【現場監督は稼げる?】土木施工管理技術者の年収と臨時ボーナスについて
現場監督って他の職業と比べて給料は多いの?担当した工事で利益が多かったら、決算ボーナスとかあるの?
こんな疑問に答えます。
ネットで現場監督の年収について調べてみると、年代別の年収がだいたいはわかります。
もし、あなたが建設業界で施工管理以外の職種の方で、次の項目に当てはまる場合は建設会社で現場監督になるという選択肢も候補に考えてみてください。
- 仕事が多少忙しくてもいいから給料は高い方が良い
- 工事成績が優秀など、成果に応じて報酬(給与)が増えるならやる気が出る
- 年齢が若いうちに「管理」の仕事を経験してキャリアアップにつなげたい
結論から言うと、現場監督(施工管理職)の給料は、建設会社の規模によって大きく異なります。
スーパーゼネコンと中小企業規模の建設会社では、スーパーゼネコンの方が圧倒的に給与水準が高いです。
だからといって中小の建設会社で働く現場監督の給料が安いわけではありません。
それに、結果を出せば自分にも報酬が貰えるようになっている建設会社も多いです。
僕が勤めている建設会社でも、国交省の工事で工事成績評定点が80点以上かつ、実行予算以内で完成したときには40万円の臨時ボーナスが出るよ。
フリーランスの人と比べれば、会社って毎月の給料の金額は安定しています。
でも、他の社員より良い仕事をしても、給料が他の社員よりドーンと増えるってことは、ありません。
それが現場監督の場合、頑張れば報酬として臨時ボーナスが貰えるので、やりがいがありますよ。
(全ての建設会社で臨時ボーナスがあるとは限りません)
本記事では、現場監督の給与水準と臨時ボーナスについて、詳しく解説します。
当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ
現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!
保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士
主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
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保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士
主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
総合建設会社(ゼネコン)の現場監督の平均年収
大手転職サイト『マイナビエージェント』によれば、総合建設会社で施工管理の仕事を行う現場監督の平均年収は415万円です。
20代・30代と年代別での平均年収は以下の通りです。
現場監督の年代別平均年収※
- 20代:393万円
- 30代:483万円
(※マイナビエージェント「業種別平均年収ランキング」より引用)
上記の平均年収より低い場合、他社への転職も考えた方がいいよ。同じ『総合建設会社(ゼネコン)』でも、給与面の待遇は結構違ってたりするからね。
現場監督には年2回のボーナス以外に「臨時ボーナス」という、成果に応じて賞与を支給されるシステムが存在
僕が現場監督として勤めている会社は、その地域において土木工事を行う「地方の中小企業」の建設会社です。
地場ゼネコンとも呼ばれるね。
僕が主に担当する工事は国土交通省が発注する河川や道路工事ですが、公共工事は「工事成績評定」という、学校などでいうテストの点数が工事の完成後に公表されます。
テストの点数って、悪い点数を取りたいなんて人は普通いないと思います。
これは工事現場でも同じで、やるからには良い点を取りたい!
優秀な工事成績を収めたい!
これは現場監督全員が思っているはずです。
では何故、優秀な工事成績評定を収めたいか。
理由は3つあって、次の通りです。
- 工事成績評定が高いほど発注者の満足度が高かったということ
- 社内でも評価が上がる
- 次の工事受注にプラス評価となるため、臨時ボーナスが支給(されるかも)
テストで良い点を取れば、周りの人から認められたり、賞賛されたりしますよね。
これは工事成績評定点の結果も同じで、平均点以上を獲得することができれば会社からも労いがある(はず)し、個人としても信頼されるでしょう。
なぜ「臨時ボーナス」があるのか
なぜ臨時ボーナスというシステムがあるのかというと、僕自身は建設会社の経営者ではないので、
「こういう理由で優秀な工事成績を収めた従業員には臨時ボーナス支給しています」
とは言えた立場ではありませんが、僕が所属する建設会社と同様に、他社も工事成績に応じて臨時ボーナスの支給があることは確認しています。
現場監督の職業には何故「臨時ボーナス」があるのか。
僕なりの見解ですが、会社側のメリット含めて2つ理由があることから臨時ボーナスというシステムがあると考えています。
- 従業員のやる気アップ
- 工事成績評定点が次の工事受注に影響する
従業員のやる気アップ
年2回のボーナスとは別でボーナスがもらえたら、当然嬉しいですよね。
会社側としては、施工管理技術者の退職を防ぐ目的もあるでしょう。
実際、施工管理の仕事って忙しいときは睡眠時間を削らなければいけない状況もあります。
100年単位で現地に残る、地図に残る素晴らしい仕事とはいえ、長時間労働が嫌になって辞めていく現場監督は多いです。
工事成績評定点が次の工事受注に影響する
工事成績評定点は次の工事の受注にも影響します。
現在の公共工事は「総合評価落札方式」、単純に一番安く入札した建設会社が受注できるわけではありません。
工事の実績も入札時に影響するため、工事成績が優秀な企業ほど、受注に有利になるからです。
「臨時ボーナス」支給の条件
会社によって当然条件は異なりますが、国土交通省が発注する工事の場合は工事成績評定が80点以上だと支給される会社が多いです。
ただし、ここ数年この工事成績評定点の平均点そのものが上昇傾向なので、今後も80点以上で臨時ボーナス支給となるかは会社次第といったところ。
僕の会社では現在も80点以上で支給されています。
臨時ボーナスの金額
気になる臨時ボーナスの支給額ですが、僕の会社では40万円です。
他社の現場監督にも聞くと、金額は会社によって結構幅があり、なんと100万円も支給さるる会社もありました。
100万円となると、支給される年と支給されなかった年で年収が一気に変わってしまいますね。
まとめ:現場監督は努力すれば稼げる職業!
今回は、現場監督には年2回のボーナスとは別に、担当した工事の工事成績によって臨時ボーナスが支給されることについて解説しました。
現場監督という施工管理の仕事は、日中は現場で仕事をして、夕方から書類仕事を行うといったことが多くいため、労働時間が長くて大変という意見が多いのも事実です。
しかし、現場監督は大変なだけではありません。
工事が完成すれば他の職種にはない達成感を得ることができ、20代の若い年齢からも「管理」の仕事をメインに行うため、スキルを積み上げていくことができます。
施工管理の仕事について、より詳しく知りたい場合は以下の記事もぜひ参考にしてくださいね。
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