転職を考えてて、転職活動を始めてみようと思うんだけど、何からやればいいかわからなくて不安だ…。
こんなお悩みに答えます。
- 転職で後悔しないために、転職活動でどんな準備をするべきかわからなくて不安。
- 面接でどんなことを聞かれるのか、ちゃんと回答できるか不安。
- 自分に合う求人が見つかるのか、そもそも自分の職歴に合う求人があるのかわからない。
- 転職で年収はどうなるのか、わからなくて不安。
転職活動でよくある間違いは、新卒時の「就活と同じ感覚」で転職活動をやってしまうことです。なぜなら、転職では会社があなたに求めることが新卒時とは違うからです。
就活とは違うなら、転職活動に関しては知識ほぼゼロだ…。
転職活動の知識については、この記事で解決できますよ。
良い求人の探し方も、施工管理の経験がある現場監督専用にまとめています。
- 現場監督が転職で準備すること
- 転職での面接でよくある質問と回答例
- 面接で失敗しないために気をつけたいこと
- 現場監督としての職歴・資格を活かせる求人の見つけ方
- 転職は、年収アップ = 転職成功とは限らない理由
現場監督の転職で強みになるものは、施工管理技士資格・CORINS(コリンズ)に登録する工事実績・担当した工事の工事成績評定点の3つ。
- CORINS(コリンズ)に登録する工事実績
- 国家資格「施工管理技士」2級・1級の取得
- 現場代理人か監理技術者(または主任技術者)として担当した工事の工事成績評定点
【厚生労働省のデータをグラフ化】建設業は就職から3年後には辞めている人が42.2%~50.0%。(2012年~2021年3月 高校卒業者・大学卒業者)
「石の上にも3年」という言葉があるように、会社の上司から、
つらくても、最低3年は続けるんだぞ!
入った会社で3年は我慢しないと、すぐに辞める人ではと転職の時に不利になると言われていたからです。
しかし、厚生労働省が公表した新規学校業就職者の離職状況から、高校を卒業して建設業に就職した人の、過去10年分の資料をまとめると以下の通りです。(2025年1月時点で公表されているのは、2021年3月卒業生分まででした)
実際には、建設業は3年たたずに辞めている人が42.2%~50.0%が辞めているという結果でした。
グラフを作っていて、「建設業は離職率が高いのか⁉」と思いました。でも、僕も辞めていく若い子をたくさん見てきたので、同時に納得もしてしまいました。
続いて、厚生労働省が公表した新規学校業就職者の離職状況から、大学を卒業して建設業に就職した人の、過去10年分の資料をまとめると以下の通りです。(2025年1月時点で公表されているのは、2021年3月卒業生分まででした)
高校卒業生と大学卒業生とでは、離職率にハッキリと差が出る結果でした。
3年以内に離職(転職)している人が多くいるということは、今は「3年は我慢」は既に無くなっています。
大切なのは会社にいた期間よりも、会社で何を残せたかという「実績」と、その仕事の分野の知識である「専門性」をどれだけ習得しているかです。
会社を辞められないという誤解
現場監督は責任の背負いすぎで辞められないと、メンタル的に支配される場合が多いです。
辞められないからといって、未来の時間を失っていることに気付かず、苦しい思いをしながら20代、30代と人生を過ごすことになってしまいます。
毎日、遅くまで残業で疲れた…。
仕事量のわりに給料が安くてやってられない…。
自分ばっかり大変な現場に行かされて嫌になる…。
今の会社にたくさん不満があったとしても、
道路工事は社内で自分が一番精通してるから、辞められない…。
上司から「頼んだぞ」って任されているから…。
何かしら理由をつけて、自分がやらないと。と辞めるわけにいかないと自分を納得させていませんか?
こんなに苦労して我慢して、今までやってきたのに、
「辞めたら今までの努力が報われなくなってしまうんじゃないか…」
という意識を捨てる必要があります。
面接を受ける会社の「ライバル会社」を調べておけば、面接官と共通の敵を作れて仲間と意識付けられる。
受ける会社のライバル会社に対する話題は、面接のときに面接官を仲間にします。
上司がむかつくから、社員同士が上司は「敵」と共通認識を持つようなイメージです。
なぜライバル会社を知っておくべきかというと、あなたが既にその会社に入った立場でものを考えているということを伝えられる1番の方法だからです。
ライバル会社に対する議論は、面接官が仲間だと意識付けてくれます。
今、ライバルは〇〇建設ですよね。
国交省発注工事で点数が高く、特に道路改良工事に強みを持っています。
え!そこまでウチのこと調べてるの?
頼りになりそうだな~♪
会社側としても、ライバル会社がやっていなくて、その会社がやっていることは何か、といったことを同じ目線で語ってくれれば、いつでも来てほしい!という気持ちになるでしょう。
こういった人は仲間になれるイメージが湧かないため、面接官には悪い印象を持たれます。
逆に面接を受けている会社の新しい情報を自分から言えると、面接官も自分に仲間になっているイメージが湧くので採用に有利です。
- 自己紹介
- 今回の転職活動はどういう意図ですか?
- 職務経歴をお願いします
- 担当してきた中で代表的な工事は何ですか?
- なぜ当社を選んだのですか?
- 退職理由は何ですか?
- 志望動機は何ですか?
- 自己PRをお願いします。
- 最近気になったニュースは?
- ご自身発案で手掛けた仕事は?
- 他にどこの会社を受けられていますか?
- 入社して10年後にはどうなっていたいですか?
- 弊社で働くにあたり、何か懸念はありますか?
年収についてどう考えるか
年収の下がる転職は、おすすめしません。
今の会社がブラックで、抜け出すための転職が目的など例外はありますが、基本的に年収ダウンの転職はおすすめできません。
年収が下がる転職をおすすめしない理由は以下の3つです。
- 自分がリスクを負うことになるから
- 自分の安売り根性が身に付くから
- 前職の年収が次の転職に響くから
転職での面接のときに、こんなことを言われるケースがあります。
- 「入社後、成果が良かったらすぐ昇格させますよ」
- 「最初は前の会社と同程度の年収ですが、今後昇格させますよ」
- 「あなたは管理職候補なので、入社1~2年でマネジメントをやってもらいます」
あなたの「労働力」こそが、収益を生み出す最大の資産です。
自分自身が「最大の資本」です。
あなたの労働力の価値で人生は変わります。土木工事の現場監督の場合、市場価値を高める方法は以下の通りです。
- 国家資格(施工管理技士など)を取得する
- 現場代理人または監理技術者(主任技術者)として工事を担当する
- 公共工事で平均点以上の工事成績評定点を獲得する
- 公共工事で優良技術者表彰を獲得する
- 河川・道路・橋梁など、特定の分野で誰よりも詳しい知識を持つ
「高い工事成績評定を獲得している=発注者満足度が高い」から、建設業界では市場価値が高い人材として評価されますよ。
施工管理技士の資格を持っている。国交省発注工事を何件も担当していることを知った瞬間、態度を変える人も実際にいます。
前職の年収は、次の転職に響きます。年収の高い人=優秀な人だと思いませんか?
年収が低くても、優秀な人はたくさんいるでしょ?
年収800万円の人と年収400万円の人、どっちが優秀だと思いますか?
…800万円の人かな。
リアルでもSNSでも、年収が高い人=すごい人として見られ、フォロワーが多いです。あなたが会社の経営者の立場で、従業員を雇う立場だと思ってみてください。
年収400万円の人が、「僕は仕事ができるので、年収800万円で採用してください!」と言ったら、その人を信じて雇えますか?
採用できないね…。
転職活動で求人を探すとき、転職エージェントはあなたの今の年収をふまえた上で、次の求人案件を紹介します。
僕も転職活動で転職エージェントに相談しましたが、「現職の年収」は必ず聞かれてましたよ。
転職活動中に注意したいこと5選
転職活動中に注意したいことが5つあります。
- なるべく在職中に転職活動を行う
- 職場の人に転職活動していることを言わない
- 一人で転職活動を進めない
- 自分のイメージだけで企業を選ばない
- 面接の場ではマナーに気を配る
収入が減る・履歴書に雇用の空白期間ができるなどリスクはあるので、なるべく在職中に転職活動を行う
- 収入が減る
- 履歴書に雇用の空白期間ができてしまう
- 今の会社で出世の可能性が無くなる
でも、働きすぎ・ストレスの溜めすぎで身体を壊しそうだったり、鬱になってしまいそうなほどの場合は、辞めてから転職活動を始めても大丈夫ですよ。
次の会社が決まってないのに退職したら、金銭面で困らない?仕事を切らしたくないな。
会社員の場合、社会保険の健康保険や雇用保険にある、傷病手当金・失業給付という制度により、怪我や病気が原因による失業リスクに備えることが可能です。
退職してすぐに収入が無くなることはないから安心です。
職場の人に転職活動していることを言わない
自分が転職活動していることは、会社の人には絶対に秘密にしましょう。
転職活動をしていることが会社にバレると、転職活動を進めるのが気まずくなります。
それに転職活動の結果、今の会社より良い求人が見つからなかったから転職しなかった場合も、今の会社に居づらくなりますからね。
仲のいい同僚だとしても、ポロっと話してしまうと取り返しのつかないことになってしまいます。
なぜなら、昔は終身雇用が多かったので転職に悪いイメージを持つ上司が多いからです。
芸能界と違って干されることは無いでしょうが、最悪の場合、面倒な雑用仕事を押し付けられてしまうかも。
転職を会社に伝えるのは、転職先の内定を承諾してから、まずは直属の上司から順に伝えましょう。
一人で転職活動を進めない
- そもそも転職すべき状況なのか
- どんな職場に転職すればいいか
- あなたの経験・スキル的にどのくらいの年収を狙えるか
- 面接ではどういったポイントをアピールすべきか
これらの疑問には明確な正解がありません。
転職で失敗すると、「前の会社のほうが良かった…」って思ったり、人生の歯車が狂う可能性もあります。
周囲の人に人事の仕事をしていたり、転職に詳しい人がいたら、その人に相談しましょう。
転職先にアテのある知り合いがいれば、知り合いを介して転職した方が効率が良いですが、どんな経営方針なのか、社内の雰囲気はどんな感じか、自分でよく調べておく必要があります。
知り合いの紹介で失敗するのも気まずくなって嫌だし、今の会社でガマンするしかないかなぁ。
大丈夫です。働きながらでも、楽に転職活動をする方法はあります。今の会社でガマンを続けるくらいなら、一度自分のキャリアを振り返ってみましょう。
そうできたら楽だけど、そんな都合のいい方法あるの?
お金がかかるんじゃないの?
その方法は転職エージェントを利用することです。以下の図にデメリットもまとめているので参考にしてください。
自分のイメージだけで企業を選ばない
イメージだけで企業を選び転職すると「こんなはずじゃなかった」などと後悔する可能性が高いです。
「大手だから」「業界でも有名な会社だから」などというイメージだけでなく、なぜ今の会社を退職したいのか、どうすれば納得して働けるかを考えた上で企業を選ぶようにしましょう。
「興味があれば、とりあえず応募してみる」はいいことですが、選考の段階でしっかりとイメージ以外のポイントも考えて行くようにしましょう。
面接の場ではマナーに気を配る
面接では話す内容以前に、面接会場へ到着した瞬間から、立ち振る舞いや社会人としてのマナーも見られていることを忘れないようにしましょう。
中途ですから、最低限のビジネスマナーができていない=即戦力として使えないと見なされ、選考に通らなくなります。
効果的な転職面接の準備としては、以下のことが挙げられます。
- 自己紹介URLを送る
- 面接を受ける企業以外に、ライバル企業も調べておく
- 発声練習をする
- 身だしなみは、面接を受ける会社に合う服装を
- 声量や表情などの見た目に注力する
- 面接時はメモを取る
- 日程調整について、基本は企業の指定に合わせる
- アピールすべきは、具体例
面接の質問内容については、以下の記事で回答例と合わせて詳しく解説しています。
まとめ
本記事では、転職活動を始めるための予備知識について解説しました。
今の会社に不満があって、転職を考えたとしても、
- 転職で後悔しないために、転職活動でどんな準備をするべきかわからなくて不安。
- 面接でどんなことを聞かれるのか、ちゃんと回答できるか不安。
- 自分に合う求人が見つかるのか、そもそも自分の職歴に合う求人があるのかわからない。
- 転職で年収はどうなるのか、わからなくて不安。
と疑問に思ったり、不安になったりしますよね。
転職においての面接は、新卒時の面接とは大きく違ってきます。初めて社会人になる時の感覚で面接に向かうと失敗の元になります。
転職活動は、自分を見つめ直すきっかけになります。
- 施工管理技士の資格を取得する
- この資格取得こそ、本当のキャリアのスタート地点だから
- 現場監督なのに資格を持っていないとバカにされる
- 資格を取り、「自分の現場」を持たないと成長はできない
- 転職活動を始める
- 転職活動をすることで、これまでの工事経験を振り返ることになる
- 自分が他の人より「優れている点」や「苦手なこと」がハッキリする
- 現場で事故が起きたり、施工ミスで大赤字になったとき、会社は助けてくれない
- 精神的に限界がきたら、退職・転職という行動すらできなくなる
- だからこそ今は転職するつもりがなくても、転職サイトに登録して「退路」を確保しておく
- 将来どうなりたいか「目標」を持つ
- ただ現場監督をやっているだけでスキルは身につかない
- 工事完成までの現場内をイメージして、常に先のことを考えることで「現場力」が身に付き、技術者として成長できる
- 技術者として成長できれば、公共工事で表彰受賞もできる
- 成長、スキルアップしていくうえで「目標」が生まれる
転職活動は転職するため「だけ」のものではありません。
物価は上がるのに給料は増えない。このまま今の会社にいるべきなのかな?という将来に希望が見えないときこそ、一度自分のキャリアを見つめなおしてみましょう。
転職活動は転職エージェントに相談するのも良いことはわかったけど、どこに相談したら良い?現場監督の経験が活かせる求人を探すって難しいよ。
転職エージェントでどれを利用しようか迷う時のために、特徴を以下にまとめました。
1級の施工管理技士資格を持っているなら、JAC(ジェイエーシー)リクルートメントでオリコン顧客満足度調査2019年~2024年の6年連続1位。施工管理技士の資格の条件がある分、中小企業でも年収700〜900万円、大手企業であれば年収1,000万円以上を目指せる。建設業経験者が担当についてくれるので、「自分が知らない」「自分に適性がある」職業に出会える可能性もある。
施工者側の仕事だけでなく「発注者支援業務」も考えているならRSG(アールエスジー)建設転職で、収入アップ率99.4%、平均1.2倍~1.5倍の年収アップ実績。対策方法を調べるのが面倒な面接対策も対応。
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