【図解あり】現場監督向け転職活動の方法を年代別に解説

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現場監督

転職を考えてるんだけど、何から始めたらいいのかわからないし、わからないことだらけで不安もある…。

世の中には、転職活動に関するネット記事や転職ノウハウ本はたくさんありますが、定時で帰ることが難しい現場監督にとって、ネット検索したり本を読む時間を確保するのって大変ですよね。

現場監督

疲れてるんだから帰宅後くらい、のんびり過ごしたいよ…。

転職ノウハウ本を30冊以上読破した筆者が、現場監督は転職活動をどう進めていったら効率良くできるか。
図解も使ってわかりやすく解説します。

目次

転職活動の準備。現場監督のキャリアアップについて知識をつけることが大切。

現場監督

転職の準備って、ちゃんとやったほうがいいの?仕事しながらの転職活動って、時間も限られてるし大変だよ…。

今の会社に不満があって、もっと良い条件で働ける会社が無いか情報収集したいという段階でも、転職活動の前に現場監督のキャリアアップについて知識をつけることが大切です。

現場監督が将来に希望が見えない状況を解決するためにとるべき行動
  • 施工管理技士の資格を取得する
    • この資格取得こそ、本当のキャリアのスタート地点だから
    • 現場監督なのに資格を持っていないとバカにされる
    • 資格を取り、「自分の現場」を持たないと成長はできない
  • 転職活動を始める
    • 転職活動をすることで、これまでの工事経験を振り返ることになる
    • 自分が他の人より「優れている点」や「苦手なこと」がハッキリする
    • 現場で事故が起きたり、施工ミスで大赤字になったとき、会社は助けてくれない
    • 精神的に限界がきたら、退職・転職という行動すらできなくなる
    • だからこそ今は転職するつもりがなくても、転職サイトに登録して「退路」を確保しておく
  • 将来どうなりたいか「目標」を持つ
    • ただ現場監督をやっているだけでスキルは身につかない
    • 工事完成までの現場内をイメージして、常に先のことを考えることで「現場力」が身に付き、技術者として成長できる
    • 技術者として成長できれば、公共工事で表彰受賞もできる
    • 成長、スキルアップしていくうえで「目標」が生まれる

転職を成功させるポイント6選

転職活動は情報収集や時間の使い方から自己アピールまで、新卒の時とは大きく異なります。

転職を成功させるために、まず知っておきたい6つのポイントについて解説します。

転職を成功させるポイント6選
  1. 自分の気持ちを整理する
  2. スケジュールを立てて行動する
  3. きちんと情報収集して企業を選ぶ
  4. 『会いたい!』と思わせる書類を作成する
  5. 面接では『一緒に働きたい』と相手に思わせる
  6. 退職は後を濁さずすっきりと

ポイント1:自分の気持ちを整理する

「もう辞めるしかない!」って心に余裕が無い状況から転職活動を始めたら、冷静な判断もできず転職で失敗するリスクがあります。

自分がなぜ、転職したいと思ったのか、冷静な気持ちで考えましょう。

会社への不満や上司への不満など、ネガティブな理由でも、それをきっかけに前向きな気持ちで転職活動を始めましょう。

例えば、

現場監督

嫌な上司がいるから、会社を辞めたい…。

っていうネガティブな理由も、ポジティブな理由に置き換えると…。

現場監督

嫌な上司のおかげで転職して、成功した!

と、後々語れるようにするためにも、転職活動は冷静に進めましょう。

現場で上司に、こんなことを頻繁に言われたら…。

上司

もっと段取り良く現場動かせないのか⁉書類も全然まとまってないし、ちゃんと仕事しろよ!

激務なときほど、肉体的・精神的に余裕が無くなってしまい、「もう無理だ」って、よく考えないまま転職して後悔する可能性が高いです。

ポイント2:スケジュールを立てて行動する

スケジュールを立てて計画的に転職活動を行うことで、「やるべきこと」や「転職活動でかかる費用の目安」が明確になります。

中途採用の場合、会社までの交通費は基本的に支給されません。

転職活動のスケジュールを立てる時の要点
  • 業界・職種・企業研究には時間をかける
  • 応募時期はできるだけ集中させる
  • 複数の求人媒体、人材紹介会社を活用する
  • 転職フェアや支援サービスの日程をスケジュールに入れる
  • 退職届の提出から退職までの期間を把握する
  • 有給休暇を活用する
  • スケジュールにはある程度、余裕を持たせる
  • 進捗状況により、臨機応変にスケジュールの見直しを行う
  • 友人や知人と会う機会を設ける

転職活動のスケジュールは、以下の図を参考ください。

転職活動は3ヶ月をめどにスケジュールを立てるのが基本です。

スキルアップに時間を使いたい場合は、6ヵ月程度と長めのスケジュールを組むのもOK。

ポイント3:情報収集して企業を選ぶ

気になる企業が見つかったら情報収集して、これまでの経験を活かせるかチェックしましょう。

求人募集要項のチェックポイントは、以下の図を参考にしてください。

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求人募集要項は①の「給与」に意識して、②の「試用期間」と③の「交通費」を見落としやすいので注意です。

ポイント4:会社があなたに「会いたい!」と思わせる書類を作成する

経歴を羅列しただけでは採用担当者は興味を持ってくれません。
求められるスキル・資格・経験を分析したうえで合致する部分を強調して記載します。

中途採用と新卒採用で、書類の作り方に違いがあります。

中途採用の場合新卒採用の場合
履歴書と職務経歴書から、求める実務能力と人物像に合致するかを判断される。
また、履歴書以上に職務経歴書が評価の重要ポイントになる。
新卒採用では応募者に実務経験が無いので、企業は学校での専攻や適性、人物像、仕事への意欲を履歴書やエントリーシートから判断される。
新卒採用と中途採用の違い

履歴書作成のポイントは以下の通りです。

履歴書作成のポイント

職務経歴書作成のポイントは以下の通りです。

職務経歴書作成のポイント

ポイント5:面接では「一緒に働きたい」と相手に思わせる

同じ面接でも、転職時の面接と新卒時の面接は全く違うのがポイントです。

質問の意図を読み取り、求められるスキル・人物像であることをアピールしましょう。

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現場監督

新卒時の面接の経験を参考にするのはダメなんだね。

転職面接と新卒面接の違いは、大きく2つに分けられます。

転職面接と新卒面接の違い
  • やる仕事が決まっているかどうか
  • 転職の場合、会社を替える理由を聞かれる

転職の場合、面接の段階であらかじめ採用したいポストは決まっています。なので、『この人になら任せられる』と面接担当者に思わせるのが、転職面接で成功するポイントです。
なぜなら転職の場合、募集する職種や仕事内容があらかじめ明示されていて、採用担当者は『この分野の、この仕事を任せられるか』という目線で面接するからです。

面接担当者は、以下のような視点で面接します。

面接担当者の視点
  • 実務能力:前職の経験から、求める人材と合致するか?
  • 組織適応力:態度・表情・退職理由を確認し、良好な人間関係が築ける人材か?
  • 意欲・熱意:どういう理由で入社したいという意欲があるか、貢献したいという熱意があるか?
  • 条件面:労働条件・入社時期・待遇面で折り合うか?

面接担当者があなたに好感を持つためのポイントは、以下の図の通りです。

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面接担当者が好感を持つポイント

転職での面接についてより詳しく知りたいときは、以下の記事を参考にしてください。

ポイント6:退職は後をにごさずすっきりと

転職先が決まるまでは、今の会社の同僚や上司や取引先に話さない

退職の申し出の後は、説得されて気持ちがぐらつかないよう、申し出の前に十分考えておきましょう。

退職を決めたら、その考えを最後まで貫くようにしましょう。説得されたから転職やめようかな…って中途半端に残ると、『一度退職を申し出た社員』とイメージダウンしてしまうからです。

退職時の注意事項

内定時の注意事項は以下の通りです。

内定時の注意事項

転職活動を始める前に知っておきたいこと

転職や中途採用の面接は、年齢も経験もバラバラです。どう振る舞うのが適切かなど、状況に応じて判断することが大切です。

新卒採用と中途採用の違い

新卒採用の時と同じ考えで転職活動をすると失敗する!

転職サイトから紹介された企業だとしても受け身にならず、あなた自身で企業が求めるスキルや経験を分析することが転職で失敗しないポイントです。

新卒採用と中途採用の違いは以下の通りです。

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新卒採用と中途採用の違い

転職活動のスケジュール

転職活動は周りの人には言わないため孤独になりがちです。転職活動の目的を見失わないためにも、ゴールを明確にしましょう。

ランメイシ

転職活動を途中で挫折してしまわないようスケジュール表を用意しました。

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転職活動のスケジュール表

【年齢別】転職者に求められるもの

企業は自社で活躍してくれる人材かを見ているので、働きたいという気持ちだけではアピール効果が薄い。

転職で成功するためには企業側の考えを知っておくことも重要です。

現場監督

企業側の考えって、どんなこと?

ランメイシ

企業があなたに期待すること・懸念することがあって、それは年齢によっても変わってきます。

企業が期待すること・懸念することを年代別にまとめて表にしました。

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企業があなたに期待すること・懸念すること

自己都合退職からの転職と会社都合退職からの転職、それぞれの注意点

自己都合退職からの転職と会社都合退職からの転職、それぞれの注意点は以下の通りです。

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自己都合退職からの転職と会社都合退職からの転職、それぞれの注意点

転職活動の予備知識については、以下の記事で詳しく解説しています。

転職を成功させる自己分析

転職を成功させるための自己分析は5ステップです。

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転職を成功させるための自己分析

①転職の目的をはっきりさせる

転職を考える理由はネガティブなものだとしても、応募企業にはやりたいことの実現のため等、ポジティブな理由に切り替える。転職の目的(ゴール)が見えてくると、やるべきことが明確になります。

転職活動は受け身にならず、ゴールに向けてのステップだと前向きに!転職を考えるきっかけって、ネガティブな理由がほとんどです。

残業・休日出勤が当たり前の状態で、プライベートの時間が無い
頑張って働いて成果も出しているのに、全然評価してくれない、待遇が悪い

ネガティブな理由をチャンスと捉えて、なりたい自分について応募企業に伝えられるようにするのがポイントです。

②自分のアピールポイントを整理するため、これまでの工事経験を振り返る

自己PRの材料になるアピールポイントは、これまでの工事経験を振り返ってみましょう。

現場監督

最近の工事経験なら覚えてるけど、何年も前の工事は忘れかけてるなぁ…。

職務経験を振り返るのが難しいときは、過去の工事データを確認しましょう。
施工計画書・工事打合せ簿・創意工夫・工事写真。この4つがあれば、自己PRの材料になるアピールポイントを見つけ出すことができます。

③自分の弱点を見つめ直す

現場監督

数量の計算ミス、書類を発注者に出し忘れ…。今までも何とかなったから、まぁいいか。

「どうせ自分は〇〇だから」と開き直っていても前進できないので、改善方法を考えてみましょう。

失敗や苦手なことを把握せずに、同じミスを繰り返すのが習慣になっていると、転職活動もうまくいきません。

例えば、勤務先に馴染めない場合、なぜ馴染めないのか?と考えてみると、「思っている仕事と違った」とか、「職場環境が合わない」と会社側の問題点が出てきます。

しかし、自分の気持ちになって考えてみると、「会社の人と良い人間関係が築けない」とか、「自分自身が飽きっぽい性格」といった自分自身の弱点も原因になっていることも。

開き直っていても前進できないので、改善方法を考えてみましょう。

④自分のスキル・キャリアを整理する

工事経験を詳しく振り返ることでアピールポイントを見つけることができます。

中途採用では、現職で身に付けたスキルとキャリアがアピールの材料になります。それを把握したうえで、転職先で求められるスキルやキャリアについて考えてみるのがポイントです。

⑤選考基準と、発揮できる強みを明確にする

企業が求めるスキルや経験を読み取り、関連する工事経験を発揮できる強みとして箇条書きします。

求められる実務能力を把握して、今までの経験で活かせる部分を「強調」することで、貢献できることをアピールしましょう。

同じゼネコンでも、求める人材が違う場合もあります。歓迎されるスキルや経験を読み取り、自分の経験やスキルが活かせるものを見つけましょう。

会社があなたに「会ってみたい!」と思わせる書類の書き方は、発揮できる実務能力を強調して記載すること。

積極的なプレゼンの第一歩が、履歴書と職務経歴書などの応募書類。

読んだ相手に「この人に会ってみたい!」と思わせる書類を作るのが目標です。

履歴書・職務経歴書の役割とは

中途採用では職務経験が重視されるので、会社で発揮できる実務能力を強調する。

履歴書は記載内容だけでなく丁寧に書かれているかどうかでも、入社意欲が見極められている。
字のきれい・汚いに関係なく、「丁寧」に書いているかどうかは伝わります。

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効果的な自己PR・志望動機の書き方とは、あなたが活躍する姿をイメージできるかどうか

文章の内容は抽象的なものではなく数字など、具体的に書きましょう。

自己PRでは、

  1. 伝えたい結論を先に書いて
  2. これまでの職務経験に基づいた事例で説明する

こうすることで、採用担当者が理解しやすく、あなたが活躍する姿をイメージしてもらうことができます。

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自分をプレゼンする材料の見つけ方

職務経歴書は経歴をただ書くのではなく、これまでの経験から活かせるものを強調して記載する。

職務経歴書を書く際に、携わってきたことを記入しても採用担当者は興味を示しません。

現在携わっている仕事であれば、記憶も新しく詳細の記載も容易ですが、過去の職務経験であっても会社から求められているスキルやキャリアであれば具体的にアピールしましょう。

職務経歴書を作る前に、今までの職務経歴について詳しく掘り起こしてみることで、アピール材料を発掘できます。

職務経歴の棚卸しのポイントは2つあります。

  1. 入社時からの職務経歴を書き出すことで、実績や評価などを掘り起こす
  2. 施工事例は『なぜ成功したか』、失敗経験は『どのようにリカバリーしたか』まで記載すると、アピール材料となる行動特性を自覚できる

アピール効果を高める要約文の書き方

職務経歴書の書き方にルールはありませんが、ポイントはいかに採用担当者に興味を持ってもらえるもらうかです。

採用担当者は最初から職務経歴書に細かく目を通していないので、職務経歴書に「経歴要約」などの見出しを付けて、応募企業があなたと合致することをアピールします。

経歴要約を作るときのポイントは4つあります。

  1. 経歴要約は、採用担当者に興味を持ってもらうためのアピール文だと考える
  2. 200~250文字程度にまとめる
  3. 応募職種に必要とされるスキル・経験を強調して記載する
  4. 応募企業への意欲などを末尾に示しても構わない

採用担当者の目を引く職務経歴書の志望動機

志望動機は履歴書に記載するので、必ずしも職務経歴書に記載する必要はありません。

ただ、採用担当者は志望動機から自社への思いを読み取るので、できれば職務経歴書にも志望動機を書きましょう。

その際、履歴書に記入した内容と矛盾していると、採用担当者は懸念を抱きます。

かといって、履歴書と職務経歴書に書いた志望動機が同じ文章だと、職務経歴書の空きスペースを埋めるために記入したと思われるかもしれません。

マイナス効果にならないようにするには、履歴書に書いた内容に加えて、さらに詳しく説明します。

志望動機作成のポイントは4つあります。

  1. 前職の経験を活かして貢献したいという意欲を盛り込む
  2. 履歴書の志望動機を実務能力に絡めて詳しく記載する
  3. 長文ではなく、200字程度で記載する
  4. 企業側の視点になり、活躍できる人材であることをイメージさせる

面接に繋がる職務経歴書の自己PR

自己PRを書く際は現職の経験の中から、「これだ」と思う内容を絞り、伝えたい結論を「最初に」記入しましょう。

履歴書の自己PRでは、仕事への意欲や熱意など、人柄をアピールしても構いませんが、職務経歴書に記入する自己PRでは、あくまでも実務能力と関連させる必要があります。

自己PR作成のポイントは4つあります。

  1. 実務能力に関連する自己PRを行う
  2. 結論を先に記入し、その後に職務経験の実例を示す
  3. 自慢していると受け取られないよう謙虚な姿勢で記載する
  4. 複数のアピールをしても伝わりにくいので、1つのエピソードに集約する

ケースによって異なる職務経歴書の書き方

新卒採用とは違い、中途採用では応募者の状況がそれぞれ異なるので、職務経歴書では状況に即した書き方が必要です。

会社は中途採用の場合、短期間で戦力になる人材を求めているからです。

転職する際に採用担当者が気にすることを以下の図にまとめました。

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年収が下がる転職をおすすめしない3つの理由。1.自分がリスクを負うから。2.自分の安売り根性が身につくから。3.前職の年収が次の転職に響くから。

年収が下がる転職はおすすめしません。理由は以下の3つです。

  1. 自分がリスクを負うことになるから
  2. 自分の安売り根性が身に付くから
  3. 前職の年収が次の転職に響くから

自分がリスクを負うことになるから

企業の「入社後のパフォーマンスが良ければ、待遇アップ」という口約束を鵜呑みにしてはいけません。

不確実な未来に身を委ねるのではなく、満足いくレベルの待遇を『今』勝ち取っておきましょう。

本当にあなたを評価してるなら、最初から好条件を出してくれるはずです。

自分の安売り根性が身に付くから

自分という商品は1つしかないので、単価を下げるという戦略は良くありません。

自分の労働力の単価が上がる方法を考えましょう。

前職の年収が次の転職に響くから

年収が高い人は、優秀に見えます。

転職という不確実な世界で、最も信じられるのは「数字=年収」です。

今までの年収が400万円だったら、企業から400万円分の仕事をする人という風に見られます。

なので、保険の意味でも自分の単価は高めにキープしておきましょう。

年収が下がる転職をおすすめしない3つの理由については以下の記事で、より詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね!

会社があなたを「採用したい!」と思わせる面接テクニック

転職での面接でよくある間違いが、新卒時の面接の同じ感覚で面接にのぞんでしまうことです。

ここからは、中途採用での面接で失敗しないためのテクニックについて解説します。

面接とはどんなことをする場なのか

面接担当者は、応募者の職務経験から自社で求めている人材に見合ったものがあるかどうかを見極めています。

自社で求める能力と異なれば、面接担当者は興味を示しません。

提出された履歴書と職務経歴書、そして、面接でのあなたの解答を基に、求めている実務能力があるのかを判断し、書類内容の信ぴょう性をチェックします。

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実務能力を知るだけなら、書類や資格だけでも一定の判断が出来ます。

でも、あなたの仕事への意欲や会社への思い、社風や在籍社員とうまくやれる人材かどうかを見極めるには、書類だけでは判断が難しい!

なので、面接が必要になってくるんですね。

新卒採用とはこんなに違う中途採用の面接

中途採用面接では、企業が求める人材を分析したうえで、自分はプロとして応募企業に貢献できる人材であることをプレゼンする。基本的には集団面接ではなく、個人面接で行う。

中途採用と新卒採用では、採用担当者の視点が違うため、面接でのアピール方法も異なります。

中途採用の面接では、あなたの職務経験が重視されます。

新卒採用の面接では、社会人経験が無いことが前提となるため、学生時代に行ったことや仕事への適正、自社への入社意欲、将来の期待から採否が判断されます。

したがって転職での面接は、たとえ未経験の職種への転職であっても「教えてもらう」といった受け身の姿勢ではいけません。

これまでの経験を活かして、不足しているスキルや知識はあなた自身で習得していく!というくらいの熱意をアピールすることがポイントです。

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面接担当者はどこを見ている?面接の心構え

数十分の面接時間で面接担当者は、求める人材にふさわしいかどうか、あらゆる角度から見極めている。面接担当者の視点で質問の意図や、チェックポイントを考えると対応策が見えてくる。

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職務経験に関する質問と回答のポイント

採用担当者は、あなたが自社で求める実務能力があるか、職務経験から判断しています。職務と共通する部分を強調し、面接担当者が興味を持つよう説明することがポイントです。

職務経験についての質問は、ほぼ確実に行われます。

しかし、職務経歴書を読めばわかる内容をそのまま読み上げるだけでは、面接担当者の興味を引くことは出来ません。

なぜかというと、面接担当者は提出された職務経歴書の信ぴょう性を確かめたくて、あなたに職務経験について、解答を求めているからです。つまり、職務経歴書を作る時に分析した『応募企業が求めている実務能力』を強調して回答する!

そうすることで、面接担当者はあなたが自社で活躍してくれる人材だとイメージしてもらいやすくなります。

退職理由に関する質問と回答のポイント

面接担当者はあなたに、前の会社を円満に辞めているか、前向きな考えで退職をしているか、飽きっぽい性格ではないか、実務能力に問題は無かったか、人間関係などで問題は無かったかといった点を見極めています。

退職理由は、

  • 人間関係がうまくいかない
  • 嫌な上司がいる
  • 待遇が悪い
  • やりたい仕事ができない

など、実際はネガティブなものを理由に転職を決意する場合がほとんどですが、それをきっかけに『やりたいことを実現するための転職』と、ポジティブな理由に転換しましょう。

人間関係がうまくいかないことや、会社の批判を短い面接時間で説明しても、面接担当者に理解してもらえません。

それに、面接担当者は「自社でも同様の問題が起きるのでは?」と思うこともあるでしょう。会社が倒産した等、想定外の事態による転職だったとしても事実を話しましょう。

そのことをきっかけに、応募企業でやりたいことを実現したいという熱意をアピールしましょう。

円満退職をするために知っておきたいこと

せっかく内定をもらっても、今いる会社を円満に退職できなければ全てが水の泡。

「どうせ辞めるんだから適当でいい」

という考え方では、転職後もうまくいかないことが多いようです。

退職届やあいさつ状の書き方、保険・年金などの手続きから仕事の引継ぎまで、抜かりなくこなして新天地へ向かうようにしましょう。

退職願の書き方・提出の仕方

提出前に上司と退職日を決めたうえで、就業規則などで定められた期日より前に提出する。自己都合で円満に退職する場合、基本的に『退職届』ではなく『退職願』として提出する。

円満に退職するためにも、まずは就業規則で退職について確認をして、手続きを進めましょう。

仮に、就業規則に「申し出は退職の1カ月前までに~」等と記載されているのであれば、1カ月以上前に、直属の上司に退職したいという意思を伝えます。

そして、退職日を決めたうえで退職願を直属の上司に提出してください。

もし直属の上司との関係が上手くいってなかったとしても、直属の上司を飛び越えて他の上司や人事部に直接提出するのはNGです。

現場監督

『退職願』と『退職届』って違うの?使い分け方ってあるの?

退職願
退職することについて、会社の判断を仰ぐという意味が含まれており、自己都合による退職の場合に使う。
退職届
退職の意思決定として届けるということで、会社都合による退職の場合に使う。

あいさつ状の書き方・出し方

世話になった人たちに、あいさつ状を送付する際、まだ前の会社に在籍中に転職先を記載して送付すると、転職の企業に迷惑をかけることも。あいさつ状の送付は退職後に行う

退職願いを提出し、引継ぎなどが終わったら、あいさつ状を送る準備です。

あいさつ状を送付することで、お世話になった人たちに感謝の気持ちを示すと共に、転職先を伝えて今後のビジネスでもお付き合いができる可能性があります。

ランメイシ

ビジネスの世界では、40代以降など年齢が上の人ほど、『人脈』が大事になってきます。

在職中に社員に退職を知らせるために、社内メールで連絡するケースがありますが、企業によっては私用メールと捉えられて良くない場合があるので注意しましょう。

メールの文面は、お世話になったことへの感謝の気持ちにとどめ、会社批判や退職理由を詳しく記入することはやめておきましょう。

取引先へのメールも同じですが、取引状況が親密であれば、電話や訪問をしてあいさつをしておくと、さらに良いですね。

社会保険・税金と雇用保険(失業保険)の手続き

退職前に会社の人事担当者に手続きについて確認する。社会保険料は、退職時期によって会社から控除される金額が異なるので、いつまで納めているか確認が必要。

在職中の健康保険料、厚生年金保険料は、企業が半分を負担していますが、退職するとその資格が失われます。

転職先が決まっていない場合は、健康保険は企業と相談して任意継続が可能です。

しかし、保険料は全額自己負担になるので、転職先が決まるまで、国民健康保険に加入できます。

退職後すぐに転職して、転職先の企業が社会保険に加入している場合、そこで新たに資格取得の手続きを行います。

なお、雇用保険を在職中に一定期間支払っていると、離職後すぐに転職先が決まらない場合、失業給付を受給できます。

失業給付は、自己都合で辞めた場合は約4カ月後。会社都合の場合は約1か月後に支給されます。

仕事の引継ぎ・企業に返却するもの・受け取るもの

退職するからといって、仕事をいい加減に流したり、雑にするようでは、転職先でも成功はしない!細心の配慮と誠意を持って、最後まで職務を全うすることが大切。

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退職が決まると、転職先の企業のことで頭がいっぱいになったり、今の仕事がおろそかになる可能性があります。退職するからこそ、手を抜かずきちんと仕事をこなしましょう。

周りの社員は、退職する社員の仕事を観察しています。退職が決まったとたん、手のひらを返していると、退職後も良い人間関係を築くことができません。

退職が決まっても浮かれることなく、残された業務をこなし、引継ぎを行いましょう。

退職を申し出ても辞められない場合

退職を申し出ても、受け入れてもらえないケースがあります。

よくあるケースとしては、後任者がいないから認められない、後任者を募集してから入社するまで時間がかかるので、退職時期をずらすように指示されるなど。

円満に退職したいと考えて退職を申し出ても、「認めない」と言われれば対応に苦労しますよね。会社に引継ぎできる人がいないと思った場合、引継ぎや後任者の状況を考えたうえで、退職について早めに申し出る必要があります。

ちゃんと引き継ぎを行い、円満に退職するのがベストですが、企業側が理不尽な対応に出るようであれば、嫌な思いをして辞めるという結果になることも。

出来る限りの引継ぎを行い、後任者が決まらない場合、書面に残しておくのも手段の1つです。

内定から入社までの流れと準備

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内定から入社までの流れと準備

ここからは、内定をもらってから入社まで、どんな準備をすればよいかについて解説します。

内定から入社までの流れ

転職時の内定から入社までの流れは、以下の図を参考にしてください。

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入社前の確認事項と書類提出

疑問を抱えたまま入社するのは後悔の元。企業のやりかたは企業それぞれ異なるので、疑問に思った点は質問し、納得したうえで入社すべき。

内定をもらうと嬉しさのあまり、給与や労働条件について詳しい内容を聞かずに入社するケースがあります。

入社後に後悔しないためにも、内定時に疑問に思っていることは解消しておきましょう。

採用されると雇用契約書を書面で貰うので、勤務地や給与について確認ができます。

書面で貰えない場合、入社前に確認してみてください。

今後、長い間お世話になる会社なので、採用担当者に打合せの時間を設けてもらい、話を聞くという方法がおすすめです。

採用担当者から「時間が取れない」とか、「詳しいことは入社後に説明する」といった対応など、納得のいかない対応であれば、入社すべき会社かどうか考えた方がいいかもしれません。

自分で会社に直接売り込む。または知り合いの紹介による「人脈」を使って求人を探す方法。

ランメイシ

同業他社への転職なら、この方法があります。

転職で建設業以外を選ぶ場合、どんな人か実績もわからない人が「俺を雇ってくれ」と直接言いに来ても相手にされません。

ランメイシ

いろんな人と関わる、現場監督だからこその「人脈」を使います。

工事連絡会などで関わる同業他社の現場監督、下請業者、資材屋さん、リース屋さん…。現場監督は関わる工事関係者がとても多いことを利用して、会社を紹介してもらう方法。

実際にこの方法でゼネコンの現場監督がサブコンへ転職することは多いです。

実際の仕事ぶりを見て判断されるので、転職先の会社としても実力がわかりやすいですが、注意点もあります。

どんな経営方針なのか、社内の雰囲気はどんな感じか、自分でよく調べておかないと、転職してから「合わなかった」だと、転職先を紹介してくれた知り合いの顔もつぶすことになり、典型的な「転職の失敗例」になってしまいます。

仕事をしながらの転職活動は大変だけど、楽にできる方法はある。

現場監督

転職活動の進め方はわかったけど、めっちゃ大変じゃん。知り合いの紹介で失敗するのも気まずくなって嫌だし、今の会社でガマンするしかないかなぁ。

ここまで転職活動の手順を要点だけおさえて解説しましたが、実際にやるのは本当に大変です。

出勤して現場で朝礼・危険予知活動、現場の巡視、施工状況や出来形の写真撮影、出来形管理図の作成、打合せ簿書類の作成、数量計算書の作成、発注者と打合せ…。

ランメイシ

身体だけでなく、一日一日作業が違うから頭もフル回転で、毎日クタクタですよね…。

そんな中でも、楽に転職活動をする方法はあります。

数千件の中から給与・条件に興味を持てる求人を、自分で探さなくていい。
履歴書と職務経歴書の内容を、自分でチェックしなくていい。
面接の対策方法を、自分で調べなくていい

現場監督

そうできたら楽だけど、そんな都合のいい方法あるの?
お金がかかるんじゃないの?

この方法を知っておけば、自分の時間と労力を犠牲にしてまで転職活動をする必要ありません。
しかも無料。さらに、年収の交渉もできるようになります。

その方法とは転職エージェントを利用することです。以下の図にデメリットもまとめているので参考にしてください。

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転職エージェントを利用することのメリット・デメリット

第三者である転職エージェントに、あなたと会社との窓口になってもらった方が、よけいな心配をせずに済みます。

転職エージェントでどれを利用しようか迷う時のために、特徴を以下にまとめました。

1級の施工管理技士資格を持っているならJAC(ジェイエーシー)リクルートメント。オリコン顧客満足度調査2019年~2024年の6年連続1位。施工管理技士の資格の条件がある分、中小企業でも年収700〜900万円、大手企業であれば年収1,000万円以上を目指せる。建設業経験者が担当についてくれるので、「自分が知らない」「自分に適性がある」職業に出会える可能性もある。

施工者側の仕事だけでなく「発注者支援業務」も考えているならRSG(アールエスジー)建設転職。収入アップ率99.4%、平均1.2倍~1.5倍の年収アップ実績あり。

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