転職活動してて内定もらったけど、今より年収が50万円ほど下がるのってどうかな?
こんなお悩みに答えます。
この記事では、年収の下がる転職をしてはいけない3つの理由を解説します。
年収の下がる転職をしてはいけない3つの理由
年収が下がる転職をおすすめしない理由は以下の3つです。
- 自分がリスクを負うことになるから
- 自分の安売り根性が身に付くから
- 前職の年収が次の転職に響くから
「転職で年収が上がる人の割合」のデータも解説するので、ぜひ参考にしてください。
理由①:自分がリスクを負うことになるから
面接のときに、こんなことを言われるケースがあります。
- 「入社後、成果が良かったらすぐ昇格させますよ」
- 「最初は前の会社と同程度の年収ですが、今後昇格させますよ」
- 「あなたは管理職候補なので、入社1~2年でマネジメントをやってもらいます」
「すぐに昇格させる」とか、「管理職候補」と言われても、口頭で言われただけだと注意です。
入社前の口約束を守らない企業は、当たり前のように存在します。
実際に、厚生労働省「令和2年度転職者実態調査の概況」では、転職後の満足度調査で『不満足』の割合が最も多かったのは『賃金』です。
満足度項目 | 満足 | どちらでもない | 不満足 | 不明 |
仕事内容・職種 | 69.2% | 21.3% | 8.7% | 0.9% |
賃金 | 46.6% | 25.5% | 27.1% | 0.7% |
労働時間・休日・休暇 | 62.3% | 20.7% | 16.3% | 0.7% |
福利厚生 | 53.2% | 35.2% | 10.7% | 0.9% |
安全や衛生等の職場環境 | 59.6% | 28.3% | 11.3% | 0.8% |
役職 | 34.7% | 58.8% | 5.1% | 1.4% |
人間関係 | 59.7% | 25.3% | 14.2% | 0.8% |
通勤の便 | 40.4% | 19.2% | 11.1% | 0.7% |
会社の規模・知名度 | 53.4% | 40.9% | 5.0% | 0.8% |
会社の将来性 | 49.0% | 37.1% | 13.2% | 0.7% |
転職した人の3割弱が、給料に不満があったんだね…。
転職後の不満No.1が賃金ってことは、給与の話は口約束だけだったとか、裏事情がある可能性があります。
なんで会社は最初から高待遇で募集しないの?
会社側も「失敗したくない」からですね。
会社側の立場になって考えると、こうなります。
会社が違えば社員も違う。社員が変われば現場でパートナーとなる人も変わる。前の会社で成果を上げてたとはいえ、採用後のパフォーマンスは事前には分からない。
100人採用して、100人全員が企業にとって満足のゆく成果を出すのは不可能。一定数「失敗だった」と、判断せざるを得ない採用が生まれる。
そこで、会社は失敗しても軽症で済むよう「できるだけ安く採用する」を狙います。
満足な成果がでれば待遇を良くしてやればいいし、成果を出せないなら冷遇する。(そのうち勝手に転職するだろう)
企業には「採用後の選択肢を残して採用したい」という事情があります。
会社が変わっているのに、すぐに結果を出すなんて難しいですよね…。
転職後すぐに成果を出すのが難しいのは、必要な情報が揃っていないからです。
- 会社の組織はどうなっているか?
- 職場にはどんな文化が根付いているか?(挑戦的?保守的?)
- 活躍している重要人物は誰か?
これらを知っても、会社に馴染むまでにはどうしても時間がかかります。
僕みたいにコミュ障な人間には、新しい会社に馴染むのに時間がかかります…。
すぐに会社に馴染んで成果を出せる人もいますが、そんな人は一握りです。多くの人は、転職先でうまくやっていけるかどうかなんて、確信を持てないです。
未来が不確実なのは当たり前ですが、その不確実な未来(リスク)をどうコントロールするかが問題です。
転職がうまくいかなかった場合のリスクは以下の通り。
- 企業が負う場合 … 体力が多く、何回失敗しても乗り越えていける
- あなたが負う場合 … 体力が低く、たった一度の失敗でダメージが大きくなる
会社とあなたで比べると、会社の方が転職で失敗したときのダメージは小さいから、リスクは会社が負ったほうが良いですね。
条件が微妙だったら、会社にとってその程度の期待度ってことなんだね…。
「この人に絶対来てほしい」と思うなら、1~2年の給料を出し渋ったり、しないはずですよ。
理由②:自分の「安売り根性」が身につくから
あなたの「労働力」こそが、収益を生み出す最大の資産です。
自分自身が「最大の資本」です。
あなたの労働力の価値で人生は変わります。土木工事の現場監督の場合、市場価値を高める方法は以下の通りです。
- 国家資格(施工管理技士など)を取得する
- 現場代理人または監理技術者(主任技術者)として工事を担当する
- 公共工事で平均点以上の工事成績評定点を獲得する
- 公共工事で優良技術者表彰を獲得する
- 河川・道路・橋梁など、特定の分野で誰よりも詳しい知識を持つ
「高い工事成績評定を獲得している=発注者満足度が高い」から、建設業界では市場価値が高い人材として評価されますよ。
施工管理技士の資格を持っている。国交省発注工事を何件も担当していることを知った瞬間、態度を変える人も実際にいます。
僕が20代の頃に経験した民間工事で、「あんた若いけど大丈夫なの?ベテランの人いないの?」と、かなり批判的な施主さん…。
1級土木施工管理技士の資格を持っていること、国交省で現場代理人も数件担当していることを伝えると、「あんたならバッチリや!ぜひよろしく頼む!」と態度が180度変わったこともあります(笑)
施工管理技士の資格を持っている人は多くても、他にも資格を持っていたら?例えば、
国交省で優良技術者表彰を受賞すると新聞に載るので、業界では有名人になります。
あなた自身を「高品質・高単価な商品」にして、高く評価してくれる企業に売り込む!
「今の会社、給料上がらないわ~」とか「やってなれないわ~もう転職しようかな~」って言ってるだけだと、何も変わりませんからね。
不満を言うだけなら簡単なんですよね。今の会社に不満があるから環境を変えたい!とか、明るい未来のために計画的なキャリアプランを考えたい!
実際に行動に移すのは、100人に1人と言われています。
「まずは、やってみる」世の中で成功している人って「行動力」が、ずば抜けて高いです。
結婚や子どもができるなど、プライベートのほうで現場監督が悩むことは、以下の通り。
- 家事・育児のため、残業せずに帰宅したい
- 家事・育児のため、土日・祝日は仕事ができない
結婚は本当に生活が大きく変わります。
理由③:前職の年収が次の転職に響くから
年収の高い人=優秀な人だと思いませんか?
年収が低くても、優秀な人はたくさんいるでしょ?
年収800万円の人と年収400万円の人、どっちが優秀だと思いますか?
…800万円の人かな。
リアルでもSNSでも、年収が高い人=すごい人として見られ、フォロワーが多いです。あなたが会社の経営者の立場で、従業員を雇う立場だと思ってみてください。
年収400万円の人が、「僕は仕事ができるので、年収800万円で採用してください!」と言ったら、その人を信じて雇えますか?
採用できないね…。
転職活動で求人を探すとき、転職エージェントはあなたの今の年収をふまえた上で、次の求人案件を紹介します。
僕も転職活動で転職エージェントに相談しましたが、「現職の年収」は必ず聞かれてましたよ。
転職先でうまくいくかどうかなんて誰にも分かりません。今の会社に残るか、転職するか。どちらにしても、リスクはあります。
一定の年齢から年収が頭打ちになるとか、今の会社に居続けるのが正解とは限らないですよ。
リスクがある中で、あなた自身の価値を高く保ち続けるためには、年収が下がらない転職をすることが大切です!
年収が上がる転職にはメリットがたくさんあります。
- 転職後に貯金に回せるお金が増える
- 仕事に対するモチベーションが上がる
- また転職したくなっても、次を探しやすくなる
転職による年収事情
年収の下がる転職はしない方が良い理由を話してきましたが、転職で年収が上がる人の割合と、転職で年収が下がる人の割合をご存知でしょうか?
年齢区分ごとに、転職によって年収が「増加」「変わらない」「現象」のどう変化したかを3択でアンケートしたもので、表を見ると、18~44歳までは4割以上の人が転職で年収アップしています。
今の会社で頑張って出世するよりも、転職するだけで年収アップのチャンスがあるんだね!
転職活動がチャンスしかない理由は以下の通りです。
- 転職で年収が上がる → 転職すれば良い
- 転職年収が下がる → 転職をしなければ良い
転職で年収を上げたいなら、とにかく若い方が有利です。少子高齢化社会の今、20代の若い労働力なだけでも希少価値があります。
「若さ」に価値があると気づいている人は、すでに行動して主体的にキャリアを作っています。
まとめ:満足できるレベルの待遇を『今』勝ち取っておくべき
本記事では、年収が下がる転職をおすすめしない理由について解説しました。
その理由は3つです。
- 自分がリスクを負うことになるから
- 自分の安売り根性が身に付くから
- 前職の年収が次の転職に響くから
今いる会社がブラックなら条件以前の問題です。心と体が壊れる前に「戦略的撤退」を選びましょう。
18歳~44歳のうち、40%以上の人が、転職により年収が増えたと答えています。
もし転職で年収50万アップを実現できれば、今後30年で1,500万円を転職しただけで得られます。
年に50万円だと月に4万2千円ほど。年1回の昇給で月に5,000円も増えるか微妙なのに、転職で月に4万円も収入が増えると、希望が見えてくるよね!
給料が増えれば、良いことがたくさんあります。
- 子供の教育費の負担が減る
- 良い車に乗れる
- 良い住居に住める
- 趣味に使うお金を増やせる
- 美味しい飲食店に行ける
- 旅行に行ける
- 貯蓄によって老後の心配がなくなる
リスクが無い転職活動をやって年収が上がりそうなら、その段階で転職を考えるって感じにすれば良いんだね!
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日本企業における「年功序列」の賃金上昇スピードが非常に遅いこと。日本企業の「終身雇用」がアテにならなくなっていること。
世渡り上手な人達はこの2つをよく理解してて、個人が稼ぐためには「転職」「副業」が非常に有効なことを分かっています。
色々と行動してみて、年収が下がりそうなら転職しなければ良い!転職活動をしてみると、
- 「今の会社は自分のことを評価してくれていたんだ!」
- 「今の会社に安く買い叩かれている!」
ということがわかります。
それを踏まえて、トータルで稼ぎがアップする戦略を自ら考えてみましょう。転職市場で自分の価値を高めるために、実績を積んだり、戦略を練る。副業などで稼ぐ路線にする。
まずは自分の市場価値を知ることが最も重要です。
自分の市場価値を知らなと企業に搾取されてしまうので、転職活動を始めてみましょう。
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