現場監督に向いている人・向いてない人の特徴を施工管理15年の現役現場監督が解説
日本に17,000以上ある職業の中で、『土木施工管理』という現場監督の職業を選んだあなたへ。
現場で施工管理を行い、現場事務所で図面を書いたり、書類を作ることで、いつも残業になってしまう。
会社の上司や発注者の他、工事関係者や近隣住民など、いろんな人とコミュニケーションをとらないといけないので、人間関係で苦労する。
工程が順調に進まないと現場全体、特に上司が不機嫌で空気が悪い…。
あなたは今、以下のような悩みがあってこの記事にたどり着いたと思います。
- 年々、責任は重くなるのに、給料は増えない
- 自分は現場監督(施工管理)という職業に向いているのかわからない
- いつも残業、休日出勤で家族との時間が確保できない
- 仕事ばかりの生活だから、妻に負担をかけている
僕は建設会社で現場監督として16年以上、主に国土交通省が発注する土木工事に携わっています。
どんな職業でも、問題やトラブルによって、大変な思い・ツラい経験をすることはあります。
問題やトラブルを解決していくことが仕事だからなんですね。
でも、現場監督の仕事だって、ネガティブなことばかりではありませんよ。
- 何事も『管理』するスキルが身に付く
- いろんな人と関わるので、コミュニケーションスキルが身に付く
- 工事が完成し、地図に残る仕事ができたことの達成感・感動は他の職業にはないもの
- 近隣住民の方から「ありがとう」と言葉を頂いたときの嬉しさ
- 工事の取組が評価されて、発注者から表彰されたときの高揚感
- ハンマーやノコギリの他、インパクトなど電動工具も扱えるようになり、簡単にDIYができる
大工さんのような職人ほどではないけど、工具もある程度仕事で使うので、使い慣れた工具で自宅のDIYが気軽にできるよ。
忙しくても、仕事は楽しんでやりたいですよね。
僕は16年間、土木工事の現場監督として働くなか、自社の現場監督から他社の現場監督までたくさんの現場監督さんと関わってきました。
本記事では、将来後悔しないために、土木工事の現場監督に向いている人・向いていないのはどんな人か。
それぞれ解説します。
- 土木工事の現場監督に向いている人、活躍している人の特徴
- 土木工事の現場監督に向いていない人、失敗する人の特徴
当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ
現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!
保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士
主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
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保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士
主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
現場監督に向いている、現場で活躍している人の特徴5つ
現場監督に向いている、現場で活躍している人の特徴は、以下のような人です。
- 社内外の人に関わらずコミュニケーションが積極的
- 部下や協力業者の職人への教育が上手
- タスク管理が上手
- 建設業界、モノづくりの職業が好き
- 常に勉強し、仕事に責任を持って取り組んでいる
先に伝えておきたいこととして、現場監督に向いている・現場で活躍しているからといって、現場監督という施工管理の仕事に不満が無いという人はいません。
社内、他の建設会社の現場監督に聞いても、皆必ず不満の1つや2つは話しています。
結論を言うと、以下の通り多様な業務を行う現場監督として活躍できる人ならば、どんな職種でも活躍するでしょう。
- 工事の施工管理
- 安全管理
- 原価管理
- 工程管理
- 品質管理
- 発注者(施主)とのコミュニケーション
- 問題発生時の工法変更に関する提案
- 立会・検査の対応
- 工事の進捗や工程に関する連絡
- 要求される工事書類の作成
- 協力(下請)業者とのコミュニケーション
- 請負金額の交渉、業者選定
- 現場乗り込み時期や必要人員の連絡
- 現場に関する特別な注意事項や現場ルールの周知・教育
- 現場作業時の指導・監督
- 工事現場の近隣住民とのコミュニケーション
- クレーム予防のため、事前の工事説明
- 直接現場に足を運んでこられた時の対応
- 確実に理解して貰えるよう専門用語を使わない説明
工事に関する『専門知識』と、工事に係わる人との『コミュニケーション』がポイントだね。
以下より、現場監督に向いている、現場で活躍している人の特徴を順に解説します。
①社内・社外の人関わらずコミュニケーションをとっている
現場監督は施工管理に関する知識を持っていることが重要ですが、現場は発注者がいて、協力(下請)業者、資材業者がいなければ成立しませんよね。
現場監督は、現場のトップとして、工事に関わる人とやり取りを行います。
なので、コミュニケーションが不足すると必ずトラブルが起きます。
「明日、納入の大型ブロックの件だけど」
「え?聞いてないよ?」
「側溝の据付作業、今週で終わらなかったから来週も来てほしいんだけど」
「え?今週で終わるって聞いてたから、来週は他の現場に予定しちゃってるよ!」
上記の例はあってはいけない初歩的なミスですが、忙しすぎて連絡し忘れてしまった。
先輩や上司に頼まれていた仕事、現場であれこれ作業をやっているうちに、うっかり忘れてしまっていた。
なんて経験、1回や2回は皆あると思います。
20代の若い現場監督さんは、周りの人がずっと年上の人ばっかりなので、話しかけにくい先輩や上司も何人かはいると思います。
相談しに行くと、めんどくさそうな対応をする先輩や上司もいるでしょう。
そういったことから、コミュニケーションが苦手という人もいると思います。
でも、そんな先輩・上司も決して見捨てているわけではありません。
まずは、目の前の仕事に一生懸命取り組む。
部下の仕事ぶりは、必ず先輩・上司は見ています。
直接見ていなかったとしても、他の人づてに聞いています。
一生懸命仕事をしているあなたを、先輩や上司はあなたが困っているとき、必ずサポートしてくれますよ。
肩の力の抜きどころの見極めも大切ですが、まず、仕事を一生懸命やってみてください。
そうすれば、皆あなたのことを認めてくれますし、コミュニケーションが苦手だとしても、周りの人からあなたに近づいてくれるし、サポートしてくれますから。
②部下の育成が上手
あなたが現場監督になって数年経ち、工事現場では後輩がいる、という状況になった時。
あなた自身が現場代理人や監理技術者になると、これまでとは違い発注者さんとはあなたがやりとりを行うことになります。
今まで現場でやっていた仕事は後輩に教えてやってもらうことになりますね。
今までの仕事量 + これから増える仕事量 となると、時間がいくらあっても足りない。
という状況が見えますよね。
後輩の教育をしない人は、自分自分がこれから身に付けていかなければいかないスキルの習得を放棄しているようなものです。
部下の育成が上手な人は、仕事の内容に応じて部下に仕事を振るか、自分がやるか的確に判断しています。
そうして、自分自身も次のステップ、次のステップと、現場監督としてレベルアップし、活躍しています。
③スケジュールをノートやカレンダーにメモしている
現場事務所にいるとき、打合せに行くときは常にノートを持参する。(現場にいるときは野帳)
現場監督には似ているということはあっても、毎日全く同じ仕事をする、という日は無いですよね。
今週末に社内検査で書類の検査があるから後で路体盛土工の出来形管理図作ろう。と思っていたのに、
「監督さん!ここ丁張かけてほしいんだけど!」
「14時の生コンの予定早めたいんだけど、できる?」
こんな現場での追加仕事をやっていて、時間が無くてできなかったり、忘れてしまっていたり…。
こういったことにならないよう、ノートを用意して、スケジュールをしっかり書いておく。
私の場合、ノートには仕事の予定の他に、その日どんな作業をしたかを書いています。
ノートのようなアナログのものでなくても、グーグルカレンダー等でスケジュール管理をするのも良いと思います。
仕事にヒューマンエラーはつきものです。
ヒューマンエラーを、ツールを活用することで限りなくゼロに近づくことができれば、関係業者への信頼につながり、現場監督としての評価も上がります。
④建設業、ものづくりの仕事が好きな人
どんなことにでも言えることではありますが、建設業が好きな人、ものづくりが好きな人は、現場監督はまさに適職です。
仕事が嫌になる要因があるとすれば、
- 今の会社での人間関係の不満
- 今の会社の給料の不満
上記2つのどちらか、または両方ではないでしょうか。
この2つは同業他社への転職で解決することもできます。
施工管理の仕事は、ここ数年は新卒者の採用も増えてきていますが、その分辞めている人がいるのも事実です。
僕の所属する建設会社でも、毎年4~6人が新卒で入社しているけど、3年以内に1、2人は辞めてしまっているよ。
現場監督って、やっぱり大変なんだね…。
退社する前に理由を聞いたら、「もっと給料の多いところが良い」「もっと休みが多い仕事が良い」「上司に理不尽に怒鳴られてやる気が無くなった」っていう意見がほとんど。
退職代行を使って、退社した人もいます。
僕が社会人になった頃は、退職代行というサービスは無かったので、退職代行の存在を知った時は驚きました。
退職代行に関する書籍やインターネットの検索結果で調べた情報だと、
「入社してそんなに経っていないから、上司に辞めるといいにくい」
「入社してから会社に嫌な先輩・上司がいることを知って、辞めたいけど面と向かって話もしたくない」
といった人が退職代行を利用しています。
退職代行に関しては、以下のリンク先で詳しく説明しています。
退職代行について
施工管理の仕事は好きだけど、人間関係がうまくいっていないという人は、同業他社への転職も頭にいれておくと良いです。
理由は私の経験談なのですが、鬱あるいは鬱に近い精神状態になると、新しく行動を起こすのができなくなるんです。
ただただ、機械のように家~現場を繰り返す毎日でした。
こういったことにならないようにするには、転職の準備(転職活動)だけでもやっておくことがおすすめです。
転職活動には、①悩む、②転職活動する、③辞める、④転職する、4つの段階があります。
普通の転職の考え方だと、
「会社の上司のパワハラがひどすぎる。もうこんな会社辞めよう」
「もう現場監督はやりたくない、一日でも早く辞めたい」
と③辞める、を決めてからインターネットで転職エージェントなり、転職サイトを探したりしますよね。
これが、鬱や鬱に近い、精神的に参っている状態だと本当に行動ができなくなるんです。
なので、転職する気が今は全く無かったとしても、転職活動として転職エージェントや転職サイトへの登録は事前にやっておくことをおすすめします。
⑤常に勉強し、仕事に責任をもって取り組む人
気を付けたいのは、責任「感」があるだけの人ではなく、行動に移す人であることです。
土木工事はさまざまな種類の工事があるので、施工管理20年以上のベテラン現場監督でも初めて経験する工事になることはよくあります。
そして、参考書もその工事や工法に応じて出版されています。
辞典のような厚さの本を全て頭に入れるなんて不可能ですよね。
「来月からの生コン打設、暑中コンクリートになるからコンクリート標準示方所の施工編読んで復習しておこう」
といった感じで、要所は暗記しておきながら基本的には参考書を現場に持っていき、仕事の合間に読んで勉強する。という形になります。
良い現場監督は、何事にも現場では最終の決定権・責任は自分にあることを自覚し、自分主体となって現場で指揮をとっています。
ダメな現場監督の例として、
「台風が近づいているから、飛散養生をして備えよう。〇〇君、頼んだよ」
「台風通過後の現場巡視は入念にやろう。忙しいから○○君、頼んだよ」
他にも、
「安全関係書類は○○君に任せてるから、○○君に聞いてね」
「書類に不備があるかどうかはわからないから○○君に聞いて」
仕事が忙しいので、こんな事になりがちですが、やるべきことは把握していても、部下や後輩に仕事をいつも押し付けてばかりな人。
こんな人は、後輩や部下からは信頼されず、意思疎通がうまくいかなくて現場が円滑に進まないことになりがちです。
現場監督に向いていない人、仕事で失敗する人はこんな人
建設業の『現場監督』という、現場の施工管理を行う人に向いていないのはどんな人か。
それは、先のことを考えない人や、仕事をサボることばかり考える人です。
理由については後述します。
あなたは今、以下のような悩みがあってこの記事にたどり着いたと思います。
僕は建設会社で現場監督として15年、主に国土交通省が発注する土木工事に関わってきました。
15年という期間はとても長いと感じるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
むしろ、入社してからの15年は、あっという間だった。
という気持ちの方が強いです。
15年の間、施工管理の仕事で悩みや嫌な経験はたくさんありました。
本音を言うと、現場監督なんてやるんじゃなかったと後悔したこともあります。
どんな職業だって、問題やトラブルによって、大変な思い・ツラい経験をすることはあります。
問題やトラブルを解決していくことこそが、仕事だからなんですね。
でも、現場監督が行う『施工管理』の仕事だって、ネガティブなことばかりではありませんよ。
- 『管理』するスキルが身に付く
- いろんな人と関わるので、コミュニケーションスキルが身に付く
- 工事が完成し、地図に残る仕事ができたことの達成感が半端じゃない
- 近隣住民の方から「ありがとう」と言葉を頂いたときの感動
- 工事の取組が評価されて、発注者から表彰されたときの高揚感
- ハンマーやノコギリの他、インパクトなど電動工具も扱えるようになり、簡単にDIYができる
多少忙しくても、仕事は楽しんでやりたいですよね。
僕は15年間、土木工事の現場監督として働くなか、自社の現場監督から他社の現場監督までたくさんの現場監督さんと関わってきました。
仕事をサボりたがる、思考停止で先のことを考えない、仕事を人に押し付ける人は現場監督として失敗する
前提として、いかに仕事をサボろうかと考えたり、思考停止で現場監督を続けていても、良いことは無いです。
また、他にやりたい職業も無いからといって嫌々続けたり、やるべき仕事を避けてばかりの現場監督は、以下のような未来が待っているので気を付けてください。
- 発注者の満足度=工事成績評定点が平均点以下
- 会社から信頼されなくなる
- 建設業は受注産業なので、評価を下げる社員はお荷物扱い
- 原価管理ができず、利益を出せない
- 赤字を出したら責任は…
- 工程管理ができず、計画工程と実施工程がバラバラ
- 発注者や近隣住民、協力会社や隣接工事業者と予定を合わせることができず、嫌われる
- 結果を残せないので出世できないまま後輩が先に出世していく
- 給料が上がらない
- 他社からも必要とされず、今の会社にしがみつくしかない最悪な状況に…
どんな職業でも、時間をかけてその分野の知識・経験を詰めば、お金を稼ぐことはできますよね。
現場監督という施工管理の職業は、設計変更や工期延期、金額の大きい変更要素など、会社の経営に関する重大な要素を除けば、現場代理人に判断の権限を任されます。
現場監督という施工管理技術者は、他の職業の会社員と違い、自分の決定権が多く、自由度が高い。(元請としての現場監督の場合)
自分で決められることが多い分、責任も大きい。
勘違いしてはいけないのは、ある程度の権限を持って自由度が高いからと言って、何でも協力会社や後輩といった部下に仕事を押し付けてるのは絶対にダメということです。
経験年数の浅いうちは、仕事がわからないので上司の指示を一生懸命こなしてきた。
現場代理人や監理技術者をして現場を任されるようになると、部下や協力会社に仕事を押し付けてばかり。
現場で権力を手に入れると、自分で仕事をしなくなる人は多いです。
そんな現場監督は将来的に活躍できないし、社内でも出世できません。
現場監督に向いていない人の特徴【7選】
それでは、現場監督に向いていない人の特徴を7つ、解説していますのでチェックしてみてください。
初めに伝えておきたいのですが、該当するからといって現場監督として施工管理の仕事をやってはいけない、やるべきではない、ということでは無いです。
僕自身、以下の特徴に当てはまる項目もありますが、15年続け、今も国交省発注工事の監理技術者として会社から現場を任されています。
失敗もたくさん経験してきた僕ですが、そんな僕でも続けることができています。
15年間で僕が学んできたことを交えながら、対処法や解決策も解説しています。
なので、悲観的にならずに記事を見て頂ければと思います。
新しいことに挑戦しない人、古い習慣を捨てられない人
ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)の普及によって、建設業も生産性向上のため、国交省が主体となって積極的に取り組まれています。
特に測量に関しては、15年前まではCADに座標を設定して、現場で位置出し、丁張設置のため角度と距離を計算。
それが今では、ソフトを使って自分で3次元設計データを作り、測量器械に設計データを入れてしまえば、いつでもどんな場所でも位置出しをできたりするくらいです。
それが、入社した時から使っている古いCADソフトを何十年もずーっと使っている人。
使い慣れているからという理由だけで、3次元設計データを作ることができる、新しいソフトには手を出さない。
古いソフトをずっと使っているという事は、生産性も上がらず、時代の流れについていけないということになります。
新しいソフトを、使い方を知らない人に教えてあげるほど使いこなすまではいかなくとも、3次元設計データを作って施工ができるとか、最低限仕事ができればOKです。
数年経てば、また新たなソフトが出て、使い方を覚えるため勉強する日が来ると思うので…。
朝起きるのが遅くていつも朝礼ギリギリか遅刻常習犯な人
遅刻しないのは社会人として当然ですが…。
現場では8:00から朝礼だとすると、それまでにKYを書かないとけないので、だいたい皆7:30くらいには現場に入場しますよね。
現場監督なら朝礼前に現場を一回りして夜間に異常が起きていないか点検するのが望ましいですが、朝誰よりも現場に遅く来る現場監督は、協力(下請)業者の職人さんらから信頼関係が結べません。
現場はたくさんの会社がワンチームとなって、ものづくりをやっていきます。
その現場のトップである現場監督が、協力(下請)業者から信頼されていないとなると、当然チームはまとまるわけもなく、バラバラですよね。
そんな現場はトラブルが多かったり、何かと責任を押し付けあったりと、上手くいっていないことが多いです。
タスク管理ができず頼まれていた仕事をよくすっぽかしてしまう人
現場監督は仕事量が多いですから、メモを取ったり、スマホなどでタスク管理をしないと、どんなに優秀な現場監督でも「あれやるの忘れてた!」なんてことがあります。
社内に関係することなら、よほど現場が忙しくて暇がなかった、だとまだ大目に見てくれるでしょうが、発注者さんに関係することだとNGです。
発注者さんに依頼されておいて、期日を守れず忙しくてできませんでした。
は、ただの言い訳ですし、仮に逆の立場だと、言い訳すら聞きたくありませんよね。
発注者さんから評価、満足度を上げるには言われていること+αができないといけないのに、逆に評価を落としていくことになります。
人と話すのが苦手、コミュニケーションが苦手な人
そもそも、建設業って40代、50代が圧倒的に多いので初対面の場合、20代の人には年齢差ですでにハードルがありますよね。
2周りも年齢が違うと、世間話をするにもなかなか話が合うものでもありません。
パチンコの話とかだと年齢差関係なくよく盛り上がっていますが、僕はギャンブルをやらないので、慣れるまではコミュニケーションをとるのが大変でした。
現場監督は立場上、いろんな業者、人と関わるのでコミュニケーション能力は重要ですが、苦手としても現場監督をやっていくうちにコミュニケーション能力は確実に身に付いてきます。
なので、最初はコミュニケーションが苦手だったけど、何年か現場監督をやっているうちに慣れてきた、ということはよくあります。
問題はそれが苦手どころか嫌いという人で、人と関わらずに現場監督をやるというのは不可能なので、そんな人は人とあまり接することのない職業を探したりした方が働きやすいかもしれません。
優しすぎてNOと言えない人
優しい現場監督は、協力(下請)会社の人からは好かれます。
理由は単純に、自分の好きなように仕事させてもらえるから。
どんな現場であれ、その現場独自のルールは必ず設けているはずです。
例えば、現場付近に通学路があって、その道路は工事関係者は通行禁止にしている。
現場付近に家屋が並んでいて、騒音・振動は定めた値を超えないように、大きな音・振動が発生する重機の動作は禁止している。
基本的には皆ルールは守りますが、こういった苦情・クレーム発生防止のための現場独自のルールを面倒だと感じ、バレなければいいだろうと思っている人がいるのも事実です。
現場監督として締めるところはキッチリ締めないと、「ここの現場監督ならルール守らなくても何も言ってこないから大丈夫だよ」となってします。
「現場ルール」については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
現場監督が協力(下請)業者にしっかり指導していなかった結果、苦情・クレームや事故が起きて元請である現場監督が責任を負う、という最悪の結果になりかねません。
大事な場面で緊張しすぎて頭が真っ白になってしまう人
日々の現場で極度に緊張する機会はあまり無いですが、現場監督が工事期間中で1番緊張する日といえば、完成検査の日ではないでしょうか。
どれだけ現場を美しく仕上げても、どれだけ書類を完璧に作っていても、僕自身、未だに完成検査は緊張します。
検査官の採点も工事成績評定点に影響は有るので、今まで頑張ってきたのに頭が真っ白になって、質問に答えることができなかったりすると、損をすることになります。
僕は24歳の時、初めて国土交通省発注工事で現場代理人として現場と担当した時。
中間技術検査で緊張しすぎて質問されても頭の中が真っ白になってろくな返答もできず、検査官にボロクソに言われました。
今でこそ、そこまでの緊張はしなくなりましたが、当時はまさに現場代理人として、ほろにがデビューでした。
責任感がありすぎる人、人に任せることができない人
現場監督の仕事の多さゆえ、全てにおいて完璧、100点を目指そうとすると、時間がいくらあっても足りません。
妥協するラインを定めておかないと、睡眠時間を削ってまで残業することになり、身体を壊しかねません。
僕自身、完成検査前に書類を作成していて、自分が納得するため、どうしてもこの書類もつくりたい、あの書類も作りたいと、要は提出を要する書類+αの部分(あれば良いけど、無くても問題は無い書類)を作るため完全徹夜で書類を作っていたこともあります。
発注者さんには喜んでもらえるものの、自分の健康や家族と過ごす時間を犠牲にした結果でもあります。
こういった働き方は絶対に良くないのですが、僕のようにこだわりが強くて、この仕事を他の人に任せたくない!
という考え方だと、やっていけないということはありませんが、現場監督を続けていくのは体力的にも大変です。
最初は大変だけど、施工管理は知識・経験が武器になる!ただし例外として、パワハラやブラック労働のような環境は転職を検討するべき
紹介した現場監督に向いていない人の項目は、当てはまるからといって現場監督ができないわけではありません。
施工管理の知識・経験を積み上げることで、将来的には周囲から頼られる現場監督になれるでしょう。
現場監督としての苦労を少しでも減らすため、上手く仕事をこなしていくためには以下の記事がおすすめです。
僕自身、自分が現場監督に向いていると思ったことは1度もありません。
15年の間に現場監督を辞めて他の職業に転職しようと考えたこともあります。
現場監督を続ける・辞めるかという悩みは、ほとんどの現場監督が経験しています。
続けていく中で、施工管理の職業にやりがいや楽しさを見つけ出すことができれば、考え方も変わってくると思います。
忙しいので盲点になりがちですが、自分には他の職業もあるということは忘れないでください。
現場監督は仕事が多く、パワハラの多い職業ですが、忙しい分、他の職業より仕事に必要なスキルは確実に身に付きます。
今はまだ転職するつもりはないとしても、うつ病等の心の病気や体調の異変がある日突然あなたを襲うかもしれません。
そうなってからの転職活動は非常に大変です。
いつでも転職できるという余裕をもって日々、現場で頑張っている方が安心です。
『終身雇用』と『年功序列』が終わり、これからは1つのキャリアにこだわらない時代に
日本は昭和時代の後半から以下2つの制度のおかげで経済成長を遂げました。
- 終身雇用制度(定年まで雇用が保証される制度)
- 年功序列制度(企業の在籍年数に比例して給料増)
しかし、この2つの制度はもう終ろうとしています。
トヨタ自動車のような大企業すら、「終身雇用の限界」を明言しています。
もう大企業=安定ではないということなんですね。
終身雇用を信じて就職し、会社の指示に従い続けた社員が、ある日突然、リストラ対象となり、上司から早期退職を勧められている。
なので転職は今後、より一般的になると予測されています。
今は転職する気が無くても、転職『活動』自体は無料です。
30代以下なら、40%以上が転職で年収アップに成功しています。
転職活動によって、あなた自身が知らなかった優良企業やキャリアアップにつながる案件が見つかるかもしれません。
『ローリスク・ハイリターン』が望める転職活動。
もし今の会社を辞めることになった時に安心できますよね。
働きながらでも簡単に転職活動をする方法
周りでも転職している人は結構いるけど、仕事しながら転職活動するのって、時間が足りないよ。
施工管理って書類仕事もあって、定時に帰るのはほとんど無理ですよね…。
あなたは、もしある日突然今の会社に居られなくなったとか、家庭環境が変わって今の現場監督の仕事を辞めないといけない状況になったらどうしますか?
今の会社でやっていけてるからそんなこと考えないよ。
今、問題が無いという状況なら、そう考えて当然ですよね。
まぁ現場でトラブルが起きたり、検査前の残業とか立場上の責任の重さで、大変なことも事実だけどね。
現場監督って施工管理の業務が多くて、定時を過ぎてから事務所で書類仕事を始めたり、現場の段取りや原価管理など、考えること・悩むことが多くて大変ですよね。
僕も経験年数で15年以上、土木の現場監督をやっています。施工管理は定時で帰ることはできないし、書類作成や工事関係者との対応と、やることが多いですよね。
ちなみに僕は、担当する工事現場での事故がきっかけで、上司から罵声や嫌がらせを受けた経験があります。
工事現場での事故の影響は私生活にもおよび、メンタルを病んで離婚の危機を迎えてしまう最悪な人生に転落…。
休日出勤は当たり前、そして平日も夜遅くまで仕事を頑張っていたのに、「なんでこんな酷い目にあわないといけないんだ…」と、生きるのがつらいと思うほどの日々を過ごしてきたんです。
事故を起こしたのは下請業者ですが、責任は元請。だから現場の所長だった僕が全部悪いという状況になったんです…。
色々ありましたが、今では事故があって最悪な状況だった頃と比べて年収を100万円アップすることに成功。
時間にも余裕ができた結果、このブログを始めたり、休日は家族と一緒に過ごす時間ができました。
もちろん今も建設会社で土木の現場監督をやっていて、主に国交省の公共工事(官庁工事)を担当していますよ。
2年で年収100万円アップとかウソっぽいし、現場監督がブログとかやってる時間、無いと思うんだけど?
そう思いますよね。
まずブログに関しては、このブログ『ゲンプラ 現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援』を土木の現場監督である僕(ランメイシ)が運営しています。
年収100万円アップについては、以下の記事で源泉徴収票の写真を公開しています。
とは言え、建設業は企業規模による年収の格差が大きい業界です。
ゼネコンでも、中小企業と大企業とでは平均年収に大きな差があるのも事実。
2年で年収が400万円から500万円台になったところで、「現場監督で年収500万は大したことないよ」って思うかもしれません。
でも、たった2年で年収100万円アップできたことには、大きな意義があると思っています。
普通に現場監督として働いてても、たった2年で100万円も年収は増えないよね…。
現場監督を続けてきて、以下のような悩みを感じたことはありませんか?
- 年々、責任は増えるのに、給料は増えない
- 現場の最盛期や検査前は夜遅くまで残業するのが当たり前で、これが定年まで続くと思うとウンザリする
- いつも残業、休日出勤で家族とすごしたり、趣味の時間が確保できない
- 家庭を持っていると、労働条件に不満はあっても生活の安定のために、我慢して働くしかない
- 専門職である以上、35歳を過ぎたらずっとこの仕事をやっていくしかない
- 勤務時間が長く、休みも少ないから、家事・育児で妻に負担をかけている
- 仕事で疲れが溜まり、休日は外出する気力が無くほとんど家で過ごしている
年間通して忙しいワケじゃないけど、「やってられない」って思うこと、たまにはありますよね。
でも、もし「収入アップ」と「時間の余裕」が簡単に実現できたら?
年収100万円アップと時間の余裕によって得られたもの。僕の場合、こんなに嬉しいことがありました。
- 家族や友人など、大切な人と一緒に過ごす時間ができる
- 自分へのごほうびや貯金、家族サービスに使うお金を増やすことができる
- 趣味に使うお金も増やすことができる
- 自分の心に余裕ができる
こんな生活できれば最高だけど、現実はそんな甘くないでしょ。
でも「年収100万円アップ」と「時間の余裕」は、公共工事で表彰の経験も無い、建設会社にいる平凡な現場監督の僕が実現できたことなんですよ。
以下の記事では、土木工事の現場監督が現場での事故をきっかけに最悪な人生にまで転落した経緯。
それから2年で年収100万円アップ&時間の余裕まで手に入れた経緯を詳しく書きました。
ぜひ参考にしてくださいね!
当ブログ「ゲンプラ – 現場監督とプライベートを応援」を見てくれたあなたに!とっても有益な情報であることを保証します!
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