建設会社に現場監督として入社して、これまでに強いストレスを感じたことはありますか?
現場経験を積んでいくことで、最初はストレスに感じていたことでも、それほどストレスに感じなくなってきたり、その中から面白さを見つけ出すことも可能です。
でも、そこまで行き着くのがとても大変なんですよね。
僕自身、まだ2級土木施工管理技士だった頃に国交省工事の現場代理人をやっていて、ストレスで「うつ」になりかけた経験があります。
約17,000と存在する日本の職業から選んだ、施工管理という建設業の現場監督。
ストレスの無い環境で働きたいですよね。
想定外の事態は十分に起こりうる業界です。
知識・経験をたくさん持った現場監督なら、いろんな事態を予測して防ぐことができるのですが、本当に難しいことです。
現場でストレスを抱えてしまうような状況になっても、コツを掴めばストレスとして抱える事なく仕事に取り組むことができます。
仕事量の多さや責任の重さ、会社や上司の理不尽さのせいで、ストレスの多い現場監督。
対処法は現場監督として、施工管理技士としてのスキルを磨くことです。
「現場監督に必要なスキル8選」をブログでまとめています。
ただし、理不尽なことも多い建設業界。
明らかに自分が正しいのに、それが通らないこともあります…。
この記事では、現場監督が抱えるストレスについて、事例と対策法を解説します。
現場監督がストレスを抱える状況
現場監督がストレスを抱える場面は以下の通り。
- 他の業界と比べて休日が少なく、残業が多い。検査前は書類整理で深夜残業になる。
- 上司から理不尽に怒鳴られたり、仕事を押し付けられる。
- 発注者・下請業者・資材業者・会社…一日のほとんどを打合せや電話で過ごすこともあり、自分の仕事をする時間が無い
- 夜中に現場が気になったり、現場の段取りを考えてしまって、寝られない。
- 工事中に悪質な嫌がらせのクレームが来る
それぞれ詳しく解説します。
他の業界と比べて休日が少なく、残業が多い。検査前は書類整理で深夜残業になる。
現場監督が行う施工管理。
どう考えても1工事を1人でできる仕事量じゃないですね♪
現場監督が定時で帰ることができる日は、ほとんど無いですね。
17時に下請業者が帰ったあと、現場事務所に戻って自分の仕事が始まり、作業日報など安全書類のとりまとめ、伝票整理。
出来形・品質管理のとりまとめ、工程と資材搬入の確認。
出来高数量の確認。
気づいたら20時を過ぎていたとか、しょっちゅうあること。
残業なんてやりたくないし、早く家に帰ってのんびり過ごしたり、趣味に時間を使いたいじゃないですか。
- 自分専用のノートを用意し、常に3秒で開ける場所に置いておく
- ノートに「やること」を全て書き出しておく
- 自分の仕事以外にも、会議や打ち合わせはノートにメモを取りながら参加する
ノートにメモを取ることの意味は3つあります。
- 『備忘録』・『記録』をつける、『知的生産性』を高める
- 仕事の内容を整理する
- 話し相手に対してあなたの理解を示す
メモを取ることで、聞き逃しや内容を忘れてしまうことを防げます。
そして、指示されたことや打ち合わせの内容を整理できます。
さらに、メモを取ることで、話し相手はあなたの理解を確認できます。
作業が少ないうちは、ノートに書き出さなくても大丈夫ですが、仕事を複数できるようになってくると、頭の中だけでは「やること」の内容が追い付かなくなり、1つ仕事を済ませるたびに、
「次は何をやるんだっけ?」
となってしまいがちです。
毎回、「やること」を思い出す作業をしていると、時間がかかってしまい、早く帰るなんて到底できません。
そして、すぐにノートにメモする姿勢が上司からも高評価で一石二鳥です。
ノートを『第二の脳』として活用し、重要なポイントが無かったとしても日頃からノートを持参する姿勢は、必ず社会で評価されますよ。
上司から理不尽に怒鳴られたり、仕事を押し付けられる。
上司も仕事の忙しさのあまり、「これくらいわかるだろう」と、色々と説明を省いて仕事をあなたに頼むことも多いはず。
よく理解できないまま仕事を進めて、「言ったことと違うからやり直し」と言われたら最悪ですよね。
「やり直し」・「手戻り」といった『失敗』は、ポジティブに捉えれば『成功までの過程』ですが、そんな無駄な時間、経験したくないですよね。
そのためには、5W1Hを確認してみましょう。
- Who(誰に)
- What(何を)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Why(どんな理由で)
- How(どのようにして)
発注者・下請業者・資材業者・会社…一日のほとんどを打合せや電話で過ごすこともあり、自分の仕事をする時間が無い
打合せや連絡をとりあうのは、工事を受注した直後だと主に発注者。
現場の最盛期と、発注者の契約変更が重なったときは、日中は自分の時間が昼休憩しかないほど。
メールをササっと打って、送信した後に宛先を間違えていたり、誤字脱字だらけだったり…。
夜中に現場が気になったり、現場の段取りを考えてしまって、寝られない。
疲れてクタクタになって帰ったのに、夜中に大雨や猛烈な風…。
工事看板やブルーシートが飛んでないか、気になって寝られないですね…。
現場に複数の下請業者が乗り込みするときも、
下請けさんが手待ちにならないよう、準備万端かな?何か忘れてることはないかな?といった感じで気になってしまいます。
布団の中で悩んだところで、どうにもならないことですが、一度気になったら忘れられないんですよね。
工事中に悪質な嫌がらせのクレームが来る。
騒音・振動対策の不足や、下請業者の教育不足などが原因の苦情は現場監督に責任がありますが、問題はクレーマーです。
クレーマーといえば、サービス業がターゲットというイメージがあるかもしれません。
滅多にないことですが、問題は工事現場の近くにクレーマーが住んでいたというケース。
「発注者に工事箇所近くの〇〇さんには気を付けてね。」
と、何かとケチをつけてくる住民が工事箇所の近くにいるということを聞き、その住民の方へ発注担当者と一緒に工事の挨拶と説明に伺ったのです。
その人は作業服姿の僕を見るなり、顔をしかめていました。
これはやばそうだ…と思いながらも、名刺と工事の説明資料をお渡しして説明を始めると、
「何で工事をするんだ!俺は前から反対だと言っていただろう!帰れ!」
と怒鳴り、名刺と工事説明資料を僕の顔に投げつけてきたんです。
そして玄関のドアを閉められ、その日はもう顔を出してくれませんでした。
交渉の結果、何とか着工までは進めることができたのですが、少しでも騒音や振動がその人に伝わると、家から飛び出てきて文句を言ってくるのです。
もちろん、現場では苦情が出ないよう、細心の注意を払ったうえで。
付近の他の住民の方には定期的に揺れを感じたり、うるさいと感じたことがありませんかと聞き取り調査を行っていたのですが、その方々からは全然大丈夫だと言われているのにです。
結局その工事では、苦情が原因で工事がストップしたりすることはあったものの、無事に事故もなく完成しました。
次からは、そんなストレスを抱えやすい現場監督が行える対処法を解説します。
現場監督のストレスへの対処法は、施工管理技士としてのスキルを磨く。ただし理不尽なことも多い建設業界。第3者と協力する手段もあり。
仕事量の多さや責任の重さ、会社や上司の理不尽さのせいで、ストレスの多い現場監督。
対処法の1つは現場監督として、施工管理技士としてのスキルを磨くことです。
現場監督として、施工管理技士としてのスキルを磨く
ストレスへの対処として即効性はありませんが、スキルを高めることができれば周囲に認められ、理不尽なことは起きなくなるでしょう。
「現場監督に必要なスキル8選」をブログでまとめています。
それでも、理不尽なことも多い建設業界。
明らかに自分が正しいのに、それが通らないこともあります…。
そんなときにおすすめしたいのが、第3者を利用して苦しい状況から脱出する方法。
今いる会社がブラック企業だと感じているなら、我慢して続けるのは危険です。
身体を壊したり、うつ病になりかねませんし、それはいつ訪れるかもわかりません。
何を言っても聞いてくれなかったり、言えない。改善の余地が無い状況なら退職代行を使って会社や上司と関わらずに退職する
会社を辞めたいけど、パワハラ上司に言ったら逆ギレされそう、あるいは逆ギレされたり、説得されて、辞めることができなかった。
辞めたいけど会社や上司に会いたくない、関わりたくない。
そんな場合には「退職代行」を使うのがおすすめです。
- 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。
- この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
退職代行の依頼は有料(業者によって依頼料金はことなるが、相場は20,000円~50,000円程度)です。
創業17年、退職者55,000人以上で退職成功率100%の実績がある退職代行ニコイチではLINEで無料相談もできます。
退職代行を使うことで、会社や上司と関わることなく、出社せずに退職することができます。
次の会社への転職準備に集中することができます。
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