建設現場の事故がきっかけで最悪の人生を経験した現場監督の体験談
突然ですが、あなたに質問したいことがあります。
もし、現場の事故や大赤字が原因で会社に居づらくなったとか、家庭環境の変化によって今の仕事を辞めないといけない状況になったら?
今の会社でやっていけてるから、そんなこと考えてないよ。
現場でトラブルが起きたり、検査前の残業とか責任の重さで、現場監督が大変に感じることが多いのは事実だけどね。
現場監督って仕事が多くて、夕方から現場事務所で書類仕事を始めたり、段取りや打合せ簿書類の作成など、考えること・悩むことが多くて大変ですよね。
ちなみに僕は、担当する工事現場での事故がきっかけで、上司をはじめ会社からヒドイことをされた経験があります…。
工事現場での事故の影響は私生活にもおよび、メンタルを病んで妻と離婚しそうになる最悪な人生に転落…。
休日出勤は当たり前、そして平日も夜遅くまで仕事を頑張っていたのに、
「なんでこんなひどい目にあわないといけないんだ…」
と、仕事どころかもう生きるのがつらいと思うほどの日々を経験。
事故が起きたとき、現場代理人だった僕が全部悪いということになったんです…。
現場監督をやっていると、以下のような悩みや不満がありませんか?
僕も土木の現場監督を16年経験しているので、よくわかります。
- 年々、責任は増えるのに給料はなかなか増えない
- 工期の終盤や検査前は書類のまとめに夜遅くまで残業するのが当たり前で、これが定年まで続くと思うとウンザリする
- いつも残業や休日出勤で、趣味や家族とすごす時間が確保できない
- 家庭を持っていると、労働条件に不満はあっても生活の安定のために、我慢して働くしかない
- 転職は35歳までというイメージがあって、35歳を過ぎたらずっとこの仕事をやっていくしかないと思ってる
- 勤務時間が長くて休みも少ないから、家事・育児で妻に負担をかけている
- 仕事で疲れが溜まり、休日は外出する気力が無くほとんど家ですごしている
年間通して忙しいワケじゃないけど、「やってられない」って思うこと、ありますよね。
本記事では、現場での事故をきっかけで最悪な人生に転落した現場監督(筆者)の体験談を詳しく書きました。
同じ建設業の現場監督として働くあなたが、僕のような最悪な経験を防ぐためにも、ぜひ参考にしてくださいね!
ごく普通の地方ゼネコン現場監督が、ある建設現場を境に最悪の人生へ転落
地元の建設会社に、土木工事の現場監督として入社。
現場では図面を確認して、測量をして、丁張をかけて、写真を撮って、現場内のゴミ拾いをして…。
下請の職人さんが帰った後は、現場事務所に戻ってKYや日報など安全書類のとりまとめや上司の手伝いで、毎日残業が当たり前。
特に検査前や工期終盤は、残業が深夜まで続くこともありますよね。
- 下請業者の実際の工事内容と施工数量で出来高を支払うための契約変更
- 追加・変更工事が多い現場はこれが大変だし面倒!
- 電子納品のデータ作成
- 年に1回か2回しか作業しないから、毎回「電子納品運用マニュアル」を見ながら作ってる
- 施工計画書の内容が、実際の施工と一致しているか、ひたすら写真をチェック
- 検査で指摘されないためには、全体の書類チェックが必要
- 創意工夫の実施内容を書類にまとめる
- 文章を考えるのが地味に時間がかかる
- 調査関係のまとめ
- 施工状況モニタリング調査、施工合理化調査、施工形態動向調査と色々あるけど、諸経費動向調査は本当に作るのが大変
工事の途中だと内容が変わることが多いから、まとめきれない書類って多いですよね。
しかも工事の途中って、現場で施工管理・段取り・打合せ資料の準備・書類の整理…。
工事の最初から最後まで完璧に計画通りいくなんて、ありえないですよね。大雨で作業が中止になることもあるし。
現場の段取りを考えて、書類も作って、発注者・下請業者・近隣住民の相手もして…。
現場監督って仕事量も責任も大きいし、普通の人にはできない大変な仕事だと思います。
忙しくて家族・恋人・友人など、プライベートを犠牲にしたことも、何回もあるはず。
続けているだけでも素晴らしいことだと思うし、たまには酔いつぶれたり、羽目を外して遊びたい日もありますよね。
現場監督は3年以内にほとんど辞めるとか言われてたりしますが、それでも建設業って工事が終わった時の達成感とか、他の職種には無い良い所も結構あるんですよね。
- 工事が完成した時の達成感や感動は、他の職業では味わえない
- 所長になれば、自分の采配で現場を動かすことができる
- 発注者だけでなく、地元住民にも感謝してもらえるのが嬉しい
- 何年か経ってから過去に担当した工事場所を通りかかって、その時の思い出を懐かしむ
父が胃がんにより闘病生活、僕は結婚して子供もできる
プライベートの方では、父に胃ガンが判明して闘病生活になるという悲しい出来事が。
父は手術で胃をほとんど切除することになり、手術が終わると医者の先生から家族への説明がありました。
この時、先生の横に手術で摘出した父の胃が置かれていたんです。
この時、父の身体の一部が無くなってしまったという事実。
それに、父が5年後にはこの世にいないかもしれないという結果から、悲しみがこみ上げて思い切り号泣してしまいました…。
父は手術後、入退院を繰り返して一時は仕事に復帰もしたけれど、体力が続かないと結局仕事を辞めてしまいます。
一方で僕は結婚という人生の大きなイベントを経験。
子供が産まれてからは家族のために早く仕事を片付けて帰らないと!という思いが強くなりました。
今までの長時間労働を気にしなかった自分を、変えなければと思うようになったんです。
自分の子供ができると、可愛くてしょうがないですよね。
まさかスマホの待ち受け画像を子供の写真にする日が来るとは…。
子供のためにも仕事を頑張らないといけないけど、子供と一緒にすごして、父親として愛情を伝えたいという思いの方が強かったんです。
それに、妻に育児を押し付けるのは夫、父親として失格だと思っていたので…。
仕事では現場監督として建設で地域の発展に貢献して、プライベートではイクメンになるのが理想でした。
今までは、自分の趣味や飲食にお金を使うために仕事をするとしか考えていなかったんです。
でも、これからは妻と子供のためにも、仕事をもっと頑張って出世しようと意気込みます。
でも、現実は思った通りにうまくいくほど、甘くはありませんでした…。
近隣住民からの工事反対、事故の責任追及、上司からの罵声…理想とは大きくかけ離れた絶望的な現実
自分の子供が産まれ、「さあやるぞ!」というタイミングで始まった現場では、建設機械の騒音・振動を理由に地元住民からの工事反対という大荒れの展開。
地元住民の反対によって計画していた現場搬入路となる道路が使えず、現場に重機を入れることすらできない。
仮設道路を計画から考えることになります。
とにかく地元住民を怒らせないように、配慮して接しようと発注者とも話し合い、まさかこんな理由で工事を着手できないなんて…と悩む羽目に。
そして工事の方では、社内での初の取り組みとなるICT活用工事。
前例が無いことのチャレンジと言えば聞こえは良いけれど、「分からないこと」が「分からない」状態で、とにかく課題が山積みでした。
深夜まで残業しながら、地元住民とも必死にコミュニケーションをとる毎日。
次第に、現場事務所の近くに住む地元のおじいちゃんは、昼食の時間になるといつも現場事務所に来て世間話をするほど仲良くなったんです。
世間話の中で、僕に最近子供が産まれたことを知ると、おじいちゃんにも小学生の孫がいて、可愛くてしょうがないんだとか。
現場周辺は住民の人らの田んぼや畑があって、施工計画書を作るために現地調査をしていると、地元の人と会って話をする機会も多くありました。
個別の打合せを含めれば、工事のためにやった地元説明会は10回以上。
地元の人とも何回も会って話すうち、工事に理解してくれるようになってきたんです。
地元住民とのトラブルもあるし、現場監督ってコミュニケーション能力は必須ですよね…。
地元住民の人と調整しながら、ようやく工事を着手できるようになった時のこと。
苦労している状況に追い打ちをかけるような、最悪な出来事が起きます。
バックホウを現場へ搬入に来たトレーラーが道路の路肩から転落する事故が発生
無事工事の着手ができて一息つきたいと思っていた矢先。
バックホウを現場へ搬入に来たトレーラーが道路の路肩から転落する事故。
「もう勘弁してくれ…」と、頭の中で何度もつぶやきました…。
トレーラーの運転手に怪我が無かったのが不幸中の幸いでしたが、警察と労働基準監督署の聴取、発注者に提出する事故報告書の作成…。
社内でも全社員に事故の説明と、再発防止の会議が行われることに。
ストレスのせいか息が苦しく、胃をギュッと締めつけられるような感覚と、こみ上げる吐き気に常に襲われます…。
もっとメンタルが強かったら…そう思っていましたが、本当の人生最悪はこれからでした。
上司の罵声や社内からの嫌がらせ、身内の不幸に離婚の危機…もう全てを投げ出し、どこかに逃げたいと思った
社内で行った事故の説明と再発防止の会議では、全社員の前で謝罪もしました。
僕が事故の起きた状況を詳しく説明している間も、会社の上司からは怒鳴られ、罵声を浴び、まるで公開処刑…。
自分の現場で事故を起こさないよう十分に気を配っていた…。
だけど、冷静に考えてみれば、忙しさで安全への注意が足りなかったのかもしれない。
でも、会社の上司に説明しても「ただの言い訳だ」と返されるだけ…。
この事故の件以降、僕は会社でクズ扱い…本当にひどい…。
胃がんの闘病生活で苦しんでいた父が他界
悪い出来事は重なるもので、胃がんで闘病生活中だった父が他界。
父の闘病生活を振り返ると、とても苦しかったはず。
がんの転移が多く、亡くなる直前は40℃以上の高熱が続き、痛みを和らげるために鎮痛剤を処方されるほどでした。
特に体調が悪い時は寝たきりになって、「うう~…」と苦しそうに、うめき声を出していたことも。
「俺、あと何日生きられるやろか…」
元気だった頃は想像もしなかった、父の弱気なひと言。
そんな父を見て、残された時間で何か親孝行できないか考えるものの、僕自身が仕事でいつも深夜に帰り、現場の事故の件もあって精神的にも最悪な状態でした。
仕事が原因で父を気にかける余裕が無かったことは、今でも後悔しています。
初めて務めた喪主も、悲しみにくれたまま葬儀は終わり、現場に復帰後もしばらくは心ここにあらずというか、仕事に手がつかない日が続きました。
現場の事故だって、トレーラーの運転手がわき見運転をしていなかったら、起きなかったはずなのに…。
なんで僕がこんな目にあわないといけないんだと、後悔する毎日でした。
つらい出来事の連続でメンタルを病み始める
父が亡くなってから約1カ月が経過。
父の死と現場での事故による精神的ストレスは癒えるどころか、悪化しているようにも感じていました。
仕事も相変わらず残業で遅くなり、夜の23時すぎ。
現場から会社まで、車で向かう途中にある川を横断する橋の上を通過していた時、
「このまま橋の柵を乗り越えて、川に落ちてあの世にいけば楽になるかな…」
妻と産まれたばかりの子供がいるのに、何て情けないんだと帰宅途中の車内でひとり泣きながら運転していました…。
こんな状態になると、人と話をする気力も湧かなかったんです。
妻が心配して「大丈夫?」と声をかけてくれても、「うん…」と力の無い返事しかできずにいました…。
現場での事故以降、上司からの罵声や会社からの冷遇によって会社にいづらくなる
事故の件以降、会社からの風当たりは厳しくなりました。
今までは気さくに接してくれていた上司も、事あるごとに、
「現場がまとまらないのは、お前がしっかりしていないからだ」
「お前は現場監督失格だよ」
精神的に限界だった自分の心に、上司の心無い一言一言がすべて突き刺さり、心がえぐられます…。
今まで積み上げてきた会社や上司からの信頼がもう無くなっていると確信して、言い返す気力も無く、ただ黙ってうつむいていました。
自暴自棄になった自分に愛想をつかし、妻が家を出ていく
仕事がうまくいかなくなると、プライベートも比例するように状況は悪くなります。
毎日何も喋らない、子供の世話もしない僕に嫌気がさしたのか、ついに妻の疲労と僕に対する不満が限界に達したようで、妻は子供を連れて実家に行ってしまいました。
仕事では現場監督として建設で地域の発展に貢献して、プライベートではイクメンになるという理想とは、まったく逆の現実。
仕事もプライベートも、これ以上無いくらい、どん底に落ちた。
人生積んだ…もう身も心もボロボロでした。
まさか自分がこんな人生になるなんて、想像もしなかったですよ…。
最悪の人生から立ち直り、現場監督と家庭(プライベート)の両立に成功
僕は今でも現場監督として苦しみながら生活しているのかというと、答えはNoです。
仕事がつらすぎて現場に行きたくないとか、仕事量と給料が割に合わないという不満は、今はありません。
もちろん今も、土木の現場監督として働いていますよ。
残業や休日出勤も減ったことで、家族と一緒にすごす時間や、このサイト運営ができるほど時間の余裕もできました。
このサイトを開設した理由は、僕と同じ現場監督のあなたが、僕自身が経験した最悪な人生を回避する「きっかけ」になってほしいと思ったからです。
現場監督に役立つ情報や、施工管理の悩みを解決するための記事を作り続け、当サイト「ゲンプラ(現場家督とプライベートの両立を応援)」は100記事を超えるサイトに成長。
現場監督がサイト運営とかやってる時間ある?
工事打合せ簿とか作ってても思うけど、文章を考えるのって地味に時間がかかるし、大変だよ。
自分でも現場監督に向いてないんじゃないかって思うくらい、話すよりも文章で伝える方が僕は好きなんですよ。
現場監督をしながらサイト運営できる時間の余裕だけでなく、収入も大きくアップできました。
令和2年に人生の転機をむかえ、434万円だった年収が539万円に。105万円アップ。
とは言え、建設業は企業規模による年収の格差が大きい業界です。
建設会社でも、中小企業と大企業とでは平均年収に大きな差があるのも事実。
現状の日本企業では「どんな仕事をしているか」より、「どこの会社で働いているか」で給料水準が決まります。
国税庁の調査結果を基に、建設業の平均年収を企業規模(資本金)と事業所規模(従業員数)で見た場合、以下の表の通りです。
企業規模(資本金) | 平均年収(万円) |
---|---|
2,000万円未満 | 425.7 |
2,000万円以上 | 480.6 |
5,000万円以上 | 514.7 |
1億円以上 | 573.3 |
10億円以上 | 795.6 |
事業所規模(従業員数) | 平均年収(万円) |
---|---|
10人未満 | 381.7 |
10人以上 | 467.3 |
30人以上 | 478.9 |
100人以上 | 545.3 |
500人以上 | 629.1 |
1,000人以上 | 744.3 |
5,000人以上 | 820.2 |
年齢 | 平均年収(万円) |
---|---|
19歳以下 | 243.3 |
20~24歳 | 355.0 |
25~29歳 | 436.3 |
30~34歳 | 466.7 |
35~39歳 | 526.0 |
40~44歳 | 533.3 |
45~49歳 | 583.1 |
50~54歳 | 633.8 |
55~59歳 | 628.7 |
60~64歳 | 514.5 |
65~69歳 | 454.6 |
70歳以上 | 363.2 |
要約すると建設業は、
- 企業規模別では、資本金が2,000万円未満の企業と10億円以上の企業で303.3万円の年収差
- 事業所規模別では、従業員数が10人未満の企業と5,000人以上の企業で429.5万円の年収差
建設業は企業規模による年収の格差が大きい業界なのがわかります。
年収が400万円から500万円台になったところで、「現場監督で年収500万はむしろ少ない」って思うかもしれません。
でも、毎月100時間近く残業していた頃は、家事どころか育児も妻に任せっぱなし。
今は、発注者との契約変更や検査の前は残業になるものの、普段は19時までには帰宅して家族と一緒に夕飯を食べています。
どうやって僕は絶体絶命の状況を抜け出し、現場監督とプライベートを両立する夢を叶えたのか?
人生を諦めかけた状況から幸せな生活を手に入れた方法
深夜まで残業続きだった生活から時間に余裕のある生活を手に入れ、年収も105万円アップ。
どうやってそんな生活に?
結論から言うと、建設業界専門の転職サイトを利用して転職したんです。
建設業界専門の転職サイトは施工管理技術者にとって
・施工管理技術者にとって条件の良い求人
・施工管理の経験を活かせる求人
が多いので、現場監督のためにある転職サイトと言っても過言ではないです。
現場監督は責任の重い立場にいるからこそ、あなたが思っている以上に精神・体力ともに負担を抱えています。
ある日突然、担当する現場の事故が原因で会社に居づらくなったり、ストレスが限界を超えて思ったように働けなくなる恐れがあります。
万が一に備えて他の会社で働くことも考えておくべきですよ。
例えば、生命保険ってあなたの身に万が一のことがあった時に、生活するためのお金で家族が困らないように加入しますよね。
仕事という「収入源」にも保険として、今の会社以外だとどんな会社で収入源を確保できるか。
万が一の事態に備えておいた方が良いと思いませんか?
すぐには転職を考えていないからといって、今の会社だけに視野を留めて働き続けるのは危険です。
現場でミスをして、赤字になってしまった。
事故を起こして、顧客の信頼を大きく落としてしまった。
こんな時、あなたの会社や上司はフォローしてくれそうですか?
会社や上司はあなたの「親」じゃない。今まで会社に貢献してきたとしても、手のひらを返して冷遇されたり、無視されたりすることは珍しくありません。
今はちょうど転職サイトに登録して情報収集しておくのに良いタイミングでもあり、それらをまとめたのでぜひ参考にして下さいね。
転職すると決めてから転職活動を始めるよりも、今から始めて情報収集に時間をかける
転職する気がないのに転職サイト登録なんて、普通はやろうと思わないですよね。
面倒なことに貴重な時間を使いたくないからね。
でも万が一、僕みたいに現場の事故がきっかけで突然メンタルを病んだりすると、転職活動もつらいんですよ…。
転職先を探し始めると結構すぐにわかるのですが、ブラック企業の求人は「すぐに」、「大量に」見つかるんですよ。
すぐに辞めるとか、入れ替わりが早いからですね。
逆に良い条件の求人は「たまに現れて」、「すぐ無くなる」のが特徴です。
条件の良い求人を出す企業は離職率が低いので、求人を出すことがめったにありません。
つまり、あらかじめ転職サイト登録してあなたに情報が入るように準備をしないと条件の良い求人は見つからないんです。
精神的に追い込まれると、胃が痛むとか身体が重く感じるなど、常に体調が悪くて何もする気が起きなくなってしまいます。
条件の良い求人を見つけるには時間がかかるのに、体調が悪いと転職活動に時間をかけられません…。
だからこそ、今のうちに転職サイトに登録だけでもしておいた方が良いんです。
【厚生労働省の調査結果】現場監督は加齢とともに精神障害・自殺に追い込まれる傾向にあり、40歳代が最多
仕事でメンタルを病んだりするのって、経験が浅い若手じゃないの?もう仕事には慣れてるし、安定して仕事できてるよ。
ところが、です。
令和元年(2019年)、厚生労働省が行った職種調査で建設業が取り上げられました。
(この年以降は他の職種が取り上げられており、建設業は令和元年が最新データです)
職種・年代別にみた精神障害の事案数のうち、現場監督・技術者は40歳代が精神障害罹患のピークに。
(出典:厚生労働省「令和元年版過労死等防止対策白書」)
精神障害とは代表的なものとして、統合失調症・気分障害(うつ病、双極性障害)が挙げられます。
40歳代が1番目、30歳代が2番目に多いということは、年齢・経験年数の増加と共に責任も重くなって精神を病んでしまう傾向にあるようです。
仕事が要因での自殺(未遂含む)は全職種54人のうち、現場監督・技術者が最多の30人。
(出典:厚生労働省「令和元年版過労死等防止対策白書」)
現場監督の自殺、1番の要因は「長時間労働」。2番目に「仕事内容・量の大きな変化」でした。実際のところ現場監督が定時で帰れる日なんて、ほとんど無いですよね。
この調査結果からわかることとしては、現場監督をやっていてうつ病になる・自殺するほど追い込まれる状況は、今後あなたにも起きる可能性が十分あるということです。
実際に、僕は身をもって体験しましたから…。
メンタルを病んでしまうと、何もやる気が湧きません。
「一旦休む」という選択すらできず、うつ病になった結果、死を選んでしまうかもしれないんです。
そんなこと、絶対になりたくないですよね。
建設業界は、事故がニュースでよく取り上げられています。
事故を起こしたい人はいません。それでも事故は起きています。あなたの現場で事故が起きない保証はありません。
万が一、あなたの現場で重大事故が起きたら…。
「○○(あなた)が現場で事故を起こした!会社の評判はガタ落ちだ!」
と、白い目で見られたり、軽蔑されるかもしれません…。
今の会社より良い条件で働ける企業を探す(=転職活動する)には、今が一番良い状況
さらに、今は転職活動を始めるのに良いタイミングなんです。
パーソルキャリアが運営する大手求人情報サイトdodaが公表している2024年2月の求人に関するデータの通り、「建設・不動産」業界は求人倍率が5.41倍。
求人倍率 | 前月差 | 前年 同月差 | 求人数 前月比 | 転職希望者数 前月比 | |
---|---|---|---|---|---|
建設・不動産 | 5.41 | ↑0.97 | ↑1.67 | 104.9% | 111.1% |
つまり、転職希望者1人につき5.41件以上の求人があり、募集する企業側も給料など条件を競合よりも良くして、人材を確保しようとしています。
何が言いたいかというと、今の会社より良い条件で働ける企業を探す(=転職活動を始める)には、今が一番良い状況なんです。
転職で年収アップする人が過去最高、転職活動には素晴らしい人生を手に入れるチャンスがある
2023年8月3日の日本経済新聞から、「「転職で賃金増」、8四半期連続で最高更新 民間調べ」です。
転職で年収アップする人が、過去最高に増え続けています。
リクルートが調査した「転職で年収アップした人」の割合を示したグラフをご覧ください。
(出典:株式会社リクルート「2023年 4-6月期 転職時の賃金変動状況」)
2020年以降、転職で年収アップした人の割合が明らかな右肩上がりになっていることが分かります。
8四半期連続で過去最高を更新して、2023年4月~6月は35.0%で、転職で年収アップした人の割合が過去最高です。
しかもこの調査で「賃金増」とされている人は、「前職と比べ賃金が1割以上増加した」ケースに限定されています。
つまり、年収5%アップや8%アップという人は、この35.0%の中に含まれていません。
こんな「少しだけ年収アップした人」まで含めると、年収アップ転職の成功者はもっといるというワケです。
今年、給料はどのくらい増えそうですか?1割以上、増えそうですか?
今の年収の1割…絶対そんなに増えない…。
できるものなら1割くらい増やしたいよ!
と思ったら、ぜひ転職活動を試してみましょう。
僕の場合、転職して子供と一緒にすごす時間を増やせたのが、本当に嬉しかったですよ。
でも、転職活動をして全員が幸せな生活になれるとは限らないよね。
転職活動は「じゃんけん」なんです。
それも、「後出しができるじゃんけん」です。
転職活動は以下のような、ある種の「後出しじゃんけん」ができます。
- 年収アップや残業が減る・休日が増える条件で、内定が取れれば「転職する」
- 年収アップや残業が減る・休日が増える条件で、内定が取れなければ「転職しない」
つまり、転職活動にリスクはありません。
もし、あなたの現場で死亡事故が起きたら…まともな精神状態でいられると思いますか?
会社から責任を追及されるだけでなく、発注者への事故報告書や再発防止策の書類提出。
警察や労基からも取り調べを受け、心身ともにボロボロです…。
会社に居づらくなったとしても、転職活動どころではありません。
【アンケート調査】現場監督の74%が転職活動をしている
今すぐに転職するつもりがなくても転職活動を始めたほうが良いのはわかったけど、周りに転職活動してる人なんていないし、いざとなったら何とかなるんじゃない?
みんな転職活動してるとか言わないだけで、実は転職活動してるって人、結構いるんですよ!
当サイトではクラウドワークス及びSNSで現場監督100人にアンケート調査を行ったので、結果をお伝えします。(調査期間:2023年11月~2024年3月)
100人のうち74人と、現場監督の74%が転職活動をしているという結果になりました。
次に、「転職活動している」と答えた74人に質問しました。
転職活動の方法は、「転職サイトで探す」が74人のうち67人と最も多い結果になりました。
みんな言わないだけで、転職活動はやってるんだね。
2人に1人は転職している時代ですから、みんな転職を考えているという、この結果は妥当と言えますね。
最後のアンケート結果です。
転職活動をしていることは、「仕事関係者に言ってない」が74人中69人。
やっぱりみんな、転職活動してることは隠してるんだね。
「こんな会社もう辞めるわ」ってよく言う人ほど、いつまでたっても辞めないって言うけど、本当だよ…。
より詳しく教えてくれた方からは、
「転職活動してることが会社にバレたら裏切者扱いされたり、わざと大変な仕事を任されそうだから」
「昇給や昇進に影響が出たら困るから」
とも答えてくれました。
経営者目線で考えれば、いつか退職するかもしれない社員に手厚い待遇なんか、するわけ無いですよね。
仕事関係者に自分が転職活動してることは言わないのが無難でしょう。
転職活動という行動には、たくさんのお宝が埋まっています。
- 自分の経歴・スキルから、マッチする良い求人がないか探す
- 今よりも自分を良い条件で買ってくれそうな会社を探す
- 求人票から「どんな経歴・スキルに、いくらの値段がついているか」を知り、リアルな市場に触れる
転職活動をするだけでも、かなり勉強にります。
そして、これはあなたの「社内での出世力」にもプラスに影響するはずです。
外の世界を知っている人は、それだけで強くなれます。
建設業界専門の転職サイトを利用すれば『好条件・高い収入アップ率』が狙える
転職サイトなんて、どこ使っても一緒でしょ?
時間のムダになりそうだよ。
僕ら現場監督は、建設業界専門の転職サイトを利用するのが良いですよ。
建設業界専門の転職サイトは施工管理だけではなく、
・設計やCADオペレーター
・発注者支援
などの職種も取り扱っているので、現場監督の経験を活かせる仕事も含めて求人をチェックできます。
でも、転職サイトならリクルートとか、大手の方が良いんじゃないの?
実は、リクルートなど全業種を取り扱う転職サイトは近いうちに転職すると決めている人向けです。
転職サイトの大手といえばリクナビNEXT・マイナビ・リクルートエージェント・dodaが有名ですが、全業種を取り扱う転職サイトは3カ月以内に転職を決めている人向けにサービスを展開しています。
ですが、
建設業界専門の転職サイトなら、自分の市場価値や今の職歴からどんなキャリアの選択肢があるか、情報を手に入れたいという「今は転職を考えていない」状況から使えます。
たとえばRSG建設転職という建設業界専門の転職サイト。
上の画像のように、求人の情報収集ができます。建設業界専門の転職サイトの良い所です。
上の画像のように、建設業界専門の転職サイトは自分のペースで情報収集できます。
当サイトで現場監督100人に行ったアンケート調査で「ここに登録している」と名前の上がった転職サイトを、以下に比較表でまとめました。
特例監理技術者制度など、施工管理技術者が足りない建設業界にとって、裏を返せば現場監督は今後、希少価値が高くなる人材。
他の会社を知らずに働き続けるのは、本当にもったいないです。
転職サイトは登録・利用にお金が一切かかりません。リスク無しで自分の市場価値を把握しましょう。
今の会社で安く買い叩かれていたら、交渉の材料にもできます。
転職サイト比較表
転職サイト名 | 特徴 | 公開求人数 | 連絡方法 | 対応エリア | 公式サイト | 口コミ・評判 |
---|---|---|---|---|---|---|
セコカンNEXT | 建設・建築業界専門 最低月収40万円を保証(平均月収60万円) ゼネコンの現場に派遣として従事 | 30,000件以上 | 電話 メール | 全国 | セコカンNEXT | 詳細を見る |
RSG建設転職 | 建設・建築業界専門 RSGオリジナルの勝てる面接対策 みんなのキャリアAWARD2023最優秀賞 | 5,000件以上 | 電話 メール | 全国 | RSG建設転職 | 詳細を見る |
ビーバーズ転職 | 建設・建築業界専門 建設業界唯一の総合仕事探しサービス 95.2%の方が転職後「前より働きやすくなった」の声 | 5,000件以上 | 電話 メール LINE | 全国 | ビーバーズ転職 | 詳細を見る |
KSキャリア | 建設・建築業界専門 転勤無し、残業無し、土日休みの求人多数 年収800万円以上、高額求人紹介可能 | 5,000件以上 | 電話 メール | 全国 | KSキャリア | 詳細を見る |
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doda | 全職種 職歴を基にした3分でわかる適正年収診断 スカウト機能あり | 18,000件以上 | 電話 メール WEB | 全国 | doda | 詳細を見る |
リクルートエージェント | 全職種 人材紹介業界No.1の転職支援実績 3カ月以内に転職を考えている人向き | 30,000件以上 | アプリ 電話 メール WEB | 全国 | リクルート エージェント | 詳細を見る |
転職サイトで注意する点は、いきなり1社に絞るのではなく、2~3社に登録することです。
理由は、担当者との相性があり、気の合わない担当者と組むのでは良い結果を期待できないからです。
現場監督が時間の余裕と収入アップを実現することの恩恵
時間の余裕と収入アップが実現できたら、嬉しいことはたくさんあります。
- 家族や友人など、大切な人と一緒に過ごす時間を増やせる
- 自分へのごほうびや貯金、家族サービスに使うお金を増やすことができる
- 趣味に使うお金も増やすことができる
- 自分の心に余裕ができる
家族や大切な人と一緒に時間を過ごす時間を増やせる
家族や大切な人と一緒にすごせる時間は有限です。
親もいつまで元気でいてくれるか、わかりませんよ。人間みんな、いつかお別れの時が来ます…。
父親が胃がんで亡くなった後になって、僕は親孝行できなかったことを後悔しています。
子供も同じく、いつか親離れする日が来ます。
保育園の送り迎えは勤務時間的に厳しくても、休日には妻・子供と一緒に公園に行ったり、水族館や遊園地、キャンプに行ったり!
家族を養うために仕事するのは必要なことですが、一番大切なのは仕事よりも家族ですよね。
家族みんなで一緒に過ごし、いろんな所に出かけて思い出を動画や写真に残したり…。
子供が成長してから、「仕事ばかりで一緒に過ごす時間がとれなかった…」という後悔はしたくないですよね。
残業で帰りが遅い時は家族みんな寝ていたけれど、帰宅を早くできれば家族と一緒に夕飯を食べ、子供と一緒にお風呂に入ったり、添い寝までできます。
「今日はお友達と何して遊んだの?」
「今日はどんな楽しいことがあった?」
今日一日の出来事を子供と会話していると、幸せを感じて、自分までウトウトと眠くなっちゃうんですよ。
記事を書こうと思っていたのに、子供と一緒に寝てしまうことがよくあります…。
妻も、子供の面倒をパパが見てくれると助かると言ってくれています。
家事・育児に父親の僕が参加することが妻への負担軽減になったようで、夫婦ゲンカがほとんど無くなったのが良かったです。
自分へのごほうびや貯金、家族サービスに使うお金を増やすことができる
世の中の物価が上がり続ける今、収入が増えることは生活に潤いを与えてくれます。
増えた収入分で家族と旅行に行ったり、美味しいものを食べに行く頻度を増やしたり。
お寿司に焼肉、美味しいお酒…。
時間と収入が増えれば、今までできなかった贅沢や旅行へも気軽に行けるようになります!
もちろん贅沢だけでなく、将来や老後のためのお金も、早いうちから貯めることが可能になります。
仕事ばっかりの人生を送ってきたのに、安月給が原因で老後もお金が無くて、定年後も働き続けないといけないなんて、絶対に嫌ですよね。
貯金は始めるのが早いほど多く貯められて、老後の心配は無くなります。
時短家電やホットクックのような自動調理器を買って、家事を楽にすることもできます。
月に1~3万はかかる子供の習い事も色々と体験させることができ、将来の可能性を広げてあげることができます。
つまり、あなたの収入が増えることは、家族の幸せや子供の将来にも大きくプラスに影響します!
趣味に使うお金を増やすことができる
車が古くなってきたから、そろそろ買い換えたいけどお金が…。
収入が増えれば、新しい車への買い替えや、ちょっとグレードの高い車も選択肢に入ります。
趣味も、例えば釣りなら性能の良い高価なロッドやリールを買えるから、たくさん魚を釣る楽しさを味わえます。
書類作成の仕事が多いと運動不足になりますが、ジムでトレーニングする時間も確保できます。
趣味で充実した時間を過ごせれば、仕事を頑張ろうという活力になりますよね。
自分の心に余裕ができる
仕事の悩みで夜、寝付けないといったことが無くなるし、お金が原因による将来の不安が無くなります。
個人的に嬉しかったことと言えば、明らかに抜け毛が減ったこと(笑)
仕事中は忙しくて忘れていた仕事を夜、布団に入ってから思い出すことってありませんか?
こんなに働いてるのに、なんで仕事が片付かないんだってモヤモヤして、なかなか寝付けなかったり…。
今までストレスを抱えながら生活していたこと、ストレスの有無で人の身体はこんなに変わるんだって、身をもって体験しました。
まとめ
この記事では現場監督の僕が、担当する工事現場での事故がきっかけで上司や会社から役立たず扱いされた経験。
工事現場での事故の影響は私生活にもおよび、メンタルを病んで妻と離婚しそうになる最悪な人生に転落…。
そんな最悪な状況から立ち直り、深夜残業ばっかりの生活から時間の余裕を手に入れ、年収も105万円アップすることができました。
現場監督は現場の事故だけでなく、仕事量の多さや責任の重さ。
施工図作成、工程管理、原価管理、協力会社の人員手配、発注者との打合せ資料作成…。
現場監督は責任の重い立場にいるからこそ、万が一に備えて他の会社で働くことも考えておくべきです。
朗報として、今の会社より良い条件で働ける企業を探す(=転職活動する)には、今が一番良い状況で、転職で年収アップする人が過去最高。
転職先を探し始めると結構すぐにわかるのですが、ブラック企業の求人は「すぐに」、「大量に」見つかるんですよ。
すぐに辞めるとか、入れ替わりが早いからですね。
逆に良い条件の求人は「たまに現れて」、「すぐ無くなる」のが特徴です。
厚生労働省の調査結果によれば、現場監督は加齢とともに精神障害・自殺に追い込まれる傾向にあり、40歳代が最多。
現場監督をやっていてうつ病になる・自殺するほど追い込まれる状況は、今後あなたにも起きる可能性が十分あるということです。
実際に、僕は身をもって体験しましたから…。
メンタルを病んでしまうと、何もやる気が湧きません。
「一旦休む」という選択すらできず、うつ病になった結果、死を選んでしまうかもしれないんです。
そんなこと、絶対になりたくないですよね。
建設業界専門の転職サイトに登録して、求人情報をストックしておきましょう。
現場監督は仕事が多くて残業になることが多いからこそ、失敗して時間のムダにならないよう評判の良い転職サイトを選んでくださいね!
当サイトで現場監督100人に行ったアンケート調査で「ここに登録している」と名前の上がった転職サイトを、以下に比較表でまとめました。
転職サイト比較表
転職サイト名 | 特徴 | 公開求人数 | 連絡方法 | 対応エリア | 公式サイト | 口コミ・評判 |
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以下の記事で現場監督に評判の良い転職サイトについて徹底調査した結果をまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。
あなたが安心して働けることを、心から願っています。
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