
公共工事で発注者に設計変更の協議をしたんだけど、「そんな理由じゃ、設計変更にはできない」って言われたんだ。
どうやったら、ちゃんと設計変更してくれるのかな?
こんなお悩みに答えます。
設計図書の照査や協議による設計変更。
発注者の方から「協議書で出してくれれば設計変更の対象にするよ」って言ってくれれば楽なものですが、
「前例が無いから、それは設計変更できない」
「そんな理由では設計変更できない」
こう言われて設計変更を拒否されると、困りますよね。
実行予算に影響が少ないレベルの費用なら、仕方なく「承諾」や「みなし」で片付けたりしますが、50万・100万と大きな費用が必要となれば、設計変更してもらわないと最悪赤字になってしまうことも…。

実行予算をクリアできなかったらと思うと…不安すぎる。
本記事では、工事で利益を確保するために、設計変更を成功に導く提案スキルについて解説します。

当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ
現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営しています。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!
保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士
主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

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主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
設計変更が通るためのコツは事前の根回し
工事が本格的に始まる前に問題点を洗い出し、設計変更するネタを決めておくことです。
そのためには、工事の始まり~完成までをイメージし、現場運営のストーリーを作るのがポイント。
工事開始前に設計変更のテーマを決定する手順
- 工事の開始~完了までのリスクを洗い出して設計変更のネタを探す
- 先行して工事を行っている同じ工事の情報を集める
- 社内で同種工事を施工した事例や経験者の意見を聞く
- トラブルの事例などを調査して想定外のトラブルに備える
想定外を排除することが現場の運営のポイントですが、リスクの予測は自分一人で考えないようにしましょう。

現場のチーム全員で知恵を出し、協力することが大切です。
「チーム全員で」には、ちゃんと理由がありますよ。
将来、あなたの後輩が現場を持つときに、リスクを予測した考え方は経験値になるからです。
つまり後輩が優秀な現場監督になるため、あなたの現場力を継承するのに大切なことなんですよ。
設計変更の提案を発注者に話すタイミングは?
設計変更の提案を発注者に話すタイミングは、約1ヶ月前から発注者に話を始めると良いです。

1カ月も前に、打合せ資料を用意するの?
打ち合わせは、必ずしも最初から厳しい技術的な話ばかりではありません。
最初はリラックスした雑談から始めて、ゆっくりと技術的な話に移行します。
まずは信頼関係を築くことが大切だと思っています。
だから、最初の打ち合わせでは雑談を交え、相手をリラックスさせることに力を入れています。
たとえば、僕が新たな設計変更について提案する場合、まずはその話をしないで、ただ普通の話を始めます。
そして、その普通の話の中に、設計変更の案を3つ程度提案します。
この時、発注担当者と雑談しながら、その中に問題点の解決策を織り交ぜていきます。
そして、その話を何度も繰り返すことで、相手が自然と「本当にそうなったら困るな」と思うように導きます。
これが、僕が日々現場で行っている打ち合わせの方法です。
雑談を通じて人間関係を築き、信頼を得る。
より円滑なコミュニケーションを実現し、円滑な現場運営に繋げています。
皆さんもぜひ、現場で試してみてくださいね。

暗示をかけるように…独り言のように…発注担当者と話をします。

発注者と打合せするのに、何も成果無く打合せを終わるの?

発注担当者も忙しいから、「君は今日、何をしに来たの?」って思われないよう工程の説明とか、工事打合せ簿(提出・報告・承諾)など、他の打合せネタのついでに…て感じでやると良いよ。
工事成績評定を決める発注者も人間です。
どれだけ良い施工管理をしても、発注者と良い関係を築けないと、他社より頭一つ抜けた工事成績評定を獲得するのは難しいです。

80点とれたら表彰の可能性があるところで79.4点。
僕は何度も経験したよ…。
頻繁に発注担当者とやりとりして親しくなり、あなたの現場を気に掛けてくれるようになれば、工事はもちろん設計変更(協議事項)に関する話もスムーズになって、良いことばかりですよ!
工事途中でも設計変更を考える
工事を進める中で発生する「設計変更」についてです。
大切なのは、設計変更は問題解決のための有効な手段だということ。
そしてそのネタは、あらゆるところに存在するということです。
最初に結論を出すと、僕は工事途中でも発生した問題解決のための設計変更は積極的に実施していくべきと考えています。
その理由は、問題解決を早めることで工事をスムーズに進められ、最終的な品質向上につながるからです。
そして、設計変更のネタは地元の要望や苦情、警察協議の変更や地域協定の変化など、あらゆるところにあります。
たとえば、地元の方から「この工事、うるさくて困っている」という声があったとします。
そこで僕たちは、「作業時間を変更して騒音を減らす」などの設計変更を提案することができます。
また、警察から「交通規制の時間を変えてほしい」という要望があれば、それを元に設計変更を考えることも可能です。
ここでいう「設計変更」とは、元々の計画を見直し、新たな計画を作ることを指します。
それは、計画の途中でも問題解決のために必要ならば行われるものです。
ただし、設計変更のネタをどれだけ生かすかは、現場を運営する責任者(所長)の力量によるところが大きいです。
僕自身も現場でこの役割を担ってきましたが、問題が生じたときにどれだけ柔軟に対応できるか、それが現場運営の鍵となります。
設計変更は問題解決に有効な手段であり、そのネタはあらゆるところに存在します。
しかし、それを上手く活用するためには、現場運営の責任者の柔軟性が求められます。
心理学を活用しよう
「ザイアンスの法則」という心理学の法則について、そしてそれが良好なコミュニケーションを築くためにどのように活用できるかについてです。
「ザイアンスの法則」は相手に好意を抱いてもらうための非常に有効な手段であり、設計変更のような難しい話題でも、この法則をうまく使うことでスムーズに進めることができます。
では、「ザイアンスの法則」って何でしょうか?
これは、人間の心理的な特性を3つのポイントにまとめたものです。
まず①人間は知らない人には攻撃的で冷淡な対応をします。
つまり、初対面の人には警戒心を持ちやすいということですね。
だから、まずはコミュニケーションを取ることが大切というわけです。
次に、②人間は会えば会うほど好意を持つようになります。
これは「会っている時間」よりも「会う回数」が重要だということを指しています。
つまり、ちょっとした挨拶だけでも頻繁に会う方が、一度だけ長時間会うよりも相手に好意を持ってもらえる可能性が高いのです。
最後に、③人間は相手の人間的な側面を知ったとき、より強く相手に好意を持つようになります。
自分の失敗談や趣味の話、成功への苦労話など、自分のパーソナルな部分を見せることで、相手との絆を深めることができます。
これらを活用すると、雑談を通じて設計変更などの問題提起をうまく行うことができます。
何気ない会話の中に、「問題が発生したら困るな」という話を繰り返し挿入することで、知らず知らずのうちにその話題が相手の耳に残ります。
そして、問題が発生したときには、すでにその話題に対する理解が深まっているので、真剣な議論ができます。
この「ザイアンスの法則」は、どのような場面でも活用できます。心に印象を残す方法として、ぜひ活用してみてください。
そして、その結果、コミュニケーションの質が上がり、仕事がスムーズに進むことでしょう。
しかし、ここで注意したいのは、この法則が「全ての人間に当てはまる」というわけではない、ということです。
人によっては、「ザイアンスの法則」に反する行動をすることもあります。
ですから、相手の反応を見ながら、適切に対応していくことが必要です。
そして、問題が発生しなかった場合でも、「問題が発生しなくて助かった」という感謝の言葉を伝えることが大切です。
これによって、相手との信頼関係がさらに深まるでしょう。
まとめると、「ザイアンスの法則」はコミュニケーションを取る上で非常に有効な手段であり、雑談を通じて相手に印象を残し、設計変更のような難しい話題でもスムーズに進めることができます。
しかし、全ての人がこの法則に当てはまるわけではないので、相手の反応を見ながら適切に対応することが大切です。
効率を上げる打合せの方法とは
効率的な打ち合わせの方法について語りたいと思います。
最初の結論として、一回の打ち合わせで一つの問題に絞って話すのが最も効率的であると僕は考えています。
その理由は何でしょうか?
それは、複数の問題を同時に扱うと、それぞれの問題に対する解決策が混ざってしまい、結果的に何も解決しないからです。
例えば、もし週間工程の打ち合わせの中で、それ以外の潜在的な問題も話し合うと、話が脱線してしまい、本来話し合うべき工程の話がおろそかになってしまう可能性があります。
具体的な打ち合わせの方法を例に出すと、週間工程の打ち合わせでは、その工程に関する話だけをし、それとは別に直近で発生するかもしれない問題については、別の時間に一つずつ話し合うと良いです。
これを実践すると、それぞれの問題に対して深く話し合う時間が確保でき、問題解決への一歩が踏み出せると思います。
そして、問題に対する解決策を話し合う時には、問題そのものに焦点を絞り、まずはそれについて深く理解することから始めます。
そして、それぞれの問題に対する解決策を探り、問題が発生する前に対策を立てることで、スムーズな業務運営が可能となります。
こうして見ると、打ち合わせの効率は話し方の手順や相手への伝え方に左右されることが分かります。
僕たちは、自分たちが抱える問題について深く考え、それに対する解決策を見つけるために、効率的な打ち合わせの方法を学んでいく必要があるのです。
「トラブルは金になる」と考える
「トラブルを好きになれ!」という言葉に驚くかもしれません。
だって、普通に考えて、「トラブルは避けたい」って思うじゃないですか?
だけど、トラブルを好きになることは実は仕事を上手く進める秘訣なのです。
その理由は何でしょうか?
それは、仕事の中には必ずトラブルが含まれているからです。
例えば、電機メーカーで働いている人なら、製品に問題が出たら、それを解決して改良を重ねていくことで、より良い製品が生まれてきます。
また、建設現場でも、完全にトラブルが無い状況なんてほぼ存在しないんです。
つまり、仕事を進めていく上でトラブルは避けて通れないもの。
だからこそ、僕たちは「トラブルを楽しむ」、という視点を持つべきなのです。
「トラブルを楽しむ」とは何かと言いますと、それはトラブル解決に向けて積極的に動き、それを自分の利益に変えてしまうことを意味します。
具体的には、トラブルが発生した時、それを設計変更のチャンスとしてとらえ、それを通じて利益を生むことができます。
お金を得ることを考えれば、トラブル解決へのモチベーションも自然と湧いてきますよね。
「トラブルはチャンス」「トラブルはお金になる」。
こういった考え方を持つことで、トラブルへの対応も楽しくなってくるはずです。
成功するリーダー、つまり「できる所長」は、トラブルを恐れず、それをチャンスとしてとらえることができる人なのです。
このように、「トラブルを好きになる」という発想の転換は、僕たちの仕事の進め方を大きく変えることができます。
発生したトラブルを 「全て設計変更するぞ」という意識を持とう
仕事において、問題の原因を追求することがとても重要です。
なぜなら、それが僕たちの行動を変えるきっかけ、つまり「変更のネタ」になるからです。
具体的には、建設工事においては、土の種類や状態(これを「土質柱状図」と呼びます)が予想と異なる場合、契約に基づいて設計変更をする必要が出てきます。
次に、積極的に行動を起こすことで、思わぬ道が開けることがあります。
そこで、「発注者と設計変更の交渉をするときのテクニック」を身につけることが重要になります。
1つ目のテクニックは、「工事費は同じか少しコストダウンする工法を選定する」です。
つまり、工事を進行する方法(工法)を選ぶ際には、公的機関が算出した予定金額(官積算金額)と、実際に工事をするために必要な金額(発注金額)に差が出ないようにすることです。
2つ目のテクニックは「情熱を持って話をする」です。
相手に自分の思いを伝えるためには、自分の言葉に情熱を込めることが大切です。
3つ目のテクニックは「相手の立場を理解して話をする」です。
相手の立場や視点を理解することで、よりスムーズにコミュニケーションを取ることができます。
4つ目のテクニックは「いつも楽に工事を完成させるにはどうするかを考えて行動する」です。
工事をスムーズに進行させるためには、常に改善の余地を探し、そのための行動を起こすことが求められます。
これらのテクニックを使って、僕たちは積極的に行動することで、思わぬ道が開けることを体感することができます。
これが、「原因の追求が変更のネタとなる」そして、「積極的に行動すれば道はおのずから開ける」という考え方の具体的な内容です。
上手くいく提案方法を考える
提案書を作成する際のポイントを紹介します。
これは、自分の考えや提案を相手に伝えるための大切なドキュメントです。
1つ目のポイントは「自分一人で仕事を背負わずに、人に頼んで進めていく」です。
たとえば、設計や見積りなど専門的な知識が必要な作業は、本社や協力業者にお任せするのが良いでしょう。
このように他の人に仕事を任せることで、現場の責任者は自分の本来の仕事、つまり戦略を練ることに集中できます。
2つ目のポイントは「官積算の設計変更金額と見積りとの比較を行う」です。
官積算とは、公的機関が算出した予定の工事費のことを指します。
この官積算と見積りを比較し、設計変更によって利益が上がるかどうかを判断します。
3つ目のポイントは「発注者をその気にさせるフレーズを考える」です。
言葉は力となります。
だからこそ、「聖域なき構造改革」など、相手に納得感を与える言葉を見つけることが大切です。
4つ目のポイントは「設計変更の基本的な姿勢は、全体の変更額が±0円となるように考える」です。
増額変更は難しいため、より利益の出る工法への変更を提案します。
では、これらのポイントを踏まえて、どのような提案をすれば発注者が設計変更を認めてくれるでしょうか。
経験の浅い現場の責任者は、設計変更について考えれば考えるほど、こだわりが出てくることがあります。
この問題を解決するためには、自分の提案が最善であると確信し、それを発注者に伝えることです。
しかし、発注者の担当者は、その提案に対して即座に「良い」とも「悪い」とも答えることはできません。
なぜなら、担当者には最終的な決定権がないからです。
以上が、提案書作成のポイントです。
それらを意識しながら提案書を作成すると、相手に自分の意図をより効果的に伝えることができるでしょう。
しかし、一つ注意が必要です。
それは、自分の提案が一番良いと確信するのは大切ですが、相手に選択肢を与えないのは良くありません。
相手が自分一人では判断できない状況を作ってしまうからです。
そのため、複数の選択肢を提示することも考えましょう。
また、自分の提案が認められたら、それを一歩先に進めるためのアクションを考えておくことも大切です。
それが次のステップへとつながるからです。
設計変更は発注者の担当者がその気になることが重要
提案が棚上げになってしまう理由はいくつかありますが、主には以下の4つです。
まず、発注者の担当者が積極的に変更提案を上司に説明しないこと。
これは、担当者が受注者のために自分から積極的に行動を起こさないという事実を意味します。
そして、提案が一つだけだと、上司に説明するのが難しいこと。
これは、提案の選択肢が一つだけだと、その提案が本当に最善の選択なのかを確信するのが難しいからです。
また、説明が難しいからといって発注者の担当者が動かないこと。
これは、提案を上司に説明するための自信や説明の材料が不足しているからかもしれません。
最後に、上司に説明していないからといって、提案がいつまでも棚上げになること。
これは、決定が遅れると、その間に新たな問題が発生する可能性があるからです。
以上のように、提案が進まない原因はさまざまですが、それらを理解して対策を立てることが重要です。
そして、その対策が成功への一歩となるでしょう。
最後に、これらの情報は常に更新されているため、最新の情報を取り入れて対応することを忘れないようにしましょう。
これが、提案が棚上げにならないための秘訣となるでしょう。
担当者は総括監督員と契約担当官等の承認をもらえるのか?
提案が増額変更となる場合、ほとんどが最初から認められないという事実を理解しておく必要があります。
僕たちが設計変更を提案するとき、工事費は当初と同じか、それ以下であるべきです。
増額するというのは、ほとんどの場合、発注者から見れば受け入れられません。
また、提案が一つしかなければ、相手方は「良い」か「悪い」かを判断するのが難しく、結果として上司に提案すらされない可能性もあります。
ここで重要となるのが、設計変更の内容に”ストーリー”を持たせることです。
起承転結の流れで話を進めると、相手にとって理解しやすく、また提案が受け入れられやすくなるのです。
結論は上司が決めるものですが、提案が一つだけでは上司も判断できません。
だからこそ、僕たちは相手の立場を理解して設計変更の提案をする必要があります。
もし提案が一つしかないと、それは真剣に相手を説得するものとは言えません。
あくまで相手は上司に説明をする立場ですから、選択肢を与えてあげることが大切です。
そして、提案を受け入れてもらうためには、良好なコミュニケーションが必要です。
ただし、担当者との関係が良好でも、その担当者と上司の関係が良好であるとは限らないことを忘れてはなりません。
以上の情報を踏まえ、提案をする際には常に相手の立場を考え、選択肢を与えてあげること。
そして、提案内容をわかりやすく伝えることが、成功への道筋となるでしょう。
提案は3案以上をまとめて説明する
さて、もし一つの案しか提案しないとどうなるでしょうか。
僕たちがそれを考えると、大抵は他の手段や手順を調べて検討するよう指示が出るでしょう。
それだけでなく、上司は僕たちの能力に疑問を持つかもしれません。
これは、一般的に想像できる話です。
では、2つの案を提案した場合はどうでしょうか。
確かに、それぞれの案が「良い」か「悪い」かは分かるでしょう。
しかし、2つしか選択肢がないと、視点が偏っているように思われるかもしれません。
これも、一つの案しか提案しない時と同じで、他の手段や手順を検討するように指示が出ると考えられます。
「何とかしてください」と発注者に訴えても問題になるし、「この問題点をどうしますか」、「ご指導をお願いします」と言っても、「問題解決は業者の役目でしょう」と返されるでしょう。
実は、発注者は「策を考えるのは業者の役目だ」と考え、「請負」という言葉を「請け負け」に置き換えて解釈していることが少なからずあります。
結局のところ、策を練らなければ、発注者からの信頼を失うことになります。
そこで僕たちが提案するときの良い方法があります。
それは、A3判の一覧表1枚にまとめて説明することです。
この表には最低でも三つ以上の案(A案、B案、C案など)を作成し、工法等の説明、施工性、安全性、工程経済性といった評価項目を設け、「○」、「×」、「△」の評価を項目ごとに付けます。
さらに、その総合評価として、仮に三つの案の提案であれば、A案は「×」、B案は「△」、C案は「○」の順番となるように配置します。
A案については問題点を評価項目で説明し、B案は、A案よりも良い提案とはなるものの、それが最良の手段ではないということを説明します。
そして最後に、C案についてですが、これが一番良い案となる理由を、A案、B案と比較しながら各評価項目で説明します。
このように手順を踏んで説明をすると、C案が素晴らしい提案だということがより分かりやすく伝えられます。
注:「A3判」は、紙のサイズを表す言葉です。一般的には297mm×420mmの大きさを指します。また、「請負」は、他人から一定の仕事を引き受けて行うことを指します。これは、一般的には契約によって行われます。
設計変更には技術者の信念と情熱が必要となる
利益を上乗せするために 「最後まで諦めるな」
「利益を上乗せするために 最後まで諦めるな」、これが僕が今回伝えたいメッセージです。
工事の最終段階では、設計変更による変更金額の決定が必ず到来します。しかし、これが簡単に進むわけではありません。
現場の責任者、一般には「所長」と呼ばれる人、特に経験が浅い方々は、この段階で上司に助けを求めることが多いです。
「発注者と交渉しましたが、これ以上の変更金額の上乗せはできない」と上司に訴えるわけです。
でも、これは要するに「諦めました」という訳に過ぎません。
これでは、上司がどんなに交渉を続けるように指示しても、現場の責任者が諦めてしまっては何も進展しません。
それに対して、「できる所長」はこうします。
彼らは上司と一緒に再度交渉に出向き、「一緒に頭を下げてください」と頼みます。
そして、「これ以上合意が遅れると、竣工ができない」と、時間まで使い切って交渉を続けます。
この違いは、現場のために最後まで戦う、自分の責任としての意識の違いから来るものなんです。
そして、最後まで諦めずに交渉を続けて、変更金額の上乗せができたときの達成感は格別です。
これは、「できる所長」の現場への愛着があればこそできることで、その気持ちは、発注者へも届くはずです。
確かに、「最後まで諦めない」という気持ちは、精神的に辛いことかもしれません。
しかし、それが必要なんです。
やっていない仕事にお金はつきませんが、サービスで行った工事でも、しっかりと理由があるならば、再度検討してもらうことも可能なんです。
ここで「できる所長」の存在が重要になります。
そういう人がいる会社は、成長する会社だと僕は確信しています。
注:「発注者」は、商品やサービスを注文・購入する側の人や組織のことを指します。
「竣工」は、建物や工事が計画通りに完成した状態を指します。
なぜ「最後まで諦めない」ことが大切なのでしょうか。
それは、まだ見ぬ可能性にチャンスがあるからです。
僕の知り合いで、現場の所長を務めていた人がいます。
彼は一度、工事の最終段階で変更金額の上乗せが必要になりました。
しかし、発注者との交渉は難航し、結局、変更金額の上乗せはできませんでした。
彼はその後、自分の上司に相談に行きました。
「これ以上は上乗せできない」と泣きついたのです。
しかし、その上司は「まだ1週間あるのだから、交渉をしなさい」と言いました。
その言葉を受けて、彼は上司と共に再度交渉に挑みました。
彼は「一緒に頭を下げてください」と上司に頼み、時間まで使い切る決意で発注者と交渉しました。
結果的に、彼の努力は実を結び、変更金額の上乗せが認められました。
この成功は彼自身の達成感をもたらすだけでなく、現場の士気を高め、組織全体の信頼関係を深める結果となりました。
一方、このような努力がなければ、最初の交渉で失敗した時点で変更金額の上乗せは無理となっていたでしょう。
ですが、「最後まで諦めない」という彼の姿勢が新たな道を開いたのです。
僕たちが仕事で直面する課題や問題も、同様に「最後まで諦めない」ことで解決につながる可能性があります。
達成感だけでなく、周囲からの信頼や評価も得られるでしょう。
以上の話を踏まえて、僕が伝えたい結論をもう一度お伝えします。
「利益を上乗せするために最後まで諦めるな」。
発注者と受注者は対等ではない
信頼関係の構築と、そのための技術とコミュニケーション能力は、”できる所長”にとって欠かせないスキルです。
なぜなら、この信頼関係が日々の仕事の成功に直結しているからです。
例えば、建設工事の現場で働く監理技術者や現場代理人は、日々の工事の進行を発注者に報告し、評価を受けています。
この評価基準は、国土交通省のホームページに記載されています。
国土交通省のホームページ: https://www.mlit.go.jp/
しかし、ここで注意しなければならないのは、発注者と受注者は対等ではないという事実です。
それでも、受注者は高品質な製品を提供し、安全に無事故で工事を完成させるために日々努力しています。
ここで”できる所長”とはどのような人物なのか、具体的なスキルを挙げて説明しましょう。
- 現場について発注者へわかりやすく論理的に説明できる高い技術力がある。
- 1級土木施工管理技士だけでなく、他の資格も取得している。
- 発注者の要望を必ずメモにとり、すぐに実行する。
- 提出書類は期日を守って提出している。
- 発注者の事情を理解した発言をしている。
- 工事に対する信念と情熱を担当者に常々伝える。
これらのスキルを持つことで、発注者との信頼関係を構築することが可能になります。
その結果、日々の微細な変更や設計変更を持ち出しても、発注者からその要求を受け入れてもらえる可能性が高まります。
さらに、発注者との良好なコミュニケーションと信頼関係の構築は、工事成績評定点の向上にもつながります。
工事成績評定制度は、工事の品質を評価するためのもので、高評価を受けることで次
次回の工事を受注するチャンスが増えるというわけです。
そこで、再び結論に戻ります。
“できる所長”が信頼関係を築き、そこで必要なスキルを持つことは非常に大切です。
もし僕が一人でも多くの人に伝えたいことがあるとすれば、それは「現場のリーダーは、技術だけでなく人間力も必要だ」ということです。
お互いに尊重し、助け合う関係があるからこそ、困難を乗り越え、成功に向かうことができます。
そして、”できる所長”とは、技術力だけでなく、信頼関係を築くための人間力も持っている人のことを指します。
彼らは困難な状況でも諦めず、仲間を引き立て、共に戦います。
つまり、「できる所長」は、自分自身と現場の成功を同じく重要だと考えています。
彼らは、最高の成果を出すために、自分自身のスキルを磨き続けます。
それは技術だけでなく、コミュニケーションスキルやリーダーシップも含まれます。
また、”できる所長”は、彼らの仕事が成功に結びつくことを確信しています。
その信念が彼らを動かし、新たな成果を生み出します。
これが僕が伝えたい結論です。
信頼関係の構築と、そのための技術とコミュニケーション能力は、”できる所長”にとって欠かせないスキルです。
これは、現場の成功だけでなく、企業全体の成長にも大きく貢献します。
以上の内容を理解することで、より良いリーダーシップを目指す一助になれば嬉しいです。
3割3分3厘の負けるが勝ち
新しい職場のリーダー、所長さんが陥りがちな問題があります。
それは、何かトラブルや問題が発生した際、全てを設計変更のせいにしてしまうということです。
結論から言いますと、全てを設計変更に持ち込むというのは、必ずしも良い方法ではありません。
なぜそう言えるかというと、発注者が責任を負うべき問題だけでなく、我々側の責任によるものも含まれてしまうからです。
僕がある現場で見た具体例をお話ししますね。
ある現場所長さんは、工事中に発生したトラブルを全て設計変更の問題にしようとしました。
しかし、その中には、実際には我々の施工のミスによるものも含まれていました。
そういうときに大切なのは、どの問題が設計変更によるものなのか、それとも我々の責任によるものなのかを正確に判断することです。
そして、発注者には、我々の責任によるものは自己負担で修正し、設計変更による問題については交渉するというスタンスが求められます。
こうした対応ができる現場所長になることで、発注者からの信頼も得られ、次回の工事を受注する可能性も高まります。
なぜなら、我々が全ての責任を設計変更に押し付けると、発注者からすると不信感を抱くからです。
だからこそ、所長としては最終的な設計変更の交渉に全力を傾けることは重要ですが、それには限度があるということを理解しましょう。
それがプロフェッショナルな所長の証しとも言えます。
つまり、僕が言いたいのは、「設計変更に全てを持ち込むというのは、時には逆効果であるということ」です。
問題の原因を正確に見極め、それに対する適切な対応が求められます。
それが真の「できる所長」の姿なのです。
以上が僕からのメッセージです。現場で問題が発生したときは、冷静に状況を分析し、その問題が設計変更によるものなのか、それとも自分たちの施工ミスによるものなのかを見極めてから対応しましょう。
具体的には、まず現場で起きた問題を冷静に確認します。
どんなに急な事態でもパニックにならず、一歩引いて全体を見渡し、問題の本質を理解することが大切です。
次に、その問題が何によるものなのかを見極めます。
設計変更によるものなのか、自分たちのミスによるものなのか、それを判断するためには深い知識と経験が必要となります。
そして最後に、それに対する適切な対応を行います。
設計変更によるものであれば、発注者と交渉を行います。自分たちのミスによるものであれば、修正を行い、再発防止策を練ります。
しかし、ここで一つ注意しなければならないのは、全ての問題を設計変更に持ち込もうとすることです。
そうすると、発注者からの信頼を失ってしまう可能性があります。
設計変更の交渉は、重要な時に全力で行うべきです。
しかし、全ての問題を設計変更に持ち込むというのは、適切な判断とは言えません。
そのため、それぞれの問題に対する適切な対応が必要なのです。
これが、僕が「できる所長」になるためのアドバイスです。
問題が発生した際には、冷静に対応し、適切な判断を行うことが大切なのです。
それが、発注者との信頼関係を築く最初の一歩となります。
以上、これが僕から「できる所長」になるためのアドバイスです。
これらのポイントを心に留めて、皆さんも現場で活躍してください。
一緒に、より良い現場作りを目指していきましょう。
10個の交渉する手段となるネタがある場合
僕があなたに伝えたい大切なポイントは、「設計変更」のネタは多ければ多いほどいい、ということです。
ただし、それを全部発注者に出してしまうと、やりすぎだと思われてしまうかもしれません。
そのため、一定の割合で出すことが重要となります。
具体的には、例えば10個の設計変更のネタがあったとします。
その中から大事な3つを選び、それらで勝負をします。
もちろん、残りの7つも大事ですが、その全てを出すと発注者は圧倒されてしまいます。
それでは良好な関係性が保てません。
なぜなら、発注者も我々と同じ人間で、感情を持つ生き物だからです。
発注者が「しょうがない」と思ってくれる程度の設計変更なら受け入れてもらえますが、5つ以上出すと、「やりすぎだ」と感じてしまうでしょう。
そこで、「3割3分3厘の負けるが勝ち」の考え方を取り入れます。
「3割3分3厘」とは、33.3%を意味します。
つまり、全てを出すのではなく、ある程度の割合で出すということです。
僕たちがどれだけ優れた提案を持っていても、それを全て出すというのは、発注者にとってはプレッシャーとなります。
そのため、ここで大事なのは、「適度な負け」を見せることです。
それによって発注者には「勝った」と感じてもらい、自分たちの提案が通りやすくなるのです。
そして、その上で設計変更後の利益をどれだけ確保できるかを早めに試算し、自分たちの立場を優位にすることが大切です。
これが「できる所長」の必要なスキルとなります。
以上、これが僕からの「設計変更」についてのアドバイスです。
「3割3分3厘の負けるが勝ち」の精神を忘れずに、あなたも「できる所長」を目指してください。
地方自治体の設計変更の考え方
経験上の取りまとめ
設計変更の話題について、さらに深掘りして、地方自治体の立場から見た場合、どのような対応が行われているのかについて考察してみましょう。
これらの情報は、すべての自治体で同じではないかもしれませんが、一般的な傾向を元に説明します。
まず、「積算ミス」があった場合、どうなるのでしょう。
積算ミスとは、予算計算を間違えてしまった場合のことを指します。積算ミスがあった場合、原則として、その責任は積算を行った人にあります。
もし過大積算、つまり予算を多く見積もってしまった場合は、受注後すぐに減額されます。
しかし、逆に過小積算、つまり予算を少なく見積もってしまった場合は、工事が終わるまで受注者には通知されないことが多いです。
次に、「設計変更による増額」はどうでしょうか。
発注者側の担当者は、増額に対応する予算があるのかを判断することができません。
したがって、基本的には予算はないと考えて、増額変更は行わないのが普通です。
しかし、「増額の設計変更に議会の承認が必要」な場合はどうでしょうか。
議会で難しい質問を受けたくないと考える人が多いので、増額の設計変更を議会に上げることは少ないです。
「土質条件の違い」があった場合は、増額の設計変更が認められることもあります。
ただし、それは例えば環境基準を超えるなど、発注者が法律で罰せられる要因があるときに限られます。
そして、「受注者を考えてくれる発注者の担当者」はいるのでしょうか。
一般的に、非難を避けることを優先し、受注者は税金を使って工事を行うのだから、少々の迷惑はしょうがないと考えています。
以上から、設計変更については地方自治体でも、その対応は厳しいことが理解できます。
これらは経験上の話ではありますが、地方自治体の設計変更に対するスタンスを理解する上で参考になるでしょう。
さて、設計変更を上手に進めるための秘訣をまとめてみましょう。
まず、提案する設計変更の数は、「3割3分3厘の法則」を頭に入れておくとよいです。
つまり、提案する設計変更の全体の3割程度を発注者に受け入れてもらえれば成功ということです。
例えば、10個の提案があったとすると、そのうちの3つが受け入れられれば勝ちです。
なぜなら、多くの提案を出して、そのうちの一部を受け入れてもらうことで、相手に「譲歩した」という印象を与えることができるからです。
交渉というのは、五分五分で勝ち負けなし、というものではありません。
相手に少し譲歩した方が、よりスムーズに設計変更が進むことが多いのです。
そして、自分が譲歩しつつ、設計変更後の利益をどの程度確保できるかを早期に見積もっておくことが大切です。
このように、設計変更についての深い理解と、適切な戦略が必要となります。
以上の視点を持って設計変更に向き合えば、「できる所長」に一歩近づけることでしょう。
旧建設省通達 「設計変更に伴う契約変更の取り扱いについて」の内容
いざというとき知っておきたい、設計変更のルールとは?
設計変更についてです。
設計変更とは、何かを作る計画を、途中で変えることです。で
でも、これがなかなか難しいんですよね。
まず、昔のお話から始めましょう。
昭和44年、つまり1969年に旧建設省(今の国土交通省)が、設計変更のルールを決めたんです。
これが今も使われているんですよ。
そのルールには、設計変更にはきちんとした手続きが必要だと書いてあります。
それでは、そのルールを見てみましょう。
まず、大きな変更をするとき。
または、新しい工種になるとき。
そして、変更費用が当初の契約金額の20%を超えるときは、その都度、契約変更の手続きをしなければならないと書いてあります。
逆に、小さな変更は工事終了時に契約変更をすれば良いとされています。
また、変更見込金額が請負代金額の30%を超える工事は、原則として別途契約を結ぶべきと書いてあります。
そして、設計変更に伴う契約変更は、その必要が生じた都度、遅滞なく行うべきとも述べています。
ただし、軽微な設計変更については、工期の末に行うことで良いとされています。
さて、このルールがどういうことを意味するか、具体例で説明しましょう。
例えば、あなたが道路を作っているとします。
でも、途中で地形が思ったよりも複雑で、計画を変更しなければならなくなりました。
この時、その変更費用が当初の契約金額の20%を超えるとすると、あなたはすぐに契約変更の手続きをしなければなりません。
その手続きを怠ると、問題が起きる可能性があります。
一方で、もし変更が小さなもので、その費用が契約金額の20%以内である場合は、工事が終わるまで待ってから契約変更をすることができます。
例えば、作っている道路の一部を少し広げるような小さな変更なら、すぐに手続きをしなくても大丈夫なんです。
それから、もし変更が大きくて、その費用が契約金額の30%を超える場合は、新たに契約を結ぶべきだというルールもあるんです。
つまり、大きな変更をするときは新たな契約が必要ということですね。
しかし、これらのルールも変わりつつあります。
新・担い手三法という新しい法律ができ、より柔軟な設計変更が可能になりました。
つまり、設計変更をどうするかは、受注者(工事を請け負う側)の力量によるという時代がやってきたということです。
以上が「設計変更」についての基本的なルールです。
設計変更は予期せぬ問題に適切に対応するための重要な手段です。
ただし、変更の度に手続きが必要となるため、設計変更の必要性とその手続きについて理解しておくことが重要です。
地方自治体相手でも積極的に設計変更を狙う
それでは、地方自治体での設計変更について、誰もが理解しやすいように説明していきましょう。
まず最初に覚えておいて欲しいのは、「地方自治体での設計変更は、減額は可能でも増額は難しい」ということです。
これは、公共事業の予算を効率的に使い、税金を無駄にしないためのルールです。
では、なぜ増額は難しいのでしょうか?
それは公共事業の予算が限られているからです。
予算を超えてしまうと、他の重要な事業に支障が出てしまいます。
例えば、道路を作る工事を考えてみましょう。
工事を進めていると、地質が予想と違い、そのままでは道路が安全に作れないと判明しました。
このとき、より安全な道路を作るためには、特別な材料を使う必要があります。
しかし、その材料は高価で、予算を増やさないと購入できません。
このような場合でも、増額は基本的に認められません。
工事を行う側は、工法を変更して工事を進めることを考えます。
つまり、地方自治体の設計変更では、予算内で問題を解決する工夫が求められます。
次に、設計変更を成功させるために必要なポイントを紹介します。
最も重要なのは、発注者(工事を依頼する側)から信頼を得ることです。
信頼関係があると、設計変更がスムーズに行えます。
信頼関係があると、設計変更の提案が承諾されやすくなります。
信頼関係を築くためには、まず、工事の進行状況や問題点を透明に共有することが大切です。
工事を行っているときに、地下に大きな岩があることを発見しました。
これでは予定通りの工事が進みません。
しかし、信頼関係がある場合、発注者にすぐに報告し、どう対応するかを一緒に考える
ことができます。そして、可能ならばコストが増えない工法の変更を提案します。
もしくは、品質を維持したままコストを下げる工法を考え、全体のコストが予算内に収まるように調整します。
したがって、設計変更をうまく行うためには、発注者との信頼関係の構築が欠かせません。
設計変更のプロセスは、しっかりとした計画と、発注者との信頼関係によって成功へと繋がります。
これにより、予期せぬ問題に対応しつつ、工事を予算内で適切に進めることができます。
まとめ
僕たちが大事な仕事をやっている時、計画は必ずしもうまくいかないことがありますね。
特に、地方自治体の工事のような大きなプロジェクトでは、設計変更が必要な場合があります。
しかし、ここで一つ注意しなければならないのは、増額変更は基本的には行われないということ。
それでも、問題が起きたときにどう対応するか?それは、発注者との信頼関係がカギとなります。
「地方自治体での設計変更」、一見難しそうですよね。
設計変更とは、僕たちがお城を作る計画を立てたとき、何か問題が起きて計画を変えることです。
でも、お金はそのまま、つまり増やさないというルールがあります。
それでも、上手に進めるためには、僕たちとお金を出してくれる人(発注者)との信頼関係が大切です。
具体的な手順は次の通りです。
まずは、発注者と良好な関係を作ること。
次に、全体の設計変更額は±0円とし、請負金額が増額しないようにすること。
そして、常に新しいアイデアを出すこと。
最後に、特に環境に関する問題(例えば汚染土やダイオキシンなど)は変更可能なため、これを利用すること。
以上が地方自治体での設計変更の基本的な流れです。
大切なことは、最終的に作る物の品質を確保しながら、不要なものは削り、全体のコストを抑えることです。
そうすれば、設計変更が問題なく進み、成功につながるでしょう。
Q&A
もちろんです、以下のようなQ&Aを作成しました。
- 地方自治体の工事で設計変更が必要になる主な理由は何ですか?
-
設計変更が必要になる主な理由は多岐にわたります。
例えば、予期しない地質条件、新たに出てきた環境問題(汚染土やダイオキシン等)、地元の要望や警察の要望などが考えられます。
しかし、その際には設計変更の結果、増額にならないように注意する必要があります。
- 設計変更に際して、なぜ「発注者との信頼関係」が重要なのですか?
-
信頼関係は双方の理解と協力を促進します。
信頼関係があれば、発注者は提案された設計変更を受け入れやすくなります。
また、信頼関係があることで、受注者は発注者の期待に応えるように最善の努力を尽くすでしょう。
- 設計変更で増額が基本的に認められないのであれば、利益はどのように確保すれば良いのですか?
-
利益を確保するための一つの方法は、利幅の取れる工法への変更です。
品質と安全性を維持しながら、コストを抑えられる工法を提案することで、実施する工事の発注金額と公的な算定金額の間に差をつけ、利益を確保します。
また、不要な工種を削減することも一つの方法です。
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