
建設業で施工管理をやってる現場監督なんだけど、しんどい…。この仕事って将来性ある?
今のところ、他の職業と比べて良いところが思い浮かばないけど。
そんな疑問に答えます。
2025年以降、土木の現場監督は「ワークライフバランス」の実現がしやすくなる理由
・週休2日制度は「完全週休2日(土日)」に。ワークライフバランスの実現加速。
・工事書類スリム化ガイド制定。現場監督の工事書類作成や手続きの負担を減らす取組が厳格化。
この記事で詳しく解説します。
週休2日制度は「完全週休2日(土日)」に。ワークライフバランスの実現加速。
建設業の働き方改革で「週休2日制度」が導入されています。

日本建設業連合会と全国建設業協会で「やすみん」というキャラクター(熊)が作られました。会社からポスターを配布されていると思いますが、「平日」の姿もあるの、知ってました?

日本中の建設現場に土日閉所を広めるべく、率先して土日に休む熊。
出典:【建設業】「土日一斉閉所運動」キャラクター・やすみん
昔、冬眠時期に無理をして働いたら、風邪が長引いてしまった。
大好きなモノづくりを永く続けるためにも、定期的に休むことの大切さを知っている。
今までは工期が厳しい工事の場合、4週8休を確保しつつ工期内に完成しなければいけないため、現場稼働日は慌ただしい日が多かった。

ぶっちゃけ、現場が忙しいと発注者に提出する書類の作成が追い付かなくて、現場閉所日に書類仕事を家でやるしかなかったんですよね。
完全週休2日(土日)でもこれまでの週休2日と同じく労務費・機械経費・共通仮設費・現場管理費に補正係数が掛かるものの、発注の段階で費用が計上。仕様書などに明記はありませんが、年度をまたぐ工事以外は工期延長も柔軟に対応してくれる傾向にあります。
工事書類スリム化ガイド制定。現場監督の工事書類作成や手続きの負担を減らす取組が厳格化。
現場監督が書類作成に追われる…そんな状況が改善されます!

各整備局ごとにデザイン・文章は違いますが、内容はほぼ同じでした。
下記は表紙のデザインがカッコいいと思った北陸地方整備局と近畿地方整備局の「工事書類スリム化ガイド」です。
【東北地方整備局】工事関係書類簡素化のポイント<土木工事書類作成マニュアル(案)対応> 令和6年3月
【関東地方整備局】土木工事電子書類スリム化ガイド(Ver.3.0)令和6年3月
【北陸地方整備局】工事書類スリム化ガイド ~現場技術者の負担軽減のために~ 令和6年2月
【中部地方整備局】土木工事電子書類スリム化ガイド(中部Version) ~提出されがちな不要な書類リスト付き~ 令和6年3月
【近畿地方整備局】土木工事書類作成スリム化ガイド 令和5年12月 近畿地方整備局
【中国地方整備局】土木工事書類スリム化の手引き ~書類作成業務の簡素化を目指してアップデート~ 令和6年3月
【四国地方整備局】工事関係書類等の適正化指針 ~「やりがい」「働きがい」のある建設現場の実現に向けて~ 令和5年3月
【九州地方整備局】土木工事書類省力化ガイド(ver.2.0)令和5年12月
都道府県、市町村の工事も追いかけるように、同じようなガイドを今後作成するでしょう。石川県は令和6年5月に制定していました。

【石川県】工事書類スリム化のポイント~技術者の負担軽減のために~ 令和6年6月
建設業は技能者(職人)の高齢化も深刻。4分の1が60歳以上と令和6年9月に国交省が発表。
建設業界は高齢化が進んでいます。
令和6年9月2日の国土交通省の報道発表資料によると、技能者は4分の1が60歳以上。
出典:国土交通省建設業の人材確保・育成に向けた取組を進めていきます
~国土交通省・厚生労働省の令和7年度概算要求の概要~
技能者の不足=協力業者(下請け業者)の取り合いになります。
土工事は○○建設、鉄筋は○○鉄筋、型枠は○○工務店…みたいに、各工種に1社だけ。もう相見積もりをとれるほど業者がいなくなってしまいます。

金額交渉しても「じゃあ他に頼んでよ」って返されて終わりです。
現時点で建設業はまだ完全に改善されたとは言えない。
完全週休2日(土日)と工事書類スリム化ガイド。この2点で建設業は良い方向に向かっています。ただし、まだ「これから」な段階です。
国土交通省が建設業の週休2日の確保をはじめとした「建設業働き方改革加速化プログラム」は7年前に策定されています。このプログラムについて概要を簡単にいうと、以下の通りです。
- 長時間労働の是正
- 公共工事で週休2日制の導入を積極的に行う(国交省発注工事は、ほぼ100%週休2日制で発注される)
- 週休2日制を達成できればお金がもらえる(共通仮設費・現場管理費で補正率見直し。もともと週休2日制で発注されている場合、見直しは無し)
- 給与・社会保険
- 技能や経験にふさわしい処遇(給与)を実現する
- 社会保険への加入を営む上でのミニマム・スタンダードにする
- 生産性向上
- 生産性の向上に取り組む建設企業を後押しする(ICT活用工事は該当工種の単価アップ)
- 仕事を効率化する(申請手続きの電子化)
- 限られた人材・資機材の効率的な活用を促進する
令和7年現在、建設現場に身を置く筆者としては、まだ実現が見えないものもあります。

会社次第ですが、「給与・社会保険」の「技能や経験にふさわしい処遇(給与)を実現する」は、まだ実現していない感じですね。
国交省は建設業のこれまでの3K(きつい・きたない・きけん)から「新3K(給与・休暇・希望)」の実現に向けて取り組まれています。
- 給与がいい
- 休暇をとれる
- 希望が持てる
少しずつでもこの新3Kに向かって前進はしているので、これからに期待しています。
「決められた場所で活躍できるよう努力する」よりも「活躍できる場所を探す」ほうが大事。
建設会社も経営方針はそれぞれ違うので、「従業員に残業・休日出勤をなるべくさせない」会社もあれば、「顧客満足度が全て!現場はもちろん書類も完ぺきに!定時でできないなら残業でも休日出勤やれ!1日は24時間あるんだ!」という会社もあります。
「会社の経営方針」と自分が合わない。だけでなく、「上司」と合わないがより強くなります。なぜなら、今の建設業と昔の建設業、働き方がすごく変ったからです。
こんなことを言う上司もいます。

今は楽で良いよな。
俺が若いころは、休みも寝る時間も削って働いてたんだ!
昔は建設業に働き手がたくさんいたから、働かない人は捨てられていたんじゃないですかね(笑)
それでもまだ他の職業と比べると、責任も大きくて忙しいとよく言われる現場監督が、ブログを書く時間なんかあるのか?本当に現役の現場監督?と意見をいただくことがありますが、筆者は本当に現役の土木の現場監督です。

平日の日中は現場監督。夜間・休日はブロガーになってます。
このブログは、「現場監督をやっているけど、精神的にも肉体的にもきついよ!」と苦しんでいる方にサポートとなるべく運営しています。
建設業の3つの役割「安全・安心・快適」を意識して取り組むと、より頑張れる!ただし注意すべきこともある。
現場監督を続けていくのが無理そうだと感じたら、建設業の役割を思い返してみてください。
建設業は以下3つの役割を担っています。
- 安全:人の命を守る(災害復旧)
- 安心:経済を支える(豊かな生活の確保)
- 快適:暮らしを創る(インフラ整備)
詳細は以下の記事で解説しています。
建設業は、安全・安心・快適。この3つの重要な役割を担っています。苦労しながら働いていること、身を削りながらも働くことが日本の大きな支えになっています。

どんな職業よりも、誇りが持てる職業ですよね!
普段はここまで大きなスケール感で仕事に取り組んでいないと思います。
いつも上司の顔色を伺ってばかりだったり、仕事めんどくさいな…なんて思わずに、建設業が担う役割3つを思い返して、一緒に頑張りましょう!
しかし、次のような会社はあなたの現場監督としてのスキルアップという目線で見ても良くありません。
- 上司が仕事を教えてくれない、見て覚えろとか言うタイプ
- パワハラや嫌がらせが多い
- 工事成績が良い、表彰をもらったなど実績を残しても、昇給もボーナスも無い
の会社でガマンしたり、無理をしながらスキルを積み上げるより転職を視野に入れた方が良いです。

僕の場合、現場の事故がきっかけで上司からパワハラを受け、メンタルを病んでしまったことがあります。
公共工事で利益を出しながら平均点以上とか、優良工事の表彰をもらったのに、昇給もボーナスも無し。
やっぱりお金ってモチベーションになります。
これで会社から「よくやった!お疲れさん!」だけって、ふざけんなって思いますよね(笑)
この記事では、施工管理の良い所・悪い所、2025年はどうなるか?建設業は今後、働きやすくなる根拠について、施工管理歴17年、現役の土木の現場監督が解説しました。
まだ「これから」な段階ですが、完全週休2日(土日)と工事書類スリム化ガイド。この2点で建設業は良い方向に向かっています!

新しい情報はこのブログで随時更新しているので、当ブログ「ゲンプラ -現場監督と家庭の両立を応援-」をよろしくお願いします!
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