寒中コンクリートにおける生コンクリート運搬および打込み

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現場監督の精神障害罹患・自殺は全年代で40歳代が最多!手遅れになる前に知っておきたい備え

令和元年(2019年)、厚生労働省が行った職種調査で建設業がピックアップされました。

(この年以降は他の職種の情報が公開されていて、建設業は令和元年の情報が最新データです)

職種・年代別にみた精神障害の事案数のうち、現場監督・技術者は40歳代が精神障害罹患のピークに。

出典:厚生労働省「令和元年版過労死等防止対策白書

精神障害とは代表的なものとして、統合失調症・気分障害(うつ病、双極性障害)が挙げられます。

ランメイシ

40歳代が1番目、30歳代が2番目に多いということは、年齢・経験年数の増加と共に責任重くなって精神を病んでしまう傾向にあるようです。

仕事が要因での自殺(未遂含む)は全職種54人のうち、現場監督・技術者が最多の30人。

出典:厚生労働省「令和元年版過労死等防止対策白書

ランメイシ

現場監督の自殺、1番の要因は「長時間労働」。2番目に「仕事内容・量の大きな変化」でした。現場監督が定時で帰宅できる日なんて、ほとんど無いですよね。

この調査結果からわかることとしては、現場監督をやっていてうつ病になる・自殺するほど追い込まれる状況は、今後あなたにも起きる可能性があるということです。

ランメイシ

実際に僕は担当する現場での事故がきっかけで、会社から嫌がらせを受けるようになりました…。

関連記事 建設現場の事故がきっかけで最悪の人生に転落した現場監督の体験談

メンタルを病んでしまうと、何もやる気が湧きません。

「一旦休む」という選択すらできず、精神的に疲れ切ってしまい、死を選んでしまうかもしれないんです。

現場監督

今は仕事で安定してるし、自分が精神的に追い込まれるとかイメージが湧かないな…。生活のために収入が途切れたら困るし。

長時間労働がつらい、責任という重圧が重すぎる、休みがとれない…。

こんな悩みを解消したい場合、考えるのは転職。

ですが、精神的に追い詰められた状態で転職活動を始めても、時間が限られているし、正常な判断ができずに失敗してしまうリスクがあります。

行き当たりばったりで転職活動を始めて、その時に見つけた求人が今より年収が下がるとか、条件の悪いブラック企業しか無かったら…最悪ですよね。

現場監督

悩んでいる状況で転職に「正解」を見つけ出すのは確かに難しそうだね…どうすればいいの?

現場監督がうつ病になる・自殺するほど追い込まれる…。

悩んだ結果、転職を考えても今より条件の悪い会社しか転職先が見つからない…。

そんな最悪の状況を回避するための方法は、今から転職活動を始めておくことです。

ランメイシ

例えば、道路工事しか現場経験のない人が、いきなり河川で護岸工事をやるとなると、施工計画書・参考にする仕様書・段取り・予算…どれも全然違って、調べることだらけになりますよね。

転職活動を始めることで、以下のようなことがわかります。

転職活動を始めるとわかること
  • 転職はどんな流れで進めるのか
  • 転職では何を準備すれば良いのか
  • 自分の場合、転職までどれくらい時間がかかるのか
  • 自分の市場価値はいくらなのか
  • 自分の職歴からだと、どんな会社が候補になるのか

建設業界は、事故がニュースで頻繁に取り上げられています。

ランメイシ

事故を起こしたい人はいません。それでも事故は起きています。あなたの現場で事故が起きない保証はありません。
万が一、あなたの現場で重大事故が起きたら…。

「アイツが現場で事故を起こした!会社の評価はガタ落ちだ!」

と、白い目で見られたり、軽蔑されるかもしれません…。

転職活動を始めておくことで、退路を確保しておけるというメリットがあります。

転職活動のメリットは退路を確保できるだけじゃない

ランメイシ

さらに、今は転職活動を始めるメリットがもう1つあります。

dodaが公表している2023年8月の求人に関するデータの通り、「建設・不動産」業界は求人倍率が4.52倍。

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 求人倍率前月差前年
同月差
求人数
前月比
転職希望者数
前月比
建設・不動産4.52↑0.12↑1.07101.7%99.1%
出典:転職求人倍率レポート(2023年8月)

つまり、転職希望者1人につき4件以上の求人があり、募集する企業側も給料など条件を競合よりも良くして、人材を確保しようとしています。

何が言いたいかというと、今の会社より良い条件で働ける企業を探す(=転職活動する)には、今が一番良い状況なんです。

ランメイシ

僕自身、会社のために工事で良い点数をとれるよう必死に働いていたのに、現場で事故を起こしてからは会社からクズ扱い。もうこの会社にはいられないと思って転職活動を始めたんです。

「こんな会社、1日でも早く脱出したい…」

そう思い、転職活動を2年継続した結果、こうなりました。

年収は434万円から539万円に。

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これまでは平日は深夜まで残業、休みは日曜日だけの生活でした。

今は仕事の日は遅くても19時には帰宅して家族と一緒に夕飯を食べています。

このサイトを運営できるほど、時間に余裕がある生活になりました。

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人生の転機を迎え、ブログ運営を開始
収入が増えたり、残業が減る・休日が増えることによって実現できる嬉しいこと
  • 家族や大切な人と一緒に時間を過ごすことができる
    • 子供が成長してから「仕事で一緒に過ごす時間がとれなかった」という後悔をせずに済む
    • 連休に妻・子供を連れて今まで行けなかった県外の遊園地、キャンプや釣りを楽しめる
    • 帰宅を早くできれば家族と一緒に夕飯を食べられる
    • 家事・育児に参加することで妻への負担軽減になり、夫婦ゲンカが減る
  • 自分へのごほうびや貯金、家族サービスに使うお金を増やすことができる
    • 世の中の物価が上がり続ける今、給料が増えることは生活に潤いを与えてくれる
    • 増えた収入分で家族と旅行に行ったり、美味しいものを好きな時に食べに行ける
    • 老後資金も早く貯めることができる
    • 子供の習い事も色々と体験させ、将来の可能性を広げられる
  • 趣味に使うお金も増やすことができる
    • 新しい車やグレードの高い車も購入の選択肢に入る
    • 釣りのために高価なロッドやリールを買える
    • huluやネットフリックス、YouTubeプレミアムやスマホゲームに課金する余裕もできる
    • たるんだ身体をトレーニングする時間も確保できる
  • 自分の心に余裕ができる
    • 仕事の悩みで夜に寝付けないといったことが無くなる
    • お金が原因による生活の不安が無くなる
    • 嫌な上司と顔を合わせずに済む
    • 今の悪い人間関係をリセットできる
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家族で水族館へ!
ランメイシ

仕事ばかりで妻に家事・育児を任せっきりだった生活を変えることができたのが本当に嬉しかったですよ。

現場監督

でも、転職活動をして全員が幸せな生活になれるとは限らないよね。

ランメイシ

転職活動は「後出し」ができるじゃんけんです。

転職活動は以下のような、ある種の「後出しじゃんけん」ができます。

転職活動は「後出しじゃんけん」
  • 年収アップや残業が減る・休日が増える条件で、内定が取れれば「転職する」
  • 年収アップや残業が減る・休日が増える条件で、内定が取れなければ「転職しない」

勝てる(良い求人が見つかる)まで、

じゃんけん(転職活動)するというイメージです。

つまり、転職活動にリスクはありません。

今の勤務先の「上位互換」の買い手がいなければ、自分を売らなければ良いだけです。

さらに転職活動というプロセスには、たくさんのお宝が埋まっています。

自分を売るプロセスは、必ずあなたを成長させてくれます
  • 自分の経歴・スキルから、マッチする良い求人がないか探す
  • 今よりも自分を良い条件で買ってくれそうな会社を探す
  • 求人票から「どんな経歴・スキルに、いくらの値段がついているか」を知り、リアルな市場に触れる

これをするだけでも、かなりの勉強になるはずです。

そして、転職活動はあなたの「社内での出世力」にもプラスに影響します。

ランメイシ

外の世界を知っている人は、それだけで強くなれます。

現場監督に向いている転職活動の方法4選

現場監督に向いている転職活動の方法として候補になるのは4つで、それぞれの特徴やメリット・デメリットもまとめています。

僕の場合、転職エージェントを使ったことで年収105万円アップと残業地獄から脱出することに成功しました。

こうやって年収105万円アップと残業地獄からの脱出に成功しました
  • 周りに会社を辞めようとしていることを知られたくなかったので、ネットの無料登録で済む転職サイトと転職エージェントを選んだ
  • 自分の職歴をベースに、条件の良さそうな転職先候補を転職サイトで探した
  • 調べるうちに、1級・2級の施工管理技士資格を持っているなら転職エージェントを使った方が、転職サイトより条件の良い転職先候補を探せることを知った
  • 転職エージェントに職歴を伝え、希望の条件を相談した
  • 転職エージェントに書類の添削や条件の交渉をやってもらい、内定までいけたので転職した
ランメイシ

①~④までは、すぐに転職するつもりが無くても転職エージェントは無料で利用できます。

自分で良さそうな求人を探す手間を省けるのと、転職エージェントにしか無い非公開求人も揃っています。

なので、僕は最終的に転職エージェントに絞って転職活動をしました。

建設現場で他社の人とつながりを持ち、自分から売り込む

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建設現場で他社の人とつながりを持ち、自分から売り込む

隣接工事などで、仲良くなった他社の会社の人に売り込む。

同業他社への転職に限定されますが、実際の仕事ぶりを見て判断されるので、転職先の会社としても実力がわかりやすいんですよね。

実力が認められれば、転職するのはさほど難しくないでしょう。

ただし、自分で売り込んだ手前、足元を見られるということもあります。

ランメイシ

現場で他社の人と顔見知りになるのは簡単ですが、コネ入社みたいになってしまうのと、馴染めなかったときに後悔する可能性があります。

ただし、実績も良く知られている分、入社しやすいのは事実です。

ランメイシ

半分冗談とは言え、僕の周りでも現場で「今の会社もう嫌やから、俺どう?」って言われたり、実際に転職した現場監督がいます。

自分で売り込んで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
成果を上げていれば転職しやすい
顔見知りの人が多い
実力があれば条件の交渉がしやすい
今の会社に転職活動をしていることがバレる可能性が高い
転職後に会社に馴染めないと気まずくなる
給料や条件面の交渉は自分のやり方次第になる
入社してから不満が見つかっても言い出しにくい

ハローワークで探す

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ハローワークで探す

使い方としては、最寄りのハローワークに行き、「求職申込書」を記入して提出します。

求職申込書とは、希望職種や労働条件などを記載するための書類です。

ハローワーク:求職申込書の記入項目例
  • 氏名
  • 住所
  • 連絡先
  • 希望する仕事
  • 希望の就業形態(正社員や派遣など)
  • 希望の収入
  • これまで経験した仕事
  • 外部機関への情報公開の有無

厚生労働省の「求職申込み手続きのネット登録(仮登録)」によると、求職申込書を手書きで作成する手間を省きたい場合はパソコンやスマホで「求職情報仮登録」ができます。

ただし、パソコンやスマホでできるのはあくまで仮登録のため、氏名や連絡先、希望する仕事などを入力したら、1週間以内にハローワークに行って本登録をする必要があります。

現場が忙しいと、土日は営業していないハローワークには行く時間がありません。

だからといって現場稼働中に有給って、なかなか取れませんよね。

ランメイシ

それに、有給をとった日に限って電話が頻繁にかかってくるんですよね…。

ハローワークで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
相談や就職対策ができる
地域密着のため地元就職がしやすい
公的機関だから就職・転職の圧力が少ない
仮登録まではネットで可能
開庁時間に行きにくい
本登録にはハローワークに行く必要あり
大手企業や知名度の高い中小企業の正規雇用求人が少ない
画像などの求人情報は少ない

転職サイトで探す

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転職活動に労力と時間をかけたくない場合、転職サイトを使うという方法があります。

転職サイトは登録無料。

dodaならスカウト機能もあるので、職務経歴や希望条件を登録しておくだけで企業から直接オファーのメールが届きます。

\登録して待つだけで転職活動できます/

ランメイシ

オファーのメールが希望に合っていなかったら、スルーすればOKです。

建設業界専門の転職サイトなら月収60万円を狙えるだけでなく、設計やCADオペレーターなどの求人情報も豊富にあり、施工管理の経験を活かせるので効率的に情報収集できます。

無料で今の会社と収入や条件を比較できるので、1度くらいは試してみるのも良いでしょう。

\残業・休日出勤を減らしたい場合にもおすすめ/

転職サイトによっては興味の無い仕事の求人メールも来るので、いらないメールが大量に来るのは嫌だという場合には向いていません。

対策としては、Gメール・ヤフーメールなどのフリーメールで登録して、気が向いたときにメールを見るくらいの感覚にしておくと良いです。

転職サイトで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
無料なのでマイペースに転職活動できる
建設業界専門の転職サイトなら高収入・好条件の求人を狙える
スカウト機能もあるので登録後は待つだけ
たくさんの求人を見比べられるから自分の市場価値がわかる
求人の質は転職サイトによりばらつきがある
興味の無い求人を送ってくる転職サイトもある
全ての求人を見るのは時間がかかる
登録するまで求人の質はわからない

転職エージェントに相談して求人を紹介してもらう

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現場監督

「転職サイト」と「転職エージェント」ってどう違うの?

転職サイトと転職エージェントは、転職先を探すという目的は同じですが、サービス内容は全く別物です。

表で説明すると、サービス内容の違いはこんな感じです。

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転職エージェント転職サイト
求人の質厳選されている変な案件も含まれている
求人の探し方紹介してもらえる自分で探す
企業情報の収集方法内部事情も教えてもらえる公表情報しか調べられない
応募書類の添削・面接対策協力してくれる自分一人でやる
日程調整・条件交渉かわりにやってくれる自分一人でやる
比較表:転職エージェントと転職サイトの違い

転職サイトより良い条件の求人が多く、気になる会社があればエージェントから情報収集することができます。

ランメイシ

また、転職サイトと同じく利用料も一切かからないので、安心して使えます。

建設業(同業他社)への転職先を探していると連絡すると、以下のような質問を面談で受けます。

転職エージェント:電話またはWeb相談の質問事項
  • どこで○○(転職エージェント会社名)を知りましたか?
  • どんな理由で○○(転職エージェント会社名)を選びましたか?
  • 今の会社ではどんな役職ですか?
  • 今の会社ではどんな工事に携わってきましたか?
  • 携わった工事の規模は、受注金額でいくらくらいですか?
  • 今の会社ではどんな業務をやっていますか?
  • 積算もやっていますか?
  • 転職を考えた時に、希望したい条件や譲れない条件はありますか?
ランメイシ

メールでのやりとりだと時間がかかるので電話で一問一答、という感じでした。

転職エージェント利用に必須の面談が手間に感じるかもしれません。

マイペースに求人情報を見たいだけなら転職サイト、経歴や希望する条件を伝えてお任せしたいなら転職エージェント。

という感じで、好みで使い分ければ良いですね。

転職エージェントを利用して転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
相談だけしたい場合でも無料で使える
求人の紹介から面接や書類の書き方など、全て任せられるから楽
建設業界を経験したエージェントがいるから話が早い
転職サイトよりも求人の質が高い(企業の本気度が高い)
職務経歴や希望の条件を連絡する必要がある(30分程度)
日曜日は対応不可がほとんど
良い条件が多い非公開求人は登録しないと紹介してもらえない
1級・2級の施工管理技士を持っていないと紹介される求人が少ない

転職エージェントの担当者には、同じ業界で働いた経験があるエージェントが担当者になります。

建設業経験者が相談の担当者だと施工管理の業務に詳しいので、自分の職務経歴と希望する働き方に合う企業を探してくれるのが良いです。

建設業界専門の転職エージェントなら当然、建設業界経験者が担当になってくれます。

オリコン満足度調査で5年連続1位と評判なのがJACリクルートメントで、こちらも建設業界専門チームがあります。

\施工管理技士の資格保有者に1番おすすめ/

先に転職サイトのほうで書きましたが、建設業界専門の転職サイトも担当者がつき、お任せする形式です。

このような無料で使える求人情報サイトを活用して、あなたの職歴ではどんな求人がみつかるのか是非チェックしてくださいね。

\残業・休日出勤を減らしたい場合にも/

ランメイシ

良い求人が見つからなかったら、断ればいいだけです。担当の方も親切、丁寧に接してくれるので安心してくださいね。

ただし求人情報サイトの最大手のリクルートエージェント3カ月以内に転職を決めている人でないと相手にされない感じでした…。

ランメイシ

ちなみに僕が初めて転職エージェントに相談したときは、以下のように相談したので、もし利用する場合は参考にしてください。

私は現在、〇〇建設株式会社で働いていて、32歳です。土木施工管理技士の資格を持っていますが、今と同じ勤務地で良い求人はありますか?

じっくり考えた結果、同じ施工管理の職業を選択しましたが、その時に問い合わせたのは以下の内容です。

現職と同じく、土木工事の施工管理をする仕事かつ同じ勤務地で、今より年収が増える求人はありますか?

将来の万が一の事態に備えて、地図に残る仕事を楽しもう!

今の生活に転職活動を加えるのは、ハッキリ言って面倒ですよね。

転職する気が無いのに、転職活動で時間と労力をかけるのは大きなデメリットに感じるでしょう。

現場監督

仕事以外の時間は趣味とかのんびりしたいからね。

ランメイシ

転職活動を「保険」として考えてみましょう。

例えば、生命保険ってあなたの身に万が一のことがあった時に、生活するためのお金で家族が困らないために加入しますよね。

仕事という「収入源」にも保険として、今の会社以外では自分がどんな企業に就いて収入源を確保できるか?

転職活動を始めて仕事での万が一の事態に備え、地図に残る仕事を楽しみましょう!

これまでの内容をまとめると、以下の通りです。

まとめ
  • 令和元年の建設業における精神障害や自殺のリスク
    • 建設業に従事する現場監督は40歳代が精神障害のピーク
    • 長時間労働や業務の変化などが主要な原因
    • 仕事に関連した自殺も全業種で最多
  • 現場監督のプレッシャー
    • 責任や重圧の増加、そして事故発生のリスクが現場監督のメンタルヘルスに大きな影響を及ぼしている
  • 転職のメリット
    • 転職を考慮する理由として、より良い労働環境や条件、収入の向上、プライベートな時間の増加、人間関係のリセットなどが挙げられる
  • 転職活動のプロセス
    • 転職活動自体が自己成長の一部であり、自身のスキルや経歴の価値を客観的に理解するチャンスとなる
  • 今の状況は転職にとって良い時期
    • 現在は転職希望者に対して求人が豊富で、給料や条件を良くすることで人材を確保しようとする企業も多い
  • 転職活動のリスク
    • 正確には、転職活動自体にリスクはなく、良い条件の求人が見つからなければ現状維持という選択も可能である
ランメイシ

何も無いところへ構造物を造り、地図に残る。
建設業は素晴らしい仕事です。

ただし、あなたが現場監督を楽しんでやれるかは会社次第。

今ある不満を我慢し続けるくらいなら、一歩踏み出して転職活動を始めましょう!

コンクリートの打設作業は建設の基本でありながら、厳しい冬の寒さがその品質に大きく影響を及ぼすことがあります。

どうしてこのような影響があるのでしょうか?

そして、寒冷地での型枠や鉄筋の氷雪対策はどのように行えば良いのでしょうか?

さらに、打継目処理や凍結コンクリートの対策を怠ると、何が起こる可能性があるのか、その実例を交えて詳しく解説します。

氷雪除去から打込み後の保護措置まで、施工の質を決定づける要素をひとつひとつ確認し、寒さに打ち勝つためのノウハウをご紹介。

冷たい風が吹き抜ける現場でも、施工管理のプロとして冷静に、そして確実に品質の高い作業を実現するためのポイントを、国や公共団体のデータを基に紐解いていきます。

冬場の建設現場で遭遇するであろうさまざまな問題に立ち向かうあなたに、この記事は具体的な解決策を提供します。

凍害が発生した際の対処法や、氷点下での養生開始までの露出面の対策についても詳しく触れ、品質保持のための秘訣を分かりやすく説明。

打継目の凍結解除の実際の方法や、溶解後の水管理に関しても、実務で役立つ情報を網羅しています。

そして、読者の皆様がより深く理解し実践できるように、文献や公的機関のデータに基づいた信頼性の高い情報源を用いております。

本記事を読むことで、冬の厳しい環境下でのコンクリート作業が、なぜ難しいのか、どのように対策を立てるべきかが明らかになります。

現場でのトラブルに直面したとき、あなたがどのようにして冷静に判断し、正しい処置を取れるのか、その一助となる情報がここにあります。

寒さに負けずに質の高い建設を実現するための知識と技術を、今ここでしっかりと身につけてください。

この記事を書いた人
ranmeishi-kun-6

当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ

現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営しています。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!

保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/Twitter/お悩み相談所/最悪な現場監督生活からの転機

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保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/Twitter/お悩み相談所/最悪な現場監督生活からの転機

目次

寒中におけるコンクリートの運搬と打込み管理

寒中においてコンクリートを運搬し打ち込む場合、練混ぜから打ち込みまでの時間の短縮と輸送中のコンクリート温度の維持が重要です。

寒冷地でのコンクリート工事は、硬化速度が低下し、凍結のリスクが高まります。

寒中のコンクリート作業に関するガイドラインは、JIS A 5308「レディーミックスコンクリート」に準拠しています。

低温環境下でのコンクリートの温度管理については、日本コンクリート工学会などの研究結果が基になっており、具体的な温度範囲の推奨や、冷却対策が定められています。

北海道での橋梁建設工事においては、保温材で覆われたコンクリート輸送車を使用し、温度センサーを装備して温度低下を監視しています。

温度が低下しないように、輸送ルートの最適化や、積載時のスピードアップも行われています。

適切な運搬と打込み管理を行うことで、寒冷地でも品質の高いコンクリート構造物を施工することが可能です。

そのためには、科学的根拠に基づいた温度管理と、実際の工事現場での具体的な事例を参考にすることが大切です。

【参考URL】

運搬と打込みプロセスの温度管理

コンクリートの運搬と打込みプロセスでは、一定の温度範囲を維持することが品質保証に不可欠です。

コンクリートの適正な硬化と強度発現には、5℃以上の維持が基本とされています(JIS基準参照)。

寒冷地のコンクリート施工における温度管理に関して、建設業界では特に厳しい基準が設けられており、その遵守が求められます。

国土交通省からの冬期間におけるコンクリート施工指針でも、運搬中の保温方法や施工後の保温・養生方法について具体的なガイドラインが示されています。

北海道における道路橋の架橋工事では、コンクリートの混合水に暖水を使用し、輸送車両には断熱材を使用することで温度低下を防いでいます。

東北地方での建築工事では、運搬車へのカバー掛けや保温材の利用が実践され、工事現場での温度管理が行われています。

厳冬期のコンクリート工事においては、施工の質を落とさず安全な硬化を促すため、運搬から打込みに至るまで温度管理が極めて重要であり、それには具体的な対策の実施が求められます。

輸送管の保温策と事故防止

寒冷地でのコンクリート輸送には、保温策が必須であり、事故を未然に防ぐための対策が求められます。

コンクリートの品質を保持するためには、運搬時の温度が重要で、国土交通省では「冬期コンクリート施工指針」を設け、輸送中のコンクリート温度管理について定めています。

寒冷地での施工事故の多くが、温度管理の不備から起こる問題であるとのデータがあります。

たとえば、保温不足による凍結や品質低下が原因での構造物の破損などが挙げられます。

雪国である新潟県では、コンクリート輸送車に保温カバーや暖房装置を設置して輸送管の凍結を防止しています。

北陸地方の高速道路建設現場では、冬季に保温材を巻いた輸送管を利用し、断熱性能を高めることで、コンクリートの温度低下を抑えています。

輸送管の保温策は、寒冷地でのコンクリート運搬において重大な安全対策となります。

適切な保温材の選定と利用が、施工事故を防ぎ、品質を維持するために不可欠です。

打込み時のコンクリート温度管理

打込み時のコンクリート温度管理は、品質保持のために非常に重要です。

温度管理はコンクリートの品質に直結する要因で、硬化初期の品質を左右するからです。

寒冷地では、コンクリートが適切な温度で硬化しないと、強度発現に影響します。

国土交通省の「コンクリート標準示方書」では、打込み時のコンクリート温度が5℃未満では特別な対策を講じることが記されています。

北海道の建設現場では、打込み時にコンクリート温度が5℃以下にならないよう、予熱した骨材を使用したり、保温材を使って温度を保つ工夫をしています。

東北地方におけるダム工事では、コンクリートの温度が低下しないよう、発熱性の水和熱を利用したコンクリートや、暖房設備が完備された施工小屋で一時的に保温する方法が採用されています。

打込み時の温度管理は、コンクリート施工の成功において、特に寒冷地での作業においては避けられないプロセスです。

適切な施工方法と保温対策を行うことが、コンクリート構造物の品質を保つ上で決定的に重要となります。

断面寸法と気象条件に応じた温度管理

断面寸法と気象条件を考慮した温度管理は、コンクリート施工における品質確保に直結する要素です。

施工するコンクリートの断面寸法が大きいほど、内部と外部の温度差によるストレスが大きくなります。

また、寒暖の気象条件が極端な場合、それに合わせた温度管理が必要です。

国土交通省が発行する「コンクリートの施工管理に関するガイドライン」では、気象条件を踏まえた具体的な温度管理の指針を提供しています。

熱帯地方での大規模ビル建設プロジェクトでは、高温による早期の水分蒸発を防ぐために霧吹きなどの方法で湿潤を保っています。

冬季の大型橋梁施工では、コンクリートに内部発熱材を混ぜ込むか、表面を断熱材で覆って内部の適切な温度を維持しています。

断面寸法の大きなコンクリートや極端な気象条件下での施工に際しては、適切な温度管理が品質確保のために不可欠です。

このため、施工前には予測可能な気象データを収集し、最適な管理策を計画することが求められます。

高温・低温時のコンクリート処理

高温時も低温時も、コンクリートの品質を保つための適切な処理が不可欠です。

高温環境下では、コンクリートの硬化が速く進むため、適切な時期に硬化を遅らせるための措置が求められます。

また、水分の蒸発を防ぐために湿潤状態を保つ必要があります。

低温環境下では、凍結が原因でコンクリートの強度発現が不十分になる恐れがあり、凍結防止のための措置が重要です。

国土交通省では、高温時および低温時のコンクリート施工に関する指針を示しており、これを基に温度管理を実施することが推奨されています。

真夏のビル建設においては、コンクリート打設後に即座にシェードクロスを使い日陰を作り、水分蒸発を防いでいます。

冬期のダム建設では、コンクリートに添加剤を使用することで低温における強度の低下を防ぎ、適切な養生期間を確保しています。

高温及び低温条件においては、コンクリートの品質を確保するために環境に応じた特別な処理が必要であり、これには国や公共団体からの指針を踏まえた管理が効果的です。

したがって、現場の気象条件に合わせた施工管理計画の立案と実行が重要になります。

鉄筋や型枠の氷雪対策

鉄筋や型枠の氷雪対策は、安全かつ品質の高いコンクリート構造物を確保するために不可欠です。

氷雪が鉄筋や型枠に付着すると、鉄筋の接合部の弱化やコンクリートの不均一硬化を引き起こす可能性があります。

型枠内に氷雪が残っていると、コンクリート打設時の型枠との密着性が低下し、結果として構造体の表面品質や耐久性が損なわれる恐れがあります。

日本建築学会や国土交通省などが冬期の建設作業における指針を提供しており、その中で鉄筋や型枠の適切な氷雪対策の重要性が強調されています。

過去の冬季において、北海道で行われた橋梁建設プロジェクトでは、予め鉄筋に保温材を巻きつけることで氷雪の付着を防ぎ、品質管理を徹底しました。

寒冷地での商業施設建設では、打設前に型枠を加熱し、雪や氷を除去した上でコンクリートを打設する事例が報告されています。

冬季の建設工事における鉄筋や型枠の氷雪対策は、作業の安全性のみならず、建築物の品質を担保する上で極めて重要です。

したがって、建設業者は適切な事前準備として保温策や除雪作業を実施することで、施工の品質を確実にするべきです。

氷雪除去の方法と注意点

建設業における氷雪除去は、作業員の安全確保と施工品質の維持を目的として、必ず行わなければなりません。

氷雪が原因で滑りや落下事故が発生するリスクが高まります。

氷雪が鉄筋や型枠に付着していると、コンクリートとの接着力が低下し、建築物の品質が保証されなくなる可能性があります。

国土交通省は、氷雪対策に関するガイドラインを提供し、その中で具体的な除去方法と注意点を示しています。

北陸地方の大規模商業施設建設において、電気ヒーターを使用して型枠内の氷雪を溶解させる方法が採用されました。

屋根の雪下ろし作業には、安全ハーネスを着用しながら専用の除雪用具を用いることが推奨されています。

施工現場での氷雪除去は、事故防止と建築品質の確保のために欠かせない対策です。各作業段階での適切な除去技術の選定と実施が求められます。

溶解後の水管理

氷雪の溶解によって生じる水は、適切に管理される必要があります。

これは、作業効率を維持し、施工現場の安全を確保するために重要です。

溶解水が凍結することにより、滑りや転倒事故のリスクが生じます。

溶解水が建設材料に浸透すると、材料の性質が損なわれるおそれがあります。

国土交通省が出している資料では、溶解水の適切な排水方法についても言及されており、その処理方法には国の基準が存在します。

過去の施工例では、大型商業施設の建設現場で、溶解水を迅速に排水するために水路とポンプが設置されました。

ある建築現場では、溶解水が基礎構造に影響を及ぼさないよう、防水シートで覆われた後に集水され、安全に排出されました。

溶解水の管理は、凍結防止と材料保護の観点から、建設現場での品質と安全確保のために不可欠です。そのため、事前の計画と実施が重要です。

打継目処理と凍結コンクリートの対策

打継ぎ目の処理と凍結コンクリートの対策は、冬季の建設工事において施工品質を維持し、後のメンテナンスコストを削減するために極めて重要です。

打継ぎ目処理が不十分な場合、コンクリートの寿命が著しく短くなります。

凍結したコンクリートは強度発現に悪影響を及ぼすため、防寒対策が求められます。

国土交通省が示す「冬期コンクリート施工指針」においても、温度管理と適切な打継ぎ目の処理に関する基準が設けられています。

北海道の建設プロジェクトでは、打継ぎ目の処理に防水材と断熱材を使用し、低温下でもコンクリートの品質を保ちました。

欧州の高速道路建設現場では、特殊な添加剤を用いて低温にも対応可能なコンクリートを使用し、凍結を防止しました。

打継ぎ目の適切な処理と凍結防止対策は、コンクリートの耐久性を高め、建設コストの最適化に寄与します。施工計画段階での温度予測と対策計画が重要です。

打継目の凍結解除

打継ぎ目の凍結解除は、正しい方法で行うことが施工上の問題を未然に防ぎ、作業効率を向上させるために不可欠です。

凍結が打継ぎ目の内部に水分を封じ込め、解凍時の水の膨張が内部構造にダメージを与える可能性があるため、凍結解除は慎重に実施する必要があります。

気象庁や国土交通省のデータによると、低温環境下でのコンクリートの施工は、特に温度管理が重要とされており、これには打継ぎ目の適切な凍結解除も含まれます。

過去の実例として、寒冷地でのダム建設プロジェクトでは、打継ぎ目の凍結解除に電気ヒーターを用いた方法が採用されました。

これにより、解凍後の水分管理が容易となり、強度の均一性を確保することができました。

打継ぎ目の凍結解除は、建設工事の品質と安全性を確保するために、適切な手段を用いて慎重に行うべきです。

技術指針や気象データを参考に、計画的に解凍作業を実施することが肝要です。

凍害発生時の処置方法

凍害が発生した際は、損傷状況の評価後、必要に応じた修復作業を迅速に行う必要があります。

国土交通省や日本コンクリート工学協会等が発行する技術文献によれば、凍害はコンクリート内部の凍結水の体積膨張によって引き起こされるため、凍害の早期発見とその後の処置が重要とされています。

コンクリート構造物の耐久性に関する研究により、凍害が構造物の耐用年数を大幅に低下させることが確認されています。

過去に北海道で発生した橋梁の凍害では、損傷範囲の特定と修復計画の策定に基づき、損傷部分のコンクリートを除去し、特殊な耐凍害性のコンクリートで修復が行われました。

凍害に対する処置は、損傷の程度を正確に評価し、早期に適切な修復を行うことで、建築物の安全性と機能性を維持できます。

定期的な点検と保守管理が、凍害対策には不可欠です。

コンクリート打込み後の保護措置

コンクリート打込み後は、適切な養生措置を行うことが最も重要です。

コンクリートは打込み後、一定の温度と湿度条件下で強度を発現するため、この期間中に外部環境から保護する必要があります。

これには以下のような国や公共団体からの指針が存在します。

国土交通省発行の「コンクリート標準示方書」では、打込み後の養生方法と期間について具体的な指示がされています。

ACI (American Concrete Institute) からは、温度と湿度の管理がコンクリートの初期品質に及ぼす影響についての報告があります。

例として、高温多湿の環境下で行われたビルの工事では、打込み直後にポリエチレンシートで覆い、定期的に湿らせたマットを使用して表面を濡らす方法が採用されました。

これにより、コンクリートは均等に硬化し、予期せぬひび割れや強度不足を防ぐことができました。

コンクリート打込み後の保護措置は、コンクリートの性能を最大限に引き出し、構造物の寿命を延ばすために不可欠です。

正しい養生方法を実施することで、耐久性や安全性を高めることができます。

打込み後の急冷防止

コンクリート打込み後の急冷は、品質保持のために必ず防止すべきです。

コンクリートが硬化する過程は発熱反応を伴うため、外気温が急に下がると表面温度が内部温度に比べて急激に低下し、内部との温度差による熱応力が発生します。これが原因でひび割れなどの構造問題が起こる可能性があります。

国土交通省の「コンクリート標準示方書」やACIのレポートにも、適切な温度管理の重要性が述べられています。

北海道のある橋梁建設現場では、打込み直後のコンクリートに保温カバーを使用し、外気温が急降下した際には、加熱式の養生を用いて均一な硬化を促進し、ひび割れを成功裏に防いだ事例があります。

打込み後の急冷防止策としては、保温材の使用や加熱式養生など、状況に応じた方法を選択し、コンクリートの均一な強度発達と耐久性向上を図るべきです。

養生開始までの露出面対策

養生開始までのコンクリートの露出面は、適切な対策を講じて保護すべきです。

コンクリートは打設後、速やかに養生を開始することが重要ですが、養生前の露出面は乾燥や環境条件による早期の損傷を受けやすいため、保護措置が必要です。

国土交通省のコンクリート工事関連の指針やACIのガイドラインでは、養生の前の暫定的保護措置の重要性が指摘されています。

過去には、大規模な橋梁工事で雨対策として即席の防水シートが使用され、予期せぬ降雨から新鮮なコンクリートを守り、品質を確保した事例があります。

養生開始までの間に、コンクリート露出面には、以下のような措置を施すことで、品質の確保につながります。

まとめ

コンクリート工事における「養生開始までの露出面対策」は、建設業界における品質保持の要となります。

打設されたばかりのコンクリートは、養生が施されるまでの間、その表面が乾燥や環境的なリスクに晒され、機能や強度に関わる損傷を受けやすい状態にあります。

このため、速やかに露出面を保護する対策が施工管理には求められています。

具体的な対策としては、打設直後のコンクリートに水を霧吹きで均一に供給し、表面の乾燥を防ぐこと、または保護シートを用いて直接的な日光や降雨から保護する方法が挙げられます。

国土交通省やACI(American Concrete Institute)などからも、この段階でのコンクリート表面保護の指針が出されており、施工の専門家はこれらのガイドラインに基づいて適切な保護措置を講じることが求められます。

実際の事例として、過去には大規模な橋梁建設現場で、露出したコンクリート面が防水シートにより急な降雨から守られ、品質の低下を未然に防いだケースが報告されています。

このような即時対応は、材料の性能を維持し、最終的な構造物の耐久性を高めることに貢献しています。

まとめると、施工管理のプロフェッショナルとして、養生開始までの露出面対策は以下のようなプロセスで実施します。

1. 環境モニタリング:日光、温度、湿度等の環境条件を常にチェック。

2. 暫定措置の実行:露出面に対して湿潤を保つ、物理的カバーを用いる等。

3. 追加対策の検討:環境変化に応じた追加の保護措置。

施工管理者はこれらの措置を通じて、工事の品質管理を徹底し、耐久性あるコンクリート構造物の建設に責任を持つ必要があります。

実施される各種対策は、長期的なコンクリートの性能を確保するための基盤となるわけです。

Q&A

コンクリートの打設後、なぜ速やかに露出面対策を講じる必要があるのですか?

コンクリートは打設後に硬化する過程で水分が蒸発しやすく、早期の乾燥がひび割れや強度の低下を引き起こす原因となります。そのため、養生開始までの露出面を保護することで、材料の性能を維持し、耐久性を確保するためです。

コンクリート打設後の露出面対策としてどのような方法が一般的に用いられますか?

一般的には、水を供給して湿潤状態を保つか、防水シートやウェットバールなどを用いて物理的に保護する方法が採られます。

寒中コンクリートの生コンクリート打設方法に関する指針はどこで入手できますか?

土木学会のコンクリート標準示方書(施工編)やアメリカコンクリート協会(ACI)などから、コンクリートの運搬及び打設に関する指針やガイドラインを入手することができます。

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