建設現場で利益を上げるためのルール実践方法

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効率的な現場運営の鍵:歩掛りの活用法を解説

現場監督

現場で利益を出すために、具体的にどんなことをやればいい?

こんなお悩みに答えます。

あなたが建設業界で働いていて、効率的に現場を管理したいと思ったことはありますか?

また、新人を教育し、彼らが成長するのを助けたいと思ったことはありますか?

もし答えが「はい」であるなら、これから紹介する「歩掛り」と「施工管理日報」があなたの課題解決の鍵となるでしょう。

歩掛りは、ある作業を行う上で必要な労力や時間を数値化したもので、これを把握することで、将来の工程計画を立てたり、予算を作成したりする際の参考になります。

それにより、効率的な工事運営を実現し、プロジェクトの利益を最大化することが可能になるのです。

そして、その歩掛りを管理するために活用されるのが施工管理日報です。

これは工事現場で起こる全ての出来事を記録したもので、日々の作業内容や使用機械、人員数など、工事の進行状況を詳細に記録します。

この日報を集計し、適切に活用することで、現場の状況を正確に把握し、効率的な工事運営を実現することができるのです。

本記事では、これらの概念とその活用方法を具体的に解説します。

また、新人育成の視点からも、施工管理日報の活用法について深掘りしていきます。

現場での成長と学習の機会を最大限に活用するためのヒントも提供します。

ぜひ、これらの知識を武器に、あなたの現場運営を更なる成功へと導いてみてください。

この記事を読んでわかること
  • 実行予算に計画していなかった追加工事によって、利益が減ってしまうのを防ぐ方法
  • 原価管理の模範になる工事のマネをするのが成功への近道である理由
  • トラブルやリスクを考えずに発注することの危険性

建設工事は単品受注生産で、現場条件が同じといった工事が無いため、入念な事前準備と現地調査が必要。

ランメイシ

現場監督は工事書類の作成に打合せ、発注者や地元との対応に気を取られて、原価管理だけに集中するのは難しいよね。

現場監督の主な施工管理業務
  • 原価管理
  • 安全管理
  • 品質管理
  • 工程管理

残業や休日出勤によって労働時間を増やすことで一時しのぎにはなりますが、10年・20年と続けてそんな生活は送りたくないですよね。

現場監督

工事を担当するからには利益を出して、評価されたいよね。それも、できるだけ楽に…。

そこで本記事では、原価管理で評価される成果を上げるために、工事で利益を上げるためのチェックポイント6選について解説します。

業務の時短・手間の軽減につながるので、ぜひ参考にしてくださいね。

本記事は、『建設業・利益を上げる一歩上いく現場運営 – 経済調査会』『建設業コスト管理の極意 – 日刊建設通信新聞社』を参考に、歴16年以上の土木施工管理を経験している現役の現場監督(サイト運営者)の実務経験を補足し、作成しています。

この記事を書いた人
ranmeishi-kun-6

当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ

現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営しています。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!

保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/Twitter/お悩み相談所/最悪な現場監督生活からの転機

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保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

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目次

理想の実行予算は利益を確保した予算


実行予算書の理想的な金額比率の例は以下のとおりです。

実行予算書の理想的な金額比率の例
  1. 純利益を10%確保する
  2. 部門費を含めた会社の経費 7~10% を確保する (会社によって違う)
  3. 現場配属社員の給料 4~6% を確保する (配属人数によって変動する)
  4. 事務所経費 3~5% を確保する
    • 営繕費・労務管理費・租税公課・保険料建設業退職金・法定福利費・福利厚生費・事務用品費・通信費・旅費交通費・交際費・雑費
  5. 残りが直接工事費 (60~65%) と共通仮設費 (3~7%)となる

○○%の部分は、会社の方針や工事の請負率によって変わります。上記の「○○%」をベースに作成して、会社に確認することをオススメします。

以上から、理想の実行予算の内訳比率を、純利益10% + 会社経費 6% + 部門経費 2% + 給料 6% + 事務所経費
5% + 共通仮設経費 6% + 直接工事費 65%=100%とします。

この中で、固定費としてなくなってしまうもの以外の費用 (直接工事費)について考えてみましょう。


実行予算から利益を2%上げるテクニック

建設現場の優秀な所長は、お金を使うときにはいつも頭をフル回転させています。

予算というのは、現場を動かすために必要なお金のことです。

その中で、特に重要なのが構造物を造るための「直接工事費」です。

現場を運営するために、いくつかの手順を考えてみましょう。

1つ目は、まず決められた予算の85%で、商品を作ったり、店をきれいにしたりすることを考えてみます。

それだと、予算の65%が直接工事費に使われ、その中の50%で作業をしたら、その差額(15%)がお店の利益となるわけです。

この場合、利益はほぼ2%になります。

2つ目は、予算の90%で直接工事費を考える場合です。

ここでの直接工事費の中で、30%を使って作業を行うと、その差額(10%)が利益になります。

この場合も、利益はほぼ2%です。

3つ目は、予算の95%で直接工事費を考える場合です。ここでは直接工事費の60%を使って作業を行い、その差額(5%)が利益になります。

この場合も、利益はほぼ2%です。

優秀な所長の頭の中では、このように数学の計算がどんどんと進んでいくのです。

ただ、この計算は、利益を出すためのギリギリの予算を考えていることを忘れないでください。

リスク、つまり予想外の事態に備えて多くのお金を用意しておくことはありません。

でも、僕たちが資材を買ったり、下請業者に仕事を頼んだりするときに、「もっと安くして」と言ったら、その人たちは納得してくれるでしょうか?

たとえ長い間信頼関係を築いていたとしても、なんの理由もなしにお金を減らされるのは困るでしょう。

そのため、優秀な所長になるには、価格を下げるための新しいアイデアを出すことが大事です。

例えば、新しい作業の方法を提案するとか、協力するお店や人たちに納得してもらえる工夫をするのです。

それから、予算の金額をしっかりと覚えていて、お金に関する話し合いが急にあったときでもすぐに考えることができます。

その上、資材の購入や下請業者との契約を結ぶときは、その商社や会社がしっかりと仕事をする能力があるか、お金の管理がしっかりしているかを前もって確認しておくことが大切です。

もし、僕たちが頼んだ仕事をしている途中でその人やお店がお金の問題で困ってしまったら、それは僕たちの現場にとって大きな問題となります。

特に、初めて仕事を頼む業者には、十分に気をつける必要があります。

このように、お金を使うときには、しっかりと計画を立てて、考えながら行動することが大切です。

これが「優秀な所長」の秘密なんですよ。

実行予算は毎月管理する

「協力会社」という相手がいて、僕らの会社から仕事を受けてくれる。

これを「元請け」と「協力業者」と言います。

毎月、協力業者から「これだけの仕事をしたから、これだけのお金を払ってほしい」という請求書が送られてくる。

そのお金の額、つまり「出来高金額」を決める時に、ちゃんと確認しないといけないことがあります。

それは、協力業者が本当にその仕事をするために、どれだけの人を使ったり、どんな道具をレンタルしたり、どんな材料を使ったりしたか。

そして、それにどれだけのお金がかかったかをちゃんと見て、それを「常傭金額」と言います。

この「出来高金額」が「常傭金額」より多ければ、協力業者はちゃんと利益を出しているということになるから、問題は無いですね。

だけど、これを忘れてしまって、協力業者がずっと赤字になってしまったら、大変なことになります。

だって、協力業者も生活をしていくためにはお金が必要だから、ずっと赤字だと「もうけが出ない」という理由で僕たちの会社との契約を辞めてしまうかもしれないからです。

それが続けば、いつかは仕事が進まなくなってしまい、最終的には協力業者との契約を解除しなければならなくなります。

だから、毎月の支払いの確認はとても大切。

そして、もし赤字になったら、すぐに協力業者と話をして、何が原因なのかを見つけ出すことが必要です。

それがうまくいけば、僕らと協力業者の間の信頼関係も守ることができるし、何より一番大切なんですよね。

協力業者はとても大切なビジネスパートナーだから、一度失ってしまったらまた探すのは大変です。

だから、ちゃんと毎月の支払いを確認して、もし問題が起こったらすぐに対策を取ることを忘れないでほしいんです。

繰り返しますが、僕ら元請が協力業者に対してちゃんとした対応をして、公平な取引をすることがとても重要なんです。

そうすれば、協力業者も僕ら元請会社も、一緒により良い仕事ができるし、両方が幸せになることができるんです。

僕たちの会社が協力業者にちゃんとした対価を払って、協力業者が生計を立てることができる。

そうすることで、僕たちの会社の仕事もスムーズに進むし、結果的には、僕たちの会社も協力業者もウィンウィンの関係になります。

だから、僕たちは毎月の支払いの確認をしっかりと行い、もし協力業者が赤字になってしまった場合には、すぐに話し合って解決策を見つけるべき。

それが僕ら元請業者と協力業者との良好な関係を保つための大切なポイントです。

そのためには、僕たち自身が経済の知識「原価管理」を身につけることも大切だし、常に公平な視点を持って協力業者と向き合うことが必要。

協力業者の請求金額をチェックする手順

僕たちの会社は毎月、協力業者から送られてくる請求書をしっかりと見て、「出来高金額」と「常傭金額」がきちんとバランスを保っているか、確認しなくてはならないんです。

「出来高金額」が「常傭金額」より多ければ、問題無し。

でも、「出来高金額」が「常傭金額」より少なければ、すぐに何か問題がないか見つけ出し、それを解決しなくてはならない。

それは作業の手順が間違っているのか、作業員の能力が足りていないのか、リーダーの指導力が足りていないのかを見極めて、すぐに改善策を考える。

もう一つ大切なことがあります。

それは、「過払い」をしないようにすることです。

「過払い」というのは、本来必要な額よりも多くお金を払ってしまうことを指します。

だから、協力業者に払うお金の額は、僕たちと協力業者の間でちゃんと確認をしなくてはならない。

そして、仕事が半分以上進んだ時には、過払いがないようにしなくてはならないんです。

もし、仕事が終わりに近づいてきたのに、契約した金額から残金がなくなってしまったら、それは協力業者からの請求書を確認せずに、ただ請求通りに支払いをしてしまったから。

だから、僕たちは協力業者のお金の出入りをしっかりと計算し、過払いがないようにしなくてはならない。

そして、現場での管理は、ただ安全を確保するだけでなく、協力業者への支払いについてもきちんとチェックしなくてはならないんです。

だから、毎月のチェックを怠らないようにしましょう。

それは僕たちが仕事をする上でのマナーだし、協力業者との良好な関係を保つためにも必要なんです。

「過払い」というのは、必要以上に多くお金を払ってしまうことだから、それが起こらないように注意を払わなくてはならない。

もし過払いがあった場合、それは僕ら元請が無駄なお金を使ってしまっていることになります。

僕たちの会社にとっても、結果的には協力業者にとっても良くない結果を招いてしまいます。

だから、仕事が進んでいく上で、ちゃんとお金の出入りを見て、必要な額だけをきちんと払うことが大切です。

それによって、僕たちの会社も協力業者も、無駄な出費を抑えて、しっかりと利益を出すことができます。

というわけで、毎月の支払いをしっかりとチェックし、過払いがないようにすること。

そして、もし協力業者が赤字になってしまった場合には、すぐに話し合って解決策を見つけること。

それが僕たちと協力業者との良好な関係を保つための大切なポイントです。

今後の支出を毎月予測する

次に、僕たちはこれからどれくらいお金がかかるかを見積もって、全体の収支がどのようになるかを予測しなければならないんだ。

これをしないと、予想外の出費が発生したときに困ってしまうからさ。

具体的には、これまでにどれだけのお金を使ったか(全既支払額)、これからどれだけお金がかかるか(これからの支出額)を計算して、予算計画(実行予算)と比べてみるんだ。

こうすることで、予算と実際のお金の出入りにズレがないかを見ることができるんだ。

また、途中で予想外の支出が出てきたときには、その原因を詳しく調べて、これからどのように対処すべきか考えるんだ。

そして、全体の予算と実際のお金の出入りを毎月チェックすることで、計画通りに事業が進んでいるかを確認することができるんだ。

これが、事業が順調に進んでいくための重要なステップなんだよ。

でも、僕たちが仕事をするときには、計画通りにすべてが進むことはなかなかないんだ。

時には、施工方法を変える必要が出てきたり、追加の仕事が必要になったりするんだ。

例えば、建物を建てるときに、設計図通りに建てることが難しくなったときには、新たな設計図を作って、その通りに建てる必要が出てくるんだ。

そのような場合には、その追加の仕事のための手続きを正しく行うことが大切なんだよ。

というわけで、毎月のお金の出入りをしっかりチェックし、これからどのくらいのお金がかかるかを予想し、予算とのズレがないかを確認すること。

そして、追加の仕事が出てきたときには、そのための手続きを正しく行うこと。

これらが、事業が順調に進むための大切なポイントなんだよ。覚えておいてほしいな。

実は、昭和44年(1969年)には、ちょっとした設計変更(全体のコストの20%以下)については、工事が終わるまでに手続きをするだけで大丈夫という通知が、建設省(今の国土交通省)から出されていたんだ。

つまり、お金に関する話は工事の最後の段階で行うことになっていて、それを全国の自治体も守っているんだよ。

さらに、建設業法という法律では、工事を始める前に、発注者から見積もりを取り、契約を結ばなければならないという決まりがあるんだ。

そのため、追加工事が必要になったときには、発注者と契約した後に協力業者と契約を結び、工事を始めなければならないんだ。

ただし、工事の終わりの頃になって、発注者と契約した後でさらに協力業者と交渉して追加工事を始めていては、工期に間に合わなくなることがあるんだ。

なので、建設業法どおりにやるなら、追加工事や変更工事が必要になったらすぐに発注者と話し合って、工事のコストを決めるんだ。

その後、発注者は受注者と契約を結び、受注者は協力業者から見積もりを取って発注する。

この手順を踏めば、受注者が最後に損をすることはないんだ。

工事の最後の段階で、「設計変更の費用は契約金額の20%以内でしか変更できない」なんてことにならないようにするんだ。

このような問題を解決するために、国土交通省では新たな取り組みが進んでいるんだ。

受注者が先に協議書を提出して、設計変更について話し合い、ざっくりとした金額の合意を得てから工事を始めるようにしているんだ。

契約の変更は工事が終わる頃になるけど、これによって受注者は工事をスムーズに進めることができるんだ。

ただ、国土交通省以外の地方自治体では、まだこれほどの取り組みが進んでいないんだ。

だから、追加工事の

発注については、僕たちはとても慎重にならなければならないんだ。

これまで説明したように、工事というのは予定通りに進まないこともあるからだ。

たとえば、計画が変わったり、追加の工事が必要になることもあるんだ。

そして、それが起きたときには、まず発注者(工事を頼む人)と話をし、工事の費用を再度決めることになるんだ。

その後、受注者(工事をする人)は、協力業者(一緒に工事をする人)から見積もりを取り、発注する。

だから、追加工事が必要になったときは、この一連の流れをちゃんと踏むことが大事なんだ。

このようにすることで、受注者は最後に損をすることがなくなるし、工事が終わる頃には、「設計変更の費用は契約金額の20%以内でしか変更できない」なんて事態にもならないんだ。

国土交通省では、このような問題を解決するために新しい取り組みを進めていて、受注者が設計変更の話し合いを先に行い、だいたいの金額に合意した後で工事を始めるようにしているんだ。

契約の変更は工事が終わる頃になるけれど、これによって受注者は工事をスムーズに進めることができるんだよ。

ただ、国土交通省以外の地方自治体ではまだこうした取り組みが進んでいないから、追加工事の発注については、本当に注意深く行う必要があるんだよ。

〈追加工事の発注の手順>

それでは、ここで僕たちは二つの概念を考えてみよう。

一つ目は、「発注者の積算基準」だ。これは、工事を頼む人(発注者)が、工事にかかる費用を予想するための基準のことだよ。

二つ目は、「追加工事」だ。これは、最初に予定していた工事だけではなく、それにプラスして必要になった工事のことだ。

では、これらを使って具体的に工事の金額をどのように計算するのかを見てみよう。

まずは、発注者の積算基準から工事金額を出す。

それから、追加工事を行うために必要な金額と比べてみる。それが「追加工事金額」だね。

そして、この二つの金額を比較してみる。もし発注者の積算基準から出した工事金額が、協力業者の追加工事見積り金額よりも少なければ、「赤字」になる。逆に、工事金額が追加工事見積り金額よりもずっと大きければ、「黒字」になる。

これらのことを理解した上で、これからどのくらいお金がかかるのかを毎月予測することが大切だ。

もちろん、追加工事にかかるお金も予算に入れて予測をすることが大事だよ。

次に、「実行予算」と「既に支払った金額+これからかかる予測金額」を比較してみる。

もし実行予算が「既支払金額+これからかかる予測金額」よりも大きければ、利益が出ることになる。

ただ、このときに気をつけないといけないのが、「常傭工事」が多い場合だ。

常傭工事とは、長期間にわたって一定の作業を行うための工事のことだよ。

これが多いと、契約条件に問題がある可能性があるんだ。

だから、次回の発注時には契約条件を見直し、常傭工事を減らすようにするんだ。

そして、毎月協力業者の作業量と支払いのバランスを確認することで、トラブルを避けることができるんだ。

さらに、今までに支払った総額とこれからかかる予測金額

を正確に予測することが、工事の原価管理の原点だと言えるんだ。

原価管理とは、工事のためにかかるお金を管理し、予算を超えないようにすることだよ。

これがうまくできると、工事がスムーズに進行し、予定通りの金額で完了できる。

だから、毎月の支出を予測することが大切なんだ。

でも、毎月の支出を予測するときには、すでに支払った金額だけでなく、これからかかる予測金額も考える必要がある。

それには、追加工事にかかる費用も考慮することが大事だ。

さらに、毎月の支出と、協力業者が進めている工事の進行度を比較することで、協力業者とのトラブルを防ぐことができる。

これらを把握することで、工事が予定通りに進行し、予算内で終わることが見込める。

これが、工事をうまく進行させるための秘訣なんだ。

このように、工事の金額を予測し、管理することは難しいかもしれないけど、それができれば工事をうまく運営することができるんだ。

だから、これらの知識を身につけることが大切だよ。

実行予算く(支払済金額+支出予測金額 (常傭工事も含む)) 利益が減少する原因を追及する

工事を始める前に、僕たちは一緒に働く協力業者と契約を結ぶんだ。

でも、想定外のことが起こると、いわゆる「常傭工事」が増えることがある。

常傭工事とは、元々の契約にはなかった追加の仕事のことだよ。

例えば、僕たちが建物を建てるときに、予想外の岩石が出てきてしまったとしよう。これを取り除く作業は、元々の契約にはなかったから、それが常傭工事となる。

こういった予想外の作業が増えると、予定していた予算を超えてしまうことがあるんだ。

だから、赤字になることもあるんだ。

でも、工事を始める前にしっかりと準備をして、あらゆるリスクを考えて契約を結べば、このような常傭工事を減らすことができる。

リスクをしっかりと考えて、それに対応する条件を契約に入れておくことが大切なんだ。

そして、僕たちが毎月どれだけのお金を使って、これからどれだけ使う予定なのかをしっかりと把握し、それを予算と比較することが必要だ。

これができる人は、「できる長」と呼ばれ、大事な仕事を任されるんだ。

つまり、予算をしっかりと管理し、予想外の事態に備えることが、工事を成功させるための秘訣なんだよ。

日報を集計して歩掛りをとる

「歩掛り」という言葉を聞いたことがあるかな?

これは、僕たちが工事をするときに、どのくらいの時間や手間がかかるかを数値で示したものなんだ。

たとえば、壁を作るときに、一人の職人が一日で何メートルの壁を作れるかとか、大きな機械を使ってどのくらいの土地を掘れるかとかを数値化したものなんだ。

僕たちは、毎日この歩掛りを記録するんだ。

どんな工事をしたのか、何人の職人が働いたのか、どんな機械を使ったのか、どれだけの燃料を使ったのか、それを全部記録しておくんだ。

そして、それを使ってどれだけの仕事が出来たかを計算する。

これが「歩掛り」なんだ。

そして、この「歩掛り」は、次にやる工事の計画を立てるときにとても役立つんだ。

例えば、同じような工事を次もやるとき、どれくらいの時間や人数が必要か、どれくらいのお金がかかるかを予測するときに、「歩掛り」を参考にするんだ。

また、僕たちは毎日の記録をしっかりと保存しておくんだ。

パソコンのエクセルなどを使って、日々の記録をまとめ、月ごとにファイルを作って保存している。

それには、僕たちが何をしたのか、どれだけの仕事ができたのかが一目でわかるように、表にまとめてあるんだ。

つまり、「歩掛り」は、僕たちが工事を順調に進め、次の工事を計画するためにとても重要なツールなんだよ。

「施工管理日報」っていうのは、僕たちが工事をするときに、その日の作業を詳しく記録するための報告書なんだ。

何をしたのか、何人で作業をしたのか、どんな機械を使ったのか、何が問題だったのか、全部詳しく書いておくんだ。

そして、その日報は特別な形式で作られていて、必要な情報を全て書けるようになっているんだ。

具体的には、作業内容、作業した人数、使った機械の種類、運び込んだ材料、資格を持っている人の名前、安全に関する指示や指摘、安全を確認する人の記録、見回りや検査の記録、問題点、行事や見回りの記録、会議の参加者の署名など、色々な情報が書かれているんだ。

そして、次の日には前日の日報を見て、予定と違ったところがあれば赤文字で修正する。

それから、修正された正確な日報の中の作業内容や人数をパソコンの表計算ソフトに入力するんだ。

そして、それらの情報を使って、月末には作業員や機械の使用時間をどれだけの仕事ができたかで割った「歩掛り」を計算する。

これで、どれだけの作業員や機械がどれだけの仕事をするかがわかるんだ。

また、「施工単価」というのを計算するんだ。

これは、一定の仕事をするのに必要な人の給料と機械の使用費を足したものを、どれだけの仕事ができたかで割ったもの。

これで、仕事をするのにかかるお金を計算できるんだ。

これらの計算をしっかりと行うことで、次の工事の計画を立てるときにとても役立つんだよ。

だから、僕たちは毎日この日報を丁寧に書き、その情報を活用するんだ。

歩掛りをデータ化する手順を明確にする

大切な仕事の一つが、協力業者からもらった請求書のチェックだよ。

これは部下にやらせることで、彼らも学びが深まるんだ。

その請求書を見て、数量が合っているか、契約した金額と合っているかを確認する。

これは、ちょうど数学の問題を解くようなもの。

答えが合っていればOKだし、合っていなければ何が違うのかを探すんだ。

これを通じて、部下たちはどうやって契約を結んで、どのように金額が決まるのかを学ぶんだ。

また、僕たちの工事の進行を記録する「施工管理日報」も、部下に入力させることで学びが深まるよ。

彼らが日報を書くことで、その日に何が行われ、どれだけの仕事が終わったのか、何が問題だったのかを覚えるんだ。

そして、それらの情報をまとめて「歩掛り」を計算することで、どれだけの人や機械がどれだけの仕事をするのか、そしてそれがどれだけの費用がかかるのかを学ぶことができるんだ。

さらに、僕たちは部下たちに、現場で使われる材料の量や価格をチェックさせることで、工事の費用を正確に理解する力を身につけさせるよ。

例えば、「この現場では、この材料を1キロいくらで買っているのか?」、「この仕事をするのに1立方メートルあたりいくらかかったか?」など、いろいろな角度から問いかけることで、彼らの考え方を広げることができるんだ。

これらの学びは、部下たちが自分たちの仕事に自信を持ち、さらに成長する手助けになるんだ。

僕たちは、そんな部下たちの声が聞こえてくるのが何よりの喜びなんだ。

「ああ、なるほど」、「こういう考え方があるのか」という声を聞くと、彼らがちゃんと学んでいるんだなと実感するよ。

それが、僕たちがするべき教育なんだよ。

まとめ:工事現場での学びと成長、歩掛りという”宝の地図”

建設現場では一見、泥と汗にまみれることが大事な仕事に思われがちですが、それだけではありません。

僕たちは、施工管理日報という地図を使って”宝”を見つけ出す冒険者なんです。

それは、「歩掛り」という数値です。

「歩掛り」って何?と思うかもしれませんが、これは建築現場で使われる専門用語で、僕たちがどれだけの人や機械を使って、どれだけの仕事をしたのかを表す数値なんです。

これを計算することで、現場の効率を測ることができ、さらには次回の工事の計画を立てるための大切な情報にもなります。

さて、この「歩掛り」を求めるためには、施工管理日報という日々の作業記録が必要なんです。

それを見ながら、何人が何時間働いて、どれだけの材料を使ったのかを調べ、それを元に「歩掛り」を計算します。

でも、これだけではないんです。

僕たちは、部下たちにも施工管理日報を書かせ、請求書のチェックをさせることで、彼らにも「歩掛り」の計算を学ばせるんです。

それによって、彼らは自分たちの仕事がどれだけの価値があるのか、そしてそれがどうやって評価されるのかを理解することができるんです。

部下たちがこの「歩掛り」の計算を学び、理解することで、彼らは自分の仕事に自信を持ち、さらに成長することができるんです。

僕たちは、「歩掛り」を通じて、部下たちの成長を促し、そして現場全体の効率を向上させる役割を果たしています。それが、建設現場での僕たちの冒険なんです。

Q&A

Q1: 「歩掛り」って何ですか?
A1: 「歩掛り」とは、建築現場での作業を行う際に必要な人員や機械の数量を、どれだけの作業を行ったか(出来高)で割った数値のことを指します。これを計算することで、僕たちは一定の作業に要する労力や時間を数値化することができ、現場の効率を把握したり、今後の工事計画を立てるための基礎となるデータを得ることができます。

Q2: 「施工管理日報」は何を記録するものですか?
A2: 「施工管理日報」は、現場での日々の作業内容を記録したものです。作業員の数や使用した機械、材料の使用量など、その日の作業に関わるすべての情報を詳細に記入します。これらの情報を元に、「歩掛り」を計算することができます。

Q3: 「歩掛り」の計算はどうやって行うのですか?
A3: 「歩掛り」の計算は、施工管理日報から得た情報を元に行います。まず、一日の作業に参加した作業員の人数や使用した機械の数、そしてその日に完成した作業の量(出来高)を調べます。そして、作業員の数や機械の数を出来高で割ることで、「歩掛り」を求めることができます。これにより、僕たちは一定の作業にどれだけの労力や時間が必要かを数値化することができます。

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