無資格運転などで被災者に重大な過失があった場合、労災保険は支給される?わかりやすく解説

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現場監督の精神障害罹患・自殺は全年代で40歳代が最多!手遅れになる前に知っておきたい備え

令和元年(2019年)、厚生労働省が行った職種調査で建設業がピックアップされました。

(この年以降は他の職種の情報が公開されていて、建設業は令和元年の情報が最新データです)

職種・年代別にみた精神障害の事案数のうち、現場監督・技術者は40歳代が精神障害罹患のピークに。

出典:厚生労働省「令和元年版過労死等防止対策白書

精神障害とは代表的なものとして、統合失調症・気分障害(うつ病、双極性障害)が挙げられます。

ランメイシ

40歳代が1番目、30歳代が2番目に多いということは、年齢・経験年数の増加と共に責任重くなって精神を病んでしまう傾向にあるようです。

仕事が要因での自殺(未遂含む)は全職種54人のうち、現場監督・技術者が最多の30人。

出典:厚生労働省「令和元年版過労死等防止対策白書

ランメイシ

現場監督の自殺、1番の要因は「長時間労働」。2番目に「仕事内容・量の大きな変化」でした。現場監督が定時で帰宅できる日なんて、ほとんど無いですよね。

この調査結果からわかることとしては、現場監督をやっていてうつ病になる・自殺するほど追い込まれる状況は、今後あなたにも起きる可能性があるということです。

ランメイシ

実際に僕は担当する現場での事故がきっかけで、会社から嫌がらせを受けるようになりました…。

関連記事 建設現場の事故がきっかけで最悪の人生に転落した現場監督の体験談

メンタルを病んでしまうと、何もやる気が湧きません。

「一旦休む」という選択すらできず、精神的に疲れ切ってしまい、死を選んでしまうかもしれないんです。

現場監督

今は仕事で安定してるし、自分が精神的に追い込まれるとかイメージが湧かないな…。生活のために収入が途切れたら困るし。

長時間労働がつらい、責任という重圧が重すぎる、休みがとれない…。

こんな悩みを解消したい場合、考えるのは転職。

ですが、精神的に追い詰められた状態で転職活動を始めても、時間が限られているし、正常な判断ができずに失敗してしまうリスクがあります。

行き当たりばったりで転職活動を始めて、その時に見つけた求人が今より年収が下がるとか、条件の悪いブラック企業しか無かったら…最悪ですよね。

現場監督

悩んでいる状況で転職に「正解」を見つけ出すのは確かに難しそうだね…どうすればいいの?

現場監督がうつ病になる・自殺するほど追い込まれる…。

悩んだ結果、転職を考えても今より条件の悪い会社しか転職先が見つからない…。

そんな最悪の状況を回避するための方法は、今から転職活動を始めておくことです。

ランメイシ

例えば、道路工事しか現場経験のない人が、いきなり河川で護岸工事をやるとなると、施工計画書・参考にする仕様書・段取り・予算…どれも全然違って、調べることだらけになりますよね。

転職活動を始めることで、以下のようなことがわかります。

転職活動を始めるとわかること
  • 転職はどんな流れで進めるのか
  • 転職では何を準備すれば良いのか
  • 自分の場合、転職までどれくらい時間がかかるのか
  • 自分の市場価値はいくらなのか
  • 自分の職歴からだと、どんな会社が候補になるのか

建設業界は、事故がニュースで頻繁に取り上げられています。

ランメイシ

事故を起こしたい人はいません。それでも事故は起きています。あなたの現場で事故が起きない保証はありません。
万が一、あなたの現場で重大事故が起きたら…。

「アイツが現場で事故を起こした!会社の評価はガタ落ちだ!」

と、白い目で見られたり、軽蔑されるかもしれません…。

転職活動を始めておくことで、退路を確保しておけるというメリットがあります。

転職活動のメリットは退路を確保できるだけじゃない

ランメイシ

さらに、今は転職活動を始めるメリットがもう1つあります。

dodaが公表している2023年8月の求人に関するデータの通り、「建設・不動産」業界は求人倍率が4.52倍。

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 求人倍率前月差前年
同月差
求人数
前月比
転職希望者数
前月比
建設・不動産4.52↑0.12↑1.07101.7%99.1%
出典:転職求人倍率レポート(2023年8月)

つまり、転職希望者1人につき4件以上の求人があり、募集する企業側も給料など条件を競合よりも良くして、人材を確保しようとしています。

何が言いたいかというと、今の会社より良い条件で働ける企業を探す(=転職活動する)には、今が一番良い状況なんです。

ランメイシ

僕自身、会社のために工事で良い点数をとれるよう必死に働いていたのに、現場で事故を起こしてからは会社からクズ扱い。もうこの会社にはいられないと思って転職活動を始めたんです。

「こんな会社、1日でも早く脱出したい…」

そう思い、転職活動を2年継続した結果、こうなりました。

年収は434万円から539万円に。

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これまでは平日は深夜まで残業、休みは日曜日だけの生活でした。

今は仕事の日は遅くても19時には帰宅して家族と一緒に夕飯を食べています。

このサイトを運営できるほど、時間に余裕がある生活になりました。

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人生の転機を迎え、ブログ運営を開始
収入が増えたり、残業が減る・休日が増えることによって実現できる嬉しいこと
  • 家族や大切な人と一緒に時間を過ごすことができる
    • 子供が成長してから「仕事で一緒に過ごす時間がとれなかった」という後悔をせずに済む
    • 連休に妻・子供を連れて今まで行けなかった県外の遊園地、キャンプや釣りを楽しめる
    • 帰宅を早くできれば家族と一緒に夕飯を食べられる
    • 家事・育児に参加することで妻への負担軽減になり、夫婦ゲンカが減る
  • 自分へのごほうびや貯金、家族サービスに使うお金を増やすことができる
    • 世の中の物価が上がり続ける今、給料が増えることは生活に潤いを与えてくれる
    • 増えた収入分で家族と旅行に行ったり、美味しいものを好きな時に食べに行ける
    • 老後資金も早く貯めることができる
    • 子供の習い事も色々と体験させ、将来の可能性を広げられる
  • 趣味に使うお金も増やすことができる
    • 新しい車やグレードの高い車も購入の選択肢に入る
    • 釣りのために高価なロッドやリールを買える
    • huluやネットフリックス、YouTubeプレミアムやスマホゲームに課金する余裕もできる
    • たるんだ身体をトレーニングする時間も確保できる
  • 自分の心に余裕ができる
    • 仕事の悩みで夜に寝付けないといったことが無くなる
    • お金が原因による生活の不安が無くなる
    • 嫌な上司と顔を合わせずに済む
    • 今の悪い人間関係をリセットできる
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家族で水族館へ!
ランメイシ

仕事ばかりで妻に家事・育児を任せっきりだった生活を変えることができたのが本当に嬉しかったですよ。

現場監督

でも、転職活動をして全員が幸せな生活になれるとは限らないよね。

ランメイシ

転職活動は「後出し」ができるじゃんけんです。

転職活動は以下のような、ある種の「後出しじゃんけん」ができます。

転職活動は「後出しじゃんけん」
  • 年収アップや残業が減る・休日が増える条件で、内定が取れれば「転職する」
  • 年収アップや残業が減る・休日が増える条件で、内定が取れなければ「転職しない」

勝てる(良い求人が見つかる)まで、

じゃんけん(転職活動)するというイメージです。

つまり、転職活動にリスクはありません。

今の勤務先の「上位互換」の買い手がいなければ、自分を売らなければ良いだけです。

さらに転職活動というプロセスには、たくさんのお宝が埋まっています。

自分を売るプロセスは、必ずあなたを成長させてくれます
  • 自分の経歴・スキルから、マッチする良い求人がないか探す
  • 今よりも自分を良い条件で買ってくれそうな会社を探す
  • 求人票から「どんな経歴・スキルに、いくらの値段がついているか」を知り、リアルな市場に触れる

これをするだけでも、かなりの勉強になるはずです。

そして、転職活動はあなたの「社内での出世力」にもプラスに影響します。

ランメイシ

外の世界を知っている人は、それだけで強くなれます。

現場監督に向いている転職活動の方法4選

現場監督に向いている転職活動の方法として候補になるのは4つで、それぞれの特徴やメリット・デメリットもまとめています。

僕の場合、転職エージェントを使ったことで年収105万円アップと残業地獄から脱出することに成功しました。

こうやって年収105万円アップと残業地獄からの脱出に成功しました
  • 周りに会社を辞めようとしていることを知られたくなかったので、ネットの無料登録で済む転職サイトと転職エージェントを選んだ
  • 自分の職歴をベースに、条件の良さそうな転職先候補を転職サイトで探した
  • 調べるうちに、1級・2級の施工管理技士資格を持っているなら転職エージェントを使った方が、転職サイトより条件の良い転職先候補を探せることを知った
  • 転職エージェントに職歴を伝え、希望の条件を相談した
  • 転職エージェントに書類の添削や条件の交渉をやってもらい、内定までいけたので転職した
ランメイシ

①~④までは、すぐに転職するつもりが無くても転職エージェントは無料で利用できます。

自分で良さそうな求人を探す手間を省けるのと、転職エージェントにしか無い非公開求人も揃っています。

なので、僕は最終的に転職エージェントに絞って転職活動をしました。

建設現場で他社の人とつながりを持ち、自分から売り込む

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建設現場で他社の人とつながりを持ち、自分から売り込む

隣接工事などで、仲良くなった他社の会社の人に売り込む。

同業他社への転職に限定されますが、実際の仕事ぶりを見て判断されるので、転職先の会社としても実力がわかりやすいんですよね。

実力が認められれば、転職するのはさほど難しくないでしょう。

ただし、自分で売り込んだ手前、足元を見られるということもあります。

ランメイシ

現場で他社の人と顔見知りになるのは簡単ですが、コネ入社みたいになってしまうのと、馴染めなかったときに後悔する可能性があります。

ただし、実績も良く知られている分、入社しやすいのは事実です。

ランメイシ

半分冗談とは言え、僕の周りでも現場で「今の会社もう嫌やから、俺どう?」って言われたり、実際に転職した現場監督がいます。

自分で売り込んで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
成果を上げていれば転職しやすい
顔見知りの人が多い
実力があれば条件の交渉がしやすい
今の会社に転職活動をしていることがバレる可能性が高い
転職後に会社に馴染めないと気まずくなる
給料や条件面の交渉は自分のやり方次第になる
入社してから不満が見つかっても言い出しにくい

ハローワークで探す

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ハローワークで探す

使い方としては、最寄りのハローワークに行き、「求職申込書」を記入して提出します。

求職申込書とは、希望職種や労働条件などを記載するための書類です。

ハローワーク:求職申込書の記入項目例
  • 氏名
  • 住所
  • 連絡先
  • 希望する仕事
  • 希望の就業形態(正社員や派遣など)
  • 希望の収入
  • これまで経験した仕事
  • 外部機関への情報公開の有無

厚生労働省の「求職申込み手続きのネット登録(仮登録)」によると、求職申込書を手書きで作成する手間を省きたい場合はパソコンやスマホで「求職情報仮登録」ができます。

ただし、パソコンやスマホでできるのはあくまで仮登録のため、氏名や連絡先、希望する仕事などを入力したら、1週間以内にハローワークに行って本登録をする必要があります。

現場が忙しいと、土日は営業していないハローワークには行く時間がありません。

だからといって現場稼働中に有給って、なかなか取れませんよね。

ランメイシ

それに、有給をとった日に限って電話が頻繁にかかってくるんですよね…。

ハローワークで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
相談や就職対策ができる
地域密着のため地元就職がしやすい
公的機関だから就職・転職の圧力が少ない
仮登録まではネットで可能
開庁時間に行きにくい
本登録にはハローワークに行く必要あり
大手企業や知名度の高い中小企業の正規雇用求人が少ない
画像などの求人情報は少ない

転職サイトで探す

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転職活動に労力と時間をかけたくない場合、転職サイトを使うという方法があります。

転職サイトは登録無料。

dodaならスカウト機能もあるので、職務経歴や希望条件を登録しておくだけで企業から直接オファーのメールが届きます。

\登録して待つだけで転職活動できます/

ランメイシ

オファーのメールが希望に合っていなかったら、スルーすればOKです。

建設業界専門の転職サイトなら月収60万円を狙えるだけでなく、設計やCADオペレーターなどの求人情報も豊富にあり、施工管理の経験を活かせるので効率的に情報収集できます。

無料で今の会社と収入や条件を比較できるので、1度くらいは試してみるのも良いでしょう。

\残業・休日出勤を減らしたい場合にもおすすめ/

転職サイトによっては興味の無い仕事の求人メールも来るので、いらないメールが大量に来るのは嫌だという場合には向いていません。

対策としては、Gメール・ヤフーメールなどのフリーメールで登録して、気が向いたときにメールを見るくらいの感覚にしておくと良いです。

転職サイトで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
無料なのでマイペースに転職活動できる
建設業界専門の転職サイトなら高収入・好条件の求人を狙える
スカウト機能もあるので登録後は待つだけ
たくさんの求人を見比べられるから自分の市場価値がわかる
求人の質は転職サイトによりばらつきがある
興味の無い求人を送ってくる転職サイトもある
全ての求人を見るのは時間がかかる
登録するまで求人の質はわからない

転職エージェントに相談して求人を紹介してもらう

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現場監督

「転職サイト」と「転職エージェント」ってどう違うの?

転職サイトと転職エージェントは、転職先を探すという目的は同じですが、サービス内容は全く別物です。

表で説明すると、サービス内容の違いはこんな感じです。

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転職エージェント転職サイト
求人の質厳選されている変な案件も含まれている
求人の探し方紹介してもらえる自分で探す
企業情報の収集方法内部事情も教えてもらえる公表情報しか調べられない
応募書類の添削・面接対策協力してくれる自分一人でやる
日程調整・条件交渉かわりにやってくれる自分一人でやる
比較表:転職エージェントと転職サイトの違い

転職サイトより良い条件の求人が多く、気になる会社があればエージェントから情報収集することができます。

ランメイシ

また、転職サイトと同じく利用料も一切かからないので、安心して使えます。

建設業(同業他社)への転職先を探していると連絡すると、以下のような質問を面談で受けます。

転職エージェント:電話またはWeb相談の質問事項
  • どこで○○(転職エージェント会社名)を知りましたか?
  • どんな理由で○○(転職エージェント会社名)を選びましたか?
  • 今の会社ではどんな役職ですか?
  • 今の会社ではどんな工事に携わってきましたか?
  • 携わった工事の規模は、受注金額でいくらくらいですか?
  • 今の会社ではどんな業務をやっていますか?
  • 積算もやっていますか?
  • 転職を考えた時に、希望したい条件や譲れない条件はありますか?
ランメイシ

メールでのやりとりだと時間がかかるので電話で一問一答、という感じでした。

転職エージェント利用に必須の面談が手間に感じるかもしれません。

マイペースに求人情報を見たいだけなら転職サイト、経歴や希望する条件を伝えてお任せしたいなら転職エージェント。

という感じで、好みで使い分ければ良いですね。

転職エージェントを利用して転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
相談だけしたい場合でも無料で使える
求人の紹介から面接や書類の書き方など、全て任せられるから楽
建設業界を経験したエージェントがいるから話が早い
転職サイトよりも求人の質が高い(企業の本気度が高い)
職務経歴や希望の条件を連絡する必要がある(30分程度)
日曜日は対応不可がほとんど
良い条件が多い非公開求人は登録しないと紹介してもらえない
1級・2級の施工管理技士を持っていないと紹介される求人が少ない

転職エージェントの担当者には、同じ業界で働いた経験があるエージェントが担当者になります。

建設業経験者が相談の担当者だと施工管理の業務に詳しいので、自分の職務経歴と希望する働き方に合う企業を探してくれるのが良いです。

建設業界専門の転職エージェントなら当然、建設業界経験者が担当になってくれます。

オリコン満足度調査で5年連続1位と評判なのがJACリクルートメントで、こちらも建設業界専門チームがあります。

\施工管理技士の資格保有者に1番おすすめ/

先に転職サイトのほうで書きましたが、建設業界専門の転職サイトも担当者がつき、お任せする形式です。

このような無料で使える求人情報サイトを活用して、あなたの職歴ではどんな求人がみつかるのか是非チェックしてくださいね。

\残業・休日出勤を減らしたい場合にも/

ランメイシ

良い求人が見つからなかったら、断ればいいだけです。担当の方も親切、丁寧に接してくれるので安心してくださいね。

ただし求人情報サイトの最大手のリクルートエージェント3カ月以内に転職を決めている人でないと相手にされない感じでした…。

ランメイシ

ちなみに僕が初めて転職エージェントに相談したときは、以下のように相談したので、もし利用する場合は参考にしてください。

私は現在、〇〇建設株式会社で働いていて、32歳です。土木施工管理技士の資格を持っていますが、今と同じ勤務地で良い求人はありますか?

じっくり考えた結果、同じ施工管理の職業を選択しましたが、その時に問い合わせたのは以下の内容です。

現職と同じく、土木工事の施工管理をする仕事かつ同じ勤務地で、今より年収が増える求人はありますか?

将来の万が一の事態に備えて、地図に残る仕事を楽しもう!

今の生活に転職活動を加えるのは、ハッキリ言って面倒ですよね。

転職する気が無いのに、転職活動で時間と労力をかけるのは大きなデメリットに感じるでしょう。

現場監督

仕事以外の時間は趣味とかのんびりしたいからね。

ランメイシ

転職活動を「保険」として考えてみましょう。

例えば、生命保険ってあなたの身に万が一のことがあった時に、生活するためのお金で家族が困らないために加入しますよね。

仕事という「収入源」にも保険として、今の会社以外では自分がどんな企業に就いて収入源を確保できるか?

転職活動を始めて仕事での万が一の事態に備え、地図に残る仕事を楽しみましょう!

これまでの内容をまとめると、以下の通りです。

まとめ
  • 令和元年の建設業における精神障害や自殺のリスク
    • 建設業に従事する現場監督は40歳代が精神障害のピーク
    • 長時間労働や業務の変化などが主要な原因
    • 仕事に関連した自殺も全業種で最多
  • 現場監督のプレッシャー
    • 責任や重圧の増加、そして事故発生のリスクが現場監督のメンタルヘルスに大きな影響を及ぼしている
  • 転職のメリット
    • 転職を考慮する理由として、より良い労働環境や条件、収入の向上、プライベートな時間の増加、人間関係のリセットなどが挙げられる
  • 転職活動のプロセス
    • 転職活動自体が自己成長の一部であり、自身のスキルや経歴の価値を客観的に理解するチャンスとなる
  • 今の状況は転職にとって良い時期
    • 現在は転職希望者に対して求人が豊富で、給料や条件を良くすることで人材を確保しようとする企業も多い
  • 転職活動のリスク
    • 正確には、転職活動自体にリスクはなく、良い条件の求人が見つからなければ現状維持という選択も可能である
ランメイシ

何も無いところへ構造物を造り、地図に残る。
建設業は素晴らしい仕事です。

ただし、あなたが現場監督を楽しんでやれるかは会社次第。

今ある不満を我慢し続けるくらいなら、一歩踏み出して転職活動を始めましょう!

労災保険は、労働者が仕事中に事故にあったときに支給される保険です。

ただし、わざと怪我をしたり事故を起こしたりした場合は、給付を受けられません。

また、重大な過失がある場合には、給付が一部または全部支払われないこともあります。

たとえば、資格がないのに高所作業車を運転して事故を起こした場合、わざとではないにせよ重大なミスがあったと判断されれば、給付が減らされるかもしれません。

しかし実際には、労災保険は遺族の援助も考えているので、給付が減らされるケースはあまり多くありません。

建設現場は予測不可能なリスクが常に潜んでおり、安全は施工管理の最優先事項です。

しかし、万が一の事故が発生した際には、労災保険が労働者とその家族の強い味方となります。

この保険は、事故や病気、そして最悪のケースである死亡に至った場合にも、遺族が経済的困難に陥らないようにと設計された制度です。

それでも、”給付を受けられないケースがあるのでは?”と疑問を持つ方も多いでしょう。

故意や重大な過失が給付を左右すると聞けば、より一層の注意が必要となります。

特に、無資格での高所作業車の運転が引き起こす事故は、労災保険給付にどのような影響を与えるのでしょうか?

また、遺族への給付はどのように守られるのでしょうか?

この記事では、こうした疑問に答えながら、労災保険の基本から例外、さらには適用範囲までをわかりやすく解説します。

施工管理者、作業員、そしてその家族の方々が知っておくべき情報を詳しくお伝えしますので、安全管理の知識を深め、万全の対策を講じる手助けとなることでしょう。

この記事を書いた人
ranmeishi-kun-6

当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ

現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営しています。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!

保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/Twitter/お悩み相談所/最悪な現場監督生活からの転機

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保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

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目次

労災保険の基本

労災保険は、働く人が仕事中に怪我をしたり、病気になったりした時、または仕事が原因で亡くなったときに、その人や家族を経済的に支えるための制度です。

施工管理の現場では、予期せぬ危険が常に伴います。

高所作業や機械の操作など、安全管理は非常に重要ですが、万が一の事態に備えて、労災保険が存在します。

労災保険の目的と原則

救済の原則: 労働者が仕事中の事故や職業病で困らないように、または遺族が経済的に困窮しないように支援することが目的です。

無過失保険: 労働者の過失や事業主の責任の有無に関わらず、業務上の理由で発生した怪我や病気、死亡に対して保険給付を行います。

給付の種類: 医療給付、休業給付、障害給付、遺族給付など多岐にわたります。

自己負担のない制度: 労働者や事業主が保険料を負担しますが、事故が起きた際には、追加で費用を自己負担することなく給付を受けられます。

施工管理者としては、労災保険の適用範囲や手続き方法を理解し、現場作業員に正しく情報を伝え、安全教育を徹底することが必要です。

また、事故発生時には迅速に対応し、必要な書類を整えて手続きを進めることが重要です。

事故発生時の労災保険給付

労災保険は、建設現場で起こりうる事故に際して、労働者とその家族を保護するための大切な制度です。事故が起きたときにどのように保険給付が関わってくるのか、施工管理者として押さえておくべきポイントをまとめてみました。

故意による事故と労災保険給付の関係

給付不支給: 労働者が意図的に自身に怪我をさせたり、事故を起こしたりした場合、給付は受けられません。

事故調査: 故意かどうかを判断するためには、事故の経緯を詳しく調査する必要があります。

過失による事故と労災保険給付の関係

過失の程度: 労働者の過失が重大であった場合、給付の一部または全部が支払われないことがあります。

具体例: 例えば、資格のない高所作業車の操作による事故は重大な過失と見なされることがあります。

判断基準: 重大な過失の判断には、作業前の安全確認の有無や、安全規程の遵守状況などが考慮されます。

施工管理者としては、事故が起きた際には、事故の原因や経緯を正確に把握し、報告する責任があります。

また、労災保険の適用をスムーズに進めるためにも、日頃からの安全教育と規則の遵守を徹底することが求められます。

無資格運転に関するケーススタディ

無資格での高所作業車の運転は、建設現場においては違法であり、大きなリスクを伴います。

事故が発生した場合の責任の所在や、労災保険の適用範囲を理解することは、施工管理者にとって重要です。

以下は、無資格運転に関するケーススタディの要点です。

高所作業車の無資格運転事故例

事故背景: 高所作業車を操作するには専門の資格が必要ですが、資格を持たない労働者が運転し、事故を起こす例があります。

事故発生時の対応:事故調査: 事故の原因と過程を調べます。

応急処置:被害者への救急措置を行います。

報告手続き:関係機関への報告と記録を残します。

労災保険の適用:通常、業務中の事故は労災保険の対象ですが、過失がある場合、給付が減額されることもあります。

重大な過失の場合、給付が支給されない可能性があります。

施工管理者は、作業員に対して資格の重要性を認識させ、無資格での作業車操作を厳に禁じるよう指導する必要があります。

また、事故が発生した場合には、迅速かつ正確な対応が求められるため、事前に対応プロトコルを確立しておくことが望ましいです。

労災保険給付の不支給制限

建設業における労災保険給付は、事故や病気が業務上の理由で発生した場合に支給されるものですが、一定の条件下では支給が制限される場合があります。

このような制限を理解することは、施工管理者が現場でのリスクを管理する上で非常に重要です。

重大な過失と給付制限の可能性

過失の定義: 労働者が安全規則を無視したり、不適切な判断をしたりすることで、事故が起こる場合を指します。

給付制限の条件:資格のない機材の操作、安全装置の故意の無視、危険な行為を強行した場合などが含まれます。

事故の原因が労働者の明らかな過失によるものであるかどうかが重要な判断基準となります。

対応策:安全教育: 定期的な安全教育を実施し、全員が規則を理解し遵守することを確認します。

監督強化: 危険が伴う作業には、常に適切な監督とチェック体制を整えます。

事故報告:事故発生時は、速やかに詳細な報告と原因調査を行い、再発防止策を講じます。

施工管理者は、労働者が安全に作業できる環境を整えることが責務であり、それには適切な教育と監視が不可欠です。

万が一の事態に備えて、事故発生時の正しい手続きを事前に全作業員に周知することも重要です。

遺族への救済措置

遺族への救済措置は、労働者が業務上の理由で亡くなった場合に遺された家族を支援するためのものです。

建設業での突発的な事故は残念ながら避けられないことがありますが、そうした際には遺族が経済的な保護を受けられるよう労災保険が設けられています。

労災保険の遺族への影響

給付内容:遺族給付金、葬祭費用、遺児教育手当などがあります。

受給資格:労働者が亡くなったことによる家族の生活支援を目的としています。

支給条件:労働者の死亡が業務上の事故によるものである場合に限ります。

不支給制限の適用事例とその範囲

不支給事例:故意による自殺や、重大な過失がある場合など。

範囲の定め:不支給制限は一部または全部の給付が対象となり得ます。

対策

教育:事故を未然に防ぐための安全教育を施し、リスクを減らします。

監視:安全規則の徹底監視と指導を行います。

記録:労働者の過失や故意が疑われる事故については、詳細な記録を保持することが必要です。

施工管理者は、日常の安全教育と安全規則の厳格な遵守を通じて、労働者が安全な環境で作業を行うことを保証し、事故発生時には適切な報告と対応を行い、遺族が適切な救済を受けられるようにする責任があります。

まとめ

建設現場での事故は、労働者とその家族に大きな影響を及ぼすため、労災保険の正しい理解と適用は現場監督にとって不可欠です。

この記事では、労災保険の基本から遺族への救済措置に至るまで解説しました。

まず、労災保険は仕事中の怪我や病気、死亡に対して、労働者や遺族に給付を提供する制度です。

この給付には、医療給付、休業給付、障害給付、そして遺族給付などがあります。

労災保険の大原則として、過失や責任の有無にかかわらず保障が行われますが、故意による事故や重大な過失がある場合は、給付が制限されることもあります。

重大な過失の例としては、資格のない高所作業車の運転が挙げられます。

無資格運転による事故は、業務に関連していたとしても、その過失の重さによっては給付が削減されることがあります。

施工管理者は、労働者が安全な環境で作業を行うために、安全規則の遵守を徹底し、資格のない作業の監督とチェック体制を厳格に実施する必要があります。

労災保険の遺族への給付は、労働者の死亡が業務上の事故による場合に限り提供されます。

遺族給付金や葬祭費用、遺児教育手当などが支給されることで、遺された家族の生活を支えるための措置が講じられています。

しかし、故意や明らかな過失が原因の場合、これらの給付が制限されるか、場合によっては不支給となることもあります。

このような制度の下で、現場監督は事故防止のための教育と、事故発生時の適切な手続きの知識を持つことが求められます。

また、労災保険の手続きに関する情報は、厚生労働省のウェブサイトを参照してください。

日々の安全教育とルールの徹底は、事故を防ぎ、労働者とその家族を守る上で最も効果的な手段です。

施工管理者は、事前にリスクを評価し、安全対策を確立することで、より安全な職場を実現することができます。

労災保険の適切な理解と適用により、万一の事故にも迅速かつ適切に対応する準備をしておくことが、事故の影響を最小限に抑え、遺族を守ることにつながります。

Q&A

労災保険とは何ですか?

労災保険は、労働者が業務中に怪我をしたり病気になったりした時、または仕事が原因で亡くなったときに、その人や家族を経済的に支える公的な保険制度です。

労災保険の給付が受けられないケースはありますか?

はい、労災保険給付は、労働者が故意に自分を傷つけたり、事故を起こしたりした場合、または重大な過失がある場合には、支給が制限されたり、全く受けられない場合があります。

無資格での高所作業車の運転が事故を引き起こした場合、労災保険はどうなりますか?

労災保険は基本的に業務中の事故をカバーしますが、無資格運転のような重大な過失がある場合、給付の一部または全部が制限される可能性があります。

労災保険の遺族給付にはどんなものがありますか?

労災保険の遺族給付には、遺族給付金、葬祭費用、遺児教育手当などがあり、労働者の死亡によって生じた遺族の生活支援を目的としています。故意や重大な過失による事故の場合、これらの給付を受けることができないこともあります。

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