ストレスのたまる建設業の現場監督!その理由と対処法は?
建設会社に現場監督として入社して、これまでに強いストレスを感じたことはありますか?
おそらく下記のタイミングで大半の人が多少のストレスを感じたことがあるのではないでしょうか?
まずは、新入社員から現場で上司の下で「手元」として従事する、『若手現場監督』
- 他の業界と比べて休日が少なく、残業が多い
- 上司から指示を受けた仕事が理解できない
- 建設業界特有の「朝が早い」で寝不足になる
- 規模の小さい生コンクリートの注文に失敗して数量が足りなかった等、現場の人に迷惑をかける
- 厳しい・怖い上司や先輩、職人がいてミスや要領の悪さを理由に怒鳴られる
次に、土木施工管理技士の資格を保有し、自分で工事を任されるくらいの『若手~中堅現場監督』
工事の「中心人物」になるといういうことで、以下のようなストレスを抱えることが多くなります。
- 発注者・協力業者との打合せ
- 施工計画といった段取りの組み方が正解なのか不安になる
- 工事書類の作成に時間がかかり、深夜残業や徹夜になる
- 上司から自分の能力以上の成果を求められる(工事成績80点以上等)
- 第3者から工事に対して嫌がらせを受ける
現場経験を積んでいくことで、最初はストレスに感じていたことでも、それほどストレスに感じなくなってきたり、その中から面白さを見つけ出すことも可能です。
でも、そこまで行き着くのがとても大変なんですよね。
僕自身、まだ2級土木施工管理技士だった頃に国交省工事の現場代理人をやっていて、ストレスで「うつ」になりかけた経験があります。
約17,000と存在する日本の職業から選んだ建設業の現場監督。
せっかくなら、ストレスの無い環境で働きたいですよね。
建設業は全ての工事が『オーダーメイド』であり、全く同じ工事は存在しません。
つまり、想定外の事態は十分に起こりうる産業です。
知識・経験をたくさん持った現場監督ならば、いろんな事態を予測し、防ぐことができるのですが、これは本当に難しいことです。
現場でストレスを抱えてしまうような状況になっても、コツを掴めばストレスとして抱える事なく仕事に取り組むことができます。
本記事では、若手~中堅現場監督がストレスを抱えやすい状況と、ストレスの対処法について解説します。
- 若手現場監督~中堅現場監督がストレスを抱えてしまう状況
- 現場監督が抱えてしまうストレスの対処法
当サイトでは、施工管理の問題や現場監督が抱える悩みに答えるコンテンツを用意しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
注意点ですが、転職先は会社を辞める前から探し始めましょう。
理由は、ブランク期間(失業期間)が長くなると次の就職で不利になるからです。
ブランク期間が長いほど、その間は何をしていたか疑問視されます。
企業の採用担当者にとっても、長いブランクは不安要素となってネガティブなイメージを持たれます。
企業側が不安視するのは以下のようなポイントです。
- かつての知識やスキルで今の業界に対応できるか?
- 働くことへのモチベーションは切れていないか?
- 企業に求める条件が多すぎて仕事を決められないタイプではないか?
次の日に現場で撮影する写真の電子小黒板を、前日に作って保存しておくようなイメージで、転職活動も会社を辞める前に始めましょう。
リクナビNEXTが転職成功者1000人に行ったアンケート調査によると、
「会社に在籍しながら転職活動を行った」という方は63%
「会社を退職してから転職活動した」と回答した方は34%
と、仕事を続けながら転職活動を行った方の方が多いようです。
転職先が決まるまでのブランク期間(失業期間)は長引くほど不利になる!
転職活動は今から始めておきましょう
転職先は転職サイトで探すのが一般的ですが、現場監督なら建設業界専門の転職サイトで探すのも良いですよ。
転職するなら現場監督はもうやりたくないな。でも、現場監督の経験を活かせる仕事ができれば良いんだけど。
建設業界専門の転職サイトは施工管理だけでなく、設計やCADオペレーター、発注者支援業務などの職種も取り扱っているので、現場監督の経験を活かせる求人があります。
でも、転職サイトならリクルートとか、大手の方が良いんじゃないの?
リクルートなど全業種を取り扱う転職サイトは、近いうちに転職すると決めている人向けなんです。
転職サイトの大手といえばリクナビNEXT・マイナビ・リクルートエージェント・dodaが有名ですが、全業種を取り扱う転職サイトは3カ月以内に転職を決めている人向けにサービスを展開しています。
逆に言えば、3カ月以内に転職すると決めているなら転職支援の実績が一番多いリクルートエージェントで求人を探すと良いですね。
建設業界専門の転職サイトも同じじゃないの?
建設業界専門の転職サイトなら、求人情報をストックしておきたいという「今すぐには転職を考えていない」状況から使えます。
たとえばRSGコンストラクションエージェントという建設業界専門の転職サイト。
上の画像のように、求人の情報収集ができます。建設業界専門の転職サイトの良い所です。
建設業界専門の転職サイトだと、評判が良いのはどこ?
「みんなのキャリアAWARD 2023」という、実際のサービス利用者や転職経験者に「みんなのキャリア」に掲載しているサービスの中で使ってよかった・使ってみたいサービスの調査が行われました。
その結果をランキング形式で公開する年に1度の企画で、不動産・建築業界向け転職エージェントキャリアアップ部門から以下3つの転職サイトが選ばれています。
- RSGコンストラクションエージェント(建設業界専門)
- LHH転職エージェント
- セコカンNEXT(建設業界専門)
RSGとセコカンNEXTは同じ建設業界専門の転職サイトですが、LHH転職エージェントも含めてそれぞれの違いをまとめました。
転職サイト名 | 特徴 | 公開求人数 | 給料 |
---|---|---|---|
RSG | みんなのキャリアAWARD2023最優秀賞 RSGオリジナルの「勝てる面接攻略法」を提供してくれる 収入アップ率99.4% | 5,000件 以上 | 600万円~1,000万円以上 |
LHH転職エージェント | みんなのキャリアAWARD2023優秀賞 海外事業に携わる大手ゼネコンへ転職も可能 3カ月に転職サポート終了 | 3,000件 以上 | 500万円~1,000万円以上 |
セコカンNEXT | みんなのキャリアAWARD2023入賞 施工管理の他、施工図・設計、CADオペレーター、事務職の求人が建設業界専門で最大規模 自宅から通勤1時間半以内の現場で働ける 現場には派遣として配属される | 30,000件 以上 | 平均月収60万円 (年収720万円) 最低月収40万円 |
みんなのキャリアAWARD 2023で評判の良かった3社のうち、LHH転職エージェントはランキング第2位ですが、建設業界専門ではなく3カ月以内に転職すると決めている人向けなので、強くおすすめはしません。
RSGとセコカンNEXTの2社を比べると、違いは以下の通りです。
- 評判はRSGの方が良い(みんなのキャリアAWARD2023最優秀賞、セコカンNEXTは入賞)
- 収入が多いのはセコカンNEXT(セコカンNEXTは最低月収40万円)
- 求人が多いのはセコカンNEXT(セコカンNEXT30,000件以上、RSG5,000件以上)
- RSGは募集のある建設会社に正社員として入社、セコカンNEXTは入社後ゼネコンの現場に派遣
まず求人をチェックしたいなら、公式サイトで「情報収集したい」を選んでどんな求人があるかチェックできるRSGがおすすめです。
LHH転職エージェントはランキング第2位ですが、建設業界専門ではなく3カ月以内に転職すると決めている人向けなので、強くおすすめはしません。
セコカンNEXTは入社後、他社のゼネコンの現場に派遣として工事現場に配属されます。
派遣に興味があって収入は多く・残業・休日出勤を抑えた働き方にしたい・自宅から近いところで働きたいならセコカンNEXTがおすすめです。
「施工管理技士」は建設業界に必要な国家資格です。いつでもどこにでも求人があるので、あなたには良い条件で働く権利があります。
僕は令和2年に建設業界専門の転職サイトを使って転職。
年収は434万円から539万円になりました。
地方の中小企業、33歳の現場監督ですが、年収105万円アップできたんです。
良い求人がなかなか見つからなかったら、RSGとセコカンNEXTも候補にいれておいてください。みんなが選んだ転職サイトだから安心ですよ。
本当は複数の転職サイトを使って比べてから決めたが良いですが、まずは1つだけ登録して求人をチェックしてからにしましょう。
「この転職サイトにある求人はこんな感じか~」と慣れてきたら、他の転職サイトも使って比べると良いですよ。
辞めたいという現状を1日でも早く解決できることを、心から願っています。
当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ
- 土木工事の現場監督(歴16年:現役)
- 現場監督として転職経験あり
- 河川の築堤工事、護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
- 1級土木施工管理技士、河川点検士
当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ
- 土木工事の現場監督(歴16年:現役)
- 現場監督として転職経験あり
- 河川の築堤工事、護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
- 1級土木施工管理技士、河川点検士
まずは仕事という収入源に「保険」を確保しよう
周りでも転職している人は結構いるけど、仕事しながら転職活動するのって、時間が足りないよ。
施工管理って書類仕事もあって、定時に帰るのはほとんど無理ですよね…。
でも、せっかく頑張って働いているのに、給料が期待するほど上がらないとか、年々責任ばかり増えて精神的に疲れてきたってこと、感じていませんか?
ちなみに僕は、担当する工事現場での事故をきっかけに、上司から罵声や嫌がらせを受け、メンタルを病み、離婚の危機を迎えてしまう最悪な人生に転落した経験があります…。
休日出勤は当たり前、そして平日も夜遅くまで仕事を頑張っていたのに、「なんでこんな酷い目にあわないといけないんだ…」と、生きるのがつらいと思うほどの日々を過ごしてきたんです。
色々ありましたが、今では仕事で年収を100万円アップすることに成功。
時間にも余裕ができた結果、このブログを始めたり、休日は家族と一緒に過ごす時間ができました。
もちろん今も建設会社で土木の現場監督をやっていて、主に国交省の公共工事(官庁工事)を担当していますよ。
2年で年収100万円アップとかウソっぽいし、現場監督がブログとかやってる時間、無いと思うんだけど?
そう思いますよね。
まずブログに関しては、このブログ『ゲンプラ 現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援』を土木の現場監督である僕(ランメイシ)が運営しています。
年収100万円アップについては、以下の記事で写真を掲載しています。
令和2年に、どん底の人生から転機が訪れました。
とは言え、建設業は企業規模による年収の格差が大きい業界です。
ゼネコンでも、中小企業と大企業とでは平均年収に大きな差があるのも事実。
年収が400万円から500万円台になったところで、「現場監督で年収500万は大したことないよ」って思うかもしれません。
でも、たった2年で年収100万円アップできたことには、大きな意義があると思っています。
普通に現場監督として働いてても、たった2年で100万円も年収は増えないよね…。
現場監督を続けてきて、以下のような悩みを感じたことはありませんか?
- 年々、責任は増えるのに、給料は増えない
- 現場の最盛期や検査前は、遅くまで残業するのが当たり前で、定年まで続くと思うとウンザリする
- いつも残業、休日出勤で家族とすごしたり、趣味の時間が確保できない
- 家庭を持っていると、労働条件に不満はあっても生活の安定のために、我慢して働くしかない
- 専門職である以上、30歳を過ぎたらずっとこの仕事をやっていくしかない
- 勤務時間が長く、休みも少ないから、家事・育児で妻に負担をかけている
- 仕事で疲れが溜まり、休日は外出する気力が無くほとんど家で過ごしている
年間通して忙しいワケじゃないけど、「やってられない」って思うこと、たまにはありますよね。
現実的に考えて、職業を変えたら年収が下がるのは、ほぼ確実。
だからといって、今の会社で年収が100万・200万と上がる未来は期待できないし、仕事が減るなんてありえない…。
でも、もし仕事は施工管理のまま「収入アップ」と「時間の余裕」が実現できたら?
嬉しいことはたくさんあります。
年収100万円アップと時間の余裕によって得られたもの。僕の場合、こんなに嬉しいことがありました。
- 家族や大切な人と一緒に時間を過ごすことができる
- 家族と休日を一緒に過ごせる時間は有限
- 子供が成長してから「仕事で一緒に過ごす時間がとれなかった」という後悔をせずに済む
- 連休に妻・子供を連れて今まで行けなかった県外の遊園地、キャンプや釣りを楽しめる
- 帰宅を早くできれば家族と一緒に夕飯を食べ、子供と一緒にお風呂に入ったり、添い寝もできる
- 家事・育児に参加することで妻への負担軽減になり、夫婦ゲンカが減る
- 自分へのごほうびや貯金、家族サービスに使うお金を増やすことができる
- 世の中の物価が上がり続ける今、給料が増えることは生活に潤いを与えてくれる
- 増えた収入分で家族と旅行に行ったり、美味しいものを食べに行く頻度を増やせる
- 貯金・つみたてNISA等の投資といった老後資金も貯めることが可能
- 資産運用は始めるのが早いほど有利、しっかり貯蓄できれば老後の心配は無くなる
- 時短家電やホットクックのような自動調理器を買い、生活の質(QOL)を向上できる
- 子供の習い事も色々と体験させ、将来の可能性を広げられる
- 収入が上がることは、自分だけでなく家族の幸せや子供の将来にも大きく関係する
- 趣味に使うお金も増やすことができる
- 収入が増えれば、新しい車への買い替えや、ちょっとグレードの高い車も選択肢に入る
- 釣りのために高価なロッドやリールを買える
- huluやネットフリックス、YouTubeプレミアムやスマホゲームに課金する余裕もできる
- 書類仕事続きでたるんだ身体を、ジムでトレーニングする時間も確保できる
- 自分の心に余裕ができる
- 仕事の悩みで夜に寝付けないといったことが無くなる
- お金が原因による生活の不安が無くなる
- ストレスが減ったのか、明らかに抜け毛が減った
- 嫌な上司と顔を合わせずに済む
こんな生活できれば最高だけど、現実はそんな甘くないでしょ?
でも「年収100万円アップ」と「時間の余裕」は、公共工事で表彰の経験も無い、そこらへんの建設会社にいる現場監督が実現できたことなんです。
結論から言うと転職エージェントを使ったのが、最悪の人生から立ち直り、幸せな生活をつかんだきっかけです。
何が良かったかというと、無料で使えて登録も最短30秒で済むという、仕事の休憩時間でも余裕でできること!
それに、登録した後は待つだけ。
普通、転職サイトでは大量にある求人の中から、自分の希望に合いそうな会社を1つずつ調べます。
たくさん求人があるのは良いのですが、探すのにめちゃくちゃ時間がかかるんです。
1日ずっと求人を見てて、結局良い求人が見つからなかったこと、普通にありましたよ。
今よりもっと良い会社が無いか気にはなるけど、転職は全く考えてないから興味無いね。どうせ期待するだけ無駄だし。
僕も自分が転職なんて、考えもしなかったんですよ。現場の事故がきっかけで酷い目にあって、もう死にたいって思うほど精神的に追い込まれたんですけど、その時に何となく利用してみたのが転職エージェントだったんです。
施工管理やってると残業も結構あるのに、求人を探すの面倒だよ。多少不満はあっても仕事だからしょうがないし、今の会社で我慢できるレベルなら、転職っていう冒険なんかしない方が無難でしょ。
利用して初めて知ったことですが、転職エージェントは転職するため「だけ」に利用するものでも無いんですよ!
ここからが重要ですが、例えば、生命保険ってあなたの身に万が一のことがあった時に、お金の面で家族が困らないように加入しますよね。
仕事という「収入源」にも保険として、今の会社以外ではどこで収入源を確保できるか?
万が一の事態に備えておいた方が良いと思いませんか?
転職エージェントなら転職サイトと違って無料登録しておけば、あなたの職歴に合う求人を自分で探す手間も無く、転職エージェントが紹介してくれます。
つまり、転職エージェントは自分の貴重な時間を使って求人を探す必要が無いんです。
「転職する気は全くない」と思っている今の方が、精神的に余裕があるし、時間をかけて自分のペースで万が一の時の収入源確保に備えられますよ。
施工管理やってる人が使うなら、どこの転職エージェントが評判なの?どこも無料なら、評判の良いところだけ使ってみたいな。
僕もネットで調べて評判の良い転職エージェントをいくつか登録しましたよ。評判が良く、施工管理の僕が実際に使って対応が良かったのは、以下の3つです。
- JACリクルートメント
- オリコン顧客満足度ミドル・ハイクラス5年連続No.1
- 施工管理技士(1級・2級)が、最初に相談すべきエージェント
- 建設業界専門チームが設立され、近年特に力が入っている
- セコカンNEXT
- 当サイト独自アンケートで利用者満足度84%の高評価
- 施工管理経験者なら平均月収60万円、最低月収40万円を約束してくれる
- 建設業界特化型としては最大級となる30,000件以上の求人数
- パソナキャリア
- 30代・40代の利用者満足度ランキング4年連続第1位(オリコン顧客満足度調査)
- 支援実績と社内試験を経て、選抜されたキャリアアドバイザーがサポートしてくれる
- 退職交渉の助言など、内定後のフォローが手厚いことで評判
収入源の「保険」として役立ったって、具体的にどういうこと?
転職エージェントを利用したところで、今より良い会社なんか見つからないだろう…と思うのが普通だと思います。でも、施工管理みたいな専門職が転職エージェントを使うと年収が上がる求人が意外と多いんですよ!
マジで?何か根拠はあるの?
dodaが公表している2022年12月の求人に関するデータの通り、「建設・不動産」業界は求人倍率が4.33倍。
求人倍率 | 前月差 | 前年 同月差 | 求人数 前月比 | 転職希望者数 前月比 | |
---|---|---|---|---|---|
建設・不動産 | 4.33 | ↑0.49 | ↑0.52 | 102 | 90.4% |
つまり、転職希望者1人につき4件以上の求人があり、募集する企業側も給料など条件を競合よりも良くして、人材を確保しようとしています。
何が言いたいかというと、今の会社より良い条件で働ける企業を探すには、今が一番良い状況なんです。
だから、今より「年収が上がる」とか「残業・休日出勤を抑える体制が整っている」好条件の求人が多いんだね!
3社それぞれ持っている求人は違うので、JACリクルートメント、セコカンNEXT、パソナキャリア から2~3社登録して、求人を比べると良いですよ!生命保険と同じく、仕事という収入源にも保険があると、今の会社で無理しなくてもいいんだと、精神的に余裕ができます。
年収100万円アップと時間の余裕を手に入れた方法は、公共工事で表彰の経験も無い、平凡な現場監督が実現できたことなので再現性は高いですよ!
以下の記事で、僕が工事現場での事故をきっかけに、上司から罵声や嫌がらせを受け、メンタルを病み、離婚の危機を迎えてしまう最悪な人生に転落した経緯を詳しく書いています。
同じ施工管理をやっているあなたに、最悪な経験を回避して人生を楽しんで欲しいので、ぜひ参考にしてくださいね!
若手現場監督がストレスを抱える場面と対処法を解説
若手現場(20代前半を想定)が主にストレスを抱える場面は以下の通り。
- 他の業界と比べて休日が少なく、残業が多い
- 上司から指示を受けた仕事が理解できない
- 建設業界特有の「朝が早い」で寝不足になる
- 規模の小さい生コンクリートの注文に失敗して数量が足りなかった等、現場の人に迷惑をかける
- 厳しい・怖い上司や先輩、職人がいてミスや要領の悪さを理由に怒鳴られる
現場監督は休日が少なく、残業が多い
若手現場監督が現場に配属されて、まず驚くのが現場監督が行う施工管理の仕事量の多さです。
現場監督が定時で帰ることができる日は、ほとんど無いです。
17時に現場が終わっても現場監督はその後、現場事務所に戻って事務作業が始まり、若手現場監督はKY日報といった安全書類のとりまとめ、伝票整理。
重機が稼働する現場と違い、非常に地味な作業のために残業は、苦痛でしかないですよね。
残業なんてやりたくないし、早く家に帰ってのんびり過ごしたり、趣味に時間を使いたいはずです。
事務作業を効率良く済ませるためにおすすめな仕事のやり方は、ノートに自分のやること(仕事)を書き出すことです。
- 自分専用のノートを用意し、常に3秒で開ける場所に置いておく
- ノートに「やること」を全て書き出しておく
- 自分の仕事以外にも、会議や打ち合わせはノートにメモを取りながら参加する
ノートにメモを取ることの意味は3つあります。
- 『備忘録』・『記録』をつける、『知的生産性』を高める
- 仕事の内容を整理する
- 話し相手に対してあなたの理解を示す
メモを取ることで、聞き逃しや内容を忘れてしまうことを防げます。
そして、指示されたことや打ち合わせの内容を整理できます。
さらに、メモを取ることで、話し相手はあなたの理解を確認できます。
事務作業が少ないうちは、ノートに書き出さなくても大丈夫ですが、仕事を複数できるようになってくると、頭の中だけでは「やること」の内容が追い付かなくなり、1つ仕事を済ませるたびに、
「次は何をやるんだっけ?」
となってしまいがちです。
毎回、「やること」を思い出す作業をしていると、時間がかかってしまい、早く帰るなんて到底できません。
『ノート』に何でも書き出す習慣をつければ、必ず仕事の効率が上がります。
そして、すぐにノートにメモする姿勢が上司からも高評価で一石二鳥です。
ノートは必ず持ってください。
ノートを『第二の脳』として活用し、重要なポイントが無かったとしても日頃からノートを持参する姿勢は、必ず社会で評価されますよ。
上司から指示を受けた仕事が理解できない
上司も仕事の忙しさのあまり、「これくらいわかるだろう」と、色々と説明を省いて仕事をあなたに頼むことも多いはず。
よく理解できないまま仕事を進めて、「言ったことと違うからやり直し」と言われたら最悪ですよね。
「やり直し」・「手戻り」といった『失敗』は、ポジティブに捉えれば『成功までの過程』ですが、そんな無駄な時間、経験したくないですよね。
上司から仕事を引き受けたら、その場で上司と仕事の完成イメージを共有しましょう。
そのためには、5W1Hを確認してみましょう。
- Who(誰に)
- What(何を)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Why(どんな理由で)
- How(どのようにして)
建設業界特有の「朝が早い」で寝不足になる
建設業の朝は本当に早いです。8時朝礼の場合、遅くても7時30分までには現場に到着。自宅から現場が遠いと、5時台に出勤となることも。
厳しい・怖い上司や先輩、職人がいてミスや要領の悪さを理由に怒鳴られる
建設業界は体育会系の人が多いこともあり、オラオラ系な人はどこの現場でもよく見かけるかと思います。
経験年数が浅い現場監督さんは、現場・書類作成の業務において、わからないことだらけのはずです。
でも、若手の現場監督さんはわからないことだらけで当然なんですよ?
私は土木工事の現場監督を15年経験し、主に国交省の工事を担当しましたが、それだけの年数をやっても、経験したことのない工事・工法が山ほどありました。
経験したことのない仕事を段取り良く進めるには、時間をかけて調査・段取りする必要があるのですが、残業する以外になかなかその時間を確保するのも難しいはずです。
だから、少しずつ、長期的に「わからない」を「わかる」にしていくしかできません。
現場では雑用仕事をたくさん指示されるし、現場事務所でも掃除や書類整理を指示されて…。
一生懸命頑張って仕事を思えようとしているのに、水を差すように細かいことでいちいち怒ってくる先輩や上司…。
体育会系の多い建設業は、後輩をボロ雑巾のように扱う、時代遅れな考えの人が一定数存在します。以下のような考えの人です。
- 自分の方が先輩で偉いから
- 自分もそうやって昔は先輩にしごかれてきたから
現場の先輩や上司は自分で選ぶことはできないため、もしロクに施工管理の仕事を教えてくれないパワハラ上司と仕事をすることになってしまったらどうなるか。
生きていくうえで本当にツラいと感じるのは、
精神的にツラい>体力的にツラい
だと思いませんか?
もちろん体力的にツラいのも大変であることに変わりありませんが、精神的なツラさは最悪、うつ病の危険もありますよね。
「もう無理だ、辞めたい…」
と、退職を考えるのがこのタイミングだと思いますが、うつ病になってしまうと、何をするにも気力が湧かず、転職活動もできなくなるリスクがあります。
規模の小さい生コンクリートの注文に失敗して数量が足りなかった等、現場の人に迷惑をかける
ちゃんとした構造物で、型枠を組んだものならともかく、捨てコンのような生コンクリート打設は設計通りのコンクリート量になるか、あやしいところ。
現地で型枠の寸法を10m毎など、なるべく細かく測って正確な生コンクリート打設量を計算しましょう。
生コンクリート打設が3台以上(8m3以上)になる場合。
例えば生コンクリート打設数量が10m3になりそうな時は、「8m3の連絡待ち」と生コンクリート会社の配車担当の人に伝えます。
大型の生コン車1台で4m3なので、2台で8m3。10m3くらいの生コン打設なら、2台分を打設完了した時点で足りない分を測ってから3台目を注文。
これで無駄なく生コンを打設できます。
- 重機で床付けした地盤に生コンクリート打設する場合は必ず現地で生コンクリート打設数量を測ってから注文する
- 図面からひろった面積×延長で生コンクリートを注文するのは失敗の元
- 10m3(3台分)生コン打設の場合、8m3(2台)+『連絡待ち』で注文し、8m3を打設完了した後に不足分を測ってから注文する
実行予算を組む際に、生コンはロス率を考慮しているので、ロス率5%で予算を組んでいる場合、生コンの不足分が2m3なら 2m3 × 1.05 = 2.1m3 で注文しましょう。
0.1m3とか、少し足りなかったときの方が余計に費用がかかるので、少し余裕を持った数量で生コンを注文しましょう。
でも、びびって1m3も2m3も余らせてしまうと今度は上司に怒られます…
上司や先輩から自分の能力以上の成果を求められる
「俺は昔、お前くらいの年齢で現場の所長やっていたんだぞ、わからないならもっと勉強しろ!」
初めて現場代理人になるという時くらいに、こんなことを言われたことはありませんか?
簡単に言えば、上司の俺は昔凄かったんだアピールですが、こんな人はよくいるんですよね。
今は昔より特に作成書類の量が多くなっているのに、昔のことと比較されても…という感じですが、上司に面と向かって反論なんて、なかなかできないですよね。
言い返したら倍にして返してくる上司は非常に多いです。
精一杯頑張って仕事しているのに、
「そんなこともわからないのか!」
「もっと早く仕事しろ!」
「お前は仕事が雑すぎる!」
こんなこと言われると、仕事が嫌になりますよね。
仕事とはいえ、ただでさえ仕事が多い現場監督。こんなことが積み重なり、メンタルを病んでしまう現場監督も少なくありません。
検査前に上司が書類をチェックしていて、
「まだ書類が整っていないじゃないか。今日、徹夜してでも仕上げろ。明日またチェックするからな」
本気で言っているのか、冗談で言っているのか…。
でも、似たようなことを言われたこと、ありませんか?
現場監督をやっていると、書類仕事が終わらず帰りたくても帰れない。
寝たくても、寝られないという時期は必ずあります。
たとえそれが、デートの日や大切な人の誕生日でも。
毎日残業続きで身体がキツイので、応援職員を上司に頼んでも、
「他の人はできるのに、何でお前はできないんだ!」
と怒鳴られるだけ。
こんな生活がこの先10年、20年続くと思うと…考えたくもありませんよね。
第3者から工事に対して苦情が来る(悪質な嫌がらせ)
騒音・振動対策の不足や、下請業者の教育不足などが原因の苦情は現場監督に責任がありますが、問題はクレーマーです。
クレーマーといえば、サービス業がターゲットというイメージがあるかもしれません。
滅多にないことではありますが、問題は工事現場の近くにクレーマーが住んでいたというケース。
私は過去に担当した工事で、受注後の発注者への挨拶の時に〇〇さんには気を付けてね。
と、何かとケチをつけてくる住民が工事箇所の近くにいるということを聞き、その住民の方へ発注担当者と一緒に工事の挨拶と説明に伺ったのです。
その人は作業服姿の私を見るなり、顔をしかめていました。
これはやばそうだ…と思いながらも、名刺と工事の説明資料をお渡しして説明を始めると、
「何で工事をするんだ!俺は前から反対だと言っていただろう!帰れ!」
と怒鳴り、名刺と工事説明資料を私の顔に投げつけてきたのです。
そして玄関のドアを閉められ、その日はもう顔を出してくれませんでした。
交渉の結果、何とか着工までは進めることができたのですが、少しでも騒音や振動がその人に伝わると、家から飛び出てきて文句を言ってくるのです。
もちろん、現場では苦情が出ないよう、細心の注意を払い対策をしたうえでですよ?
付近の他の住民の方には定期的に揺れを感じたり、うるさいと感じたことがありませんかと聞き取り調査を行っていたのですが、その方々からは全然大丈夫だと言われているのにです。
結局その工事では、苦情が原因で工事がストップしたりすることはあったものの、無事に事故もなく完成しました。
当時は20代だったので、第3者から怒鳴られたり、現場事務所に急に押しかけてきて文句を言われたりされて、精神的にツラかったのを覚えています。
現場監督はこういう人の対応もしないといけないんだなと、思い知らされた現場でした。
現場監督のストレスへの対処法
仕事量の多さや責任の重さ、上司のパワハラのせいで、ストレスの多い現場監督。
対処方は3つあります。
- 退職代行サービスを使って会社や上司と関わらずに退職する
- 他の職種へ転職する
- スキルを磨き、市場価値を高めたうえで転職する(現場監督を続けたい場合)
3年間は我慢して続けた方がいいという意見もありますが、例外はあります。
今いる会社がブラック企業だと感じているなら、我慢して続けるのは危険です。
身体を壊したり、うつ病になりかねませんし、それはいつ訪れるかもわかりません。
上記の対処法について、それぞれ解説していきます。
退職代行サービスを使って会社や上司と関わらずに退職する
会社を辞めたいけど、パワハラ上司に言ったら逆ギレされそう、あるいは逆ギレされたり、説得されて、辞めることができなかった。
辞めたいけど会社や上司に会いたくない、関わりたくない。
そんな方には退職代行サービスを使うのがおすすめです。
そもそも会社や上司に退職を拒否する権利はありませんし、退職は民法で定められている労働者の権利です。
退職代行サービスを使うことで、会社や上司と関わることなく、出社せずに退職することができますので、次の職業への転職準備に集中することができます。
他の職種へ転職する
現場監督、施工管理の仕事はもうやりたくない。という方は他の職種に転職するのが良いでしょう。
本記事の冒頭でも記載していますが、世の中の職業の数は約1万7000と存在します。
これまでに施工管理の仕事しか経験していない場合、他の職業へ転職することに不安を感じるかもしれませんが、現場監督の仕事の大変さ、キツさはトップクラスです。
そんな環境で仕事をやってきた分、同年代より仕事に必要なスキルや経験は確実に持っています。
1年の我慢は、1年寿命を縮めているのと同じです。
嫌な仕事を我慢して続けるくらいなら、早く他の職種に転職して、そちらでお金を稼いだ方が良いと思いませんか?
スキルを磨き、市場価値を高めたうえで転職する(現場監督を続けたい場合)
今は仕事がキツいけど、いずれ自分が現場の所長になって、地図に残る仕事を続けたい。
そんな方には、まず今の会社で施工管理の仕事を覚えましょう。
現場監督の仕事は2年や3年でできるようにはなりません。
5年、10年と長い時間を要しますが、自分1人で施工管理ができるようになるほど経験を積んでからが本番です。
現場監督は人材不足のため、即戦力な人材はどこの建設会社でも歓迎されます。
転職サイトや転職エージェントで好待遇な建設会社を探し、それを交渉材料にして今の会社と交渉です。
給料なんて同じ会社にいるだけでは簡単に年収が大幅アップになることは、まずありません。
なので、他の建設会社からオファーが来ていることをほのめかして給料アップを狙い、ダメならより待遇の良い建設会社に行けばいいのです。
同じ施工管理の仕事をするなら、年収の高い会社にするにこしたことはありませんよね。
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