
築堤盛土の試験施工をやるんだけど、やり方とか、何に気をつけてやればいいかな?
こんな疑問に答えます。
品質の良い盛土工事をするために欠かせない試験施工。
河川堤防の築堤盛土では、手抜きは全体に許されません。
本記事では、国交省工事で築堤盛土を含む工事を9件経験した当サイト運営者が、築堤盛土を品質よく施工するための方法について解説します。
- 河川土工における築堤盛土でやるべき施工管理がわかる
- 施工計画を作るときに参考文献から調べる手間が省ける(参考文献の1つ、河川土工マニュアルは全587ページ)
- 盛土の試験施工の段取りがわかる
- 短時間で築堤盛土が理解でき、仕事時間を短縮できる
施工管理に必要な知識をしっかり勉強する、仕事を手抜きしないあなたに知っておいて欲しい現場監督という職業の闇(クリックで開きます)
あなたは、ある日突然今の会社に居られなくなったとか、家庭環境が変わって今の仕事を辞めないといけない状況になったら、どうしますか?

今の会社でやっていけてるから、そんなネガティブなことなんか考えてないよ。

忙しかったら悩んでるヒマもない!ってこともありますよね。

まぁ現場でトラブルが起きたり、検査前の残業とか立場上の責任の重さで、施工管理って大変なことも事実だけどね。
現場監督って施工管理の業務が多くて、定時を過ぎてから事務所で書類仕事を始めたり、現場の段取りや原価管理など、考えること・悩むことが多くて大変ですよね。

僕も経験年数で15年以上、土木の現場監督をやっています。施工管理は定時で帰ることは基本的にできないし、書類作成や工事関係者との対応と、やることが多いですよね。

ちなみに僕は、担当する工事現場での事故がきっかけで、上司から罵声や嫌がらせを受けた経験があります…。
工事現場での事故の影響は私生活にもおよび、メンタルを病んで離婚の危機を迎えてしまう最悪な人生に転落…。
休日出勤は当たり前、そして平日も夜遅くまで仕事を頑張っていたのに、「なんでこんな酷い目にあわないといけないんだ…」と、生きるのがつらいと思うほどの日々を過ごしてきたんです。

事故を起こしたのは下請業者ですが、責任は元請。だから現場の所長だった僕が全部悪いという状況になったんです…。
色々ありましたが、今では事故があって最悪な状況だった頃と比べて年収を100万円アップすることに成功。
時間にも余裕ができた結果、このブログを始めたり、休日は家族と一緒に過ごす時間ができました。

もちろん今も建設会社で土木の現場監督をやっていて、主に国交省の公共工事(官庁工事)を担当していますよ。

2年で年収100万円アップとかウソっぽいし、現場監督がブログとかやってる時間、無いと思うんだけど?
そう思いますよね。
まずブログに関しては、このブログ『ゲンプラ 現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援』を土木の現場監督である僕(ランメイシ)が運営しています。
年収100万円アップについては、写真をお見せしますね。


令和2年に、どん底の人生から転機が訪れました。
とは言え、建設業は企業規模による年収の格差が大きい業界です。
ゼネコンでも、中小企業と大企業とでは平均年収に大きな差があるのも事実。
年収が400万円から500万円台になったところで、「現場監督で年収500万は大したことないよ」って思うかもしれません。
でも、たった2年で年収100万円アップできたことには、大きな意義があると思っています。

普通に現場監督として働いてても、たった2年で100万円も年収は増えないよね…。
現場監督を続けてきて、以下のような悩みを感じたことはありませんか?
- 年々、責任は増えるのに給料は増えない
- 現場の最盛期や検査前は夜遅くまで残業するのが当たり前で、これが定年まで続くと思うとウンザリする
- いつも残業、休日出勤で家族とすごしたり、趣味の時間が確保できない
- 家庭を持っていると、労働条件に不満はあっても生活の安定のために、我慢して働くしかない
- 勤務時間が長く、休みも少ないから、家事・育児で妻に負担をかけている
- 仕事で疲れが溜まり、休日は外出する気力が無くほとんど家で過ごしている
- 人間関係がしんどい
- ゲリラ豪雨や線状降水帯のせいで、夜中でも緊急対応で現場に行かないといけない
年間通して忙しいワケじゃないけど、「やってられない」って思うこと、たまにはありますよね。
現実的に考えて、異業種に転職したら年収が下がるのは、ほぼ確実。
だからといって、今の会社で年収が100万・200万と増える未来は期待できないし、仕事が減るなんてありえない…。
でも、もし「収入アップ」と「時間の余裕」が実現できたら?

年収100万円アップと時間の余裕によって得られたもの。僕の場合、こんなに嬉しいことがありました。
- 家族や友人など、大切な人と一緒に過ごす時間ができる
- 自分へのごほうびや貯金、家族サービスに使うお金を増やすことができる
- 趣味に使うお金も増やすことができる
- 自分の心に余裕ができる

こんなことが実現出来たら嬉しいけど、周りの人も転職とか考えてるのかな…転職活動なんてやってないんじゃないの?

みんな言わないだけで実は転職活動してるって人、結構いるんですよ!
当ブログではクラウドワークス及びSNSで現場監督100人にアンケート調査を行ったので、結果をお伝えします。(調査期間:2023年1月~5月)
100人のうち72人と、現場監督の7割が転職活動をしているという結果になりました。

2人に1人は転職している時代ですから、実はみんな転職のことを考えているという、この結果は妥当と言えます。
「あの時、行動しておけば良かった…」という後悔はしたくないですよね。
次のアンケート結果です。
「転職活動していることを仕事関係者には言っていない」と回答した人の中で、より詳しく教えてくれた方からは、
「転職活動してることが会社にバレたら裏切者扱いされたり、わざと大変な仕事を任されそうだから」
「昇給や昇進に影響が出たら困るから」
とも答えてくれました。

辞めようとしている社員に良い待遇なんか、するわけ無いですよね。仕事関係者に自分が転職活動してることは言わないのが無難でしょう。

みんな黙ってるだけで、みんな先のことを考えて転職は視野に入れてるんだね。
あなたが知らないだけで、もっと良い条件で働ける会社があるかもしれません。
今の会社で特に不満が無かったとしても、実は市場価値よりかなり安月給で働かされているとしたら?
本当に会社があなたを大事にしたいなら、「もっと給料を増やしてほしい」など、条件の交渉くらい応じてくれるはず。
でも、調べないと今の年収が適正かどうか、わからないですよね?
行動が遅れるほど、生涯年収に差が広がります。
dodaが公表している2022年12月の求人に関するデータの通り、「建設・不動産」業界は求人倍率が4.33倍。
求人倍率 | 前月差 | 前年 同月差 | 求人数 前月比 | 転職希望者数 前月比 | |
---|---|---|---|---|---|
建設・不動産 | 4.33 | ↑0.49 | ↑0.52 | 102 | 90.4% |
つまり、転職希望者1人につき4件以上の求人があり、募集する企業側も給料など条件を競合よりも良くして、人材を確保しようとしています。
何が言いたいかというと、今の会社より良い条件で働ける企業を探すには、今が一番良い状況なんです。
今の会社より、年収が上がる会社・休みが多い会社・福利厚生が充実した会社。
そんな良い会社があったら、今の会社で働き続けるのは損ですよね。
例えば下の図のようにAさんとBさん、2人が同じ年収400万円からスタートして、毎年10万円ずつ昇給したとします。
2人とも毎年10万円ずつ年収が増えていきますが、Bさんは5年目に転職して年収100万円アップに成功しました。
その後もお互い毎年10万円ずつ昇給して10年が経つと、なんと2人の合計で稼いだ額に540万円も差がついています!


1年分の年収差がついてる!
手元に残るのは手取り年収なので実際の金額差は少なくなりますが、こんなに差がつくんです。

確かに…「ウチの会社、全然給料増えないわ~やってらんね~」とか言ってる暇があったら、何かしないとって思うね。
もっと年収を上げたい、もっと休日を増やしたい。
自分の生活を良くしたいなら、自分で行動するしかありません。

でも、逆に年収が下がったり待遇が悪くなる可能性もあるでしょ?
それなら、今の会社で働き続ければ良い!という判断ができますよね。

転職活動は「後出しジャンケン」です。
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収入アップと時間の余裕によって実現できる嬉しいことは…
家族や友人など、大切な人と一緒に過ごす時間ができる!
自分へのごほうびや貯金、家族サービスに使うお金を増やすことができる!!
趣味に使うお金も増やすことができる!
自分の心に余裕ができる!

当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ
現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営しています。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!
保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士
主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

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主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
試験施工(試験盛土)とは

試験施工(試験盛土)とは、本施工を始める前に行う試験のことです。

試験施工って何のためにやるの?
試験施工では、実際の施工方法で以下の4要素と締固め度との関係を確かめます。
- 締固め機械
- 一層のまき出し厚
- 締固め回数
- 施工中の土の含水比
築堤盛土の品質で重要なことは2つで、試験施工はこの2つを本施工でクリアするための準備です。
- 材料が均質に締固められていること
- 洪水および降雨による浸透水に対して安定であること
試験施工を行うときの含水比は、自然含水比か本施工の時期に近い条件で行うのが良い
河川土工マニュアルより、試験施工を行う際に土砂のは含水比は自然含水比が望ましいとされています。

ただし、施工する時期の天候を考慮して試験施工を行った方が、品質管理の確実性が増します。
河川の工事は出水期の関係で6月~10月に工事ができない等、施工時期の制約があります。
そのため、天候の悪い日が多い冬期に盛土を施工することになりがちです。
冬期は雨で盛土材の土砂が水を含み、なかなか水分が落ちない(含水比が下がらない)ため、試験施工は自然含水比より高めの状態で行う方が確実です。
試験施工での品質管理は『土質試験』と『現場測定』
試験施工では、土質試験と現場測定を行います。
下の写真が土質試験で、現場密度試験を行っている状況です。

下の写真が現場測定で、盛土材の敷き均した後と、転圧した後の沈下量を測定している状況です。

土質試験は盛土材の『締固め管理の基準値』を知るために行う
材料の特性と締固め管理の基準値を知るために、以下の土質試験(室内試験)を行います。
- 土粒子の密度試験
- 含水量試験
- 礫のかさ比重および礫の吸水量試験
- 粒度試験
- 液性限界・塑性限界試験
- 締固め試験
- コーン貫入試験など
現場測定は盛土1層ごとの『敷き均し厚さ』と締固め機械の機種・規格ごとの『転圧回数』を知るために行う
盛土材の『敷き均し』と『転圧』を行う回数が増えるほど、工程は長くなります。
締固め機械による転圧で30cmで仕上がる敷き均し厚さを把握することで、結果的に効率の良い工程管理にもつながります。
現場測定で何を調べるかというと、以下の2つです。
- 盛土材を敷き均した後と、締固め機械で転圧した後で、盛土がどれだけ『沈下』するか
- 締固め機械による転圧で、『盛土の沈下が収束』するのは何回転圧した時か
- 締固め度(現場密度)が品質規格値の『最大乾燥密度の90%以上』を確保できる、締固め機械ごとの転圧回数は何回か
盛土材を敷き均した後と、締固め機械で転圧した後で盛土がどれだけ沈下したかを調べます。

築堤盛土と路体盛土の場合、1層ごとの仕上がり厚さは30cm以下と定められています。
盛土材を30cmの厚さで敷き均せば、転圧によって3~5cmは沈下するので仕上がり厚さ30cm以下を確
実にクリアできます。

でも、盛土材の敷き均しを30cmジャストでやると効率が悪いんだ。
例えば、高さ6mの盛土をする場合、
6m ÷ 0.3m = 20層で盛土が完成
30cmで敷き均して転圧によって仕上がり厚さが27cmになる場合、
6m ÷ 0.27m = 22.222 =23層で盛土が完成

たった3cmの違いでも、回数を重ねると盛土の層はこんなに増えるんだね。
ちなみに、現場密度試験を突砂法や砂置換法ではなく、RI計器で行う場合は1層ごとにRI計器で現場密度を測定する必要があるので、盛土の層が増えるほど手間(試験回数)も増えます。

ブルドーザーやバックホウが盛土材の上に乗って敷均す場合、僕の経験上、締め固めによる沈下は3~5cmだね。
重機が盛土材の上に乗って敷均す状況は、以下の写真のようなイメージです。

敷き均す際に、ブルドーザーやバックホウなどの重機である程度、締め固められます。
重機のキャタピラで転圧することから「キャタ転」と呼ばれます。
効率良く盛土工事を進めるには、試験施工で転圧後30cmに仕上がる敷き均し厚さを知る必要があります。
きっちり30cmずつ盛土することで『敷き均し』と『転圧』を行う回数が最小になり、品質をしつつ、工程管理も良くできた施工につながります。
現場測定の方法は、『丁張からの下がり』と『レベル測定』のどちらかで行う

盛土材を敷き均す前に、試験施工ヤードの地面の高さを測っておきます。
丁張に張った水糸から地面までの高さを測るか、レベルで基準高管理するかの2つから測定方法を選びます。

丁張設置の手間を考えれば、レベルで測った方が楽だよ。
丁張を設置して管理する場合のメリットは、写真で高さ関係を確認できることです。
現場での測定項目と、その測定頻度は以下の表(河川土工マニュアルより引用)を目安にしてください。
測定項目 | 測定時 |
現場密度 | まき出し後、転圧中に数回(たとえば締固め回数2、 4、6、8、10回の時)、転圧終了後 |
含水比 | まき出し後と転圧終了後(転圧中に測定する) |
表面沈下量 | 転圧終了後には必ず測定 できれば現場密度と同頻度 |
原位置強度 | 現場密度と同頻度 |

上の表は河川土工マニュアルに書いてある通りだけど、締固め回数が2回・4回・6回・8回・10回と5種類も試験をやるのは大変だから、以下を参考にしてね。
当サイト運営者もこれまで数十回と試験施工を行ってきましたが、レキ質土の場合、締固め回数(転圧回数)は4回・6回・8回の3種類で十分かと。
理由は以下の通りです。
- 2回転圧だと締固め度が90%以上を確保できたとしても、盛土の沈下が収束しないことが多く、工事完成後に沈下の可能性がある
- 10回転圧だと本施工で締固め作業に時間がかかるのと、過転圧になり路肩側に土砂が寄ってしまう可能性がある

レキ質土の場合、締固め機械の機種・規格にもよるけど、4回~6回の転圧で締固めによる盛土の沈下も収束する傾向にあるよ。
下の図は、サイト運営者が過去の工事で築堤盛土の試験施工を4tコンバインドローラーで行った結果です。


上の図の『転圧回数と沈下量の関係図』と『転圧回数と締固め度の関係図』から、以下のことがわかります。
- 締固め度(現場密度)は4回転圧で品質管理の規格値(最大乾燥密度の90%以上)を満足
- 締固め度の増加量は6~8回転圧で収束傾向
- 沈下量は3レーンの6~8回転圧に対して沈下が収束傾向
- 6回以上の転圧効果は、ほぼ得られないと判断される

土質によって結果は変わるから、参考程度にしてね。
試験盛土のイメージ図は、河川土工マニュアルに記されている図を引用します。


試験施工の手順(試験盛土の手順)

試験施工に必要なヤードは、1つの締固め機械につき10m×8m程度で、土砂は約24m3使用します。
締固め機械によって幅が違うので、下記を参考にして調整すると良いですよ。
- 10t級タイヤローラー 約2.1m
- 10t級振動ローラー 約2.3m
- 4t級コンバインドローラー 約1.3m
- ハンドガイドローラー 約0.6m
当サイト運営者が実際の工事で行っている手順です。盛土の規模によってはもっとレーンを増やしたり、同じ盛土材で1層盛土した後に2層目で試験施工を行ったりもしますが、基本的には本記事の手順を参考にしてもらえれば十分かと。
基面整正・転圧

試験施工を行う前に、土砂を敷き均す地盤を平坦に均し(基面整正)、締固め機械によって締固めます(転圧)。
もともとの地面(現況地盤)を基面整正することで、均一な厚さで盛土材を敷き均すことができ、転圧してもともとの地面が沈下しないようにすることで、盛土材の『厚さ』と『沈下量』を正確に管理できます。
基面整正・転圧後の試験施工ヤードは、以下の写真のようになります。

レベル測定 or 丁張からの下がり測定

盛土材を敷き均す前に、試験施工ヤードの地面の高さを測っておきます。
丁張に張った水糸から地面までの高さを測るか、レベルで基準高管理するかの2つから測定方法を選びます。

丁張設置の手間を考えれば、レベルで測った方が楽だよ。
丁張を設置して管理する場合のメリットは、写真で高さ関係を確認できることです。

どちらの方法でも、ラッカースプレーなどで測定箇所がズレないようにするのがポイントです。
盛土材の敷き均し(まき出し)

盛土材の敷き均し作業を『まき出し』とも呼びますが、河川土工マニュアルでも『敷き均し』と『まき出し』両方の言葉が使われています。
本記事では、敷き均しと呼び方を統一しています。
盛土材を敷き均す際の注意点は、本施工で使う機種・規格の建設機械を使うことです。
本施工で敷き均しに0.7m3級バックホウを使うのに、0.45m3や1.2m3級などのバックホウやブルドーザーを使うと、試験の意味が無くなってしまいます。

敷き均し完了後にレベル測定もしくは丁張からの下がり測定

盛土材敷き均し前の測定と同様に、盛土材を30cm程度に敷き均したら、締固める前に盛土厚さを測定します。

締固め&1往復ごとにレベル測定もしくは丁張からの下がり測定


本施工で使用する転圧機械・機種で、締め固めを行います。

上の図の通り、転圧回数ごとにレーンを分けていますが、どのレーンでも1往復するごとに盛土の沈下量を測定します。
理由は、何回転圧した時に沈下が収束したかを知るためです。
現場密度試験の結果、締め固め土が90%以上になっていたとしても、沈下が収束していないと工事完成後に盛土が沈下する可能性があります。
現場密度試験

締め固め機械による盛土材の転圧が完了したら、各レーンで現場密度試験を行います。
試験方法は盛土材の最大粒径から『砂置換法』か『突砂法』を選択します。
土砂による盛土の場合、基本的に最大粒径は53mm以上なので突砂法になります。
(砂置換法は土羽土や再生砕石RC-40などの現場密度試験で使用)

まとめ
本記事では、河川土工施工時の「試験盛土」のやり方について解説しましまた。
あくまでも本記事のやり方は1例であり、このやり方だけが正解というわけではありません。
内容を参考にしつつ、自分なりに「こうやった方がもっと品質の良い盛土工事をできる!」という案が見つかったら、積極的に取り入れてみてくださいね!
土工事の施工管理を勉強する、仕事を手抜きしない「あなた」にこそ知って欲しい現場監督という職業の闇
あなたは、もしある日突然今の会社に居られなくなったとか、家庭環境が変わって今の現場監督の仕事を辞めないといけない状況になったらどうしますか?

今の会社でやっていけてるからそんなこと考えないよ。

今、問題が無いという状況なら、そう考えて当然ですよね。

まぁ現場でトラブルが起きたり、検査前の残業とか立場上の責任の重さで、大変なことも事実だけどね。
現場監督って施工管理の業務が多くて、定時を過ぎてから事務所で書類仕事を始めたり、現場の段取りや原価管理など、考えること・悩むことが多くて大変ですよね。

僕も経験年数で15年以上、土木の現場監督をやっています。施工管理は定時で帰ることはできないし、書類作成や工事関係者との対応と、やることが多いですよね。
ちなみに僕は、担当する工事現場での事故がきっかけで、上司から罵声や嫌がらせを受けた経験があります。
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もちろん今も建設会社で土木の現場監督をやっていて、主に国交省の公共工事(官庁工事)を担当していますよ。

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そう思いますよね。
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でも、たった2年で年収100万円アップできたことには、大きな意義があると思っています。

普通に現場監督として働いてても、たった2年で100万円も年収は増えないよね…。
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- 専門職である以上、35歳を過ぎたらずっとこの仕事をやっていくしかない
- 勤務時間が長く、休みも少ないから、家事・育児で妻に負担をかけている
- 仕事で疲れが溜まり、休日は外出する気力が無くほとんど家で過ごしている
年間通して忙しいワケじゃないけど、「やってられない」って思うこと、たまにはありますよね。
でも、もし「収入アップ」と「時間の余裕」が簡単に実現できたら?

年収100万円アップと時間の余裕によって得られたもの。僕の場合、こんなに嬉しいことがありました。
- 家族や友人など、大切な人と一緒に過ごす時間ができる
- 自分へのごほうびや貯金、家族サービスに使うお金を増やすことができる
- 趣味に使うお金も増やすことができる
- 自分の心に余裕ができる

こんな生活できれば最高だけど、現実はそんな甘くないでしょ。

でも「年収100万円アップ」と「時間の余裕」は、公共工事で表彰の経験も無い、建設会社にいる平凡な現場監督の僕が実現できたことなんですよ。
以下の記事では、土木工事の現場監督が現場での事故をきっかけに最悪な人生にまで転落した経緯。
それから2年で年収100万円アップ&時間の余裕まで手に入れた経緯を詳しく書きました。
ぜひ参考にしてくださいね!

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