施工管理技術者としてリーダーシップをとるコミュニケーションスキル
現場でリーダーシップをとるコミュニケーションスキルは、あなたが現場代理人や監理技術者という立場になる時、必要なスキルです。
リーダーシップって、自分が率先して皆を引っ張っていくものと思うかもしれません。
でも、周囲の意見を無視していると、良い現場にはなりません。
例えば協力会社の作業員や会社の後輩に対して、良い点を褒めてあげたり、意見をしっかり聞く。
こういったことができていれば、8割がた施工管理技術者として優秀、と考えて大丈夫です。
専門的な知識である技術的能力も必要であることは間違いありませんが、良い現場を築いていくには、まず人間関係からです。
褒められて、嫌になるという人はいませんよね。
褒めてあげることで、現場が明るくなりますし、良い人間関係を築くきっかけになります。
逆に怒ってばかりいると、現場は暗くなるし、会話をしたいとも思わなくなってしまいます。
重要なことも意思疎通ができなくなり、事故発生の原因になってしまいます。
本記事では、施工管理技術者としてリーダーシップをとるコミュニケーションスキルについて解説します。
他に現場監督が業務をやるうえで大切なスキルについては、以下の記事で解説しているのでぜひ参考にしてくださいね。
当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ
現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!
保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士
主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
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主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
施工管理技術者にとって大切な3つの能力
施工管理技術者にとって大切な、次の3つの能力があります。
- 意思疎通能力(コミュニケーションスキル)
- 技術的能力(テクニカルスキル)
- 概念化能力(コンセプチュアルスキル)
この3つについて、順番に解説します。
意思疎通能力(コミュニケーションスキル)
社内や協力会社とのコミュニケーションスキルとしては、計画をまとめる際に相手の意見をしっかり聞き、取り入れる。
まとめた計画を相手に伝えて理解してもらうための能力です。
建設工事は、携わる人全員で協力して実現、完成します。
施工管理技術者として、現場従事者の協力を得ることは重要。
だからこそ、コミュニケーションは現場監督に欠かせないスキルです。
技術的能力(テクニカルスキル)
テクニカルスキルとは、仕事を行う能力。
つまり施工管理を行う能力です。
施工管理技術者である立場上、建設工事に関する技術的な知識、工事や設計などの経験や技能がテクニカルスキルに該当します。
優良建設技術者といった、表彰を受賞するほどの優秀な施工管理技術者は、仕事に対する姿勢や取り組み方など、見習うべきところは非常に多いです。
しかし、「教えてもらう」ということは、相手の時間を奪うことになります。
上司や先輩から知識、経験を自分のものにするには、敬意をもって接することがポイントです。
人に聞くということは、相手の時間を奪う行為。
これを意識するだけでも、周囲の人と良い関係を築いていくことができるようになります。
概念化能力(コンセプチュアルスキル)
現場の特性や方針を理解し、構築する能力です。
工事着手の前に、現地調査を行った結果から現場の特性を掴んで現場ルールを定める。
現場ルールの定め方について詳しい解説は、以下の記事を参考にしてください。
「正しい行いをする人は、命令しなくても人は従うが、行いが正しくなければ、命令しても人は従わない」
という言葉があります。
正しい方針を構築すれば、人は黙っていてもあなたについてくる、ということです。
実際には、いくら正しい理念を構築しても、人が黙ってついてくるとは限りません。
しかし、誤った方針を掲げたら、人はあなたについてこようとは思わないでしょう。
正しく方針を構築することこそが大切ですが、建設現場においては正解を見つけることが難しいケースが多いです。
こんな場合はどうすればよいか、何が正解なのか。
そんな時は、あなた自身が頼りになると思う上司に相談することがベストです。
「自分はこうしたいのですが、〇〇(上司)さんだったら、どうしますか?」
自分の考えた意見を上司に話したうえで、上司のアドバイスを聞くと良いでしょう。
なぜかというと、ただ単に相談するだけだと、
「まず、お前はどうしたいんだ」
と不機嫌そうにする人が一定数いるからです。
こんな上司だと、次にまた相談したいと思わないですよね。
初心に帰ることが現場監督として大切なこと
現場監督として初心に帰ることは大切で、周囲に左右されない軸のある現場監督だと評価されるには、現場でのリーダーシップをとるためにも必要なスキルになります。
周囲の意見を取り入れること自体は必要ですが、その意見に振り回されることのないように注意しましょう。
じゃあ、こうしよう。
やっぱり、こうしよう。
決めたことを変更せざるを得ない状況も、建設現場では起こります。
そんな時は、変更に至った理由を周囲の人にしっかりと説明して理解してもらうことが大切です。
初心に帰るための手段を身に付けることで、自分が生きていく方向が明確になります。
その手段の身に付け方、あなたの生き方を正すために必要なものとして、「座右の銘」を決める又は、何度でも読むことができる「愛読書」を見つけるのがおすすめです。
世間話は無駄ではない
協力会社の人含め、現場で働いている人との会話は、アイデアの宝庫です。
現場の人みんなが声を掛け合うようになれば、安全面のメリットが大きくなります。
いろいろな人との何気ない会話の中に、現場の改善策や、あなたが見逃していたことを気付かせてくれる驚きの情報があるからです。
そのためには、あなた自身から、いつも笑顔であいさつするように心がけるのがポイントです。
いつも不機嫌そうな顔をしている人には、冗談も通じないような気がして、気軽に話しかけたりできないと思われてしまいます。
「あいさつ」は次のようにすることを意識してみてください。
- あ…あいてより
- い…いつも
- さ…さきに
- つ…つたえる
現場監督のあなたからあいさつをしていると、現場内のコミュニケーションは自然と良くなります。
まとめ
本記事では、施工管理技術者としてリーダーシップをとるコミュニケーションスキルについて解説しました。
現場でリーダーシップをとるコミュニケーションスキルは、あなたが現場代理人や監理技術者という立場になる時、必要なスキルです。
リーダーシップって、自分が率先して皆を引っ張っていくものと思うかもしれません。
でも、周囲の意見を無視していると、良い現場にはなりません。
例えば協力会社の作業員や会社の後輩に対して、良い点を褒めてあげたり、意見をしっかり聞く。
こういったことができていれば、8割がた施工管理技術者として優秀、と考えて大丈夫です。
専門的な知識である技術的能力も必要であることは間違いありませんが、良い現場を築いていくには、まず人間関係からです。
褒められて、嫌になるという人はいませんよね。
褒めてあげることで、現場が明るくなりますし、良い人間関係を築くきっかけになります。
逆に怒ってばかりいると、現場は暗くなるし、会話をしたいとも思わなくなってしまいます。
重要なことも意思疎通ができなくなり、事故発生の原因になってしまいます。
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