ストレスのたまる建設業の現場監督!その理由と対処法は?

当ページのリンクには広告が含まれています。
38
現場監督の精神障害罹患・自殺は全年代で40歳代が最多!手遅れになる前に知っておきたい備え

令和元年(2019年)、厚生労働省が行った職種調査で建設業がピックアップされました。

(この年以降は他の職種の情報が公開されていて、建設業は令和元年の情報が最新データです)

職種・年代別にみた精神障害の事案数のうち、現場監督・技術者は40歳代が精神障害罹患のピークに。

出典:厚生労働省「令和元年版過労死等防止対策白書

精神障害とは代表的なものとして、統合失調症・気分障害(うつ病、双極性障害)が挙げられます。

ランメイシ

40歳代が1番目、30歳代が2番目に多いということは、年齢・経験年数の増加と共に責任重くなって精神を病んでしまう傾向にあるようです。

仕事が要因での自殺(未遂含む)は全職種54人のうち、現場監督・技術者が最多の30人。

出典:厚生労働省「令和元年版過労死等防止対策白書

ランメイシ

現場監督の自殺、1番の要因は「長時間労働」。2番目に「仕事内容・量の大きな変化」でした。現場監督が定時で帰宅できる日なんて、ほとんど無いですよね。

この調査結果からわかることとしては、現場監督をやっていてうつ病になる・自殺するほど追い込まれる状況は、今後あなたにも起きる可能性があるということです。

ランメイシ

実際に僕は担当する現場での事故がきっかけで、会社から嫌がらせを受けるようになりました…。

関連記事 建設現場の事故がきっかけで最悪の人生に転落した現場監督の体験談

メンタルを病んでしまうと、何もやる気が湧きません。

「一旦休む」という選択すらできず、精神的に疲れ切ってしまい、死を選んでしまうかもしれないんです。

現場監督

今は仕事で安定してるし、自分が精神的に追い込まれるとかイメージが湧かないな…。生活のために収入が途切れたら困るし。

長時間労働がつらい、責任という重圧が重すぎる、休みがとれない…。

こんな悩みを解消したい場合、考えるのは転職。

ですが、精神的に追い詰められた状態で転職活動を始めても、時間が限られているし、正常な判断ができずに失敗してしまうリスクがあります。

行き当たりばったりで転職活動を始めて、その時に見つけた求人が今より年収が下がるとか、条件の悪いブラック企業しか無かったら…最悪ですよね。

現場監督

悩んでいる状況で転職に「正解」を見つけ出すのは確かに難しそうだね…どうすればいいの?

現場監督がうつ病になる・自殺するほど追い込まれる…。

悩んだ結果、転職を考えても今より条件の悪い会社しか転職先が見つからない…。

そんな最悪の状況を回避するための方法は、今から転職活動を始めておくことです。

ランメイシ

例えば、道路工事しか現場経験のない人が、いきなり河川で護岸工事をやるとなると、施工計画書・参考にする仕様書・段取り・予算…どれも全然違って、調べることだらけになりますよね。

転職活動を始めることで、以下のようなことがわかります。

転職活動を始めるとわかること
  • 転職はどんな流れで進めるのか
  • 転職では何を準備すれば良いのか
  • 自分の場合、転職までどれくらい時間がかかるのか
  • 自分の市場価値はいくらなのか
  • 自分の職歴からだと、どんな会社が候補になるのか

建設業界は、事故がニュースで頻繁に取り上げられています。

ランメイシ

事故を起こしたい人はいません。それでも事故は起きています。あなたの現場で事故が起きない保証はありません。
万が一、あなたの現場で重大事故が起きたら…。

「アイツが現場で事故を起こした!会社の評価はガタ落ちだ!」

と、白い目で見られたり、軽蔑されるかもしれません…。

転職活動を始めておくことで、退路を確保しておけるというメリットがあります。

転職活動のメリットは退路を確保できるだけじゃない

ランメイシ

さらに、今は転職活動を始めるメリットがもう1つあります。

dodaが公表している2023年8月の求人に関するデータの通り、「建設・不動産」業界は求人倍率が4.52倍。

スクロールできます
 求人倍率前月差前年
同月差
求人数
前月比
転職希望者数
前月比
建設・不動産4.52↑0.12↑1.07101.7%99.1%
出典:転職求人倍率レポート(2023年8月)

つまり、転職希望者1人につき4件以上の求人があり、募集する企業側も給料など条件を競合よりも良くして、人材を確保しようとしています。

何が言いたいかというと、今の会社より良い条件で働ける企業を探す(=転職活動する)には、今が一番良い状況なんです。

ランメイシ

僕自身、会社のために工事で良い点数をとれるよう必死に働いていたのに、現場で事故を起こしてからは会社からクズ扱い。もうこの会社にはいられないと思って転職活動を始めたんです。

「こんな会社、1日でも早く脱出したい…」

そう思い、転職活動を2年継続した結果、こうなりました。

年収は434万円から539万円に。

i-thought-about-quitting-the-site-supervisor-13

これまでは平日は深夜まで残業、休みは日曜日だけの生活でした。

今は仕事の日は遅くても19時には帰宅して家族と一緒に夕飯を食べています。

このサイトを運営できるほど、時間に余裕がある生活になりました。

i-thought-about-quitting-the-site-supervisor-14
人生の転機を迎え、ブログ運営を開始
収入が増えたり、残業が減る・休日が増えることによって実現できる嬉しいこと
  • 家族や大切な人と一緒に時間を過ごすことができる
    • 子供が成長してから「仕事で一緒に過ごす時間がとれなかった」という後悔をせずに済む
    • 連休に妻・子供を連れて今まで行けなかった県外の遊園地、キャンプや釣りを楽しめる
    • 帰宅を早くできれば家族と一緒に夕飯を食べられる
    • 家事・育児に参加することで妻への負担軽減になり、夫婦ゲンカが減る
  • 自分へのごほうびや貯金、家族サービスに使うお金を増やすことができる
    • 世の中の物価が上がり続ける今、給料が増えることは生活に潤いを与えてくれる
    • 増えた収入分で家族と旅行に行ったり、美味しいものを好きな時に食べに行ける
    • 老後資金も早く貯めることができる
    • 子供の習い事も色々と体験させ、将来の可能性を広げられる
  • 趣味に使うお金も増やすことができる
    • 新しい車やグレードの高い車も購入の選択肢に入る
    • 釣りのために高価なロッドやリールを買える
    • huluやネットフリックス、YouTubeプレミアムやスマホゲームに課金する余裕もできる
    • たるんだ身体をトレーニングする時間も確保できる
  • 自分の心に余裕ができる
    • 仕事の悩みで夜に寝付けないといったことが無くなる
    • お金が原因による生活の不安が無くなる
    • 嫌な上司と顔を合わせずに済む
    • 今の悪い人間関係をリセットできる
i-thought-about-quitting-the-site-supervisor-13
家族で水族館へ!
ランメイシ

仕事ばかりで妻に家事・育児を任せっきりだった生活を変えることができたのが本当に嬉しかったですよ。

現場監督

でも、転職活動をして全員が幸せな生活になれるとは限らないよね。

ランメイシ

転職活動は「後出し」ができるじゃんけんです。

転職活動は以下のような、ある種の「後出しじゃんけん」ができます。

転職活動は「後出しじゃんけん」
  • 年収アップや残業が減る・休日が増える条件で、内定が取れれば「転職する」
  • 年収アップや残業が減る・休日が増える条件で、内定が取れなければ「転職しない」

勝てる(良い求人が見つかる)まで、

じゃんけん(転職活動)するというイメージです。

つまり、転職活動にリスクはありません。

今の勤務先の「上位互換」の買い手がいなければ、自分を売らなければ良いだけです。

さらに転職活動というプロセスには、たくさんのお宝が埋まっています。

自分を売るプロセスは、必ずあなたを成長させてくれます
  • 自分の経歴・スキルから、マッチする良い求人がないか探す
  • 今よりも自分を良い条件で買ってくれそうな会社を探す
  • 求人票から「どんな経歴・スキルに、いくらの値段がついているか」を知り、リアルな市場に触れる

これをするだけでも、かなりの勉強になるはずです。

そして、転職活動はあなたの「社内での出世力」にもプラスに影響します。

ランメイシ

外の世界を知っている人は、それだけで強くなれます。

現場監督に向いている転職活動の方法4選

現場監督に向いている転職活動の方法として候補になるのは4つで、それぞれの特徴やメリット・デメリットもまとめています。

僕の場合、転職エージェントを使ったことで年収105万円アップと残業地獄から脱出することに成功しました。

こうやって年収105万円アップと残業地獄からの脱出に成功しました
  • 周りに会社を辞めようとしていることを知られたくなかったので、ネットの無料登録で済む転職サイトと転職エージェントを選んだ
  • 自分の職歴をベースに、条件の良さそうな転職先候補を転職サイトで探した
  • 調べるうちに、1級・2級の施工管理技士資格を持っているなら転職エージェントを使った方が、転職サイトより条件の良い転職先候補を探せることを知った
  • 転職エージェントに職歴を伝え、希望の条件を相談した
  • 転職エージェントに書類の添削や条件の交渉をやってもらい、内定までいけたので転職した
ランメイシ

①~④までは、すぐに転職するつもりが無くても転職エージェントは無料で利用できます。

自分で良さそうな求人を探す手間を省けるのと、転職エージェントにしか無い非公開求人も揃っています。

なので、僕は最終的に転職エージェントに絞って転職活動をしました。

建設現場で他社の人とつながりを持ち、自分から売り込む

i-thought-about-quitting-the-site-supervisor-20
建設現場で他社の人とつながりを持ち、自分から売り込む

隣接工事などで、仲良くなった他社の会社の人に売り込む。

同業他社への転職に限定されますが、実際の仕事ぶりを見て判断されるので、転職先の会社としても実力がわかりやすいんですよね。

実力が認められれば、転職するのはさほど難しくないでしょう。

ただし、自分で売り込んだ手前、足元を見られるということもあります。

ランメイシ

現場で他社の人と顔見知りになるのは簡単ですが、コネ入社みたいになってしまうのと、馴染めなかったときに後悔する可能性があります。

ただし、実績も良く知られている分、入社しやすいのは事実です。

ランメイシ

半分冗談とは言え、僕の周りでも現場で「今の会社もう嫌やから、俺どう?」って言われたり、実際に転職した現場監督がいます。

自分で売り込んで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
成果を上げていれば転職しやすい
顔見知りの人が多い
実力があれば条件の交渉がしやすい
今の会社に転職活動をしていることがバレる可能性が高い
転職後に会社に馴染めないと気まずくなる
給料や条件面の交渉は自分のやり方次第になる
入社してから不満が見つかっても言い出しにくい

ハローワークで探す

i-thought-about-quitting-the-site-supervisor-21
ハローワークで探す

使い方としては、最寄りのハローワークに行き、「求職申込書」を記入して提出します。

求職申込書とは、希望職種や労働条件などを記載するための書類です。

ハローワーク:求職申込書の記入項目例
  • 氏名
  • 住所
  • 連絡先
  • 希望する仕事
  • 希望の就業形態(正社員や派遣など)
  • 希望の収入
  • これまで経験した仕事
  • 外部機関への情報公開の有無

厚生労働省の「求職申込み手続きのネット登録(仮登録)」によると、求職申込書を手書きで作成する手間を省きたい場合はパソコンやスマホで「求職情報仮登録」ができます。

ただし、パソコンやスマホでできるのはあくまで仮登録のため、氏名や連絡先、希望する仕事などを入力したら、1週間以内にハローワークに行って本登録をする必要があります。

現場が忙しいと、土日は営業していないハローワークには行く時間がありません。

だからといって現場稼働中に有給って、なかなか取れませんよね。

ランメイシ

それに、有給をとった日に限って電話が頻繁にかかってくるんですよね…。

ハローワークで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
相談や就職対策ができる
地域密着のため地元就職がしやすい
公的機関だから就職・転職の圧力が少ない
仮登録まではネットで可能
開庁時間に行きにくい
本登録にはハローワークに行く必要あり
大手企業や知名度の高い中小企業の正規雇用求人が少ない
画像などの求人情報は少ない

転職サイトで探す

image (13)

転職活動に労力と時間をかけたくない場合、転職サイトを使うという方法があります。

転職サイトは登録無料。

dodaならスカウト機能もあるので、職務経歴や希望条件を登録しておくだけで企業から直接オファーのメールが届きます。

\登録して待つだけで転職活動できます/

ランメイシ

オファーのメールが希望に合っていなかったら、スルーすればOKです。

建設業界専門の転職サイトなら月収60万円を狙えるだけでなく、設計やCADオペレーターなどの求人情報も豊富にあり、施工管理の経験を活かせるので効率的に情報収集できます。

無料で今の会社と収入や条件を比較できるので、1度くらいは試してみるのも良いでしょう。

\残業・休日出勤を減らしたい場合にもおすすめ/

転職サイトによっては興味の無い仕事の求人メールも来るので、いらないメールが大量に来るのは嫌だという場合には向いていません。

対策としては、Gメール・ヤフーメールなどのフリーメールで登録して、気が向いたときにメールを見るくらいの感覚にしておくと良いです。

転職サイトで転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
無料なのでマイペースに転職活動できる
建設業界専門の転職サイトなら高収入・好条件の求人を狙える
スカウト機能もあるので登録後は待つだけ
たくさんの求人を見比べられるから自分の市場価値がわかる
求人の質は転職サイトによりばらつきがある
興味の無い求人を送ってくる転職サイトもある
全ての求人を見るのは時間がかかる
登録するまで求人の質はわからない

転職エージェントに相談して求人を紹介してもらう

i-thought-about-quitting-the-site-supervisor-22
現場監督

「転職サイト」と「転職エージェント」ってどう違うの?

転職サイトと転職エージェントは、転職先を探すという目的は同じですが、サービス内容は全く別物です。

表で説明すると、サービス内容の違いはこんな感じです。

スクロールできます
転職エージェント転職サイト
求人の質厳選されている変な案件も含まれている
求人の探し方紹介してもらえる自分で探す
企業情報の収集方法内部事情も教えてもらえる公表情報しか調べられない
応募書類の添削・面接対策協力してくれる自分一人でやる
日程調整・条件交渉かわりにやってくれる自分一人でやる
比較表:転職エージェントと転職サイトの違い

転職サイトより良い条件の求人が多く、気になる会社があればエージェントから情報収集することができます。

ランメイシ

また、転職サイトと同じく利用料も一切かからないので、安心して使えます。

建設業(同業他社)への転職先を探していると連絡すると、以下のような質問を面談で受けます。

転職エージェント:電話またはWeb相談の質問事項
  • どこで○○(転職エージェント会社名)を知りましたか?
  • どんな理由で○○(転職エージェント会社名)を選びましたか?
  • 今の会社ではどんな役職ですか?
  • 今の会社ではどんな工事に携わってきましたか?
  • 携わった工事の規模は、受注金額でいくらくらいですか?
  • 今の会社ではどんな業務をやっていますか?
  • 積算もやっていますか?
  • 転職を考えた時に、希望したい条件や譲れない条件はありますか?
ランメイシ

メールでのやりとりだと時間がかかるので電話で一問一答、という感じでした。

転職エージェント利用に必須の面談が手間に感じるかもしれません。

マイペースに求人情報を見たいだけなら転職サイト、経歴や希望する条件を伝えてお任せしたいなら転職エージェント。

という感じで、好みで使い分ければ良いですね。

転職エージェントを利用して転職活動することのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
相談だけしたい場合でも無料で使える
求人の紹介から面接や書類の書き方など、全て任せられるから楽
建設業界を経験したエージェントがいるから話が早い
転職サイトよりも求人の質が高い(企業の本気度が高い)
職務経歴や希望の条件を連絡する必要がある(30分程度)
日曜日は対応不可がほとんど
良い条件が多い非公開求人は登録しないと紹介してもらえない
1級・2級の施工管理技士を持っていないと紹介される求人が少ない

転職エージェントの担当者には、同じ業界で働いた経験があるエージェントが担当者になります。

建設業経験者が相談の担当者だと施工管理の業務に詳しいので、自分の職務経歴と希望する働き方に合う企業を探してくれるのが良いです。

建設業界専門の転職エージェントなら当然、建設業界経験者が担当になってくれます。

オリコン満足度調査で5年連続1位と評判なのがJACリクルートメントで、こちらも建設業界専門チームがあります。

\施工管理技士の資格保有者に1番おすすめ/

先に転職サイトのほうで書きましたが、建設業界専門の転職サイトも担当者がつき、お任せする形式です。

このような無料で使える求人情報サイトを活用して、あなたの職歴ではどんな求人がみつかるのか是非チェックしてくださいね。

\残業・休日出勤を減らしたい場合にも/

ランメイシ

良い求人が見つからなかったら、断ればいいだけです。担当の方も親切、丁寧に接してくれるので安心してくださいね。

ただし求人情報サイトの最大手のリクルートエージェント3カ月以内に転職を決めている人でないと相手にされない感じでした…。

ランメイシ

ちなみに僕が初めて転職エージェントに相談したときは、以下のように相談したので、もし利用する場合は参考にしてください。

私は現在、〇〇建設株式会社で働いていて、32歳です。土木施工管理技士の資格を持っていますが、今と同じ勤務地で良い求人はありますか?

じっくり考えた結果、同じ施工管理の職業を選択しましたが、その時に問い合わせたのは以下の内容です。

現職と同じく、土木工事の施工管理をする仕事かつ同じ勤務地で、今より年収が増える求人はありますか?

将来の万が一の事態に備えて、地図に残る仕事を楽しもう!

今の生活に転職活動を加えるのは、ハッキリ言って面倒ですよね。

転職する気が無いのに、転職活動で時間と労力をかけるのは大きなデメリットに感じるでしょう。

現場監督

仕事以外の時間は趣味とかのんびりしたいからね。

ランメイシ

転職活動を「保険」として考えてみましょう。

例えば、生命保険ってあなたの身に万が一のことがあった時に、生活するためのお金で家族が困らないために加入しますよね。

仕事という「収入源」にも保険として、今の会社以外では自分がどんな企業に就いて収入源を確保できるか?

転職活動を始めて仕事での万が一の事態に備え、地図に残る仕事を楽しみましょう!

これまでの内容をまとめると、以下の通りです。

まとめ
  • 令和元年の建設業における精神障害や自殺のリスク
    • 建設業に従事する現場監督は40歳代が精神障害のピーク
    • 長時間労働や業務の変化などが主要な原因
    • 仕事に関連した自殺も全業種で最多
  • 現場監督のプレッシャー
    • 責任や重圧の増加、そして事故発生のリスクが現場監督のメンタルヘルスに大きな影響を及ぼしている
  • 転職のメリット
    • 転職を考慮する理由として、より良い労働環境や条件、収入の向上、プライベートな時間の増加、人間関係のリセットなどが挙げられる
  • 転職活動のプロセス
    • 転職活動自体が自己成長の一部であり、自身のスキルや経歴の価値を客観的に理解するチャンスとなる
  • 今の状況は転職にとって良い時期
    • 現在は転職希望者に対して求人が豊富で、給料や条件を良くすることで人材を確保しようとする企業も多い
  • 転職活動のリスク
    • 正確には、転職活動自体にリスクはなく、良い条件の求人が見つからなければ現状維持という選択も可能である
ランメイシ

何も無いところへ構造物を造り、地図に残る。
建設業は素晴らしい仕事です。

ただし、あなたが現場監督を楽しんでやれるかは会社次第。

今ある不満を我慢し続けるくらいなら、一歩踏み出して転職活動を始めましょう!

建設会社に現場監督として入社して、これまでに強いストレスを感じたことはありますか?

おそらく下記のタイミングで大半の人が多少のストレスを感じたことがあるのではないでしょうか?

まずは、新入社員から現場で上司の下で「手元」として従事する、『若手現場監督』

若手現場監督がストレスを感じる場面
  1. 他の業界と比べて休日が少なく、残業が多い
  2. 上司から指示を受けた仕事が理解できない
  3. 建設業界特有の「朝が早い」で寝不足になる
  4. 規模の小さい生コンクリートの注文に失敗して数量が足りなかった等、現場の人に迷惑をかける
  5. 厳しい・怖い上司や先輩、職人がいてミスや要領の悪さを理由に怒鳴られる

次に、土木施工管理技士の資格を保有し、自分で工事を任されるくらいの『若手~中堅現場監督』

工事の「中心人物」になるといういうことで、以下のようなストレスを抱えることが多くなります。

若手~中堅現場監督がストレスを感じる場面
  1. 発注者・協力業者との打合せ
  2. 施工計画といった段取りの組み方が正解なのか不安になる
  3. 工事書類の作成に時間がかかり、深夜残業や徹夜になる
  4. 上司から自分の能力以上の成果を求められる(工事成績80点以上等)
  5. 第3者から工事に対して嫌がらせを受ける

現場経験を積んでいくことで、最初はストレスに感じていたことでも、それほどストレスに感じなくなってきたり、その中から面白さを見つけ出すことも可能です。

でも、そこまで行き着くのがとても大変なんですよね。

ランメイシ

僕自身、まだ2級土木施工管理技士だった頃に国交省工事の現場代理人をやっていて、ストレスで「うつ」になりかけた経験があります。

約17,000と存在する日本の職業から選んだ建設業の現場監督。

せっかくなら、ストレスの無い環境で働きたいですよね。

建設業は全ての工事が『オーダーメイド』であり、全く同じ工事は存在しません。

つまり、想定外の事態は十分に起こりうる産業です。

知識・経験をたくさん持った現場監督ならば、いろんな事態を予測し、防ぐことができるのですが、これは本当に難しいことです。

現場でストレスを抱えてしまうような状況になっても、コツを掴めばストレスとして抱える事なく仕事に取り組むことができます。

本記事では、若手~中堅現場監督がストレスを抱えやすい状況と、ストレスの対処法について解説します。

この記事を読んで分かること
  • 若手現場監督~中堅現場監督がストレスを抱えてしまう状況
  • 現場監督が抱えてしまうストレスの対処法

当サイトでは、施工管理の問題や現場監督が抱える悩みに答えるコンテンツを用意しているので、ぜひ参考にしてくださいね!

この記事を書いた人
ranmeishi-kun-6

当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ

現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年、同業他社への転職経験あり)が当サイトを運営しています。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!

保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/Twitter/お悩み相談所/年収100万円アップした方法

この記事を書いた人
ranmeishi-kun-6

当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ

現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年、同業他社への転職経験あり)が当サイトを運営しています。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!

保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士

主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事

プロフィール詳細/Twitter/お悩み相談所/年収100万円アップした方法

目次

まずは仕事という収入源に「保険」を確保しよう

現場監督

周りでも転職している人は結構いるけど、仕事しながら転職活動するのって、時間が足りないよ。

ランメイシ

施工管理って書類仕事もあって、定時に帰るのはほとんど無理ですよね…。

でも、せっかく頑張って働いているのに、給料が期待するほど上がらないとか、年々責任ばかり増えて精神的に疲れてきたってこと、感じていませんか?

ランメイシ

ちなみに僕は、担当する工事現場での事故をきっかけに、上司から罵声や嫌がらせを受け、メンタルを病み離婚の危機を迎えてしまう最悪な人生に転落した経験があります…。

休日出勤は当たり前、そして平日も夜遅くまで仕事を頑張っていたのに、「なんでこんな酷い目にあわないといけないんだ…」と、生きるのがつらいと思うほどの日々を過ごしてきたんです。

色々ありましたが、今では仕事で年収を100万円アップすることに成功。

時間にも余裕ができた結果、このブログを始めたり、休日は家族と一緒に過ごす時間ができました。

ランメイシ

もちろん今も建設会社で土木の現場監督をやっていて、主に国交省の公共工事(官庁工事)を担当していますよ。

現場監督

2年で年収100万円アップとかウソっぽいし、現場監督がブログとかやってる時間、無いと思うんだけど?

そう思いますよね。

まずブログに関しては、このブログ『ゲンプラ 現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援』を土木の現場監督である僕(ランメイシ)が運営しています。

年収100万円アップについては、以下の記事で写真を掲載しています。

ランメイシ

令和2年に、どん底の人生から転機が訪れました。

とは言え、建設業は企業規模による年収の格差が大きい業界です。

ゼネコンでも、中小企業と大企業とでは平均年収に大きな差があるのも事実。

年収が400万円から500万円台になったところで、「現場監督で年収500万は大したことないよ」って思うかもしれません。

でも、たった2年で年収100万円アップできたことには、大きな意義があると思っています。

現場監督

普通に現場監督として働いてても、たった2年で100万円も年収は増えないよね…。

現場監督を続けてきて、以下のような悩みを感じたことはありませんか?

現場監督の悩み
  • 年々、責任は増えるのに、給料は増えない
  • 現場の最盛期や検査前は、遅くまで残業するのが当たり前で、定年まで続くと思うとウンザリする
  • いつも残業、休日出勤で家族とすごしたり、趣味の時間が確保できない
  • 家庭を持っていると、労働条件に不満はあっても生活の安定のために、我慢して働くしかない
  • 専門職である以上、30歳を過ぎたらずっとこの仕事をやっていくしかない
  • 勤務時間が長く、休みも少ないから、家事・育児で妻に負担をかけている
  • 仕事で疲れが溜まり、休日は外出する気力が無くほとんど家で過ごしている

年間通して忙しいワケじゃないけど、「やってられない」って思うこと、たまにはありますよね。

現実的に考えて、職業を変えたら年収が下がるのは、ほぼ確実。

だからといって、今の会社で年収が100万・200万と上がる未来は期待できないし、仕事が減るなんてありえない…。

でも、もし仕事は施工管理のまま「収入アップ」「時間の余裕」が実現できたら?

嬉しいことはたくさんあります。

ランメイシ

年収100万円アップと時間の余裕によって得られたもの。僕の場合、こんなに嬉しいことがありました。

収入アップと時間の余裕によって実現できる嬉しいこと
  • 家族や大切な人と一緒に時間を過ごすことができる
    • 家族と休日を一緒に過ごせる時間は有限
    • 子供が成長してから「仕事で一緒に過ごす時間がとれなかった」という後悔をせずに済む
    • 連休に妻・子供を連れて今まで行けなかった県外の遊園地、キャンプや釣りを楽しめる
    • 帰宅を早くできれば家族と一緒に夕飯を食べ、子供と一緒にお風呂に入ったり、添い寝もできる
    • 家事・育児に参加することで妻への負担軽減になり、夫婦ゲンカが減る
  • 自分へのごほうびや貯金、家族サービスに使うお金を増やすことができる
    • 世の中の物価が上がり続ける今、給料が増えることは生活に潤いを与えてくれる
    • 増えた収入分で家族と旅行に行ったり、美味しいものを食べに行く頻度を増やせる
    • 貯金・つみたてNISA等の投資といった老後資金も貯めることが可能
    • 資産運用は始めるのが早いほど有利、しっかり貯蓄できれば老後の心配は無くなる
    • 時短家電やホットクックのような自動調理器を買い、生活の質(QOL)を向上できる
    • 子供の習い事も色々と体験させ、将来の可能性を広げられる
    • 収入が上がることは、自分だけでなく家族の幸せや子供の将来にも大きく関係する
  • 趣味に使うお金も増やすことができる
    • 収入が増えれば、新しい車への買い替えや、ちょっとグレードの高い車も選択肢に入る
    • 釣りのために高価なロッドやリールを買える
    • huluやネットフリックス、YouTubeプレミアムやスマホゲームに課金する余裕もできる
    • 書類仕事続きでたるんだ身体を、ジムでトレーニングする時間も確保できる
  • 自分の心に余裕ができる
    • 仕事の悩みで夜に寝付けないといったことが無くなる
    • お金が原因による生活の不安が無くなる
    • ストレスが減ったのか、明らかに抜け毛が減った
    • 嫌な上司と顔を合わせずに済む
現場監督

こんな生活できれば最高だけど、現実はそんな甘くないでしょ?

ランメイシ

でも「年収100万円アップ」と「時間の余裕」は、公共工事で表彰の経験も無い、そこらへんの建設会社にいる現場監督が実現できたことなんです。

結論から言うと転職エージェントを使ったのが、最悪の人生から立ち直り、幸せな生活をつかんだきっかけです。

何が良かったかというと、無料で使えて登録も最短30秒で済むという、仕事の休憩時間でも余裕でできること!

それに、登録した後は待つだけ。

普通、転職サイトでは大量にある求人の中から、自分の希望に合いそうな会社を1つずつ調べます。

たくさん求人があるのは良いのですが、探すのにめちゃくちゃ時間がかかるんです。

ランメイシ

1日ずっと求人を見てて、結局良い求人が見つからなかったこと、普通にありましたよ。

転職エージェントなら登録して求人が紹介されるのを待つだけですから、勤務時間が長い施工管理をやりながらでも、「時間」という物理的な支障もありません。

現場監督

今よりもっと良い会社が無いか気にはなるけど、転職は全く考えてないから興味無いね。どうせ期待するだけ無駄だし。

ランメイシ

僕も自分が転職なんて、考えもしなかったんですよ。現場の事故がきっかけで酷い目にあって、もう死にたいって思うほど精神的に追い込まれたんですけど、その時に何となく利用してみたのが転職エージェントだったんです。

現場監督

施工管理やってると残業も結構あるのに、求人を探すの面倒だよ。多少不満はあっても仕事だからしょうがないし、今の会社で我慢できるレベルなら、転職っていう冒険なんかしない方が無難でしょ。

ランメイシ

利用して初めて知ったことですが、転職エージェントは転職するため「だけ」に利用するものでも無いんですよ!

ここからが重要ですが、例えば、生命保険ってあなたの身に万が一のことがあった時に、お金の面で家族が困らないように加入しますよね。

仕事という「収入源」にも保険として、今の会社以外ではどこで収入源を確保できるか?

万が一の事態に備えておいた方が良いと思いませんか?

転職エージェントなら転職サイトと違って無料登録しておけば、あなたの職歴に合う求人を自分で探す手間も無く、転職エージェントが紹介してくれます。

つまり、転職エージェントは自分の貴重な時間を使って求人を探す必要が無いんです。

ランメイシ

「転職する気は全くない」と思っている今の方が、精神的に余裕があるし、時間をかけて自分のペースで万が一の時の収入源確保に備えられますよ。

現場監督

施工管理やってる人が使うなら、どこの転職エージェントが評判なの?どこも無料なら、評判の良いところだけ使ってみたいな。

ランメイシ

僕もネットで調べて評判の良い転職エージェントをいくつか登録しましたよ。評判が良く、施工管理の僕が実際に使って対応が良かったのは、以下の3つです。

施工管理で収入源の「保険」として役立った転職エージェント
  • JACリクルートメント
    • オリコン顧客満足度ミドル・ハイクラス5年連続No.1
    • 施工管理技士(1級・2級)が、最初に相談すべきエージェント
    • 建設業界専門チームが設立され、近年特に力が入っている
  • セコカンNEXT
    • 当サイト独自アンケートで利用者満足度84%の高評価
    • 施工管理経験者なら平均月収60万円、最低月収40万円を約束してくれる
    • 建設業界特化型としては最大級となる30,000件以上の求人数
  • パソナキャリア
    • 30代・40代の利用者満足度ランキング4年連続第1位(オリコン顧客満足度調査)
    • 支援実績と社内試験を経て、選抜されたキャリアアドバイザーがサポートしてくれる
    • 退職交渉の助言など、内定後のフォローが手厚いことで評判
現場監督

収入源の「保険」として役立ったって、具体的にどういうこと?

ランメイシ

転職エージェントを利用したところで、今より良い会社なんか見つからないだろう…と思うのが普通だと思います。でも、施工管理みたいな専門職が転職エージェントを使うと年収が上がる求人が意外と多いんですよ!

現場監督

マジで?何か根拠はあるの?

dodaが公表している2022年12月の求人に関するデータの通り、「建設・不動産」業界は求人倍率が4.33倍。

スクロールできます
 求人倍率前月差前年
同月差
求人数
前月比
転職希望者数
前月比
建設・不動産4.33↑0.49↑0.5210290.4%
出典:転職求人倍率レポート(2022年12月)

つまり、転職希望者1人につき4件以上の求人があり、募集する企業側も給料など条件を競合よりも良くして、人材を確保しようとしています。

何が言いたいかというと、今の会社より良い条件で働ける企業を探すには、今が一番良い状況なんです。

現場監督

だから、今より「年収が上がる」とか「残業・休日出勤を抑える体制が整っている」好条件の求人が多いんだね!

ランメイシ

3社それぞれ持っている求人は違うので、JACリクルートメントセコカンNEXTパソナキャリア から2~3社登録して、求人を比べると良いですよ!生命保険と同じく、仕事という収入源にも保険があると、今の会社で無理しなくてもいいんだと、精神的に余裕ができます。

年収100万円アップと時間の余裕を手に入れた方法は、公共工事で表彰の経験も無い、平凡な現場監督が実現できたことなので再現性は高いですよ!

ランメイシ

以下の記事で、僕が工事現場での事故をきっかけに、上司から罵声や嫌がらせを受け、メンタルを病み、離婚の危機を迎えてしまう最悪な人生に転落した経緯を詳しく書いています。
同じ施工管理をやっているあなたに、最悪な経験を回避して人生を楽しんで欲しいので、ぜひ参考にしてくださいね!

若手現場監督がストレスを抱える場面と対処法を解説

kantoku-stress-handle-1

若手現場(20代前半を想定)が主にストレスを抱える場面は以下の通り。

若手現場監督がストレスを感じる場面
  1. 他の業界と比べて休日が少なく、残業が多い
  2. 上司から指示を受けた仕事が理解できない
  3. 建設業界特有の「朝が早い」で寝不足になる
  4. 規模の小さい生コンクリートの注文に失敗して数量が足りなかった等、現場の人に迷惑をかける
  5. 厳しい・怖い上司や先輩、職人がいてミスや要領の悪さを理由に怒鳴られる

現場監督は休日が少なく、残業が多い

kantoku-stress-handle-2

若手現場監督が現場に配属されて、まず驚くのが現場監督が行う施工管理の仕事量の多さです。

ランメイシ

現場監督が定時で帰ることができる日は、ほとんど無いです。

17時に現場が終わっても現場監督はその後、現場事務所に戻って事務作業が始まり、若手現場監督はKY日報といった安全書類のとりまとめ、伝票整理。

重機が稼働する現場と違い、非常に地味な作業のために残業は、苦痛でしかないですよね。

残業なんてやりたくないし、早く家に帰ってのんびり過ごしたり、趣味に時間を使いたいはずです。

事務作業を効率良く済ませるためにおすすめな仕事のやり方は、ノートに自分のやること(仕事)を書き出すことです。

  • 自分専用のノートを用意し、常に3秒で開ける場所に置いておく
  • ノートに「やること」を全て書き出しておく
  • 自分の仕事以外にも、会議や打ち合わせはノートにメモを取りながら参加する

ノートにメモを取ることの意味は3つあります。

ノートにメモを取ることの意味
  1. 『備忘録』・『記録』をつける、『知的生産性』を高める
  2. 仕事の内容を整理する
  3. 話し相手に対してあなたの理解を示す

メモを取ることで、聞き逃しや内容を忘れてしまうことを防げます。

そして、指示されたことや打ち合わせの内容を整理できます。

さらに、メモを取ることで、話し相手はあなたの理解を確認できます。

事務作業が少ないうちは、ノートに書き出さなくても大丈夫ですが、仕事を複数できるようになってくると、頭の中だけでは「やること」の内容が追い付かなくなり、1つ仕事を済ませるたびに、

「次は何をやるんだっけ?」

となってしまいがちです。

毎回、「やること」を思い出す作業をしていると、時間がかかってしまい、早く帰るなんて到底できません。

『ノート』に何でも書き出す習慣をつければ、必ず仕事の効率が上がります。

そして、すぐにノートにメモする姿勢が上司からも高評価で一石二鳥です。

ノートは必ず持ってください。

ランメイシ

ノートを『第二の脳』として活用し、重要なポイントが無かったとしても日頃からノートを持参する姿勢は、必ず社会で評価されますよ。

上司から指示を受けた仕事が理解できない

kantoku-stress-handle-3

上司も仕事の忙しさのあまり、「これくらいわかるだろう」と、色々と説明を省いて仕事をあなたに頼むことも多いはず。

よく理解できないまま仕事を進めて、「言ったことと違うからやり直し」と言われたら最悪ですよね。

ランメイシ

「やり直し」・「手戻り」といった『失敗』は、ポジティブに捉えれば『成功までの過程』ですが、そんな無駄な時間、経験したくないですよね。

上司から仕事を引き受けたら、その場で上司と仕事の完成イメージを共有しましょう。

そのためには、5W1Hを確認してみましょう。

5W1H
  1. Who(誰に)
  2. What(何を)
  3. When(いつ)
  4. Where(どこで)
  5. Why(どんな理由で)
  6. How(どのようにして)

建設業界特有の「朝が早い」で寝不足になる

kantoku-stress-handle-4
ランメイシ

建設業の朝は本当に早いです。8時朝礼の場合、遅くても7時30分までには現場に到着。自宅から現場が遠いと、5時台に出勤となることも。

厳しい・怖い上司や先輩、職人がいてミスや要領の悪さを理由に怒鳴られる

kantoku-stress-handle-5

建設業界は体育会系の人が多いこともあり、オラオラ系な人はどこの現場でもよく見かけるかと思います。

経験年数が浅い現場監督さんは、現場・書類作成の業務において、わからないことだらけのはずです。

でも、若手の現場監督さんはわからないことだらけで当然なんですよ?

私は土木工事の現場監督を15年経験し、主に国交省の工事を担当しましたが、それだけの年数をやっても、経験したことのない工事・工法が山ほどありました。

経験したことのない仕事を段取り良く進めるには、時間をかけて調査・段取りする必要があるのですが、残業する以外になかなかその時間を確保するのも難しいはずです。

だから、少しずつ、長期的に「わからない」を「わかる」にしていくしかできません。

現場では雑用仕事をたくさん指示されるし、現場事務所でも掃除や書類整理を指示されて…。

一生懸命頑張って仕事を思えようとしているのに、水を差すように細かいことでいちいち怒ってくる先輩や上司…。

体育会系の多い建設業は、後輩をボロ雑巾のように扱う、時代遅れな考えの人が一定数存在します。以下のような考えの人です。

  • 自分の方が先輩で偉いから
  • 自分もそうやって昔は先輩にしごかれてきたから

現場の先輩や上司は自分で選ぶことはできないため、もしロクに施工管理の仕事を教えてくれないパワハラ上司と仕事をすることになってしまったらどうなるか。

生きていくうえで本当にツラいと感じるのは、

精神的にツラい>体力的にツラい

だと思いませんか?

もちろん体力的にツラいのも大変であることに変わりありませんが、精神的なツラさは最悪、うつ病の危険もありますよね。

「もう無理だ、辞めたい…」

と、退職を考えるのがこのタイミングだと思いますが、うつ病になってしまうと、何をするにも気力が湧かず、転職活動もできなくなるリスクがあります。

規模の小さい生コンクリートの注文に失敗して数量が足りなかった等、現場の人に迷惑をかける

kantoku-stress-handle-6

ちゃんとした構造物で、型枠を組んだものならともかく、捨てコンのような生コンクリート打設は設計通りのコンクリート量になるか、あやしいところ。

現地で型枠の寸法を10m毎など、なるべく細かく測って正確な生コンクリート打設量を計算しましょう。

生コンクリート打設が3台以上(8m3以上)になる場合。

例えば生コンクリート打設数量が10m3になりそうな時は、「8m3の連絡待ち」と生コンクリート会社の配車担当の人に伝えます。

ランメイシ

大型の生コン車1台で4m3なので、2台で8m3。10m3くらいの生コン打設なら、2台分を打設完了した時点で足りない分を測ってから3台目を注文。

これで無駄なく生コンを打設できます。

  1. 重機で床付けした地盤に生コンクリート打設する場合は必ず現地で生コンクリート打設数量を測ってから注文する
  2. 図面からひろった面積×延長で生コンクリートを注文するのは失敗の元
  3. 10m3(3台分)生コン打設の場合、8m3(2台)+『連絡待ち』で注文し、8m3を打設完了した後に不足分を測ってから注文する

実行予算を組む際に、生コンはロス率を考慮しているので、ロス率5%で予算を組んでいる場合、生コンの不足分が2m3なら 2m3 × 1.05 = 2.1m3 で注文しましょう。

ランメイシ

0.1m3とか、少し足りなかったときの方が余計に費用がかかるので、少し余裕を持った数量で生コンを注文しましょう。

でも、びびって1m3も2m3も余らせてしまうと今度は上司に怒られます…

上司や先輩から自分の能力以上の成果を求められる

kantoku-stress-handle-7

「俺は昔、お前くらいの年齢で現場の所長やっていたんだぞ、わからないならもっと勉強しろ!」

初めて現場代理人になるという時くらいに、こんなことを言われたことはありませんか?

簡単に言えば、上司の俺は昔凄かったんだアピールですが、こんな人はよくいるんですよね。

今は昔より特に作成書類の量が多くなっているのに、昔のことと比較されても…という感じですが、上司に面と向かって反論なんて、なかなかできないですよね。

言い返したら倍にして返してくる上司は非常に多いです。

精一杯頑張って仕事しているのに、

「そんなこともわからないのか!」

「もっと早く仕事しろ!」

「お前は仕事が雑すぎる!」

こんなこと言われると、仕事が嫌になりますよね。

仕事とはいえ、ただでさえ仕事が多い現場監督。こんなことが積み重なり、メンタルを病んでしまう現場監督も少なくありません。

検査前に上司が書類をチェックしていて、

「まだ書類が整っていないじゃないか。今日、徹夜してでも仕上げろ。明日またチェックするからな」

本気で言っているのか、冗談で言っているのか…。

でも、似たようなことを言われたこと、ありませんか?

現場監督をやっていると、書類仕事が終わらず帰りたくても帰れない。

寝たくても、寝られないという時期は必ずあります。

たとえそれが、デートの日や大切な人の誕生日でも。

毎日残業続きで身体がキツイので、応援職員を上司に頼んでも、

「他の人はできるのに、何でお前はできないんだ!」

と怒鳴られるだけ。

こんな生活がこの先10年、20年続くと思うと…考えたくもありませんよね。

第3者から工事に対して苦情が来る(悪質な嫌がらせ)

kantoku-stress-handle-8

騒音・振動対策の不足や、下請業者の教育不足などが原因の苦情は現場監督に責任がありますが、問題はクレーマーです。

クレーマーといえば、サービス業がターゲットというイメージがあるかもしれません。

滅多にないことではありますが、問題は工事現場の近くにクレーマーが住んでいたというケース。

私は過去に担当した工事で、受注後の発注者への挨拶の時に〇〇さんには気を付けてね。

と、何かとケチをつけてくる住民が工事箇所の近くにいるということを聞き、その住民の方へ発注担当者と一緒に工事の挨拶と説明に伺ったのです。

その人は作業服姿の私を見るなり、顔をしかめていました。

これはやばそうだ…と思いながらも、名刺と工事の説明資料をお渡しして説明を始めると、

「何で工事をするんだ!俺は前から反対だと言っていただろう!帰れ!」

と怒鳴り、名刺と工事説明資料を私の顔に投げつけてきたのです。

そして玄関のドアを閉められ、その日はもう顔を出してくれませんでした。

交渉の結果、何とか着工までは進めることができたのですが、少しでも騒音や振動がその人に伝わると、家から飛び出てきて文句を言ってくるのです。

もちろん、現場では苦情が出ないよう、細心の注意を払い対策をしたうえでですよ?

付近の他の住民の方には定期的に揺れを感じたり、うるさいと感じたことがありませんかと聞き取り調査を行っていたのですが、その方々からは全然大丈夫だと言われているのにです。

結局その工事では、苦情が原因で工事がストップしたりすることはあったものの、無事に事故もなく完成しました。

当時は20代だったので、第3者から怒鳴られたり、現場事務所に急に押しかけてきて文句を言われたりされて、精神的にツラかったのを覚えています。

現場監督はこういう人の対応もしないといけないんだなと、思い知らされた現場でした。

現場監督のストレスへの対処法

kantoku-stress-handle-9

仕事量の多さや責任の重さ、上司のパワハラのせいで、ストレスの多い現場監督。

対処方は3つあります。

  1. 退職代行サービスを使って会社や上司と関わらずに退職する
  2. 他の職種へ転職する
  3. スキルを磨き、市場価値を高めたうえで転職する(現場監督を続けたい場合)

3年間は我慢して続けた方がいいという意見もありますが、例外はあります。

今いる会社がブラック企業だと感じているなら、我慢して続けるのは危険です。

身体を壊したり、うつ病になりかねませんし、それはいつ訪れるかもわかりません。

上記の対処法について、それぞれ解説していきます。

退職代行サービスを使って会社や上司と関わらずに退職する

kantoku-stress-handle-10

会社を辞めたいけど、パワハラ上司に言ったら逆ギレされそう、あるいは逆ギレされたり、説得されて、辞めることができなかった。

辞めたいけど会社や上司に会いたくない、関わりたくない。

そんな方には退職代行サービスを使うのがおすすめです。

そもそも会社や上司に退職を拒否する権利はありませんし、退職は民法で定められている労働者の権利です。

退職代行サービスを使うことで、会社や上司と関わることなく、出社せずに退職することができますので、次の職業への転職準備に集中することができます。

他の職種へ転職する

kantoku-stress-handle-11

現場監督、施工管理の仕事はもうやりたくない。という方は他の職種に転職するのが良いでしょう。

本記事の冒頭でも記載していますが、世の中の職業の数は約1万7000と存在します。

これまでに施工管理の仕事しか経験していない場合、他の職業へ転職することに不安を感じるかもしれませんが、現場監督の仕事の大変さ、キツさはトップクラスです。

そんな環境で仕事をやってきた分、同年代より仕事に必要なスキルや経験は確実に持っています。

1年の我慢は、1年寿命を縮めているのと同じです。

嫌な仕事を我慢して続けるくらいなら、早く他の職種に転職して、そちらでお金を稼いだ方が良いと思いませんか?

スキルを磨き、市場価値を高めたうえで転職する(現場監督を続けたい場合)

kantoku-stress-handle-12

今は仕事がキツいけど、いずれ自分が現場の所長になって、地図に残る仕事を続けたい。

そんな方には、まず今の会社で施工管理の仕事を覚えましょう。

現場監督の仕事は2年や3年でできるようにはなりません。

5年、10年と長い時間を要しますが、自分1人で施工管理ができるようになるほど経験を積んでからが本番です。

現場監督は人材不足のため、即戦力な人材はどこの建設会社でも歓迎されます。

転職サイトや転職エージェントで好待遇な建設会社を探し、それを交渉材料にして今の会社と交渉です。

給料なんて同じ会社にいるだけでは簡単に年収が大幅アップになることは、まずありません。

なので、他の建設会社からオファーが来ていることをほのめかして給料アップを狙い、ダメならより待遇の良い建設会社に行けばいいのです。

同じ施工管理の仕事をするなら、年収の高い会社にするにこしたことはありませんよね。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次