掘る前に知っておこう!掘削と床掘りの違いを解説
「掘削」と「床掘」の違いって何がちがうの?土を掘ることに変わりないよね。
こんな疑問に答えます。
建設現場で使われる「掘削」と「床掘」。
その違いや重要性について深く掘り下げてみましょう。
構造物の基礎や床を作るために欠かせないこの作業は、一見似ているように思えますが、実は異なる役割を果たしています。
当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ
現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!
保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士
主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
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掘削とは
掘削とは土砂を掘り下げる作業のことで、土を移動させる必要はありません。
掘削は、現地盤線から施工基面までの土砂を掘り下げる作業です。
この作業では、土を別の場所に埋め戻す必要はありません。
例えば、建物を建てるために土地を準備する時に掘削が行われます。
土の一部を掘り下げて、建物の基礎を造ります。
でも、その土はそのまま、その場所に残されます。
だから、掘削は土を運び出さない作業なんですね。
床掘とは
床掘は、建物の造りや取り壊しのために土砂を掘り下げる作業で、土を他の場所に埋め戻す作業が伴います。
床掘りは、現地盤線や施工基面から土砂を掘り下げる作業です。
この作業では、土を別の場所に戻す必要があるんですね。
例えば、古い建物を取り壊して新しい建物を建てる場合、床掘りが行われます。
床を作るために、土を掘り下げて基礎を造る。
そして、その後で、掘り出した土を他の場所に埋め戻します。
まとめ
本記事では土工事における掘削と床掘の違いについて解説しました。
建物を造ったり、撤去したりする際に必要な作業ですが、それぞれ異なる特徴があります。
現地盤線から施工基面までの土砂を掘り下げるのが「掘削」です。
下の図だと、Ⓐが掘削の範囲に該当します。
掘削作業では土をそのまま現場に残しますが、土砂を運ぶ必要がある場合は設計図書に「土砂等運搬」という項目があります。
「床掘」は、建物の基礎や床を作るために地面を掘り下げる作業です。
下の図だと、ⒷとⒷ’が床掘の範囲に該当します。
一方、掘削は、土砂を掘り下げる作業ですが、土を運び出す必要はありません。
現地盤線から施工基面までの土砂を掘り下げるのが掘削です。
掘削作業では、土をそのまま現場に残します。
このように、床掘りと掘削は似ていますが、土の扱いが異なるのがポイントです。
床掘りでは掘り出した土を他の場所に埋め戻す作業がありますが、掘削では土を移動させずに現場に残します。
床掘りと掘削は、建物の造成や撤去に欠かせない作業です。
建物を作るためにはしっかりと基礎を作り、撤去する際には適切に土を処理する必要があります。
今回の解説では、国土交通省の建設業関係用語を参考にしました。
Q&A
- 掘削と床掘りの違いは何ですか?
-
掘削は土砂を掘り下げる作業で、土を移動させる必要はありません。
一方、床掘りは建物の基礎や床を作るために地面を掘り下げる作業で、掘り出した土は他の場所に埋め戻されます。
- 床掘りと掘削はどんな場面で使われますか?
-
床掘りは新しい建物を建てる際や改築の際に床を作るために行われます。
一方、掘削は土砂を掘り下げる必要がある様々な場面で使用されます。
例えば、トンネルの掘削や地盤改良のための掘削作業などがあります。
- 掘削と床掘りにおいて、土の扱いはどうなりますか?
-
掘削では土をそのまま現場に残します。
一方、床掘りでは掘り出した土を他の場所に埋め戻す作業が行われます。
床掘りの場合、掘り出した土の適切な処理が重要となります。
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