【安全教育資料PDF】車両系建設機械事故・重機災害防止

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この記事では、建設業で毎月4時間以上の実施を定められている安全教育・訓練のうち、車両系建設機械の事故防止に関するPDFなどの資料をダウンロードできる記事を紹介しています。

安全対策は、やりすぎるくらいでちょうど良い。事故が起きてからでは遅い。「こういう状況で、事故が起きる可能性がある」を知っておくだけで、危険予知のトレーニングになります。

目次

車両系建設機械に関する安全教育資料作成【役立ちサイト】

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車両系建設機械に関する安全教育資料作成【役立ちサイト】

改めて確認すると、車両系建設機械とは労働安全衛生法施行令別表第7で定められた、動力を用いて自走できる建設機械のことです。

ブルドーザーやパワーショベル、バケット掘削機、コンクリートポンプ車といった重機も車両系建設機械となります。

どんな状況で事故が起きたのかを知る手段として、 厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集を閲覧するのが良いですね。

しかし、こちらは様々な業種から集計されています。

厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集から「土木工事に関連するシチュエーション」を選別するのは、結構手間がかかります。

バックホウ・パワーショベル・ユンボ・ショベルカー

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バックホウ・パワーショベル・ユンボ・ショベルカー

土木工事の現場で最も使用頻度の多いバックホウに関するサイト、記事の紹介です。

スクロールできます
項目名サイト名・得られる資料・説明
建設機械を使う作業の
「危険性徹底分析」と「安全への道」


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住友建機株式会社 情報誌「POWER」より
建設業ではいまだ年間367人もの尊い命が失われている(平成24年)。
生産額などは全産業の8~9%程度の規模だが、死亡災害になると全産業の約3分の1をも占め、建設業は死亡災害多発業種とよばれている。
特に、土木工事では建設機械がからんだ作業での死亡災害があまりに多い。
各社、安全対策に努力しているはずだが、事故の内容を分析してみると意外な盲点が見えてくる。
安全対策のどこに落とし穴があるのか。それを知ることが、重機災害を防ぐ決め手だ。

重機による事故対策6つの盲点
1. 土木工事で最も死亡災害が多いのは重機の稼働時ではなく移動時。
2. バックホウは旋回、後退時だけでなく、前進時にもリスクがある。
3. 重機の作業半径内をバリケードなどで囲うだけではリスクは十分に下がらない。
4. 人間の注意力には限界がある。このことを肝に銘じる。
5. 安全装置が付いていてもそれを機能させなければ意味がない。
6. 「工期一番、安全二番」では誰も二番の安全のことを考えなくなる。

建設機械施工安全マニュアル


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国土交通省より
本マニュアルは、施工現場における事故発生要因の発見・対処に関して担当者を支援する目的で作成したものであり、個別の工事現場の安全対策を規定するものではありません。
 本来、施工現場における安全対策は個別の現場条件に合わせて対策されるものであるが、本マニュアルでは標準的な施工手順において一般的に執られている対策を取りまとめたものであり、安全担当者が更なる工夫を加えることで、一層安全性を向上させることにご活用ください。
油圧ショベルを安全に運転するために


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ヤンマーより
安全の心構えと秘訣
安全のための「常識」と言われていることであっても、守られていないことはありませんか?
現場作業では些細なことや「めんどくさい…」と思うようなことをおろそかにしないことが安全の秘訣です。
油圧ショベル・ミニショベル(バックホー/ミニバックホー)を運転する前に、今一度見直してみましょう。
運転資格
油圧ショベル・ミニショベル(バックホー/ミニバックホー)を運転するときは、必要な免許証・修了証を必ず携帯する必要があります。運転前に必ず携行していることを確認しておきましょう。
服装の乱れは心の乱れ
だらしない格好は、見た目の悪さだけでなく機械に引っかかったりするなど、事故の原因になることもあります。 きちんとした服装は安全の基本です。
事故から身を守るための心得


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ヤンマーより
油圧ショベル・ミニショベル(バックホー/ミニバックホー)で作業する時は、こんな時に要注意!
現場で事故が起きるのは、手抜きや気の緩みが最大の要因となります。以下のような時は十分に気をつけ、作業員同士でお互い声を掛け合い、注意し合うようにしましょう。
工事用電気設備はどうせ仮設だ…と手を抜く
工期が短く、電気器具の使用が過酷
電気知識の少ない作業者が多い
裸に近い姿で仕事する人が多い
足元が水で濡れる現場が多い
送電線近くの現場もある
建設機械の大型化
工事用電気の容量増大
電気火傷の危険性
電気火傷には、2種類あります
アークやスパークの高熱による皮膚の熱傷。金属が数千度になって溶けたり、ガス化して皮膚に付着し、中まで浸潤してしまいます。高温なので、熱湯より恐いといえます。
電流が人体を流れる時の内部組織の抵抗熱(ジュール熱)により蛋白質が凝固し皮膚、腱、骨関節などの組織壊死を起こします。
ショートの危険性
ショートとは、電位差のある2つ以上の点が非常に小さい抵抗値の導体で接続されることですが、ショートサーキット、短絡とも言います。 非常に大きな電流が流れ、電線は高熱で溶断し、絶縁被覆が燃え、発電機や変圧器の巻線が焼損し油入りのブレーカーが爆発したりして大事故となります。またショートと同時に激しいアークが発生し、それにより火傷や感電災害火災などを起こします。
高圧線の電圧(V)と感電の距離の関係
高電圧の状態では、触れなくても放電によって感電する危険があり、電線の近くでクレーン等を使用するときは、安全のため送電線からある程度の距離をとらなければなりません。 この距離のことを離隔距離といい、下の表のように、電圧(ボルト)によって最低限必要な離隔距離が決められています。クレーン等の重機類に限らず、測量や足場組み等の長尺物を取り扱う作業においても、上記同様に離隔距離を確保しなければなりません。
⼟⽌め⽀保⼯の組⽴作業中に崩壊した⼟砂に
埋まり、倒れてきた部材が頭部を直撃した

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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
この災害は、下⽔道管埋設⼯事現場において、⼟⽌め
⽀保⼯を組み⽴てる作業中に発⽣した⼟砂崩壊である。
災害発⽣当⽇、午前中に1本⽬の下⽔道管(塩ビ管)の
埋設が終了し、下⽔道管の⼝が⾒える程度まで埋め戻し
た。2本⽬の下⽔道管の埋設⼯事を⾏うこととなり、ま
ず、バックホウで⼟砂の掘削を開始した。掘削の幅は約
1.3m、深さは約1.8mで掘削した。
⻑さ、2.5mの軽量鋼⽮板(やいた)を溝掘削した両側
に2枚ずつ約2mの間隔をあけて、バックホウで打込み
を⾏った。
監督⾒習いの被災者Aと同僚の作業者Bが掘削された
溝内に⼊り、⼟⽌め⽀保⼯を組み⽴てることとなった。
ところが、⽮板(やいた)を打ち込んだ際、⽮板(やいた)
が礫層の⽯に当たりうまく貫⼊しなかったので、⽮板
(やいた)の底部を⼿堀りにより⽯を取り除いた。次に、
⽮板(やいた)を打ち込ませ、再び⽮板(やいた)底部に⼟砂
を埋め戻し⽮板(やいた)の根⼊を深くした。
地上にいた作業者Cが、溝内の被災者Aに切梁(きりば
り)⽤サポートを⼿渡し、被災者Aが作業者Bにそれを⼿
渡そうとしたとき、突然、⽤⽔路側の法肩(のりかた)が
崩壊すると同時に⽮板(やいた)と腹起(はらおこ)しも倒れ
てきたため、これらの部材に頭部を直撃された。
⼟⽌めパネルを⽀えていた丸太がはずれ、
パネルの下敷きとなる

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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
この災害は、下⽔道⼯事現場において、掘削した溝の
埋戻し作業中発⽣したものである。
この現場では、地形、掘削の深さ、⼯事期間等を考慮
して、建込み簡易⼟⽌め⼯法が採⽤されていた。
災害発⽣当⽇の午前中は、ヒューム管の敷設と砂の埋
戻しが⾏われ、午後からは、隣の区間の掘削とヒューム
管の敷設、埋戻しを⾏うこととなった。埋戻しの作業
は、(1)左右両側に上下2枚の⼟⽌めパネルを設けてい
るが、⼩型のバックホウでは、埋戻しの段階で2枚のパ
ネルを同時に抜くことができないので、最初にバックホ
ウで上段パネルを吊り上げ、抜き取る (2) 下段のパネ
ルも同様な⽅法で1.5m吊り上げ、溝内に待機している
被災者が、パネルの下に丸太(1本)を⼊れて、パネルを
⽀える (3)丸太がはずれないことを確認してからパネ
ルの吊りワイヤーを外すという⼿順で⾏われた。
(3) まで⼿順どおりに作業を進め、被災者が⾜元の⽊
⽚を拾い地⾯上に放り投げていたとき、体のバランスを
崩して後ろ向きに転倒し、パネルを⽀えていた丸太にぶ
つかったので、丸太がはずれ、被災者がパネルと溝底部
との間に胸部をはさまれた。

廃材の⼊ったフレキシブルコンテナバッグの帯を
解体⽤建設機械のアタッチメントに掛ける作業で、
被災者の頭部が挟まれ被災した


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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
作業現場では既存建物の解体作業を6名で⾏っていた。
被災者は廃材の⼊ったフレキシブルコンテナバッグ
の帯を解体⽤⾞両系建設機械のアタッチメント(コンク
リートの⼩割圧砕⽤)に引っ掛ける作業を⾏っていた。
被災者がアタッチメントを閉じる合図と上げる合図を⾏
ったのを確認したので、建設機械運転者が当該操作を⾏
ったところ、被災者がアタッチメントに挟まれ被災。
ドラグ・ショベルが横転し、運転者が被災


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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
この災害は、河川改修⼯事において、ドラグ・ショベ
ルを使⽤して⼟嚢(⼟のう)を運搬する作業中に発⽣し
たものである。
災害発⽣当⽇の作業は、2台のドラグ・ショベルを使
⽤して、右岸上に置かれた⼟嚢を左岸側の河川敷に運搬
するものであった。
1台⽬のドラグ・ショベルで、右岸上にある⼟嚢を2
袋ずつバケットのフックに繊維ロープにより⽟掛けして
つり上げた後、仮設道を通り、河川敷まで運んで下ろ
し、そこに待機しているもう1台のドラグ・ショベルで
運ばれてきた⼟嚢を同様の⽅法でつり上げて、左岸側の
所定の位置まで運搬するという作業を⾏った。
何回⽬かの運搬作業のため、右岸上においてドラグ・
ショベルにより⼟嚢をつり上げて旋回したところ、ドラ
グ・ショベルが横転し、3m下の河床まで回転しながら
転落した。転落した際、ドラグ・ショベルの運転者は機
体の外に放り出され、ドラグ・ショベルのクローラの下
敷きになった。なお、ドラグ・ショベルが横転した個所
の路肩には崩壊等の変化は⾒られなかった。
⼟嚢の運搬作業に当たっては、移動式クレーンや運搬
⾞の⼿配を考えることなく、現場にあったドラグ・ショ
ベルを⽤途外使⽤することを前提に⼯事計画書が作成さ
れていた。また、ドラグ・ショベルによる運搬作業にお
いて、ドラグ・ショベルの構造や能⼒から⼀度に運搬で
きる⼟嚢の数をあらかじめ検討することもしていなかっ
た。そのため、当⽇は、ドラグ・ショベルの運転者の感
覚に頼って2個の⼟嚢をつり上げて旋回したとき、地⾯
が傾斜していたこともあって、ドラグ・ショベルが横転
したものである。
なお、現場で使⽤していた作業計画書には、⼟嚢運搬
作業は盛り込まれていなかった。また、ドラグ・ショベ
ルの運転者に対し、安全衛⽣教育を実施していなかっ
た。
旋回したドラグ・ショベルと
地⼭との間にはさまれ被災

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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
この災害は、擁壁造成⼯事現場において、ドラグ・シ
ョベルを使⽤して鉄板を敷く作業中に発⽣した。
災害発⽣当⽇、ダンプトラックが⼯事現場に乗り⼊れ
るための仮設道路に、鉄板を敷く作業をドラグ・ショベ
ルのバケットに取り付けられたフックを利⽤してドラ
グ・ショベルをクレーンとして使⽤し⾏った。作業は、
鉄板の仮置き場所から、鉄板をドラグ・ショベルのフッ
クに⽟掛けしてつり上げ、ドラグ・ショベルを移動させ
ることなく、そのまま機体を旋回して所定の場所に敷く
⽅法で⾏われた。
作業者Aは、鉄板の仮置き場での⽟掛けと所定の場所
へ敷くときの⽟外しを担当していた。Aが、2枚⽬の鉄
板を⽟外しして設置した後、ドラグ・ショベルの運転者
Bは、機体を左旋回させ鉄板の仮置き場を向いた。しば
らくの間、Aが来るのを待っていたが、なかなか現れな
いので、Bは機体を右旋回させて鉄板を敷く⽅向を向
き、運転席から下りて周囲を⾒回したところ、Aが機体
の右後⽅で倒れているのを発⾒した。Aは、病院に運ば
れたが、死亡した。AはBがドラグ・ショベルを左旋回
したとき、機体のカウンターウエイトと地⼭の間にはさ
まれたものであった。
災害発⽣当時、ドラグ・ショベルの周囲には合図者は
配置されていなかったが、BはAが機体の旋回範囲から
離れていると思い込み、周囲を確認しないまま、機体を
旋回させた。
なお、Bは、⾞両系建設機械の運転資格(技能講習修
了)は持っていたが、移動式クレーンの運転資格は持っ
ていなかった。また、Aは、⽟掛け作業の資格を持って
いなかった。
ドラグ・ショベルのバケットと
壁との間にはさまれ被災


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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
この災害は、道路拡幅⼯事現場において、ドラグ・シ
ョベルのバケットにコンクリート打設⽤バケットをつる
す作業中に発⽣したものである。
災害発⽣当⽇の作業は、護岸コンクリート擁壁部分の
コンクリート打設であり、午前中は作業者数名で、コン
クリート打設のための型枠の組み⽴て作業を⾏った。
午後は、現場にはドラグ・ショベルの運転者Aと作業
者Bの2⼈の作業者のみが残り、型枠へのコンクリート
打設を⾏うことにした。型枠にコンクリートを打設する
ため、Bはドラグ・ショベルにコンクリート打設⽤バケ
ットをつるす準備作業を開始した。
このとき、Aはドラグ・ショベルの運転席でBの作業
状況を⾒ていたが、視界を確保しようと運転席から左⼿
を使って運転席ドアを開けようとし、⼿を伸ばしたとこ
ろ、腕がアーム操作レバーに触れ、ドラグ・ショベルの
アームが動きバケットが前⽅に動いた。このため、ドラ
グ・ショベルのバケットと既設コンクリートブロック擁
壁との間の狭い場所で作業をしていたBが、ドラグ・シ
ョベルのバケット背⾯と擁壁との間にはさまれ、被災し
た。
コンクリート打設⽤バケットの移動は、移動式クレー
ンを⼿配して⾏うことなく、現場にあるドラグ・ショベ
ルを使⽤して作業する⼯事計画となっており、このドラ
グ・ショベルには、つり上げ機能は付いていなかった
⽣コンをパワー・ショベルのバケットに⼊れて
運搬作業中、路肩に接近しすぎて横滑し、
バケットが被災者を直撃


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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
この災害は、⾼架橋の橋脚耐震補強⼯事現場におい
て、パワー・ショベルにより運搬された⽣コン打設、均
しの作業で発⽣したものである。
この作業は、コンクリートミキサー⾞から、パワー・
ショベル(機体質量6.2 t)のバケット(容量0.25m3)
に⽣コンを⼊れ、約10m先の⽣コン打設場所まで運搬
し、バケットを傾けて⽣コンを流し込み、これを地上の
作業者がスコップ等で均し、その上からバイブレーター
で空気抜きを⾏うものである。
災害発⽣当⽇、パワー・ショベルのバケットに⽣コン
を⼊れ、前進にて⽣コン打設現場付近に⾏き停⾞した。
このとき、右側(⾕側)履帯の前⽅が路肩付近にある⽯
(45cm×26cm)に乗り上げていた。その後、上部旋
回体を約90°右旋回させて⽣コン打設位置までバケット
を移動させて停⽌させたところ、パワー・ショベルの右
側履帯前⽅が⾕側⽅向に滑り、路肩が崩れてパワー・シ
ョベルの本体が約30°不意に傾いたため、バケットが下
がり、⽣コン打設現場付近にいた被災者がバケットに押
しつぶされたものである。
資材置場においてドラグ・ショベルを運転中、
ドラグ・ショベルが横転して、運転者が下敷き



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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
この災害は、資材置場において、⼟砂等の⽚付け作業
をするためドラグ・ショベルを運転中、ドラグ・ショベ
ルが横転し、運転中の作業者が運転席から⾶び出した
が、転倒したドラグ・ショベルの下敷きとなったもので
ある。
⼟⽊⼯事を施⼯するX建設では整地⼯事と下⽔道⼯事
の2現場で作業を⾏っていた。
災害発⽣当⽇、事務所に集合した作業者は朝礼後、そ
れぞれの現場に向かったが、遅れて出勤した作業者A
は、責任者が不在であったため、1⼈でドラック・ショ
ベルを使⽤して事務所裏の資材置場で⽚付け作業を始め
た。
作業者Aが資材置場に⼭積みされた下⽔道⼯事の埋め
戻し⽤⼟砂利の付近を整理していたとき、突然、ドラッ
ク・ショベルが運転席出⼝を下にした状況で横転した。
この時、現場から事業場に帰ってきたダンプカーの運
転⼿が、⾞庫前を通りかかり、ドラグ・ショベルの倒れ
るような⾳を聞いて、⾞から降りて駆けつけたところ、
作業者Aが横転したドラグ・ショベルの運転席ドアー付
近で下敷きになっていた。
当⽇は雪が降った後で、資材置場には約10cmほどの
雪が積もっていた。
後退してきたドラグ・ショベルの
履帯に巻き込まれる


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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
この災害は、被災者がドラグ・ショベルの後⽅で、作
業状況を記録する写真撮影の準備を⾏っていたところ、
後退してきたドラグ・ショベルの右側の履帯に巻き込ま
れたものである。
災害発⽣当⽇、午前8時に朝礼を⾏った後作業が開始
され、先に⻄側の埋め戻し作業から始められ、⻄側の埋
め戻しを終えて、引き続き、北側側⾯の埋め戻し作業が
始められた。
午後2時30分頃に北側側⾯の10層⽬の埋め戻し・転
圧作業がほぼ終了したので、被災者は記録写真の撮影を
⾏うこととした。作業員に記録写真⽤の⿊板を持たせ、
作業員と建屋の壁に書かれた埋め戻しが終了した層数を
表⽰した⾚い線が⼊るような撮影位置を、均し作業のた
めに停⽌して待機していたドラグ・ショベルの後⽅に決
め、ドラグ・ショベルを背にした場所で写真撮影の準備
を始めた。
そこへ、⼟砂を搬送してきたダンプトラックが⼊って
きて、⼟砂を降ろそうとしたが、停⽌していたドラグ・
ショベルが邪魔になったため、ドラグ・ショベルを1メ
ートル程後進したところ、ドラグ・ショベルの右側の履
帯に写真撮影の準備をしていた被災者の下半⾝を巻き込
んでしまった。
砂防⽤堰堤新設⼯事の仮設道路を
ドラグ・ショベルが⾛⾏中に転落



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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
この災害は、砂防⽤のコンクリート製堰堤新設⼯事に
使⽤する仮設道路をドラグ・ショベルが⾛⾏中に転落し
たものである。
仮設道路は、既設林道より沢の堰堤現場まで⼯事⽤機
材の運搬及びコンクリートミキサー⾞等の⾛⾏のために
建設されたもので、幅員は4〜7m、林道より沢まで下
り勾配のつづら折りとなっており、最初の折り返し地点
までは約90m、その勾配は12度で、路盤には地盤沈下
防⽌及び滑り⽌め⽤として鋼製ロードマット(サイズ
3m×2m×10cm、20cmマス⽬)が道路全⻑に敷かれ
ていた。
災害発⽣当⽇、林道上に置かれていたドラグ・ショベ
ルを堰堤⼯事現場まで移動するため、ドラグ・ショベル
の運転者は仮設道路をバック姿勢により下ってきたが、
最初の折り返し地点⼿前約30m付近からドラグ・ショ
ベルがスリップし始め、そのまま約10m程度スリップ
した後、⽚側のクローラが鋼製ロードマットの⾓を潰し
ながら、段差約32m下の仮設道路上へ転落した。
橋台の撤去作業中にドラグ・ショベルが
滑り落ち、周辺の作業者が挟まれる



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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
この災害は、河川の橋梁架替⼯事において、旧橋台の
撤去作業中に発⽣したものである。
撤去する橋台は、橋を⽀える壁型の脚柱とそのフーチ
ング(⼟台)で構成され、脚柱を撤去した後、フーチング
(コンクリート製、⻑さ約16.5 m、幅約6 m、厚さ約
1m)を撤去することになっていた。
災害発⽣当⽇、職⻑と作業者4名でフーチング撤去の
ため、前⽇までの作業に続き、フーチングとそれを囲む
ように打ち込まれていたシートパイルの間約2 mの掘削
を⾏った。
掘削作業はクレーンで地上から約3m 下のフーチング
上に降ろした⼩型ドラグ・ショベルで⾏ったが、掘削が
進み深くなるにつれてシートパイルの近くの掘削が困難
になったので、ドラグ・ショベルをフーチングの端部斜
⾯上に移動し、作業を続けた。
ところが、⼟砂をバケットですくい上げアームを回転
させた時、ドラグ・ショベルが急に掘削した箇所に半回
転しながら滑り出し、シートパイル部に横向きに激突し
て停⽌した。
このとき、その箇所でシートパイルの「⼟落し」を⼿
作業で⾏っていた作業者が、ドラグ・ショベルの運転席
のガードパイプとシートパイルに頭を挟まれた。
ドラグ・ショベルを運転中、運転操作を誤って
アームが急旋回し、近くで作業中の労働者に
バケットが激突



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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
この災害は、ドラグ・ショベルで地下掘削中、運転者
が運転操作を誤り、アームが急旋回したため、近くで作
業中の労働者にバケットが激突したものである。
ガス会社から配管のガス漏れ調査と補修⼯事を請負っ
たX社では、下請Y社の作業者6名を使⽤して、災害当⽇
の朝から、ガス会社の⽴会⼈の指⽰により、ガス漏れし
ているガス管を掘り当てるためドラグ・ショベルで地下
掘削を⾏った。
深さ2mほど掘削してもガス管が出てこないので、⼟
⽌め⽀保⼯を設置することとし、⽮板(やいた)の打ち込
みを⾏った。
午後になって、掘削を続け、深さ3.8mほどになり、ガ
ス管の近くになったので、⼿掘りによる掘削に切り替
え、⼟砂はドラグ・ショベルのバケットに⼊れて排出し
た。
ドラグ・ショベルの運転をしていたY社の社⻑Aは運
転席を降り、掘削現場の進⾏状況を確認した後運転席に
戻り、作業を再開するため、左⼿で旋回レバーを握った
まま、かがんで右⼿で左下側の安全装置を解除したと
き、左⼿の旋回レバーを動かしてしまったため、アーム
が右旋回し、⼿堀り作業中の労働者にバケットが激突し
た。
⽸コーヒーを渡そうとしてドラグ・ショベルの
アームとダンプトラック荷台との間に挟まれる



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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
この災害は、配⽔管の埋設⼯事に従事していたドラ
グ・ショベルの運転者が、⽸コーヒーを受け取ろうとし
て上着の裾を操作レバー引っ掛けたため、上部旋回体が
旋回し被災者をダンプトラック荷台後部との間に挟んだ
ものである。
災害発⽣当⽇、被災者等は、埋設した配⽔管上の路⾯
を仕上げるため、表層をドラグ・ショベルで再掘削して
掘削ガラをダンプトラックで搬出し、ローラー転圧で仕
上げる作業を⾏っていて、被災者は掘削した後に路盤材
料を敷き均す作業に従事していた。
午前10時30分頃、被害者は、ダンプトラックの運転
⼿に頼んで購⼊してきてもらった⽸コーヒーをドラグ・
ショベルの運転者に渡そうとした。
この時、運転者は、ドラグ・ショベルの運転席から腰
を浮かせて受け取ったが、上着の裾の中に操作レバーが
⼊り込んだのに気づかぬまま着席したため、操作レバー
が動き、上部旋回体が旋回した。
そのため、ダンプトラックの荷台後部とドラグ・ショ
ベルとの間に居た被災者が、旋回したショベルのアーム
と荷台後部との間に頭部をはさまれた。
ドラグ・ショベルをセルフトラックに積み
込んだところ、突然セルフトラックが動き出し
河川敷に転落


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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
この災害は、ドラグ・ショベルを移動させるためセル
フトラックに積み込んだところ、突然トラックが動き出
し、ドラグ・ショベルともども河川敷に転落し、ドラグ
ショベルのオペレータが死亡したものである。
X川⽀流であるY川右岸に連結ブロックを敷設するこ
とにより⾏う護岸⼯事(総延⻑76.8m)において、ドラ
グ・ショベル(全装備重量19,540kg)を移動させるた
め、堤防道路(勾配5°の傾斜地)にてセルフトラックに
積み込んだところ、ドラグショベルが荷台上で停⽌した
直後にセルフトラックが突然後輪を回転させながら後退
し、堤防路肩下約3メートルの河川敷にドラグ・ショベ
ルともども転落した。

ブルドーザー

anzenkyouiku-sharyoukei-3
ブルドーザーの安全教育資料作成に役立つサイト

ブルドーザーの安全教育資料作成に役立つサイト、記事の紹介です。

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項目名サイト名・得られる資料・説明
押⼟作業中ブルドーザーと
ともに地上掘削より転落


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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
本⼯事は、全⻑360mにわたる道路の新設のため、地⼭
掘削⼯事、植⽣ネット張⼯事、管渠⼯事、下層路盤⼯事
等を⾏うもので、被災者の所属するA社は、このうち地
⼭掘削、法⾯整形、掘削⼟の道路予定地への運搬、⼟砂
転圧等を請け負った⼆次下請であった。
なお、元請の現場所⻑は、他の2現場の所⻑を兼任し
ており、災害発⽣現場には常駐していなかった。
災害発⽣箇所は、⾼さ24mの地⼭で、45°の勾配で
掘削し、掘削⾯の途中には、幅1.5mの段を⾼さ5mお
きに4段設ける計画であった。
A社は災害発⽣⽇の⼀週間程前に、ブル・ドーザー1
台及びドラグ・ショベル2台を現場に搬⼊し、2⽇前か
ら地⼭掘削作業を開始した。作業は、ドラグ・ショベル
にて地⼭堀削及び法⾯整形を⾏い、ブル・ドーザーにて
堀削⼟砂を押出し、北側斜⾯下に落ちた⼟砂をドラグ・
ショベルで不整地運搬⾞に積込み、搬出するものであっ
た。
災害発⽣当⽇は、⾼さ19mのところまで掘削が進ん
でおり、ドラグ・ショベル及びブル・ドーザーの稼動ス
ペースは南北⽅向が約24.5m、東⻄⽅向が約12.5mと
なっており、南端が約7.8m、北端が約7.2mの幅でそ
れぞれのその下は勾配40°及び45°となっていた。
当⽇、被災者ら3名は元請の現場監督と打合せをした
後、作業に取りかかった。まず、被災者がブル・ドーザ
ーで⼟砂を掘削場所の南端から北端⽅向へ押し出して北
側斜⾯下へ落とした。この作業を⼀担中⽌した後、もう
⼀⼈の作業者がドラグ・ショベルにより法⾯掘削を始め
たが、この間に被災者はブル・ドーザーを南端まで後退
させ停⽌させた。
しばらくして、ブル・ドーザーの姿が⾒えないのに気
付き、捜したところ、南端より約10m下の斜⾯に転落
しているのを発⾒した。
整地作業中ブルドーザーと
ともに路肩から転落


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厚生労働省 職場のあんぜんサイト 労働災害事例集より
【事故の発生状況】
本災害が発⽣した⼯事は、河川改良⼯事における護岸⼯
事及び河床整備⼯事であった。
甲社が、元請⼄社から請負った⼯事は、⼯事現場で⼟
取りを⾏い、その⼟砂を現場から約10km離れた⼟捨て
場へ運搬し、⼟捨てを⾏う⼯事であった。
その作業内容としては、⼯事現場においてパワー・シ
ョベルを使⽤して⼟砂を掘削し、ダンプトラックで掘削
した⼟砂を⼟捨て場まで運搬し、捨てた⼟砂をブル・ド
ーザーにより整地するものであった。
災害発⽣当⽇、被災者は同僚6名とともに、ダンプト
ラックを運転して、⼯事現場から⼟捨て場まで⼟砂を運
搬する作業を⾏っていた。被災者らは最初、運搬した⼟
砂をそのまま⼟捨て場へ捨てていたが、作業が進むにつ
れて、⼟砂が⼭となり、⼟砂の⾼さが5〜6mになった
ため、被災者はブルドーザーを運転して⼭をならす作業
を⾏った。
ダンプトラックによる運搬と、ブル・ドーザーによる
整地作業が進むにつれて、整地によりできた盛⼟は⼟捨
て場の南側へのび、盛⼟の⾼さは約6mとなった。
運搬してきた⼟砂により出来た盛⼟は、川から掘削し
たもので⽔を含んでおり、また、作業中に⾬が降り出し
たため、かなり軟弱になっていた。
⼣⽅になって、被災者の運転するブル・ドーザーが、
盛⼟を整地するため盛⼟の南端に進⾏したところ、盛⼟
の端の⼟砂が崩れ、被災者はブル・ドーザーもろとも⾼
さ約6mの斜⾯を転落し
た。
コスト低減への道:足回り部品のコスト低減編


WEBページへ
日本キャタピラーCat 建機 研究所より
足回り部品(消耗品)の費用低減のため、メンテナンスのポイントについて写真付きで説明されています。

モーターグレーダー

anzenkyouiku-sharyoukei-4
モーターグレーダーの安全教育資料作成に役立つサイト

モーターグレーダーの安全教育資料作成に役立つサイトを紹介します。

スクロールできます
項目名サイト名・得られる資料・説明
後進してきたモーター・グレーダーの
後輪に巻込まれ被災


WEBページへ
建設荷役車両安全技術協会より
【事故の発生状況】
アスファルト舗装を行うため、センターラインに木製の仕切り板を並べていたところ、 後進してきたモーター・グレーダーの後輪に巻込まれた。

現場監督の実務に役立つ!を目標に、土木の公共工事で働く現役の現場監督がコンテンツを制作中

このブログ「ゲンプラ 現場監督とプライベートの両立を応援」では、現場監督の実務に役立つ!を目標に、土木の公共工事で働く現役の現場監督がコンテンツを制作しています。

安全教育の資料を用意する仕事も、最新の安全に関する話題を下請け業者に教えてあげられる、大事な仕事ですね。

筆者が現役の現場監督だからこそ、現場監督の今の働き方の悩みにも相談を受け付けています!

ランメイシ

お問い合わせで、「自分が現場監督に向いているのかわからなくて、頑張って続けるべきか悩んでいる」と相談をいただくことがあります。

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初めて現場代理人になったけど、責任重大で精神的につらい…。
現場を管理するだけでやっとなのに、発注者に出さないといけない書類が山積み…。何から手を付けていけばいいのかわからない…。

こんな状況で、自分がこれからも現場監督をやっていけるのか?って悩むこと、ありますよね。

ランメイシ

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