

ランメイシ

現場で他社の人と顔見知りになるのは簡単ですが、コネ入社みたいになってしまうのと、馴染めなかったときに後悔する可能性があります。

ただし、実績も良く知られている分、入社しやすいのは事実です。

ランメイシ

半分冗談とは言え、僕の周りでも現場で「今の会社もう嫌やから、俺どう?」って言われたり、実際に転職した現場監督がいます。

自分で売り込んで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
成果を上げていれば転職しやすい
顔見知りの人が多い
実力があれば条件の交渉がしやすい
今の会社に転職活動をしていることがバレる可能性が高い
転職後に会社に馴染めないと気まずくなる
給料や条件面の交渉は自分のやり方次第になる
入社してから不満が見つかっても言い出しにくい

ハローワークで探す

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ハローワークで探す

使い方としては、最寄りのハローワークに行き、「求職申込書」を記入して提出します。

求職申込書とは、希望職種や労働条件などを記載するための書類です。

ハローワーク:求職申込書の記入項目例
  • 氏名
  • 住所
  • 連絡先
  • 希望する仕事
  • 希望の就業形態(正社員や派遣など)
  • 希望の収入
  • これまで経験した仕事
  • 外部機関への情報公開の有無

厚生労働省の「求職申込み手続きのネット登録(仮登録)」によると、求職申込書を手書きで作成する手間を省きたい場合はパソコンやスマホで「求職情報仮登録」ができます。

ただし、パソコンやスマホでできるのはあくまで仮登録のため、氏名や連絡先、希望する仕事などを入力したら、1週間以内にハローワークに行って本登録をする必要があります。

現場が忙しいと、土日は営業していないハローワークには行く時間がありません。

だからといって現場稼働中に有給って、なかなか取れませんよね。

ランメイシ

それに、有給をとった日に限って電話が頻繁にかかってくるんですよね…。

ハローワークで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
相談や就職対策ができる
地域密着のため地元就職がしやすい
公的機関だから就職・転職の圧力が少ない
仮登録まではネットで可能
開庁時間に行きにくい
本登録にはハローワークに行く必要あり
大手企業や知名度の高い中小企業の正規雇用求人が少ない
画像などの求人情報は少ない

転職サイトで探す

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転職活動に労力と時間をかけたくない場合、転職サイトを使うという方法があります。

転職サイトは登録無料。

dodaならスカウト機能もあるので、職務経歴や希望条件を登録しておくだけで企業から直接オファーのメールが届きます。

\登録して待つだけで転職活動できます/

ランメイシ

オファーのメールが希望に合っていなかったら、スルーすればOKです。

建設業界専門の転職サイトなら月収60万円を狙えるだけでなく、設計やCADオペレーターなどの求人情報も豊富にあり、施工管理の経験を活かせるので効率的に情報収集できます。

無料で今の会社と収入や条件を比較できるので、1度くらいは試してみるのも良いでしょう。

\残業・休日出勤を減らしたい場合にもおすすめ/

転職サイトによっては興味の無い仕事の求人メールも来るので、いらないメールが大量に来るのは嫌だという場合には向いていません。

対策としては、Gメール・ヤフーメールなどのフリーメールで登録して、気が向いたときにメールを見るくらいの感覚にしておくと良いです。

転職サイトで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
無料なのでマイペースに転職活動できる
建設業界専門の転職サイトなら高収入・好条件の求人を狙える
スカウト機能もあるので登録後は待つだけ
たくさんの求人を見比べられるから自分の市場価値がわかる
求人の質は転職サイトによりばらつきがある
興味の無い求人を送ってくる転職サイトもある
全ての求人を見るのは時間がかかる
登録するまで求人の質はわからない

転職エージェントに相談して求人を紹介してもらう

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現場監督

「転職サイト」と「転職エージェント」ってどう違うの?

転職サイトと転職エージェントは、転職先を探すという目的は同じですが、サービス内容は全く別物です。

表で説明すると、サービス内容の違いはこんな感じです。

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転職エージェント転職サイト
求人の質厳選されている変な案件も含まれている
求人の探し方紹介してもらえる自分で探す
企業情報の収集方法内部事情も教えてもらえる公表情報しか調べられない
応募書類の添削・面接対策協力してくれる自分一人でやる
日程調整・条件交渉かわりにやってくれる自分一人でやる
比較表:転職エージェントと転職サイトの違い

転職サイトより良い条件の求人が多く、気になる会社があればエージェントから情報収集することができます。

ランメイシ

また、転職サイトと同じく利用料も一切かからないので、安心して使えます。

建設業(同業他社)への転職先を探していると連絡すると、以下のような質問を面談で受けます。

転職エージェント:電話またはWeb相談の質問事項
  • どこで○○(転職エージェント会社名)を知りましたか?
  • どんな理由で○○(転職エージェント会社名)を選びましたか?
  • 今の会社ではどんな役職ですか?
  • 今の会社ではどんな工事に携わってきましたか?
  • 携わった工事の規模は、受注金額でいくらくらいですか?
  • 今の会社ではどんな業務をやっていますか?
  • 積算もやっていますか?
  • 転職を考えた時に、希望したい条件や譲れない条件はありますか?
ランメイシ

メールでのやりとりだと時間がかかるので電話で一問一答、という感じでした。

転職エージェント利用に必須の面談が手間に感じるかもしれません。

マイペースに求人情報を見たいだけなら転職サイト、経歴や希望する条件を伝えてお任せしたいなら転職エージェント。

という感じで、好みで使い分ければ良いですね。

転職エージェントを利用して転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
相談だけしたい場合でも無料で使える
求人の紹介から面接や書類の書き方など、全て任せられるから楽
建設業界を経験したエージェントがいるから話が早い
転職サイトよりも求人の質が高い(企業の本気度が高い)
職務経歴や希望の条件を連絡する必要がある(30分程度)
日曜日は対応不可がほとんど
良い条件が多い非公開求人は登録しないと紹介してもらえない
1級・2級の施工管理技士を持っていないと紹介される求人が少ない

転職エージェントの担当者には、同じ業界で働いた経験があるエージェントが担当者になります。

建設業経験者が相談の担当者だと施工管理の業務に詳しいので、自分の職務経歴と希望する働き方に合う企業を探してくれるのが良いです。

建設業界専門の転職エージェントなら当然、建設業界経験者が担当になってくれます。

オリコン満足度調査で5年連続1位と評判なのがJACリクルートメントで、こちらも建設業界専門チームがあります。

\施工管理技士の資格保有者に1番おすすめ/

先に転職サイトのほうで書きましたが、建設業界専門の転職サイトも担当者がつき、お任せする形式です。

このような無料で使える求人情報サイトを活用して、あなたの職歴ではどんな求人がみつかるのか是非チェックしてくださいね。

\残業・休日出勤を減らしたい場合にも/

ランメイシ

良い求人が見つからなかったら、断ればいいだけです。担当の方も親切、丁寧に接してくれるので安心してくださいね。

ただし求人情報サイトの最大手のリクルートエージェント3カ月以内に転職を決めている人でないと相手にされない感じでした…。

ランメイシ

ちなみに僕が初めて転職エージェントに相談したときは、以下のように相談したので、もし利用する場合は参考にしてください。

私は現在、〇〇建設株式会社で働いていて、32歳です。土木施工管理技士の資格を持っていますが、今と同じ勤務地で良い求人はありますか?

じっくり考えた結果、同じ施工管理の職業を選択しましたが、その時に問い合わせたのは以下の内容です。

現職と同じく、土木工事の施工管理をする仕事かつ同じ勤務地で、今より年収が増える求人はありますか?

将来の万が一の事態に備えて、地図に残る仕事を楽しもう!

今の生活に転職活動を加えるのは、ハッキリ言って面倒ですよね。

転職する気が無いのに、転職活動で時間と労力をかけるのは大きなデメリットに感じるでしょう。

現場監督

仕事以外の時間は趣味とかのんびりしたいからね。

ランメイシ

転職活動を「保険」として考えてみましょう。

例えば、生命保険ってあなたの身に万が一のことがあった時に、生活するためのお金で家族が困らないために加入しますよね。

仕事という「収入源」にも保険として、今の会社以外では自分がどんな企業に就いて収入源を確保できるか?

転職活動を始めて仕事での万が一の事態に備え、地図に残る仕事を楽しみましょう!

これまでの内容をまとめると、以下の通りです。

まとめ
  • 令和元年の建設業における精神障害や自殺のリスク
    • 建設業に従事する現場監督は40歳代が精神障害のピーク
    • 長時間労働や業務の変化などが主要な原因
    • 仕事に関連した自殺も全業種で最多
  • 現場監督のプレッシャー
    • 責任や重圧の増加、そして事故発生のリスクが現場監督のメンタルヘルスに大きな影響を及ぼしている
  • 転職のメリット
    • 転職を考慮する理由として、より良い労働環境や条件、収入の向上、プライベートな時間の増加、人間関係のリセットなどが挙げられる
  • 転職活動のプロセス
    • 転職活動自体が自己成長の一部であり、自身のスキルや経歴の価値を客観的に理解するチャンスとなる
  • 今の状況は転職にとって良い時期
    • 現在は転職希望者に対して求人が豊富で、給料や条件を良くすることで人材を確保しようとする企業も多い
  • 転職活動のリスク
    • 正確には、転職活動自体にリスクはなく、良い条件の求人が見つからなければ現状維持という選択も可能である
ランメイシ

何も無いところへ構造物を造り、地図に残る。
建設業は素晴らしい仕事です。

ただし、あなたが現場監督を楽しんでやれるかは会社次第。

今ある不満を我慢し続けるくらいなら、一歩踏み出して転職活動を始めましょう!

安全配慮義務は、労働者を危険から守るために事業主が守るべき義務です。

これは、法律で定められた安全対策を実施するだけでなく、事故が起きないように常に注意を払う必要があります。

例えば、高さが2m以上の場所で働くときは、手すりなどの落下防止策を設ける必要がありますが、1mの高さでの落下事故があった場合でも、事業主は安全配慮義務違反で責任を問われることがあります。

具体的な事例としては、172cmの高さからの墜落事故では、安全衛生法には違反していなくても、事業主が危険な状態での作業を許可した場合、民事訴訟で責任を追及される可能性があります。

また、解体作業中に足元を切断して落ちるような事故でも、警察や監督署は刑事や行政の責任を問いませんが、民事上での安全配慮義務は問われます。

安全配慮義務は、行政からの指導や勧告がない場合や、罰則がない努力義務規定についても含まれることがあり、過労死や過労自殺の裁判では、事業主の安全配慮義務の違反が広く認められています。

職場の環境に関しても、セクハラやいじめなどの問題を防ぐ義務も事業主にはあります。

これらのことを理解し、施工現場で安全な環境を確保することが、施工管理者として非常に重要です。

建設現場の安全は、ただ単に法令を遵守する以上のものです。

それは、一つ一つの命と直結しており、事業主や施工管理者にはこれ以上ない責任があります。

ある日突然訪れるかもしれない危機に、どのように備えるべきでしょうか?

この記事では、建設業における「安全配慮義務」の真の意味を解き明かし、刑事責任と民事責任の違いから高所作業のリスク管理、過労死予防対策まで、あらゆる角度からその核心に迫ります。

また、新入社員教育における安全配慮義務の位置づけにも光を当て、命を守りつつ法的リスクを最小限に抑えるための実践的な策を提案します。

安全はすべての工事の基盤であり、責任ある施工管理者として、どのようにリスクを回避し、安全な職場環境を創造するかが今、問われています。

読み進めるうちに、建設現場での安全が、ただの規則や義務ではなく、企業の倫理と品質を高めるための、価値ある投資であることが理解できるでしょう。

この記事を書いた人
ranmeishi-kun-6

当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ

現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営しています。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!

保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/Twitter/お悩み相談所/最悪な現場監督生活からの転機

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保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/Twitter/お悩み相談所/最悪な現場監督生活からの転機

目次

安全配慮義務とは何か

安全配慮義務は、事業主が労働者の生命や健康を守るために、積極的に安全対策を講じる法的責任です。

これには、単に事故が発生しないようにするだけでなく、発生可能性のあるリスクに対しても予防措置を取ることが含まれます。

定義と基本原則

  • 定義: 労働者が安全に作業できる環境を提供する事業主の責任。
  • 基本原則: 法令遵守はもちろんのこと、それを超えた配慮が求められる。

法令に基づく義務とその範囲

  • 法令遵守: 労働安全衛生法に明記された義務を守り、必要な安全設備を設置する。
  • 範囲: 安全衛生法だけでなく、行政の指導や通達にも注意を払い、安全対策を強化する。

法令に基づく義務とその範囲

  • 法令遵守: 労働安全衛生法に明記された義務を守り、必要な安全設備を設置する。
  • 範囲: 安全衛生法だけでなく、行政の指導や通達にも注意を払い、安全対策を強化する。

事例に見る安全配慮義務の実際

  • 高所作業: 2メートル以上の高さでの作業には手すりなどの墜落防止設備を。
  • 墜落事故: 1メートルの高さからの落下でも、安全配慮義務違反で訴訟の対象に。
  • 解体作業: 足場の安定性や落下物の防止策を含めた作業指導が不可欠。

安全配慮義務の詳細については、労働安全衛生法やその他の関連法令、または労働局の安全衛生に関するガイドラインを参照してください。日本では、労働省がこれらの情報を提供しており、下記のリンクからアクセスできます。

安全配慮義務の適用事例

安全配慮義務に関するより詳しい情報は、労働安全衛生法、関連する行政通達や指針に記載されています。

これらの法令を遵守し、常に最新の情報を得ることで、現場の安全を確保することができます。

高所作業のリスクと管理責任

高所作業では、墜落による重大な事故が発生するリスクがあります。

施工管理者は、以下の点に注意を払い、安全対策を実施する必要があります。

  • 安全ネットや手すりの設置: 2m以上の高さでの作業では義務付けられています。
  • 安全ベルトの着用: 作業員に対する徹底した指導が求められます。
  • 定期的な安全点検: 設備の安全性を常にチェックし、リスクを管理します。

墜落事故と安全配慮義務

墜落事故は、高さに関わらず発生する可能性があり、以下のように安全配慮義務が適用されます。

  • 事故発生時の対応: 1mの高さからの落下でも、事業主は責任を問われかねません。
  • 予防策の実施: 落下防止設備の設置や、適切な作業指導が不可欠です。

解体作業中の事故と事業者の責任

解体作業中の事故に対しては、事業主に以下の責任があります。

  • 安全教育の徹底: 作業員が自己の安全を確保できるよう、適切な教育を実施すること。
  • 適切な機材の使用: 事故を防ぐために必要な機材や工具を提供すること。
  • 作業手順の管理: 安全な作業手順を確立し、それを作業員が守るよう管理します。

安全配慮義務の法的側面

建設現場での施工管理者として、安全配慮義務の法的側面について把握することは、事故予防とリスク管理の基本です。

ここでは、刑事責任と民事責任の違い、安全衛生法に基づく義務、そして行政指導との関連性について解説します。

刑事責任と民事責任の違い

安全配慮義務には刑事責任と民事責任の両方が関わってきます。

刑事責任は国の定めた法律違反に対する責任であり、事故が起きた場合には、警察や検察の介入を受ける可能性があります。

一方、民事責任は事故によって被害を受けた人への損害賠償責任を意味します。

以下にその主な違いを示します。

  • 刑事責任: 法律による罰則が適用され、罰金や懲役が課される。
  • 民事責任: 被害者やその遺族への損害賠償。事故の責任や補償を巡る訴訟に発展することがある。

安全衛生法と安全配慮義務

安全衛生法は、事業主に対し労働者の安全と健康を守るための具体的な措置を義務づけています。

これにより、事業主は法律で定められた安全措置を取るだけでなく、それを超えた安全対策も求められることがあります。

  • 安全衛生法の規定: 具体的な安全措置の義務付け。
  • 安全配慮義務の範囲: 法令だけでなく、実務上の安全対策も含まれる。

行政指導と安全配慮義務

行政指導は、法令に基づき労働局などの行政機関が行う指導で、これに従うことも安全配慮義務の一部です。

以下は行政指導を受けたときの主な対応策です。

  • 行政からの指導: 安全衛生に関する指導を受けた際の事業主の対応義務。
  • 努力義務規定: 罰則付きの法令ではなく、「努めるべき」とされる行動規範も、事故防止において考慮すべき事項。

安全配慮義務の管理

建設業で施工管理を行う際、安全配慮義務の管理は、事故予防と労働者保護のために非常に重要な役割を果たします。

以下に、その具体的な管理方法についての要点を述べます。

過労死・過労自殺予防への取り組み

過労死や過労自殺を防ぐためには、事業主として次のような対策を講じることが重要です。

  • 残業時間の監視と制限: 労働者が法定の労働時間を超えて働かないように管理します。
  • 休息の確保: 十分な休憩時間と休日を労働者に提供します。
  • メンタルヘルス対策: ストレスチェックの実施やカウンセリングの提供など、心理的なサポートを強化します。

時間管理と労働環境の改善

労働時間の適切な管理は、労働者の健康を守るための基本です。

以下の方法で時間管理と労働環境を改善することが推奨されます。

  • 勤務時間の記録: 全ての労働者の勤務時間を正確に記録し、過労の兆候を早期に発見します。
  • 効率的な仕事の進め方: 作業効率を高めるための研修を提供し、無駄な時間を減らすための工夫をします。
  • 環境の整備: 適切な照明や通気設備を整え、快適な労働環境を作ります。

職場環境配慮義務とは何か

職場環境配慮義務とは、セクハラやパワーハラスメントを防ぐなど、労働者が心身ともに健康に仕事ができる環境を整えることです。この義務には以下の点が含まれます。

  • ハラスメント防止策の実施: 教育や相談窓口の設置。
  • 安全な職場環境の提供: 危険な物質や機器から労働者を守る措置。
  • 労働者の意見を反映: 定期的なミーティングを開催し、労働者からのフィードバックに耳を傾ける。

安全配慮義務と施工管理

施工管理では、安全配慮義務の遵守が最も重要です。

これは、事故を防ぎ、労働者の生命と健康を守るための基本的な責務です。

以下に、その具体的な取り組みについて説明します。

安全配慮義務違反を避けるためのチェックリスト

  • 作業開始前の安全会議を実施し、全員がリスクを理解しているか確認します。
  • 定期的な安全設備の点検を行い、不具合がないかチェックします。
  • 作業環境に関する法規制の最新情報を確認し、遵守しているか定期的にレビューします。
  • 救急処置の訓練を含む、初期対応能力の向上に努めます。

施工現場での安全配慮義務の実践

  • 安全ネットや手すりなどの転落防止策を含め、高所での作業安全を確保します。
  • 有害物質や騒音などの環境リスクを管理し、適切な保護具を配布します。
  • 悪天候や夜間作業時の特別な安全措置を講じます。

新入社員教育における安全配慮義務の位置づけ

  • 安全教育プログラムを確立し、全新入社員が安全規則を熟知していることを保証します。
  • 現場実習を通じて、実際の安全対策を体験させます。
  • 定期的なフォローアップ研修を行い、安全意識の維持を促します。

– 事例から学ぶ安全管理

   – 実際の事故事例と対応策

   – 裁判例を通じて理解する安全配慮義務

   – 労災事故と事業者の対応の重要性

安全配慮義務に関する法規制や指導は、厚生労働省のウェブサイトに詳しく記載されており、最新の情報をチェックすることが大切です。

施工管理者として、これらの情報を基に、現場の安全を確保するためのシステムを構築し、日々の安全管理に活かしていく必要があります。

まとめ

建設業における安全配慮義務の重要性とその管理について、施工管理のプロの視点から見ると、事業主の責任は単に法令の遵守を超え、労働者の生命と健康を守るための実践的な行動が求められます。

安全配慮義務とは、労働契約から派生するもので、使用者が労働者を危険から保護するための広範な配慮を要求される義務です。

これには、刑事および民事の両面があり、労働安全衛生法に定められた基準を守ることはもちろんのこと、予見可能なリスクに対しても事前に対策を講じることが含まれます。

高所作業のリスク、墜落事故、解体作業中の安全対策など、施工現場での安全管理は特に注意が必要です。

例えば、高さ2メートル以上の作業では、手すりの設置が義務づけられている一方で、1メートルの高さからの墜落事故でも安全配慮義務違反として訴えられる可能性があります。

施工管理者は、安全衛生法と行政指導に基づき、安全対策を徹底すると同時に、過労死予防や労働環境の改善にも力を入れるべきです。

メンタルヘルスケアや適切な勤務時間の管理も、安全配慮義務の一環として重要です。

新入社員の安全教育においては、実務に即したプログラムを通じて、安全意識を高めることが不可欠です。

安全配慮義務の遵守は、長期的に見て労働者の健康と企業の責任を保護する上で、企業価値を高める要素となります。

最新の法規制や安全衛生ガイドラインに精通し、現場監督として日々の安全管理に責任を持つことが求められるのです。

以上を踏まえ、建設業での安全配慮義務は、法令遵守だけではなく、事業主の積極的な安全対策の実施を通じて、労働者一人ひとりの安全を守るための継続的な取り組みとなります。

これらの取り組みが、建設業界における安全と健康の新たな標準を設定し、社会全体の福祉向上に寄与することを目指すべきです。

Q&A

安全配慮義務とは何ですか?

安全配慮義務とは、事業主が労働者の生命と健康を危険から守るために講じるべき措置のことです。これには、法律に基づく安全措置の実施だけでなく、予見可能なリスクに対する予防策も含まれます。

刑事責任と民事責任の違いは何ですか?

刑事責任は、法律違反に対する国による罰で、罰金や懲役などが科されます。一方、民事責任は、事故による損害に対して被害者やその遺族に対する損害賠償責任のことです。

高所作業の安全管理にはどのような措置が必要ですか?

高所作業では、墜落防止のために手すりや安全ネットの設置、安全ベルトの使用、作業員の教育と訓練、定期的な安全点検などの措置が必要です。

過労死を防ぐための施工管理者の対策は何ですか?

過労死を防ぐためには、勤務時間の適切な管理、必要な休憩の提供、ストレスチェックの実施、メンタルヘルスケアの強化などが有効です。

新入社員の安全教育で特に重視すべき点は何ですか?

新入社員の安全教育では、安全に関する法令や社内の安全規則の徹底的な理解を確保し、実際の施工現場での安全対策の体験をさせること、定期的な安全研修での知識更新を重視すべきです。

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