44歳以下は4割以上が年収増!現場監督も『転職』は選択肢を常に持つべき理由

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現場監督

たまに今の会社が凄く嫌になる時がある…。施工管理の転職事情ってどんな感じなの?

こんなお悩みに答えます。

現場監督が抱えやすい不安要素は以下の通り。

  • 毎日残業で帰りが遅く、こんな生活いつまで続けるのかわからなくて不安…
  • 責任の重さの割に給料が少なくて、続けていくべきなのかわからず不安…
  • 夏は暑いし冬は寒くて、とにかく疲れる…
  • 同期や経験年数の近い現場監督と比べて仕事ができないみたいで、向いてないのかもしれない…
  • 40代以降も転職できるのかわからず、定年まで今の会社にしがみつくしかないのか、わからない
ランメイシ

ふと考えてしまう現場監督としての今後についての不安。現場で問題が起きたり、事故が起きた時のことを考えると、不安になるよね。

実は施工管理の職業は、人手不足による売り手市場のため転職市場も大きく、年収相場も高騰している職業なんです。

現場監督

でも転職って35歳までって聞くし、結局転職って若い人だけにしかできないんじゃないの?

ランメイシ

現場監督の仕事である施工管理に関しては、年齢よりも『資格』と工事経験』が大事だよ。

施工管理技士の資格を持っていれば、転職市場では大きな武器になります。

中でも1級の施工管理技士保有者は採用率も高く、経験や資格が重視される分、業界外からの転職はハードルが高い職種です。

つまり、現場監督は年齢を理由に転職を諦める必要は無い!ということです。

本記事では、現場監督が年齢を理由に転職を諦める必要は無い理由と、施工管理の転職事情について解説します。

この記事を書いた人
ranmeishi-kun-6

当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ

現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!

保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/現場の事故がきっかけで最悪な状況になった時の体験談

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保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/現場の事故がきっかけで最悪な状況になった時の体験談

目次

転職=裏切りという時代は終わり、自分が活躍できる場所は自分で見つける時代に

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すぐに転職する気はないけれど、

  • 同業又は異業種へ、いつかは転職したいと思っている
  • 何となくだけど、今の会社でずっと働くのは違うなと思っている
  • 仕事が大変でツラいけれど、辞めるほどではないかなと思っている

社会人がよく思う意見です。

現状のまま過ごしていくのは嫌だけど、『新しいこと』に取り組む余裕がない。

そんなときにやるべきことが、転職エージェントに登録だけしておくことです。

転職エージェントの登録だけなら所要時間は5分程度。

でも、転職エージェントに登録するだけで、以下の理由により気持ちがとても楽になります。

  • 転職先に候補を見つけておくことで選択肢ができ、いざというときに辞められる
  • いざとなったら退職するという選択肢によって心の余裕が生まれる
  • 自分の市場価値を知ることができる

会社を辞める際に揉めそう、またはパワハラなどで上司と関わりたくない場合、

あなたが直接会社と関わることなく会社を辞められる方法もあります。

以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

ランメイシ

今の会社がブラックで辞めたいけれど、上司が聞いてくれなかったり、傷つくようなことを言ってくる会社からは、1日でも早く離れるべきだよ!

もしブラック企業に無理して勤め続け、身体を壊してしまってから転職活動を始めても、「厳しい労働に耐えながら働いていた」ことはアピールにならないですからね。

時間は有限です。

今の会社で明るい未来が見えない、ストレスで体調が悪いと思ったら、転職エージェントのサポートを受けながら、転職活動を始めましょう!

会社や上司に言われたことをこなすだけの働き方は危険!何があっても『自分の為』を1番にしよう

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責任感の強い方ほどこういう傾向にありますが、現場監督として働くうえで以下のような考えは捨ててしまった方が良いです。

自分を雇ってくれた会社の為に、精一杯頑張って働く!

理由は、 このまま会社や上司に言われたことをこなすだけで年を重ねると、将来は会社に捨てられるかもしれないからです…。

会社の為に働くことが完全に悪いわけではありません。

(もし、この記事を読んでくださる方で経営者の方でしたら不快に感じる内容ですみません)

では、現場監督は仕事に対してどう取り組むべきなのかというと、以下の通りです。

『現場』を通じて、

『施工管理技術者』としてのスキルを磨く

『人』としてのスキルを磨く

現場監督の仕事は『施工管理』と一言で言われますが、実際に働いている方はご存知の通り、非常に業務が多いです。

現場監督(施工管理)の業務
  • 【若手現場監督】
  • 現場での施工状況や出来形・品質管理状況の『写真撮影』
  • 現場内の掃除やゴミ拾いといった『雑用仕事』
  • 重機や工具、玉掛ワイヤー等、点検簿の『書類整理』
  • GT、TS、レベル等の『測量作業(手元含む)』

経験年数や現場での立場(担当職員・現場代理人・監理(主任)技術者)によって業務内容は異なりますが、若手の方ならば上記のような作業がメインですね。

経験年数や現場での立場ごとの業務内容については、以下の記事を参考にしてみてください。

日中は忙しいし、疲れたんだから仕事が終わってからくらい、思考停止でまったりしたいですよね。

頑張ってるから自分は大丈夫だと思って、自分の将来のことなんてなかなか考えないものです。

ただ、このまま上司に言われたことをこなすだけで年を重ね続けると、将来は会社に捨てられるかもしれません…。

その理由をこれから具体的に説明します。

ランメイシ

これからの時代は『1つの会社にこだわる』という考えは危険だよ!あなた自身の『市場価値』を高めて多くの企業に求められる人材になるのがポイント。そのためには、仕事をするうえで『会社の為に働く』よりも『自分が成長できる、スキルを磨ける』が大切だよ!

これまでの日本を支えてきた2つの制度(終身雇用・年功序列)が終わる

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日本は昭和時代の後半から右肩上がりの経済成長を遂げました。

その一端を担ってきたのが以下2つの制度です。

  • 終身雇用制度(定年まで雇用が保証される制度)
  • 年功序列制度(企業の在籍年数に比例して給料増

この2つの制度に社員は守られ、このシステムの維持が結果的に日本企業の発展を支えてきました。

しかし、この2つの制度はもう終わろうとしています。

令和の幕開けを告げたのは、戦後の経済発展を支えてきた日本の企業が、相次いで終身雇用の仕組みが続かないと明言したニュースです。

トヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用の限界」について言及。

日本経団連の中西宏明会長は、終身雇用について「制度疲労を起こしている」と発表しました。

こうした話題からわかることは、大企業=安定という概念は終わりを迎え、昭和と平成を貫いてきた大企業信仰は、もはや幻想となってしまうということです。

事実、昨今では日本の経済的躍進を支えてきた大手企業が、大規模なリストラを敢行しています。

終身雇用を信じて就職し、会社の指示に従い続けた社員が、ある日突然、リストラ対象となり、上司から早期退職を勧められている。

なので転職は今後、より一般的になると予測されています。

コロナ禍により建設会社の倒産も増加

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近年はコロナ禍の影響が大きく、建設会社の倒産も増加しています。

株式会社帝国データバンク「新型コロナウイルス関連倒産」動向調査によると、飲食店に次いで建設・工事業が2番目に倒産が多いと発表されています。

(出典:株式会社帝国データバンク「新型コロナウイルス関連倒産」

飲食店はテレビのニュースでもよく取り上げられていますが、建設業もコロナウイルスの影響は確実に受けていることがわかりますね。

うちの会社は大丈夫だろう…なんてことは100%ではないのが現状です。

転職者数は毎年増加し、1/3が34歳以下

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総務省「労働力調査」をもとに、年間の転職者数を総数と年代別に分けてまとめてみました。

(出典:「労働力調査結果」(総務省統計局)

年代別でみると、35歳以上の年代より34歳以下の年代の方が3分の1以上を占めていることから、若い方の転職が多いことがわかりますね。

コロナ禍の影響で雇用情勢が悪くなったこともあり、2020年は10年ぶりに転職者数が減少しましたが、2019年までは転職者数が毎年増えているのです。

転職者は34歳以下で40%以上の人が年収増加という結果に

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厚生労働省「転職者実態調査の概況」によれば、年代別転職前と転職後の年収の変化は次の通りです。

  • 20~24歳…転職後に43.6%の人が年収19.6%増加
  • 25~29歳…転職後に47.1%の人が年収15.6%増加
  • 30~34歳…転職後に44.4%の人が年収11.5%増加

より詳しく調査結果を見たい方は、下記の厚生労働省ホームページから確認することができますよ。

(出典:厚生労働省 転職者実態調査の概況「直前の勤め先及び現在の勤め先の状況」

44歳以下までは転職することで年収が平均で増えたという結果が出ています。

45歳以降は逆に年収が平均で減ったという結果となっていますね。

この調査結果からわかることは、転職をするなら若いうちにした方が良いということです。

「うちはブラック企業だ!」と思っている方は、1年間その会社で我慢して居続けることで、1年分の年収アップのチャンスを失っていることになります。

「あのとき勇気を出して転職すればよかった…」

と後悔しないよう、すぐにでも転職サイトに登録して転職活動を始めましょう。

転職活動は、現時点で転職するつもりが無い方にもおすすめです。

転職活動をすることで、自分の市場価値を把握できるからです。

転職活をやってみて、年収が増える求人・オファーがもらえなかったら、その時は転職を辞めればいいだけですよ。

転職活動の手段の1つ、『転職エージェント』については以下の記事を参考にしてください。

転職活動の予備知識として、勤続年数よりも重要なこと『実績』と『専門性』

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「石の上にも3年」という言葉があるように、仕事においても会社の上司から

「とりあえず3年は働いた方が良い」

と言われたことはありませんか?

入った会社で3年は我慢しないと、すぐに辞める人ではと転職の時に不利になると言われていたからです。

大切なのは会社に居た期間よりも、会社で何を残せたかという『実績』と、その仕事の分野の知識である『専門性』をどれだけ習得しているかです。

この2つを意識していないと、キャリアアップに繋げていくことができません。

キャリア(お金を稼ぐ力)アップに関する誤解

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今はインターネットやSNSで簡単に情報が手に入り、多くの転職ビジネスや資格ビジネスが存在しています。

その転職ビジネス業者や資格ビジネス業者にとって利益になる情報が優先的に流れていることが多いため、あなたが損をする転職や、役に立たない資格取得の努力をしてしまう恐れがあります。

無駄な努力・しなくていい苦労。

あなたが被害に遭わないためにも、正しい情報を知っておきましょう。

転職の事実
  • 雇用は『需要』と『供給』のバランスで成り立っている
  • 採用は指向性よりも『適正』を重視して行われている
  • 所属する企業よりも『何ができるか』で強みは決まる
  • 学歴よりも『職歴』の方が重要視される
  • 面接より『適正検査』重視されやすい
  • 人気な仕事ほど『給料が低く』なりやすい
  • ホワイト企業にも『ブラック部署』はたくさんある
  • 『職種を変える』転職は基本的に25歳まで
  • 『業種を変える』転職は基本的に29歳まで
  • 『業界と職種の両方が未経験』の職業に転職するのは非常に難しい
  • 1回の転職でやりたい職業に就くのは難しいけれど、計画的な転職を2回すれば、希望の職業に就ける可能性は高い

転職エージェントの間では常識といえる事項ですが、あまり厳しいリアルな情報を目にすると、転職の相談に来る人自体が減ってしまうということで、あまり公表されていません。

『キャリア(お金を稼ぐ力)』を高めることは、あくまで自己実現のための『手段』の1つであって、目的化するべきではない。

どれだけ仕事ができるようになったり、年収が上がったとしても、人生が楽しくなかったら、何の意味も無いと思いませんか?

キャリアを考えないと会社から必要とされなくなるかも

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キャリアをきちんと考えていないと、以下2つのパターンに陥ります。

キャリアを考えないで迎えること
  1. 20代の時に『安易な転職を繰り返して職歴がバラバラ』になったまま30代を迎えると、年齢相応の強みを持ったキャリアが無いから苦労をしてしまう
  2. 20代で『1つの会社で1つの仕事を一生懸命頑張った』のに、30代になってから苦労する

①のパターンだと、苦労するというのはイメージしやすいでしょう。

②のパターンは、ある意味、落とし穴とも言えるパターンです。

例えば、公共工事で優秀な工事成績を獲得するため、猛勉強・発注者の期待を上回る成果を毎現場出すAさん。

Aさんは『顧客満足度』を第一に考えて努力家であり、会社からの信頼も抜群です。

ただし、現場に若手の職員が手元に配属されても、仕事の指示・教育は他人任せ。

そんなAさんが入社10年、35歳になり、会社から「新人の教育担当になってほしい」と頼まれました。

Aさんは今まで『対顧客』のみで仕事に取り組んでいたため、部下の教育のやり方がわかりません。

新人もAさんの教え方が悪くて、なかなか仕事を覚えることができず、会社の成績は下がってしまいました。

会社に居づらくなってしまったAさんは、自分の手腕を活かせる会社への転職を考えますが、どの企業の面接に行っても、「組織の部下の教育・マネジメントはできますか」と聞かれます。

Aさんは徐々に自信を失ってしまいました。

1つのことを極めるくらいに仕事に没頭した人でも、その分野が応用性の低いものだったり、体力だけがものをいう分野だと、将来的には袋小路に陥ってしまう危険性があります。

ランメイシ

企業の一員としての場合はオールマイティーな人材の方が重宝されるよ。

会社は有望な人材を手放したくないために、本当のことを教えてくれない

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働いているあなた自身と、会社の目的は基本的に異なるため、会社があなたにとって最適なキャリアパス(職歴)を教えてくれることはありません。

会社の目的は、今いる人材を使って、どうやって最大限お金を稼ぐかということだからです。

個人のキャリアパス(職歴)やライフスタイルは、その人が会社に利益を出してくれるうちは、正直どうでもいいことだからです。

なので、「このままいけば将来は頭打ちになるだろうな」という人に対しても、会社は黙って雇用します。

ランメイシ

とりあえず募集をかけて、来てくれた人は面接や採用試験の結果がどうであろうと雇用し、嫌になった・向いてないと思って辞めようとする人はさっさと辞めてもらう、「来るもの拒まず、去る者追わず」といったスタイルの会社が建設業界にいるのも事実だよ。

会社にとって必要な人材は、『頑張ってくれる人』ではなく『必要とされる能力を持った人』です。

「頑張っていれば、会社は評価してくれる…生涯自分の雇用を守ってくれるはず」と思っていると、30代・40代になった頃には今の会社のみでしか働けないキャリアを持つことになってしまうかもしれません。

年齢の若いうちからキャリアパス(職歴)を考えることは、『将来的に特定の仕事しかできない』=『自分の生活が会社に委ねられる』ことを防ぐためにも重要です。

きちんと設計し、スキルを身に付けていけば、引く手あまたの会社に依存しない人材になることができます。

日本も最近は大企業でも業績悪化によってリストラされることがあります。

今いる会社でしか通用しない人材は、生き残れない時代です。

キャリアは焦らず、1つずつ積み上げていく

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建設業界の場合、キャリアを積むには施工管理技士をはじめとした資格を取得することで、任される仕事も変わってきます。

資格を持っていないときは、現場職員として工事に従事して、2級の施工管理技士を取得すれば現場代理人として工事に従事することができます。

1級の施工管理技士を取得し、監理技術者講習を経て監理技術者証を持てば、監理技術者として工事に従事することができます。

ランメイシ

他県でない限り、工事名を知ればどんな現場だったか、それが公共工事ならばどんな工事成績だったかは会社も把握しているので、話が早いよね。

以下からは建設業以外の職業も交えます。

ホワイトカラーの仕事は、営業系か管理系か技術系の3つに分けられます。

ホワイトカラーとは
  • 『ホワイトカラー』は、事務系や販売系などの頭脳労働に従事している人を指す
  • 対義語である『ブルーカラー』は、建設業や製造業などの肉体労働者を指して用いられる
  • 初任給はブルーカラーの方が高めで、平均賃金の伸び率はホワイトカラーの方が大きい傾向にある
  • ホワイトカラーは労働時間が長くなったり、精神疾患を抱えたりするリスクが高い
ランメイシ

上記の分類でいうと、建築や大手ゼネコンだと現場監督は『ホワイトカラー』ですが、土木の中小企業に勤める現場監督は基本的に『ホワイトカラー』でも、ときに『ブルーカラー』になったりするね。

管理系には人事、経理、法務といった仕事があります。

技術系はシステムエンジニアや設計エンジニア、施工管理があります。

管理系と技術系は明確にキャリアアップ方法があるのに対し、営業という職業はどんな仕事のキャリアの価値が高いのか、わかりにくいかもしれません。

たとえば経理なら、簿記2級、簿記1級、税理士、公認会計士というように、資格ごとに任される仕事も変わってきます。

最初は伝票の整理から始めて、仕事をしながら資格の勉強もして、資格を取得したら決算に関わるようになり…というようなキャリアパス(職歴)ですね。

技術系のシステムエンジニアならプログラミングの技能レベルで最初は階層が決まりますが、人に指示が出せるか、プロジェクトの管理ができるか、全体の工程の中で仕様決定に携わるのか、詳細部分を作るのか等によって階層が分かれます。

ホワイトカラーの仕事全体はおおよそ管理系5%、技術系20%、営業系75%となっています。

ホワイトカラーの職業ほとんどの人が営業系の職種なんですね。

そして、営業キャリアの構造は意外に知られておらず、「どんな営業が優れた営業か」と聞かれて、即答するのは難しいものです。

その答えを知るには、企業が採用を決定するために、どんなところを重視しているかを考えてみます。

結論を簡単に言えば、会社により多くの利益をもたらしてくれる営業マンが優れているということになります。

営業職にとって市場価値が高い人材とは、高い売上・高い利益を会社にもたらすことができる人材を指します。

ランメイシ

土木業界では、小規模工事であるケースが多い民間工事や市の発注工事だけ管理できる人材よりも、金額が大きい(利益率が高い)ケースが多い国交省発注工事を任せることができる人材の方が市場価値が高いよ。

市場価値が高い人=より多く利益を出せる人

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CADソフトをつくれる技術者と、アルミ缶をつくれる技術系を比べると、CADソフトの技術者の方が年収は高そうですよね。

CADソフトの方が値段が高く、より高度な技術・知識が必要とされるからです。

さらにCADソフトは製品のライフサイクルが長く、頻繁には買い換えないのでアフターサポートあるいは最近増えてきたサブスク契約によって莫大なお金も取れます。

他社がマネできないような技術を持っていれば、20年・30年と継続して受注し、長い期間の安定した『利益』に繋がります。

この『利益』が重要なポイントです。

より短期間で、より高い値段で売れる製品を開発し、その製品をより安いコストで作成し、よりロングセラーにできる。

そんな技術者のAさんは会社に多くの利益をもたらし、市場価値が高くなります。

逆に、すぐに必要とされなくなるような賞味期限の短い商品を開発する技術者のBさんは、会社からすれば価値が低いということに。

仕事においての成長は、Bさんの立場からAさんの立場を目指すということになります。

技術者に限らず、モノでもサービスでも、考え方としては同じです。

法務であればより高い値段の訴訟を、より有利な条件で勝って、より多くのお金を取れる弁護士が強いです。

経理であれば、より大くの金額を取り扱う企業において、より多い金額の節税をし、より多いお金を銀行から、より低い金利で引っ張ることができる人が強いです。

あらゆる職種で、その人がいくらのお金を生んだのかは計算することが可能です。

自分が成長しているかを認識するには、以前よりも大きな利益をつくれるようになっているかを見れば良い、ということになります。

管理職も同じように、生産性の低い部下10人をマネジメントする人よりも、より高い生産性の部下を10人マネジメントできる人の方が市場価値は高いです。

管理職の場合、人徳やマネジメント力という能力も要求されますが、企業が見ているのは、何人マネジメントして部下たちの利益を何%上昇させることができるか。

より生産性を上げられるレベルの高い人をより多い人数仕切れる人ほど強くなります。

最終的な成果は、結局のところ数字で計算され、働く人の評価は決まります。

現場監督

結果までのプロセスを重視したいけれど、やはりビジネスの世界は厳しいもので、『結果が全て』なんだね。

今の会社で出世・活躍できるかわからない時は、社内に居場所があるかで判断してみる

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出世できるかどうかは、自分自身を客観視する能力にかかっています。

同期や近しい同僚と比べてみて、自分はどれくらい優秀なのか、何番目に会社にとって必要とされている社員なのか、客観的に見てみるのがポイントです。

どんなところを見れば良いかは、以下を参考にしてください。

今の会社で出世・活躍できそう?
  1. 同期・近しい同僚の中で実力が上の方である
  2. 自分と似たタイプの人が出世している
  3. 50歳のときに居場所がある
  4. 他部門でも活躍できそう
  5. 経営幹部からかわいがられている
  6. 自分より有能な年下社員に慕われている
  7. 将来有望な事業領域で活躍できそう
  8. 幹部ポストが親会社からの出向者で占められていない

同期や近しい同僚と比べてみて、あなたの成績・評価が社内で下位20%にいるとしたら、実はピンチです…。

将来的なリストラ候補になることは避けられません。

選択肢は2つだけあって、以下の通りです。

自分は会社で下位20%にいると思ったら…
  1. 今の会社で上位50%に食い込めるよう努力する
  2. 今の会社を辞めて、もう少し競争環境がゆるい会社に移る

入社数年目ならば、給与や待遇にそこまで差はありません。

しかし、時間がたてばたつほど、会社内の勝ち組・負け組の差がはっきりしていきます。

ランメイシ

社内でも上司に注意を受けたり、怒られている人って、いつも同じ人じゃない?

たいていの場合、人は自分が勝てるという根拠を持っていません。

そのため、ほとんどの場合、逆転の可能性がないほどに負けてから気が付きます。

この気が付いたタイミングが30代後半以降だと、出世できない、転職できない、給料上がらないの3重苦、となってしまうんですね。

転職面接で失敗しないための準備事項

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転職面接で失敗しないために、準備しておくべき大切なこと

面接でよくある質問と回答例

ブラック企業は実在する!会社を辞めたくても、辞めさせてもらえない時の対処法

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実はあまり知られていないだけで、以下のように会社を辞めたいのに辞められないという方もいます。

  • パターン1:退職の手続きを進めない
  • パターン2:会社独自のルールで退職を拒む
  • パターン3:脅して退職を諦めさせる
  • パターン4:嫌がらせをして追い詰めてくる

ここまでくると、もはや完全にブラック企業ですよね。

万が一、あなたが転職するうえでこのような事態に遭遇したら、あなた自身で会社と真っ向勝負しても良いのですが、『退職代行』という手段もあります。

『退職代行』に依頼することのメリット・デメリットは以下の通りです。

『退職代行』のメリット・デメリット

【メリット】

  • 会社や上司と直接やり取りが不要
  • 依頼者と会社との間に退職代行業者という第三者が入ることで、引き留められる可能性が低くなる
  • 即日でも対応できる(業者による)

【デメリット】

  • 費用がかかる(3万円程度)
  • 退職代行の認知度が低いため、関わることは無くなるものの、退社する会社からのあなたに対する印象が悪くなる
  • 退職代行業者によっては信頼できる業者なのかが不安

諸事情によって会社や上司と関わりたくない、直接話をしたくない場合には良いサービスであると考えます。

ちなみに、調査を行い1番実績がある退職代行業者は『株式会社ニコイチ』でした。

詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてくださいね。

まとめ

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日本は今後、これまでの経済成長の一端を担ってきた以下2つの制度が終わろうとしています。

  • 終身雇用制度(定年まで雇用が保証される制度)
  • 年功序列制度(企業の在籍年数に比例して給料増

さらに、近年はコロナ禍の影響が大きく、建設会社の倒産も増加中です。

転職市場の方は年代別でみると、35歳以上の年代より34歳以下の年代の方が3分の1以上を占めていることから、若い方の転職が多いす。

コロナ禍の影響で雇用情勢が悪くなったこともあり、2020年は10年ぶりに転職者数が減少しましたが、2019年までは転職者数が毎年増えています。

そして、厚生労働省「転職者実態調査の概況」より、転職をするなら若いうちにした方が良いという結果が判明していて、内訳は以下の通り。

  • 20~24歳…転職後に43.6%の人が年収19.6%増加
  • 25~29歳…転職後に47.1%の人が年収15.6%増加
  • 30~34歳…転職後に44.4%の人が年収11.5%増加

「うちはブラック企業だ!」と思っている場合は、1年間その会社で我慢して居続けることで、1年分の年収アップのチャンスを失っていることになります。

「あのとき勇気を出して転職すればよかった…」

と後悔しないよう、すぐにでも転職エージェントに登録して転職活動を始めましょう。

転職活動は、現時点で転職するつもりが無い方にもおすすめです。

転職活動をすることで、自分の市場価値を把握できるからです。

求人エージェントは無料で登録できるので、お金をかけることなく、スマホやパソコンで好きな時間に転職活動をすることができます。

会社を辞める際に揉めそうな場合、あなたが直接会社と関わることなく会社を辞められる『退職代行』も検討すると良いです。

転職活をやってみて、年収が増える求人・オファーがもらえなかったら、その時は転職を辞めればいいんです。

20代のあなたは行動次第で今後、素敵な未来が待っています。

でもそんな未来は、上司から顔色を伺って仕事をするのではなく、市場を見て仕事をしていかないと一生、訪れません。

上司の顔色を伺っていても、その会社が潰れたら生きていくことができません。

あなた自身の市場価値を高めて、ちゃんと評価してくれる船(会社)を乗り継ぎながら自分なりの目的地を目指す。(例えば以下3つのうちのどれか)

  • 若いうちガッツリ稼いで早期あるいは、セミリタイアを目指す
  • キャリアアップを目指す
  • ほどほどに働いて、安定収入を目指す

今後はそんな時代になっていきます。

最後に:実体験や企業実績から転職エージェントの紹介

本記事では有名な転職エージェントのうち、建設業界出身のキャリアコンサルタントが自分の希望やスキルに合った求人を厳選して紹介してくれる転職エージェントを探しました。

ちなみに、転職エージェントは担当のエージェントをあなた自身で選ぶことはできません。

当然、相性もあるので基本的には2~4社に応募して話を進めていく、という形になります。

転職の方法は転職サイトや転職エージェント以外にもあって、建設業の転職ならいろんな建設会社と現場で知り合っているはず

転職サイト・転職エージェントいずれもスタートはインターネット申し込みからですが、転職自体はこの方法以外にいくらでもあります。

例えば現場監督をやっていれば毎回ではないにせよ、他の建設会社と並んで工事を進める(隣接工事)こともありますよね。

もし、現場監督の仕事にやりがいを感じていているから続けたいけど、同じ内容の仕事をするならもっと給料が高い建設会社がいいと思う場合。

こんな時は、自分から他社に「この会社もう嫌なんで、雇ってもらえませんかね?」と、話し相手によって言い方は変えたりした方が良いかもしれませんが、これで大丈夫です。

大事なのは、面接のときに給料の交渉をすることです。

何も言わなくても今の会社の給料+αで提示されると思いますが、交渉次第では今の会社で5年後にたどり着く年収が、転職することで1年でたどり着くということもあるんです。

転職サイトと転職エージェントについて

紹介する転職サイト・転職エージェントは建設業特化型と、異業種に転職したい方向けに社歴の長い実績のある企業だけです。

なぜ社歴の長い実績のある企業が良いのかというと、転職エージェントのメリット・デメリットとして下記が挙げられるからです。

転職エージェントは採用を行う企業側がエージェントに成功報酬を払う仕組みなので、あなたに対して、これだけやってくれるのに無料です。

転職エージェントのデメリットとしては、成功報酬を得るためにとにかく求職者を転職させまくろうとするエージェントがいることです。

僕には当たったことはありませんが、良い案件を教えてもらおうと登録したのに、あなたのことは無視して一方的に求人情報を送り付けてくるエージェントがいるのも事実のようです。

でも、転職エージェントに依頼している企業は求めた人材が見つかれば転職エージェントに報酬を払う。

つまり企業側はそれだけ本気だということです。

そしてどうやって良い転職エージェントを見分ければ良いのかというと、社歴が長く実績のあるところになるということです。

転職エージェント=人材紹介業は厚生労働省の許可必要なビジネスで、毎年数百~数千件の許可が申請され、同じくらいの数が潰れています。

生き残りを懸けて、営業メールがバンバン送られてくるのはこのためです。

社歴が長く実績がある転職エージェントはそれだけ優秀なんですね。

転職サイトと転職エージェントを利用する前に知っておくべきこと

紹介する前に、1つ伝えておきたいことがあります。

転職サイト・転職エージェントに登録するうえで、特に転職エージェントについてはこんなイメージを持っている方もいると思います。

  • 優秀な人がキャリアアップするためのサービス
  • 経歴が薄いと、あなたには無理だとか、厳しいことを言われそう

といったイメージを持っている方もいるかもしれませんが、大丈夫です。

あなたの上司よりは絶対に優しくしてくれます。

現場監督の方におすすめの転職エージェントについては、以下の記事を参考にしてくださいね。

ランメイシ

今の会社が原因で仕事漬けの毎日だったら、転職で現場監督とプライベートの両立を目指そうね!

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