建設業の快適職場|現場環境改善(イメージアップ)事例

当ページのリンクには広告が含まれています。
comfortable-workplace
現場監督

建設工事現場の快適化って、どんな取組みをすればいいの?

こんなお悩みに答えます。

屋外での作業がメインであることから、建設業は他の産業と『快適さ』の比較が難しいです。

実際に建設業で現場の快適化を図るときは、以下のことに気を付けることが大切です。

  • 建設工事は、ほとんどが数次の請負関係によって構成されていること
  • 単品受注生産のため作業条件が一定ではないこと
  • 建設工事現場で働く作業員は、1つの工事現場のみで継続して作業することは少ないこと
  • 屋外での作業がメインであること

建設工事現場での快適職場づくりは、上記の特徴を踏まえたうえで、作業しやすく働きやすい環境づくりに向けて創意工夫する必要があります。

また、工事現場周辺に住宅がある場所では、近隣地域住民への配慮も快適な職場づくりの1つとしてポイントになります。

平成22年で快適職場推進計画の認定制度は廃止されていますが、各項目の対策例は現場環境改善(イメージアップ)や創意工夫としても活用できるものが多いです。

本記事では、厚生労働省通達で示されている『建設業における快適職場形成のための対象作業、対象事項等及び対策の例』を表にまとめました。

この記事を書いた人
ranmeishi-kun-6

当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ

現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!

保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/現場の事故がきっかけで最悪な状況になった時の体験談

この記事を書いた人
ranmeishi-kun-6

当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ

現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!

保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/現場の事故がきっかけで最悪な状況になった時の体験談

目次

建設業における快適職場形成のための対象作業、 対象事項等及び対策の例

作業環境(空気環境・温熱条件・視環境・音環境・作業空間など)

快適職場指針の項目対象作業・ 対象事項等対策の例
空気環境
(粉じん、臭気、
圧気)

① トンネル作業における
1.コンクリート吹付け作業(NATM)
2.削孔作業
3.碎石作業
4.建設機械等による作業 (排気ガス)

② はつり作業

③ 溶接作業

④ 解体作業

⑤ 砕石プラント

⑥ コンクリートプラント

⑦ 塗装作業

⑧ 酸素濃度の低下、メタンガス等

⑨ 高圧室内作業(シールド、ケーソン等)

たて坑の設置等による
自然換気の改善

換気装置 (風管等) の設置等

可搬型換気装置の設置等

内燃機関の改善 改良

散水等による粉じんの湿潤化

集じん機の設置等

空気清浄室の設置
温熱条件
(温度、湿度)
① 冬季屋外作業 (凍結)

② 夏季屋外作業 (日射、 輻射)

③ トンネル及び地下作業 (湿度)

④ 降雨強風、 日射等の悪天候時の作業

⑤ 屋外での日射、高温、寒冷室等の作業

大きなテントの使用による
全天候型作業場の確保

暑熱対策等のための屋根
付きせり上げ工法の採用

日除け屋根の設置

適切な保温・保冷用品の着用

冷暖房設備の設置

建設機械の運転室の
冷暖房化

降雨日射対策のための
遮蔽シートの設置

日射 強風対策の
ための壁の設置

作業の遠隔化
視環境
(照度、 グレア)

① 坑内作業場における照度

② 夜間作業場における照度

③ 建屋内作業場における照度

④ 溶接・溶断作業場におけるグレア

屋内、坑内等の作業場
への照明設備の増設

溶接作業場等での
遮蔽壁の設置

移動式局部照明の設置

建屋内作業場等での
光反射紙の活用
音環境
(騒音)

① 削岩機による掘削作業

② ブレーカーによる解体作業

③ コンプレッサー等の騒音源に接近して行う作業

④ チェーンソーによる作業

⑤ コンクリートブレーカーによる作業

⑥ 削孔作業

⑦ タンパーによる作業

⑧ 砕石プラントの運転

⑨ コンクリートプラントの運転
低騒音機械の使用

防音設備の設置

作業の遠隔化

機械の操作室の防音対策
作業空間など
① 作業用通路

② 材料置場

③ 作業床

④ 構造体の型枠、鉄筋組立足場での作業

⑤ 水中作業、海上作業、圧気作業等の特殊作業
作業空間の確保

整理整頓の実施 標識の設置に
よる作業空間、通路の確保

作業の遠隔化

作業方法(不良姿勢作業・重筋作業・高温作業等・緊張作業・機械作業)

快適職場指針の項目対象作業・ 対象事項等対策の例
不良姿勢作業
① 狭隘箇所での溶接作業

② 鉄筋組立作業

③ 型枠組立作業

④ 床ならし

⑤ 左官作業
設備の改善

作業台の設置

高所作業車の活用
重筋作業
① 重量物の人力運搬作業

② セメント袋、コンクリートブロック、
鉄筋運搬等の重量物取扱い作業

③ 人力掘削作業

助力装置

作業床面、作業用通路
の凹凸の解消
高温作業等

① 高熱トンネル作業

② 充電部直接接触作業 (活線作業)
及び近接作業

③ 溶接 溶断作業

④ アスファルト舗装、熱処理等の作業

作業の遠隔化

冷房設備の設置
緊張作業
① 高所作業

② 充電部直接接触作業 (活線作業)
及び近接作業

③ 運転監視

④ クレーンの運転

⑤ 交通量の多いところでの交通誘導作業
緊張を軽減する機械等の導入
機械作業
① 建設機械の操作レバーの不統一

② 安全装置、保護装置の新旧機械
の混在による不統一

③ トンネル工事用削岩機による作業
(狭い場所での作業における機械操作)

④ 建設機械の周辺の作業
同一機種・型の機械装置の採用

機械への作業員接近時の
緊急停止センサーの設置

フールプルーフ装置の設置

疲労回復措置(休憩室・シャワー室・相談室・環境整備)

快適職場指針の項目対象作業・ 対象事項等対策の例
休憩室等① 休憩室等の確保
作業場所に隣接する場所に休憩室の設置

臥床できる設備の設置

ゆとりあるスペースの確保

男女別の休憩室の設置

シャワー室等① シャワー室等の設置

十分な給湯能力のある
洗身施設の設置

作業員の人数に見合った個数
のロッカーなどの設置

相談室等① 相談室等の確保
カウンセラーによる電話、
FAXによる悩みごと相談体制の整備

資料等の作成、配布
環境整備
① 環境整備

観葉植物、庭園、花壇等緑化の配置

体操、ストレッチング等の
可能な場所、施設の確保

その他の必要措置(洗面所・更衣室等の設置、食堂等、給湯設備・談話室等)

快適職場指針の項目対象作業・ 対象事項等対策の例
洗面所、 更衣室等
の設置

① 洗面所、更衣室等の設置

便所の水洗化 女性用便所の確保

洗面所 洗濯所の設置

清掃等の管理者の配置
食堂等① 食堂等の確保
作業現場に隣接する場所に食事
することのできるスペースの確保

冷暖房機や自動販売機の設置
給湯設備、 談話室① 給湯設備等の確保
洗面所、洗濯場への給湯設備の設置

談話室の設置

人手不足な建設業界だからこそ、快適な職場づくりが不可欠

ICTを始め、最近の技術革新・サービス経済化の進展等による労働環境や就業形態の変化。

高年齢労働者や女性労働者の割合の増加等の職場を巡る労働環境の変化。

その中で、就業に伴う疲労やストレスが近年問題となってきており、職場におけるより一層の『快適さ』が求められてきています。

しかし単純に快適化しようにも、人が快適と感じる基準は個人差があります。

例えば、25℃が快適な温度だと感じる人もいれば、20℃が快適な温度だと感じる人もいますよね。

そのため、作業環境で『快適さ』を考えるとき、暑い・寒いというような状態の物理的な面だけで測ることは難しいです。

できるだけ多くの人に快適だと 思える状態にすることを基本としながら、さらに、各人の個人差に配慮することが必要となります。

そこで、作業環境や施設設備についての現状を的確に把握し、職場の意見、要望等を聞いて、快適職場の目標を掲げ、その実態の優先順位に基づいて計画的に着実に職場の改善を進める必要があります。

現場監督

現場環境改善や創意工夫に活用できるなら、工事成績評定にも影響があるし、取り入れていくべきだよね!

ランメイシ

現場では予算の都合もあるけれど、屋外での作業ってだけでも大変だから、配慮してあげたいよね。安全第一だよ!

創意工夫については、事例集を以下の記事でまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。

公共工事の工事成績評定アップを狙って、パワーアシストスーツという「着る筋肉」を導入するのも良いですね。

パワーアシストスーツは、国土交通省も建設現場での生産性向上を目的に、導入に向けて検証実験を行っています。

assist suit
国土交通省:パワーアシストスーツ現場検証
assist suit-2
国土交通省:パワーアシストスーツ検証事例
ランメイシ

評価につながりやすいのは従来の良いものより新しい取り組み。発注者の「パワーアシストスーツが建設現場で使えるか知りたい」というニーズに答えて、工事成績アップにつなげよう!

ちなみにコスパ良くパワーアシストスーツを導入するなら、現場環境改善費(旧称:イメージアップ費)を使って現場に取り入れると良いと思います。

パワーアシストスーツを建設現場で使うことのメリット・デメリットは、以下の通りです。

メリットデメリット
工事成績評定点アップにつながる

良い工事成績から給料アップにつながる
現場環境改善(イメージアップ)費から使える

作業員の負担を減らし、喜ばれる
購入金額が高い(数万円~数十万円)
腰より高い位置で重いものを運ぶ作業には不向き
アシスト効果が見た目ではわかりにくい

1着につき数万円~数十万円と高額ですが、現場環境改善費から出せる金額なのと、工事点数アップの材料に使えるなら、パワーアシストスーツは費用に見合う製品と言えるでしょう。

実際に建設現場で導入事例のある製品がこちら

株式会社イノフィス:マッスルスーツEveryとは?機能や利用シーンをご紹介。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次