こんな生活してられない…辞めたい…。
監督の仕事って思っていたのと違った…。
残業、休日出勤も多くて遊ぶ時間が無い…。
と、施工管理という職業の拘束時間の長さ、精神的な重圧によって辞めたくなる・辞める方は非常に多いです。
いつかは辞めようと考えていることもあるでしょう。
もう嫌だ…辞めたい…辞めたい…と、徐々に不満が積もり、工事が完成すれば肩の荷が下りて、また次の工事も頑張ろう。
といった状態を繰り返す場合もあります。
好きで現場監督をやっているのであればいいですが、施工管理の労働環境ではなかなか難しいところで、長時間労働がつきもの。
本記事は、土木の現場監督を16年経験している当サイト(ゲンプラ)運営者が、現場監督の現実(体力面・精神面での苦労)というテーマで、施工管理を辞めたくなる理由と対処法について解説します。
注意点ですが、転職先は会社を辞める前から探し始めましょう。
理由は、ブランク期間(失業期間)が長くなると次の就職で不利になるからです。
ブランク期間が長いほど、その間は何をしていたか疑問視されます。
企業の採用担当者にとっても、長いブランクは不安要素となってネガティブなイメージを持たれます。
企業側が不安視するのは以下のようなポイントです。
- かつての知識やスキルで今の業界に対応できるか?
- 働くことへのモチベーションは切れていないか?
- 企業に求める条件が多すぎて仕事を決められないタイプではないか?
次の日に現場で撮影する写真の電子小黒板を、前日に作って保存しておくようなイメージで、転職活動も会社を辞める前に始めましょう。
リクナビNEXTが転職成功者1000人に行ったアンケート調査によると、
「会社に在籍しながら転職活動を行った」という方は63%
「会社を退職してから転職活動した」と回答した方は34%
と、仕事を続けながら転職活動を行った方の方が多いようです。
転職先が決まるまでのブランク期間(失業期間)は長引くほど不利になる!
転職活動は今から始めておきましょう
転職先は転職サイトで探すのが一般的ですが、現場監督なら建設業界専門の転職サイトで探すのも良いですよ。
転職するなら現場監督はもうやりたくないな。でも、現場監督の経験を活かせる仕事ができれば良いんだけど。
建設業界専門の転職サイトは施工管理だけでなく、設計やCADオペレーター、発注者支援業務などの職種も取り扱っているので、現場監督の経験を活かせる求人があります。
でも、転職サイトならリクルートとか、大手の方が良いんじゃないの?
リクルートなど全業種を取り扱う転職サイトは、近いうちに転職すると決めている人向けなんです。
転職サイトの大手といえばリクナビNEXT・マイナビ・リクルートエージェント・dodaが有名ですが、全業種を取り扱う転職サイトは3カ月以内に転職を決めている人向けにサービスを展開しています。
逆に言えば、3カ月以内に転職すると決めているなら転職支援の実績が一番多いリクルートエージェントで求人を探すと良いですね。
建設業界専門の転職サイトも同じじゃないの?
建設業界専門の転職サイトなら、求人情報をストックしておきたいという「今すぐには転職を考えていない」状況から使えます。
たとえばRSGコンストラクションエージェントという建設業界専門の転職サイト。
上の画像のように、求人の情報収集ができます。建設業界専門の転職サイトの良い所です。
建設業界専門の転職サイトだと、評判が良いのはどこ?
「みんなのキャリアAWARD 2023」という、実際のサービス利用者や転職経験者に「みんなのキャリア」に掲載しているサービスの中で使ってよかった・使ってみたいサービスの調査が行われました。
その結果をランキング形式で公開する年に1度の企画で、不動産・建築業界向け転職エージェントキャリアアップ部門から以下3つの転職サイトが選ばれています。
- RSGコンストラクションエージェント(建設業界専門)
- LHH転職エージェント
- セコカンNEXT(建設業界専門)
RSGとセコカンNEXTは同じ建設業界専門の転職サイトですが、LHH転職エージェントも含めてそれぞれの違いをまとめました。
転職サイト名 | 特徴 | 公開求人数 | 給料 |
---|---|---|---|
RSG | みんなのキャリアAWARD2023最優秀賞 RSGオリジナルの「勝てる面接攻略法」を提供してくれる 収入アップ率99.4% | 5,000件 以上 | 600万円~1,000万円以上 |
LHH転職エージェント | みんなのキャリアAWARD2023優秀賞 海外事業に携わる大手ゼネコンへ転職も可能 3カ月に転職サポート終了 | 3,000件 以上 | 500万円~1,000万円以上 |
セコカンNEXT | みんなのキャリアAWARD2023入賞 施工管理の他、施工図・設計、CADオペレーター、事務職の求人が建設業界専門で最大規模 自宅から通勤1時間半以内の現場で働ける 現場には派遣として配属される | 30,000件 以上 | 平均月収60万円 (年収720万円) 最低月収40万円 |
みんなのキャリアAWARD 2023で評判の良かった3社のうち、LHH転職エージェントはランキング第2位ですが、建設業界専門ではなく3カ月以内に転職すると決めている人向けなので、強くおすすめはしません。
RSGとセコカンNEXTの2社を比べると、違いは以下の通りです。
- 評判はRSGの方が良い(みんなのキャリアAWARD2023最優秀賞、セコカンNEXTは入賞)
- 収入が多いのはセコカンNEXT(セコカンNEXTは最低月収40万円)
- 求人が多いのはセコカンNEXT(セコカンNEXT30,000件以上、RSG5,000件以上)
- RSGは募集のある建設会社に正社員として入社、セコカンNEXTは入社後ゼネコンの現場に派遣
まず求人をチェックしたいなら、公式サイトで「情報収集したい」を選んでどんな求人があるかチェックできるRSGがおすすめです。
LHH転職エージェントはランキング第2位ですが、建設業界専門ではなく3カ月以内に転職すると決めている人向けなので、強くおすすめはしません。
セコカンNEXTは入社後、他社のゼネコンの現場に派遣として工事現場に配属されます。
派遣に興味があって収入は多く・残業・休日出勤を抑えた働き方にしたい・自宅から近いところで働きたいならセコカンNEXTがおすすめです。
「施工管理技士」は建設業界に必要な国家資格です。いつでもどこにでも求人があるので、あなたには良い条件で働く権利があります。
僕は令和2年に建設業界専門の転職サイトを使って転職。
年収は434万円から539万円になりました。
地方の中小企業、33歳の現場監督ですが、年収105万円アップできたんです。
良い求人がなかなか見つからなかったら、RSGとセコカンNEXTも候補にいれておいてください。みんなが選んだ転職サイトだから安心ですよ。
本当は複数の転職サイトを使って比べてから決めたが良いですが、まずは1つだけ登録して求人をチェックしてからにしましょう。
「この転職サイトにある求人はこんな感じか~」と慣れてきたら、他の転職サイトも使って比べると良いですよ。
辞めたいという現状を1日でも早く解決できることを、心から願っています。
当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ
- 土木工事の現場監督(歴16年:現役)
- 現場監督として転職経験あり
- 河川の築堤工事、護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
- 1級土木施工管理技士、河川点検士
当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ
- 土木工事の現場監督(歴16年:現役)
- 現場監督として転職経験あり
- 河川の築堤工事、護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
- 1級土木施工管理技士、河川点検士
施工管理の仕事を好きになる3つのポイント
施工管理の仕事を好きになる3つの方法は、以下の通りです。
- 『成功』よりも『達成感』を追い求める
- 『熱意』よりも『小さなモチベーション』を追い求める
- 『個性的』よりも『たくさんのモチベーション』を追い求める
…どういうこと?
順番に解説していきます!
ポイント①:『成功』よりも『達成感』を追い求める
施工管理の仕事を好きになるポイントの1つ目は、以下の通りです。
『成功』よりも『達成感』を追い求める
ほとんどの人が、好きではない仕事をやり続ける理由はシンプル。
「好きではない仕事が成功と繋がっているから」です。
そして、成功の定義は、多くの場合において安定でしょう。
- 今の仕事は別に好きじゃないけど、自分にできる仕事はこれぐらいだし…。
- 他に興味のある仕事はあるけれど、今の年収よりは下がっちゃうし…。
- 転職して一時的に上手くいったとしても、10年後20年後は分からないし…。
『今』の仕事を続けることが、成功(=人生の安定)になると考えているんだね…。
出世して、偉くなりたい・給料がたくさん欲しいという場合でも、発想の根幹は同じです。
今の会社で仕事を続ける方が、出世や年収アップのビジョンが見えやすいので、現状に不満を感じていても、今の会社で仕事を続けるという道を外れることはしません。
未来の『安定』や『出世』のために、現在の不満にはある程度目を瞑っている現状が、ほとんどですね。
しかし、未来の安定や出世のために今の不満を無視していると、不満が積み重なって「もう辞めたい」になってしまいます。
施工管理の仕事が楽だと言う現場監督は、絶対にいません。
『達成感』を追い求める例
僕は、会社のために成果(=成功)を上げなければいけないと思っていました。
しかし上司からのプレッシャーや責任の重さから、メンタルを病んでしまったことがあります。
その時は社内で一番尊敬していた上司に助けてもらえたおかげで、復活を果たし、施工管理の仕事に対する意識を変えていきました。
正直、施工管理の仕事で体力も精神も追い詰められて、生きることを諦めようと考えたこともあります…。幸いなことに、面倒見の良いとても尊敬できる上司がいたおかげで、今も現場監督を続けることができています。
うつ症状になって以来、上司にアドバイスされた以下の3つを意識し仕事をやっていくことで、格段に施工管理の仕事がやりやすくなったんです。
- 『全て』の仕事に全力で取り組んではいけない。手の抜きどころ・『妥協点』を見極める。
- 『自分がやらないといけない』という考えは捨てて、人に『任せる』ことを覚える。
- 自分の仕事に『誇り』を持つ。地図に残る素晴らしい仕事だから、大変で当然。
自分は凄いプロジェクトの一員であることを忘れない。
多くの場合、日々の努力や我慢の積み重ねの先に成功があると信じられています。
でも、今やりたいことを我慢して、未来の成功を求める考えには疑問を持ってください。
誰よりも多く働いて、睡眠時間を削ってまで仕事して、構造物の出来ばえも書類の内容も良かった。
当然、良い工事成績評定点がもらえるのかと思ったら、工事の難易度が高くなかったり、トラブルも特に無かったからという理由で平均点だった…
1年近い工期の現場でこんな結果だったら、心が折れます。
工事成績評定点は、発注者が決めるもの。
あなたの意志では変えられないことに対して、過度に期待することは良くありません。
それよりも、あなた自身でできる目の前の『達成感』を得られることに集中して取り組みましょう!
結果的にやりがいに繋がります。
ポイント②:『熱意』よりも『小さなモチベーション』を追い求める
施工管理の仕事を好きになるポイントの2つ目は、以下の通りです。
『熱意』よりも『小さなモチベーション』を追い求める
ポイント①(成功よりも達成感を追い求める)で、目の前の達成感の大切さが分かったとしても、
達成感を得る方法がわからない場合もあるでしょう。
そんなときにカギとなるのが、小さなモチベーションです。
『熱意』より『小さなモチベーション』の理由
あなたは以下のような質問を受けたこと、ありませんか?
- 大きくなったら何になりたい?
- 将来の夢はなに?
- どこに進学(就職)したい?
- この会社に入ったら、何をやりたいですか?
上記のような質問をされたときの答えとして、良いと言われるのは以下のような大きな話です。
- プロ野球選手になりたい
- 海外で仕事をしたい
- 学者になってノーベル賞をとりたい
- 優良建設技術者として表彰をとりたい
目標は大きく!とよく耳にするため、目標は大きいもので意識しがちです。
でも、現場監督を続けていくためには、大きな目標はあなた自身を苦しめることがあります。
現場関東が本当に完璧を目指そうと思ったら、寝る時間が無くなります。
現場監督にとっての成功のカギは、小さなモチベーションにあります。
小さなモチベーションの事例
小さなモチベーションの成功例として、近藤麻理恵さんの整理整頓があります。
近藤麻理恵さんが2010年に出版した「人生がときめく片づけの魔法」は、世界40カ国以上で翻訳され、シリーズ累計1,300万部を超える世界的大ベストセラーになりました。
帯にも紹介されていますが、『世界で最も影響力のある100人』に選出。
近藤麻理恵さんの成功にも、『小さなモチベーション』が関係しています。
- 『片づけ』で世界を変えたいという『大きな情熱』ではなく、『整理整頓』をしたいという『小さなモチベーション』が、成功へとつながった
あなたにとっての『小さなモチベーション』は何か
『小さなモチベーション』こそが、結果として成功に繋がることが分かったところで、次はあなたにとっての『小さなモチベーション』は何でしょうか。
趣味などの好きなことだと、時間を忘れて没頭してしまうことがあるのに対し、
仕事だと「もうこんな時間か…早く帰りたい…」と思ってしまうのは、まだ小さなモチベーションが足りていないからです。
小さなことでも、何か小さなモチベーションを見つけることができれば、施工管理の仕事にも『楽しさ』が見えてきます。
僕の現場監督としての小さなモチベーションを参考にしてください。
- 丁張のための『木杭』を、傾くことなくきれいに打ち込みたい。
- 安全パトロールで是正指摘を先月よりも減らしたい。
- 天気のいい日に現場にいると、気持ちいい。
- 着工前・完成を写真で見比べるのが楽しい。
- 一服の時間にみんなで缶コーヒーを飲みながら話すのが楽しい。
一般的な言葉に惑わされず、あなたの好みや興味を大事にする
会社や世間が、人に大きな言葉を求めるのは、その方が人として信頼できると感じ、組織として人を管理するのが楽だからです。
以下のようなキーワードは説得力を感じます。
- 地域貢献
- 創意工夫
- 生産性向上
- やりがい
- チャレンジ精神
- 改革
- 決意
しかし、あなたの原動力になるキーワードは、もっと『個人的』なものです。
人はそれぞれ個性があるので、人それぞれ好みは違います。
みんなと分かり合える『一般的なキーワード』をモチベーションにするのではなく、あなたにとって『ピンポイント』な興味や好みを大事にしてください。
たとえば、『食べることが好き』でもいいのかな?
『食べることが好き』では、ピンポイントさが足りないね…。
世の中には、パッと土砂の山を見ただけでボリュームがわかる人もいます。
砂の粗粒率を、ふるい試験をしなくても口に含んだだけでわかる人もいます。
スラントを使わなくても、見ただけで法勾配がわかる人もいます。
これは、ピンポイントにその『分野』に興味・関心があって追い求めていった結果であり、他の人からすれば変態にすら見えるかもしれません。
興味が無い、好みじゃないことには、その分野で上達することはできません。
『小さなモチベーション』こそが、あなたの本当の原動力になります。
人に話すと「そんなことかよ」と言われそうな『小さなモチベーション』もあるでしょう。
しかし、『小さなモチベーション』はわざわざ人に説明する必要はありません。
どんなことでもいいので、興味があること・好みといった欲求に正直になって、あなたが本当に『達成感』を得られる『ピンポイント』なことを探してみましょう。
ポイント③:『個性的』よりも『たくさんのモチベーション』を追い求める
施工管理の仕事を好きになるポイントの3つ目は、以下の通りです。
『個性的』よりも『たくさんのモチベーション』を追い求める
『個性的』を追い求める
『たくさんのモチベーション』を追い求める
よくある思い込みとして、どんなことが好きなのか。
自身にとってのモチベーションは何かという話になると、多くの場合『好きなことは1つだけ』という思い込みをしています。
よくある『思い込み』
- 『1番』を目指さないといけない…
- 『1つ』のことに集中するべきだ!
『1つのこと』に集中するよりも、『たくさん』のやりたいことがあった方が、楽しく仕事ができるでしょう。
『小さなモチベーション』を『たくさん』持つことの方が、メリットが多いです。
- 掛け算効果で強みを発揮できる
- 多動力によってチャンスをつかみやすい
- 支えとなる柱が増えて安定感が増す
『小さなモチベーション』は、あなたが1番じゃなくても大丈夫ですし、他の誰かに負けていても構いません。
あなただけの『小さなモチベーション』をたくさん見つけることができたら、次はその中のいくつかを仕事と結び付けていってください。
施工管理で小さなモチベーションが見つからない時の4つの行動プラン
前述の『3つのポイント』を知ってもなお、以下のように思う場合。
- 「どうやっても、施工管理の仕事を好きになることができない!」
- 「小さなモチベーションを見出だすことができない!」
あなたが上記のように感じている場合、それは方向転換の合図です。
1年の我慢は、寿命を1年縮めているのと同じ。あなたが進んでいる道を見直してみるタイミングです。
そこで、方向転換のための具体的な行動プランを4つ紹介します。
- 異動願いを出す
- 副業を始める
- 転職する
- 資格を取ったり、スキルを学ぶ
①~③は『小さなモチベーション』を発揮できる場所に移動するプランで、4は『新しい小さなモチベーション』を見つけに行く行動プランです。
プラン①:異動願いを出す
今いる会社の中でも、部署が変われば職種が変わります。
土木部から建築部や重機のオペレーターになる工事部、または営業部に行くって感じだね。
担当する業務が変われば、発揮できるモチベーションの種類も変わります。
異動願いがなかなか通らない会社に勤めている場合でも、まずははっきりと意思表示をしてみましょう。
黙っていても、他人が皆あなたの小さなモチベーションに気付くことはありません。
プラン②:副業を始める
施工管理の仕事は忙しいのに副業なんて…と感じるかもしれません。
現場監督はどうしても拘束時間が長いのに、副業までやってたら寝る時間も無くなっちゃうよ!
もちろん副業にはデメリットもあるけれど、メリットもたくさんあるよ。
簡単に稼げるわけではありませんが、副業をおすすめするのには理由があります。
- 本業である施工管理の仕事は継続するのでリスクが少ない
- 副業は小さなモチベーションを感じられることを軸に選べる。
- 副業で得たスキルを施工管理である本業に活かせる
- 副業が上手くいけば、本業にできる可能性がある。
副業で人生が変わった人も多くいます。
副業の選び方のポイントは、『何が稼げるか』よりも『何が小さなモチベーションに響くか』で選ぶことです。
プラン③:転職する
以下に該当する場合は、転職を視野に入れてみましょう。
- 「異動願いが通らない、異動したい部署も無い」
- 「今の会社に尊敬できる人、手本になる人がいない」
- 「副業の中に、小さなモチベーションに響くものが無い」
転職はある意味『究極の後出しジャンケン』です。
転職するかどうかは、内定をもらった後、条件を確認してから決めれば良いからです。
転職する・しないの決め方としては以下を参考にしてください。
キャリアダウンになるなら、転職は一旦保留にして他の道を探す
例えば、以下のような状況
- 今より給料が下がる
- 希望する職種に就けない
『小さなモチベーション』を見つけられるなら、転職を決断する
例えば、以下のような状況
- 今より給料が上がる
- 希望の職種に就ける
転職にはリスクがありますが、転職活動そのものはノーリスクです。
転職活動をやってからはじめて、あなたの『小さなモチベーション』が何なのか気付く場合もあります。
一般的に、転職エージェントを活用している企業は優良企業が多いです。
求人サイトや求人誌などに全体向けの求人広告を出すより、欲しい人材をピンポイントで見つけるためにエージェントを使う方が採用コストが高くつくからです。
お金に余裕のない企業は、求人雑誌に全体向け広告を載せるので精一杯です。
なお、優良企業が多く、エージェントのサポートが受けられるといったメリットから、転職エージェントを使った転職活動は当たり前になりつつあります。
20代向けの転職エージェント『マイナビジョブ20’s』
『マイナビジョブ20’s(トゥエンティーズ)』は、20代に特化した20代・第二新卒・既卒向け転職エージェントです。
- 20代という若年層に特化しているからこその強み
- 20代の転職活動をフルサポート(以下を無料で提供)
- 適性診断
- キャリアカウンセリング
- 求人紹介
- 面接対策
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 日程調整をはじめとした企業とのやり取りを代行
- 内定後の入社交渉の代行
- 通常の転職サイトでは掲載されていない非公開求人が80~90%
- キャリアカウンセリングであなたの適正を見たうえで求人紹介を行っているため、あなた自身で転職活動をするよりもミスマッチを防げる
転職で年収アップを目指すなら『JACリクルートメント』
年収アップなら、ハイクラス案件に圧倒的な強みがある転職エージェント。
- キャリアが成熟してきた30代の方におすすめ
- 年収アップがメインの目的なら、ここを使わない理由が無い
- 年収600万円~のハイクラス案件で独占求人が多い
- 今は転職するつもりがなくても、キャリア相談のみでもOK
建設業界専門の転職エージェント『RSG Construction Agent』
建設業界に特化した転職支援サービス。
- 建設・人材業界出身のコンサルタントが高いマッチング力とフォロー体制で、入社までサポート
- 求人企業・経営陣との情報交換による、インターネット上には出てこない情報量
- 建設コンサルタント・ゼネコン施工管理・国交省OBなど、様々なバックボーンのコンサルタントが在籍
- あなたのかわりに企業側としっかり条件交渉を行い、要望に応じて年収600万円~1000万円越えを目指す
- 職務経歴書・履歴書の添削・面接対策・独自に調査分析した企業情報の提供など、転職サポートが充実
- 非公開求人を含めて常時5,000件を超える求人案件を保有
- 非公開求人は独自入手の案件もあり、好条件の求人に出会える可能性も
施工管理の仕事で体験した痛い目・苦労した出来事
僕が施工管理15年のキャリアのなかで体験した『痛い目』、『苦労した出来事』を紹介します。
現場監督という職業で定時で帰宅することができることは、ほぼありませんよね。
工事が竣工し発注者さんに引き渡した直後や、自分の担当する工事が稼働していない等であれば正規の就業時間通りで仕事を済ますこともできますが、定時で帰宅することができるのは年間通じて数日あるくらいではないでしょうか?
現場監督は残業が多い
現場監督は職人さんと違って肉体労働は少ないですが、それでも仕事はたくさんあります。
施工管理の仕事をよく知らずに現場監督になってから、あまりの仕事量に
「こんなはずじゃなかった…」
と後悔した人もいるのではないでしょうか。
現場監督の仕事について、下記に書き出してみました。
現場での仕事
- 夜間に現場内で異常が起きていなかったか、一回りして確認
- コロナウイルス対策のため、現場入場者の体温確認
- 朝礼、危険予知活動の確認
- 有資格作業者の資格証確認
- 危険箇所・不安全行動・仮設物に異常がないか巡視点検
- 丁張設置
- 施工状況の写真撮影
- 出来形の測定・写真撮影
- 現場納入材料の品質確認
- 発注者さんとの打合せ・工程会議
- 発注者さんの現場臨場確認の対応・説明
- 発注者さんの書類作成状況確認・説明
- 安全パトロールの対応・説明
- 現場内や出入口の清掃・ゴミ拾い
- 職人さんの手元(人手が足りなくてやむをえない時)
- 作業終了後の現場点検
- 職人さんが帰った後のバリケード等、戸締り
現場事務所での仕事
- 資材やリース品の伝票の整理
- 現場納入した材料の受入検査結果の整理
- 翌日以降の搬入資材の確認
- 工事日報の実績記入
- 協力業者の危険予知等、安全書類の整理
- 重機の点検簿整理、元請確認(押印)
- 足場等仮設物の点検簿整理、元請確認(押印)
- 翌日の作業内容・作業手順の確認
- 施工状況や出来形測定等の写真整理
- 出来形管理写真の実測値との整合確認
- 出来形管理・品質管理の管理図作成
- 発注者さんとの打合せ資料作成
- 打合せ議事録の作成
- 工程表の作成
- 進捗率・出来高金額の算出
- 社内会議資料の作成
全てが毎日やる作業ではないですが、実際に書き出してみるとこれだけの仕事量があります。
日中、現場巡視や協力業者作業確認、出来形・品質管理関係作業を終えて現場事務所に戻って上記の作業をやることができればいいですが、現場は限られた人数でこなしているので難しいですよね。
それに、夏は暑く、冬は寒い。
過酷な環境の中で仕事をしたら夕方にはもうクタクタです。
ある程度メリハリをつけてやらないと週末になると体が悲鳴を上げるくらいなんですよね。
現場のすぐ近くに製造業の工場があり、17時過ぎに現場を出て現場事務所に戻る途中、その工場の横を通っていたのですが、工場で働く人が一斉に帰って行くのを見て
「僕はこれから書類仕事たくさんあるのにこんな時間に帰れて羨ましいな…」
なんて思ったこともあります。
現場監督は朝早い
朝は朝礼の前にKYを書いたりする時間が要るので、それで朝礼の30分くらい前には現場に集合。
と業界では普通ですが、現場監督はとにかく朝早くないと許さん!
みたいな上司は身近にいないでしょうか?
僕は現場監督として新入社員の頃、同じ現場にそんな上司がいたのです。
現場は車で1時間ほどかかる結構遠い現場だったので元々朝は早めに家を出ないといけなかったのですが、その上司は
「7時には現場事務所に到着していろ」
と言うのです。
仕事もろくにできない新入社員だったのでNoと言うこともできず、毎日6時には出社していました。
何でこんなに早く現場に来ないといけないんだろうと思っていましたが、上司も7時に現場に来ていたので何も言えませんでした…。
上記のような上司がいなくても、現場監督という立場上、基本的に現場には早めに居るようにしておかなければいけません。
いつも朝礼の直前に出勤いていたりするようだと、協力(下請)業者さんからも
「監督いつも遅いな、ちゃんと現場みてるの?」
「作業前に少し打合せしたいんだけどまだ来てないの?」
と、徐々に信頼を失いかねません。
休日出勤が当たり前
最近は建設業も働き方改革によって週休2日を見込んだ予算で工事が発注される他、i-constructionによる生産性の向上によって建設業の労働環境は良くなりつつはあります。
しかし、それは表向きだけで本当に現場監督をやりたいと思われるほどの環境にはまだまだ先といった面も実際にはあります。
工事書類においては何年も前から簡素化と言われていますが作成する量は全然減ってはいませんしむしろ、1度どこかで不備があると再発防止のためという名目で書類を余計に作成させられるくらいですね。
書類作成の手を止めてしっかり休日を確保したとしても後々やらなければいけないことに変わりはないので結果、出勤せざるをえないという状況になる始末です。
公共工事であれば引き渡し後、評定点が出るので会社からも他社より良い点をとれとプレッシャーをかけられますし、良い点を貰うには現場の出来栄え以外に内容の充実した書類作成も必要です。
だから、残業・休日出勤してでも時間をかけないといけないんですよね。
精神面で苦労すること
現場監督という職業は立場上、常に「責任」が付きまといます。
これは工事において現場代理人や監理技術者という役職がついている人が主で、いち担当職員として従事する若手監督時代には無かったものです。
僕自身、2級土木施工管理技士の資格を取ってすぐに国交省発注工事の現場代理人として工事を担当することになりましたが、自分が現場代理人とわかった瞬間、不安や緊張でいっぱいでした。
この何年か前に、先輩から言われたことが頭に残っていたのです。
「現場監督って、給料のわりに責任重いよな。現場で事故起きたら全部俺の責任や。」
「昔は忙しくても仕事楽しいと思ってたんやけどな。」
こう言っていたのは、過去に国交省から表彰も受賞した経験のある優秀な先輩です。
工事現場では常に安全第一を掲げて日々、現場で頑張っています。
当然ですが事故を起こしたい、怪我をしたいなんて人はいません。
労働災害撲滅のため安全管理を徹底していたとしても、事故発生の確立を0に限りなく近づけることはできるものの、0にはできていません。
厚生労働省の労働基準局発表資料によると、令和2年の建設業の労働災害のうち死傷者数は14,977人、死亡者数は258人でした。
死傷者数は年々、減少傾向にありますが、死亡者数においては全産業のうち建設業がトップです。
ちなみに令和2年は転倒・無理な動作・動作の反動による労働災害が増加し、死傷者数は平成14年以降で最多となりました。
私も自分が現場代理人として従事した工事でも事故を起こしてしまった経験があります。
思い返してみれば、自分がしっかり見ていれば、あんなことにはならなかったのに…
と後悔もありますが、事前に防ぐことができず自分の詰めが甘かった結果かなと、教訓としていくしかありませんでした。
万が一、現場で労働災害が発生してしまった後
万が一、現場で労働災害が発生してしまった場合、責任は元請にあり、つまり現場監督にあります。
現場監督をやっていて、事故を経験したことのある方なら、その後がいかに大変かご存知かと思います。
1度事故を起こしてしまうと現場はストップして、工事再開のため何日も徹夜で事故報告書の作成をしなければいけない。
事故報告書の内容も発注者さんに認めてもらえなかったり、資料の追加を要請されることもあり…。
会社で事故発生の状況説明、再発防止の緊急ミーティングの際には部署全員の前で怒鳴られ、まるで公開処刑…。
方々から誹謗中傷の嵐で、味方になってくれる人なんていません…。
この頃の私は精神的にかなり参っていて、この現場が終わったら現場監督を辞めてやると決めていました。
いつか鬱になって、僕は社会人として終わってしまうのではないかと非常に不安でした。
仕事に対してのやりがいとか、本当にどうでもいいと思っていました。
建設業はほぼ体育会系、パワハラ・言葉遣いの悪い上司や職人さんがいるのが普通
性格がおおらかで優しい人、寡黙でまじめな人、せっかちな人、短気な人。
おおよそ職種によって、どんな人が多いかはご存知かと思いますが、建設業は、大半の人が体育会系で、気合いだ根性だという人が多いのではないでしょうか。
夜遅くまで残業していて、先輩や上司に
「気合で乗り切れ!」
「根性出せ!」
などと言われた経験はないでしょうか?
実際、私は上司に罵声を浴びせられたは何度もあります。
発注者さんの前ではペコペコしているのに、社員には自分の求めるレベルの仕事ができていないと怒鳴りつけ、机を叩きまくる…。
こんな上司がいたら、嫌でも顔色をうかがって仕事せざるを得ないですよね。
もちろん会社の人だけではありません。
現場では、土工・型枠大工・鉄筋工・ダンプ運転手など、さまざまな職種の業者がいますが、当然のごとく体育会系が多いですよね。
見た目ヤ〇ザなんじゃないかというような型枠大工の職長さんとも仕事をしたことがあります。(絶対ではないですが、意外とこういう人の方が仕事は丁寧だったりします)
その現場によって程度の違いはあるものの、若い現場監督さんは会社の上司や職人さんに怒鳴られるのが普通なんですよね。
一応、こういう古い考え方の人は徐々に減っていますが、目に見えて減ったと判明するには、世代交代がもっと進んだ後だと私は思います。
まとめ
- 現場監督は基本的に長時間労働
- 朝も早く出勤しなければいけない
- 休日出勤が当たり前のようにある
今回は、「現場監督の体力面・精神面で苦労すること」のテーマについて紹介しました。
若手監督の方には現場監督ってこんな感じなんだと参考になればと思います。
「地図に残る仕事が好きだ。」
「現場監督の仕事が好きでこれからも頑張っていきたい!」
という方は、いつも大変なことばかりではないということを忘れず、将来的に会社から必要とされる人間、協力業者さんから
「〇〇(あなた)さんとまた一緒に仕事したいです。」
と言われるような現場監督目指して頑張っていただきたいです。
昔はどんなに嫌でも3年は続けろとよく言われたものですが、今はそんなことはありません。
現場監督という職業に自分の良い未来を見いだせない、と不安に思ったら異業種などに転職することも考えるべきです。
現場監督から転職して生活が豊かになった、ゆとりができたという人もいます。
我慢して仕事を続けるあまり、うつ病になってしまい、気力が湧かず何もやる気が起きない。
現場監督は激務で有名ですが、メンタルを病んで結果的に失職することは珍しくありません。
日々のストレスが積み重なり、突然心が壊れ、続いて体が壊れていきます。
これは絶対に防がなければいけません。
健康を1度害していまうと、復帰までに大きな時間とお金が必要です。
こちらで激務な施工管理や上司のパワハラなどで仕事に行きたくない時の対処法について解説していますので、よければ参考にしてみてください。
仕事のために生きるのではなく、生きるために仕事をすることを忘れないでくださいね。
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