労災かくしとは?建設現場のリアル!労災隠しの実態と罰則

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現場監督の精神障害罹患・自殺は全年代で40歳代が最多!手遅れになる前に知っておきたい備え

令和元年(2019年)、厚生労働省が行った職種調査で建設業がピックアップされました。

(この年以降は他の職種の情報が公開されていて、建設業は令和元年の情報が最新データです)

職種・年代別にみた精神障害の事案数のうち、現場監督・技術者は40歳代が精神障害罹患のピークに。

出典:厚生労働省「令和元年版過労死等防止対策白書

精神障害とは代表的なものとして、統合失調症・気分障害(うつ病、双極性障害)が挙げられます。

ランメイシ

40歳代が1番目、30歳代が2番目に多いということは、年齢・経験年数の増加と共に責任重くなって精神を病んでしまう傾向にあるようです。

仕事が要因での自殺(未遂含む)は全職種54人のうち、現場監督・技術者が最多の30人。

出典:厚生労働省「令和元年版過労死等防止対策白書

ランメイシ

現場監督の自殺、1番の要因は「長時間労働」。2番目に「仕事内容・量の大きな変化」でした。現場監督が定時で帰宅できる日なんて、ほとんど無いですよね。

この調査結果からわかることとしては、現場監督をやっていてうつ病になる・自殺するほど追い込まれる状況は、今後あなたにも起きる可能性があるということです。

ランメイシ

実際に僕は担当する現場での事故がきっかけで、会社から嫌がらせを受けるようになりました…。

関連記事 建設現場の事故がきっかけで最悪の人生に転落した現場監督の体験談

メンタルを病んでしまうと、何もやる気が湧きません。

「一旦休む」という選択すらできず、精神的に疲れ切ってしまい、死を選んでしまうかもしれないんです。

現場監督

今は仕事で安定してるし、自分が精神的に追い込まれるとかイメージが湧かないな…。生活のために収入が途切れたら困るし。

長時間労働がつらい、責任という重圧が重すぎる、休みがとれない…。

こんな悩みを解消したい場合、考えるのは転職。

ですが、精神的に追い詰められた状態で転職活動を始めても、時間が限られているし、正常な判断ができずに失敗してしまうリスクがあります。

行き当たりばったりで転職活動を始めて、その時に見つけた求人が今より年収が下がるとか、条件の悪いブラック企業しか無かったら…最悪ですよね。

現場監督

悩んでいる状況で転職に「正解」を見つけ出すのは確かに難しそうだね…どうすればいいの?

現場監督がうつ病になる・自殺するほど追い込まれる…。

悩んだ結果、転職を考えても今より条件の悪い会社しか転職先が見つからない…。

そんな最悪の状況を回避するための方法は、今から転職活動を始めておくことです。

ランメイシ

例えば、道路工事しか現場経験のない人が、いきなり河川で護岸工事をやるとなると、施工計画書・参考にする仕様書・段取り・予算…どれも全然違って、調べることだらけになりますよね。

転職活動を始めることで、以下のようなことがわかります。

転職活動を始めるとわかること
  • 転職はどんな流れで進めるのか
  • 転職では何を準備すれば良いのか
  • 自分の場合、転職までどれくらい時間がかかるのか
  • 自分の市場価値はいくらなのか
  • 自分の職歴からだと、どんな会社が候補になるのか

建設業界は、事故がニュースで頻繁に取り上げられています。

ランメイシ

事故を起こしたい人はいません。それでも事故は起きています。あなたの現場で事故が起きない保証はありません。
万が一、あなたの現場で重大事故が起きたら…。

「アイツが現場で事故を起こした!会社の評価はガタ落ちだ!」

と、白い目で見られたり、軽蔑されるかもしれません…。

転職活動を始めておくことで、退路を確保しておけるというメリットがあります。

転職活動のメリットは退路を確保できるだけじゃない

ランメイシ

さらに、今は転職活動を始めるメリットがもう1つあります。

dodaが公表している2023年8月の求人に関するデータの通り、「建設・不動産」業界は求人倍率が4.52倍。

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 求人倍率前月差前年
同月差
求人数
前月比
転職希望者数
前月比
建設・不動産4.52↑0.12↑1.07101.7%99.1%
出典:転職求人倍率レポート(2023年8月)

つまり、転職希望者1人につき4件以上の求人があり、募集する企業側も給料など条件を競合よりも良くして、人材を確保しようとしています。

何が言いたいかというと、今の会社より良い条件で働ける企業を探す(=転職活動する)には、今が一番良い状況なんです。

ランメイシ

僕自身、会社のために工事で良い点数をとれるよう必死に働いていたのに、現場で事故を起こしてからは会社からクズ扱い。もうこの会社にはいられないと思って転職活動を始めたんです。

「こんな会社、1日でも早く脱出したい…」

そう思い、転職活動を2年継続した結果、こうなりました。

年収は434万円から539万円に。

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これまでは平日は深夜まで残業、休みは日曜日だけの生活でした。

今は仕事の日は遅くても19時には帰宅して家族と一緒に夕飯を食べています。

このサイトを運営できるほど、時間に余裕がある生活になりました。

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人生の転機を迎え、ブログ運営を開始
収入が増えたり、残業が減る・休日が増えることによって実現できる嬉しいこと
  • 家族や大切な人と一緒に時間を過ごすことができる
    • 子供が成長してから「仕事で一緒に過ごす時間がとれなかった」という後悔をせずに済む
    • 連休に妻・子供を連れて今まで行けなかった県外の遊園地、キャンプや釣りを楽しめる
    • 帰宅を早くできれば家族と一緒に夕飯を食べられる
    • 家事・育児に参加することで妻への負担軽減になり、夫婦ゲンカが減る
  • 自分へのごほうびや貯金、家族サービスに使うお金を増やすことができる
    • 世の中の物価が上がり続ける今、給料が増えることは生活に潤いを与えてくれる
    • 増えた収入分で家族と旅行に行ったり、美味しいものを好きな時に食べに行ける
    • 老後資金も早く貯めることができる
    • 子供の習い事も色々と体験させ、将来の可能性を広げられる
  • 趣味に使うお金も増やすことができる
    • 新しい車やグレードの高い車も購入の選択肢に入る
    • 釣りのために高価なロッドやリールを買える
    • huluやネットフリックス、YouTubeプレミアムやスマホゲームに課金する余裕もできる
    • たるんだ身体をトレーニングする時間も確保できる
  • 自分の心に余裕ができる
    • 仕事の悩みで夜に寝付けないといったことが無くなる
    • お金が原因による生活の不安が無くなる
    • 嫌な上司と顔を合わせずに済む
    • 今の悪い人間関係をリセットできる
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家族で水族館へ!
ランメイシ

仕事ばかりで妻に家事・育児を任せっきりだった生活を変えることができたのが本当に嬉しかったですよ。

現場監督

でも、転職活動をして全員が幸せな生活になれるとは限らないよね。

ランメイシ

転職活動は「後出し」ができるじゃんけんです。

転職活動は以下のような、ある種の「後出しじゃんけん」ができます。

転職活動は「後出しじゃんけん」
  • 年収アップや残業が減る・休日が増える条件で、内定が取れれば「転職する」
  • 年収アップや残業が減る・休日が増える条件で、内定が取れなければ「転職しない」

勝てる(良い求人が見つかる)まで、

じゃんけん(転職活動)するというイメージです。

つまり、転職活動にリスクはありません。

今の勤務先の「上位互換」の買い手がいなければ、自分を売らなければ良いだけです。

さらに転職活動というプロセスには、たくさんのお宝が埋まっています。

自分を売るプロセスは、必ずあなたを成長させてくれます
  • 自分の経歴・スキルから、マッチする良い求人がないか探す
  • 今よりも自分を良い条件で買ってくれそうな会社を探す
  • 求人票から「どんな経歴・スキルに、いくらの値段がついているか」を知り、リアルな市場に触れる

これをするだけでも、かなりの勉強になるはずです。

そして、転職活動はあなたの「社内での出世力」にもプラスに影響します。

ランメイシ

外の世界を知っている人は、それだけで強くなれます。

現場監督に向いている転職活動の方法4選

現場監督に向いている転職活動の方法として候補になるのは4つで、それぞれの特徴やメリット・デメリットもまとめています。

僕の場合、転職エージェントを使ったことで年収105万円アップと残業地獄から脱出することに成功しました。

こうやって年収105万円アップと残業地獄からの脱出に成功しました
  • 周りに会社を辞めようとしていることを知られたくなかったので、ネットの無料登録で済む転職サイトと転職エージェントを選んだ
  • 自分の職歴をベースに、条件の良さそうな転職先候補を転職サイトで探した
  • 調べるうちに、1級・2級の施工管理技士資格を持っているなら転職エージェントを使った方が、転職サイトより条件の良い転職先候補を探せることを知った
  • 転職エージェントに職歴を伝え、希望の条件を相談した
  • 転職エージェントに書類の添削や条件の交渉をやってもらい、内定までいけたので転職した
ランメイシ

①~④までは、すぐに転職するつもりが無くても転職エージェントは無料で利用できます。

自分で良さそうな求人を探す手間を省けるのと、転職エージェントにしか無い非公開求人も揃っています。

なので、僕は最終的に転職エージェントに絞って転職活動をしました。

建設現場で他社の人とつながりを持ち、自分から売り込む

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建設現場で他社の人とつながりを持ち、自分から売り込む

隣接工事などで、仲良くなった他社の会社の人に売り込む。

同業他社への転職に限定されますが、実際の仕事ぶりを見て判断されるので、転職先の会社としても実力がわかりやすいんですよね。

実力が認められれば、転職するのはさほど難しくないでしょう。

ただし、自分で売り込んだ手前、足元を見られるということもあります。

ランメイシ

現場で他社の人と顔見知りになるのは簡単ですが、コネ入社みたいになってしまうのと、馴染めなかったときに後悔する可能性があります。

ただし、実績も良く知られている分、入社しやすいのは事実です。

ランメイシ

半分冗談とは言え、僕の周りでも現場で「今の会社もう嫌やから、俺どう?」って言われたり、実際に転職した現場監督がいます。

自分で売り込んで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
成果を上げていれば転職しやすい
顔見知りの人が多い
実力があれば条件の交渉がしやすい
今の会社に転職活動をしていることがバレる可能性が高い
転職後に会社に馴染めないと気まずくなる
給料や条件面の交渉は自分のやり方次第になる
入社してから不満が見つかっても言い出しにくい

ハローワークで探す

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ハローワークで探す

使い方としては、最寄りのハローワークに行き、「求職申込書」を記入して提出します。

求職申込書とは、希望職種や労働条件などを記載するための書類です。

ハローワーク:求職申込書の記入項目例
  • 氏名
  • 住所
  • 連絡先
  • 希望する仕事
  • 希望の就業形態(正社員や派遣など)
  • 希望の収入
  • これまで経験した仕事
  • 外部機関への情報公開の有無

厚生労働省の「求職申込み手続きのネット登録(仮登録)」によると、求職申込書を手書きで作成する手間を省きたい場合はパソコンやスマホで「求職情報仮登録」ができます。

ただし、パソコンやスマホでできるのはあくまで仮登録のため、氏名や連絡先、希望する仕事などを入力したら、1週間以内にハローワークに行って本登録をする必要があります。

現場が忙しいと、土日は営業していないハローワークには行く時間がありません。

だからといって現場稼働中に有給って、なかなか取れませんよね。

ランメイシ

それに、有給をとった日に限って電話が頻繁にかかってくるんですよね…。

ハローワークで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
相談や就職対策ができる
地域密着のため地元就職がしやすい
公的機関だから就職・転職の圧力が少ない
仮登録まではネットで可能
開庁時間に行きにくい
本登録にはハローワークに行く必要あり
大手企業や知名度の高い中小企業の正規雇用求人が少ない
画像などの求人情報は少ない

転職サイトで探す

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転職活動に労力と時間をかけたくない場合、転職サイトを使うという方法があります。

転職サイトは登録無料。

dodaならスカウト機能もあるので、職務経歴や希望条件を登録しておくだけで企業から直接オファーのメールが届きます。

\登録して待つだけで転職活動できます/

ランメイシ

オファーのメールが希望に合っていなかったら、スルーすればOKです。

建設業界専門の転職サイトなら月収60万円を狙えるだけでなく、設計やCADオペレーターなどの求人情報も豊富にあり、施工管理の経験を活かせるので効率的に情報収集できます。

無料で今の会社と収入や条件を比較できるので、1度くらいは試してみるのも良いでしょう。

\残業・休日出勤を減らしたい場合にもおすすめ/

転職サイトによっては興味の無い仕事の求人メールも来るので、いらないメールが大量に来るのは嫌だという場合には向いていません。

対策としては、Gメール・ヤフーメールなどのフリーメールで登録して、気が向いたときにメールを見るくらいの感覚にしておくと良いです。

転職サイトで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
無料なのでマイペースに転職活動できる
建設業界専門の転職サイトなら高収入・好条件の求人を狙える
スカウト機能もあるので登録後は待つだけ
たくさんの求人を見比べられるから自分の市場価値がわかる
求人の質は転職サイトによりばらつきがある
興味の無い求人を送ってくる転職サイトもある
全ての求人を見るのは時間がかかる
登録するまで求人の質はわからない

転職エージェントに相談して求人を紹介してもらう

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現場監督

「転職サイト」と「転職エージェント」ってどう違うの?

転職サイトと転職エージェントは、転職先を探すという目的は同じですが、サービス内容は全く別物です。

表で説明すると、サービス内容の違いはこんな感じです。

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転職エージェント転職サイト
求人の質厳選されている変な案件も含まれている
求人の探し方紹介してもらえる自分で探す
企業情報の収集方法内部事情も教えてもらえる公表情報しか調べられない
応募書類の添削・面接対策協力してくれる自分一人でやる
日程調整・条件交渉かわりにやってくれる自分一人でやる
比較表:転職エージェントと転職サイトの違い

転職サイトより良い条件の求人が多く、気になる会社があればエージェントから情報収集することができます。

ランメイシ

また、転職サイトと同じく利用料も一切かからないので、安心して使えます。

建設業(同業他社)への転職先を探していると連絡すると、以下のような質問を面談で受けます。

転職エージェント:電話またはWeb相談の質問事項
  • どこで○○(転職エージェント会社名)を知りましたか?
  • どんな理由で○○(転職エージェント会社名)を選びましたか?
  • 今の会社ではどんな役職ですか?
  • 今の会社ではどんな工事に携わってきましたか?
  • 携わった工事の規模は、受注金額でいくらくらいですか?
  • 今の会社ではどんな業務をやっていますか?
  • 積算もやっていますか?
  • 転職を考えた時に、希望したい条件や譲れない条件はありますか?
ランメイシ

メールでのやりとりだと時間がかかるので電話で一問一答、という感じでした。

転職エージェント利用に必須の面談が手間に感じるかもしれません。

マイペースに求人情報を見たいだけなら転職サイト、経歴や希望する条件を伝えてお任せしたいなら転職エージェント。

という感じで、好みで使い分ければ良いですね。

転職エージェントを利用して転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
相談だけしたい場合でも無料で使える
求人の紹介から面接や書類の書き方など、全て任せられるから楽
建設業界を経験したエージェントがいるから話が早い
転職サイトよりも求人の質が高い(企業の本気度が高い)
職務経歴や希望の条件を連絡する必要がある(30分程度)
日曜日は対応不可がほとんど
良い条件が多い非公開求人は登録しないと紹介してもらえない
1級・2級の施工管理技士を持っていないと紹介される求人が少ない

転職エージェントの担当者には、同じ業界で働いた経験があるエージェントが担当者になります。

建設業経験者が相談の担当者だと施工管理の業務に詳しいので、自分の職務経歴と希望する働き方に合う企業を探してくれるのが良いです。

建設業界専門の転職エージェントなら当然、建設業界経験者が担当になってくれます。

オリコン満足度調査で5年連続1位と評判なのがJACリクルートメントで、こちらも建設業界専門チームがあります。

\施工管理技士の資格保有者に1番おすすめ/

先に転職サイトのほうで書きましたが、建設業界専門の転職サイトも担当者がつき、お任せする形式です。

このような無料で使える求人情報サイトを活用して、あなたの職歴ではどんな求人がみつかるのか是非チェックしてくださいね。

\残業・休日出勤を減らしたい場合にも/

ランメイシ

良い求人が見つからなかったら、断ればいいだけです。担当の方も親切、丁寧に接してくれるので安心してくださいね。

ただし求人情報サイトの最大手のリクルートエージェント3カ月以内に転職を決めている人でないと相手にされない感じでした…。

ランメイシ

ちなみに僕が初めて転職エージェントに相談したときは、以下のように相談したので、もし利用する場合は参考にしてください。

私は現在、〇〇建設株式会社で働いていて、32歳です。土木施工管理技士の資格を持っていますが、今と同じ勤務地で良い求人はありますか?

じっくり考えた結果、同じ施工管理の職業を選択しましたが、その時に問い合わせたのは以下の内容です。

現職と同じく、土木工事の施工管理をする仕事かつ同じ勤務地で、今より年収が増える求人はありますか?

将来の万が一の事態に備えて、地図に残る仕事を楽しもう!

今の生活に転職活動を加えるのは、ハッキリ言って面倒ですよね。

転職する気が無いのに、転職活動で時間と労力をかけるのは大きなデメリットに感じるでしょう。

現場監督

仕事以外の時間は趣味とかのんびりしたいからね。

ランメイシ

転職活動を「保険」として考えてみましょう。

例えば、生命保険ってあなたの身に万が一のことがあった時に、生活するためのお金で家族が困らないために加入しますよね。

仕事という「収入源」にも保険として、今の会社以外では自分がどんな企業に就いて収入源を確保できるか?

転職活動を始めて仕事での万が一の事態に備え、地図に残る仕事を楽しみましょう!

これまでの内容をまとめると、以下の通りです。

まとめ
  • 令和元年の建設業における精神障害や自殺のリスク
    • 建設業に従事する現場監督は40歳代が精神障害のピーク
    • 長時間労働や業務の変化などが主要な原因
    • 仕事に関連した自殺も全業種で最多
  • 現場監督のプレッシャー
    • 責任や重圧の増加、そして事故発生のリスクが現場監督のメンタルヘルスに大きな影響を及ぼしている
  • 転職のメリット
    • 転職を考慮する理由として、より良い労働環境や条件、収入の向上、プライベートな時間の増加、人間関係のリセットなどが挙げられる
  • 転職活動のプロセス
    • 転職活動自体が自己成長の一部であり、自身のスキルや経歴の価値を客観的に理解するチャンスとなる
  • 今の状況は転職にとって良い時期
    • 現在は転職希望者に対して求人が豊富で、給料や条件を良くすることで人材を確保しようとする企業も多い
  • 転職活動のリスク
    • 正確には、転職活動自体にリスクはなく、良い条件の求人が見つからなければ現状維持という選択も可能である
ランメイシ

何も無いところへ構造物を造り、地図に残る。
建設業は素晴らしい仕事です。

ただし、あなたが現場監督を楽しんでやれるかは会社次第。

今ある不満を我慢し続けるくらいなら、一歩踏み出して転職活動を始めましょう!

労災隠しとは、労働事故が起きた事実をわざと報告しないか、嘘を書いて報告することです。

事故があったら、労働基準監督署に直ちに「労働者死傷病報告書」を提出する義務があります。

報告は事故処理後すぐに、遅くとも2週間以内に行うべきです。

事故が大きい場合は、報告書の前に電話で直ちに連絡する必要があります。

事故が起こったとき、建設現場の監督には秒読みが始まります。適切な対応をとるための時間は限られており、その対応が職場の安全文化を作る基盤となるのです。

労働災害の報告義務は、ただの手続き以上の意味を持ちます。

それは、事故に遭った労働者の権利を守り、未来の安全を確保するための重要な一歩なのです。

しかし、現実には「労災隠し」という違法行為が依然として存在します。

この行為は、被害者に対する不公正であり、職場全体の安全を脅かすものです。

本記事では、労働安全衛生法に基づく正しい報告の手続き、緊急時の連絡プロセス、そして労災隠しの悪質な影響について解説します。

この記事を書いた人
ranmeishi-kun-6

当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ

現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営しています。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!

保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/Twitter/お悩み相談所/最悪な現場監督生活からの転機

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当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ

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保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/Twitter/お悩み相談所/最悪な現場監督生活からの転機

目次

労災隠しとは何か

労災隠しは、建設現場などで働く人が事故に遭ったとき、その事実を故意に報告しない、あるいは嘘の情報を報告する行為です。

事故があった場合はすぐに報告することが法律で定められています。

事故の小さなケガでも、記録と報告を怠らないようにしましょう。

労災が隠されると、事故に対する正確な統計が取れず、安全対策の改善が遅れる可能性があります。

労災発生事実の報告義務違反

労働安全衛生法100条に基づき、就業中や事業場内で発生した労働災害に関しては、事業者が速やかに報告を行わなければなりません。

適切な報告が求められる事項は以下の通りです。

  • 労働者が休業する程度の負傷を負った場合
  • 窒息や急性中毒で死亡または重傷を負った場合

労災隠しの定義と法的背景

労災隠しは、事故の隠蔽だけでなく、報告しないことや虚偽報告も含まれます。

この行為は、以下のような問題を生じさせます。

  • 被害者やその家族が適切な補償を受けられなくなる可能性があります。
  • 他の労働者の安全が守れなくなる恐れがあります。

法的には、労働安全衛生法とその施行規則が根拠となっており、報告しなかった場合には罰則の対象となり得ます。

具体的な報告の仕方や時期については、安全衛生規則97条で詳細が規定されていますので、確認しておくと良いでしょう。

労働安全衛生法と労働者死傷病報告

労働安全衛生法は、働く人々の健康と安全を守るための法律です。

この法律のもと、建設業での施工管理者は次の点を把握しておく必要があります。

  • 労働災害が発生した場合、事業者は法律に基づき、事故の詳細を報告する責任があります。
  • この報告は、事業者の最も重要な義務の一つであり、労働者の権利保護に直結しています。

報告義務の法的根拠

労働安全衛生法第100条では、事業者に対して労働災害発生時の報告を義務付けています。

この報告により、労災保険の適用や再発防止策の検討が行われます。

安全衛生規則における報告の具体的規定

安全衛生規則第97条では、報告の手続きや様式を具体的に定めています。

例えば、労働者が休業を伴う怪我をした場合や、事業場内で死亡事故が発生した場合は、報告書を所轄の労働基準監督署長に提出する必要があります。

現場監督としては、以下の手順で報告を行います。

  • 事故発生時は、まずは現場の安全を確保します。
  • 応急処置や事故の詳細な記録を行い、遅滞なく報告書を作成します。
  • 労働基準監督署に報告書を提出し、必要に応じて「遅延理由書」も準備します。

労災隠しの具体例と違反の条件

労災隠しの違反は、労働災害が発生したにもかかわらず、故意にその事実を報告しない、または虚偽の情報で報告する行為です。

現場監督としての役割は、真実かつ速やかな報告を確実に行うことであり、以下のような状況が違反にあたります。

  • 事故発生後、報告書を提出しないケース。
  • 事宅の程度を故意に軽く報告して、書類を提出するケース。

報告の遅れと労災隠しの区別

報告の遅れは、過失や手続きの遅延によるもので、必ずしも悪意があるわけではありません。

労災隠しは、意図的な行動によって報告を怠るか、事実を歪める行為です。

違反の条件は以下の通りです。

  • 事故発生を知りながら報告しない。
  • 虚偽の報告をする。

悪質性の評価基準

悪質性の評価は、以下の基準によります。

  • 隠蔽の意図の有無。
  • 報告が遅れた期間の長さ。
  • 隠蔽による影響の程度。

現場監督としては、これらの基準を理解し、正確な情報提供を徹底することが重要です。

違反した場合には罰則が科されるため、常に法律を遵守し、安全管理を最前線で実施する姿勢が求められます。

労災報告の手続きとタイミング

労災報告は、事故が起きた後の対応を法律で定められた手順に沿って行う必要があります。

具体的には、以下の点に注意してください。

  • 事故が起きたら、まず現場を安全にし、事故の状況を正確に把握します。
  • 事故の原因、被害者の状態、目撃者の証言などを集め、記録に残しておきます。

「遅滞なく」の意味と報告タイミング

「遅滞なく」とは、事故の事実を知ったらすぐに報告することを意味します。

そのためには、事故発生から次のようなステップで行動します。

  • 事故発生後、可能な限り迅速に所轄の労働基準監督署に報告を行う。
  • 事故の大まかな情報が分かり次第、概要を伝え、後ほど詳細を追加する形で連絡を取ります。

事故後の迅速な報告プロセス

事故後の報告プロセスを円滑に進めるためには、以下の手順を踏みます。

  • 事故調査: 事故原因と経緯を詳細に調べます。
  • 必要書類の準備: 労働者死傷病報告書を含む必要書類を用意します。
  • 報告書の提出: 書類を労働基準監督署へ提出します。

事故の緊急報告

建設現場での事故は、稀に重大なものや死亡事故へとつながる可能性があります。

このような場合、施工管理者として迅速な行動が求められます。

次のようなステップで対応してください。

  • 事故の発生を確認したら、直ちに現場の安全を確保します。
  • 応急処置を施し、必要な救急措置を講じます。
  • 事故の概要を把握し、速やかに上層部または安全管理部門に報告します。

死亡・重大災害発生時の緊急連絡

重大な災害や死亡事故が発生した場合、まずは現場を控え、第三者が立ち入らないようにします。

次に、直ちに警察や消防に通報し、緊急の救援を要請します。

同時に、所轄の労働基準監督署への報告を行い、必要に応じて労働局や関連する職業安全衛生センターへの連絡を行います。

災害内容に応じた報告手順

事故の種類や影響の大きさによって、報告の優先順位を決めます。

軽度の事故でも、可能な限り早く正式な報告書を提出することが大切です。

事故による休業が予想される場合、労働者死傷病報告書の提出が必要になります。

報告の際は、法律で定められた様式と手順に従うことが重要です。

まとめ

建設現場での労働災害は、事業者にとって深刻な問題です。

労働安全衛生法に基づき、事故が発生した際には、適切な手続きと速やかな報告が義務付けられています。

ここでいう「遅滞なく」とは、事故を知ったその時から可能な限り迅速に行動することを意味し、実際には事故発生後2週間以内に報告するのが一般的です。

ただし、死亡や重大災害が発生した場合には、より迅速な行動が求められます。

事故が起きたら、まず現場の安全を確保し、事故の原因や被害者の状態を把握することが最優先事項です。

その後、労働基準監督署への報告を行う前に、上層部や安全管理部門に通知します。重大な事故には、警察や消防への通報、労働局への連絡も必要になります。

また、事故内容に応じて、労働者死傷病報告書を速やかに提出することが求められます。

労災隠し、つまり事故事実を報告しない、あるいは虚偽の報告をする行為は、法的に禁止されているだけでなく、労働者の安全や補償にも影響を及ぼします。

違反すると罰則の対象となるため、正確かつ迅速な報告は非常に重要です。

現場監督としては、事故が発生した際の迅速な対応、適切な記録の保持、そして法定の報告を実施することが、職場の安全確保と労働者保護のために不可欠です。

施工管理者は、常に法律を遵守し、事故発生時の正しい手続きを理解しておくことが求められます。

適切な報告を行うことで、事故による損失を最小限に抑え、将来の安全対策の改善に役立てることができるのです。

この責任ある行動が、より安全な職場環境を作る基礎となります。

詳しい報告の手順や法令については、厚生労働省のウェブサイト([厚生労働省ウェブサイト](http://www.mhlw.go.jp/))で確認してください。

安全な職場環境を維持するためにも、これらの情報を日々の業務に活かし、現場の安全管理に努めましょう。

Q&A

労災隠しとは具体的にどのような行為を指しますか?

労災隠しとは、労働災害が発生した事実を故意に報告しない、または虚偽の内容を報告する行為を指します。これは法律違反であり、罰則の対象となり得ます。

建設現場での事故が発生した際、報告はどのように行うべきですか?

事故が発生した際には、「遅滞なく」報告書を発注者及び労働基準監督署へ提出する必要があります。これは、事故を知ったその時から可能な限り迅速に行動し、事故の大まかな情報を伝えることを意味します。

死亡または重大な災害が発生した場合の緊急連絡のプロセスは何ですか?

死亡または重大な災害が発生した場合は、まず警察や消防へ通報し、緊急の救援を要請します。その後、事故の詳細を所轄の労働基準監督署や労働局へ速やかに報告します。

「遅滞なく」報告するとは、具体的にどの時間内を指しますか?

「遅滞なく」報告するとは、一般に事故発生後2週間以内に報告することを指しますが、死亡や重大災害を含む緊急を要する場合は、さらに迅速な報告が必要です。

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