現場監督が転職の準備でやることは?施工管理の実績と清潔感が転職成功の鍵
転職活動って、どれくらいの期間が必要なの?転職関係の本にはよく『3ヶ月』って書いてあるけど本当?
こんなお悩みに答えます。
転職活動だけなら、確かに3ヶ月が基本と言われるけれど、転職成功には転職活動と同じくらい『転職準備』も大事だよ。
転職準備って、何をすればいいの?
転職準備としてやるべきことは、2つあります。
- 実績作り:出世のためより『転職を前提』にして働く
- 身だしなみ:容姿よりも『清潔感』を持つ
この2つは、今は転職するつもりが無かったとしても、早く始めておきたいことなんだ!
本記事は、現場監督が転職の準備でやるべき『実績作り』と『清潔感』について、施工管理の転職で成功するためのポイントを含めて、徹底解説します。
当サイト『ゲンプラ』の運営者:ランメイシ
現場監督と家庭(プライベート)の両立を応援するために、土木工事の施工管理をやっている現役の現場監督(歴16年)が当サイトを運営。施工管理業務の悩みに全力でサポートします!ご安全に!
保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士
主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
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保有資格:1級土木施工管理技士、河川点検士
主な工事経験:河川の築堤・護岸工事、道路工事、橋梁下部工事
転職で重要視されるのは学歴ではなく実績
転職の現状について簡単に言うと、以下の通りです。
- 圧倒的にコスパが良いのは、出世よりも『転職』
- 転職に『がむしゃらな努力』や『地頭の良さ』や『運』は不要
- 大切なのは『転職』という、誰にでも使える武器を最大限利用する
- みんな実践していないけれど、誰にでもできる方法
- 日本の転職市場は『実績』だけが評価される、ラッキーな場所
- 転職を希望する人にとって、日本は世界でも有数の恵まれた国
新卒では学歴が重要視されてたけど、転職では実績が重要視されるんだね!
転職準備としてやることは『実績作り』と『身だしなみ』の2つ
転職準備が具体的に何をやるのかというと、以下の2つです。
- 実績作り:出世のためより『転職を前提』にして働く
- 身だしなみ:容姿よりも『清潔感』を持つ
会社員なら、出世を目指すべきじゃないの?
出世を目指すことが間違いじゃないけど、効率よく短期間で年収を上げたいなら、一番の近道は『転職』だね。
転職活動以外に転職準備をやるべき理由
通常の転職活動は、「そろそろ会社辞めようかな……」と考え始めたときからスタートして、「会社選び」→「書類選考・面接」→「内定」→「退職」のステップを踏みます。
退職までの期間を考えると、だいたい3~6カ月くらいで行うのが一般的な流れです。
そして9割の人が、転職を意識するときにこの「転職活動」にだけ目を向けてしまっているのが現状です。
サイト運営者が実際に転職エージェントから質問されたことですが、「あなたは今の会社でどんなキャリアを積んでいるか」といったような、『実績作り』がポイントです。
転職準備の『清潔感』はイメージつくけど、『実績作り』って具体的にどんなこと?
現場監督の転職では以下の2つが明確になっていれば、実績作りとしてはバッチリです!
- 社内で一番の『何でも屋さん』よりも、公共工事でコンスタントに平均点以上を獲得する
- 建設業に関連する資格を取得する
実績作り:出世のためより『転職を前提』にして働く
「転職活動」と「転職準備」が両輪でうまく嚙み合ってこそ、本当に納得できるキャリアを手に入れることができるのです。
この2つはかけ算なので「転職準備」が0点だと、いくら「転職活動」が100点満点でも、結果は0点になってしまいます。
当然のことですが、「実績やスキル」は一朝一夕に手に入るものではありません。
積み上げる内容にもよりますが、それなりに時間がかかります。
だからこそ「いつ転職しても大丈夫な自分」に少しでも近づくために、日々の仕事をする必要があるのです。
それは、「いつか辞めるんだから、目の前の仕事なんてどうだっていい」といった考え方とは正反対のものです。
一方で、「今の会社で定年まで勤め上げる」と決めている人とは、違う価値観で仕事をする必要があります。
今の会社で出世するために働く」と「転職を前提に働く」。
この2つの働き方の違いをまとめたのが、下の図です。
(出典:転職が僕らを助けてくれる)
どちらも「成果を出す」のは重要ですが、そのやり方は全く違います。
この章では、2つの違いについて、詳しく説明していきます。
現場監督は国家資格『施工管理技士』の取得が実績作りのポイント
現場監督の場合、自身の実績を作るには施工管理技士の資格を取得して、現場代理人もしくは監理(主任)技術者として工事を経験する必要があります。
つまり、施工管理技士の資格を取らないと、現場監督は『実績作り』のスタートにも立てないんです!
施工管理技士の資格を早く取得して、自分で工事を担当して実績を作る=キャリアアップするのが理想だね!
建設業の官庁工事では、施工管理技士という国家資格を持っていないと、現場代理人・監理(主任)技術者といった工事責任者に就くことが出来ない。
施工管理の職業は基本的に経験を重視されるため、工事請負金額とマネージメント規模が大きくなるほどキャリアが上がる。キャリアをしっかりと築いて行けば、転職が難しいと思われる50代になっても、大手企業から中小企業のマネジメントポジションへ、また中小企業から大手企業で採用されるというケースも。
(JACリクルートメント:2022年の施工管理職の転職事情)
つまり、施工管理技士の資格を取得しないとキャリアとなる実績を作ることも出来ない。
なので、20代のうちは建設業界での『実績作り』のスタートとなる、施工管理技士の資格取得を優先するのがおすすめ!
そうすれば、30代以降は工事の現場所長として、どんどん実績作りが出来る。
20代~30代前半で転職する場合は、施工管理技士の資格を持っていなくても転職はしやすいし、転職後に取得すれば良い。
30代~40代の転職では、施工管理技士の資格の保有が条件となることもあり、キャリアアップのためには取得が必須となる。
50代~60代の転職では、役職定年となり年収が下がったため転職し、転職後は再度役付となって年収が上がるというケースもある。
施工管理技士の資格を早く取得すれば、キャリアアップに有利になるんだね!
JACリクルートメントは、僕も利用している転職エージェントの1つだよ。建設業界出身のコンサルタントで構成された、建設業界専門のチームがあるから、事情を良く分かってくれるし、無料なのが良いね!
JACリクルートメントについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね!
【転職を前提に働くべき理由】終身雇用と年功序列が無くなり、大企業でさえリストラの可能性もあるから
今は大企業でも将来安泰とは言えない時代です。
日本は昭和時代の後半から右肩上がりの経済成長を遂げました。
その一端を担ってきたのが以下2つの制度です。
- 終身雇用制度(定年まで雇用が保証される制度)
- 年功序列制度(企業の在籍年数に比例して給料増)
この2つの制度に社員は守られ、このシステムの維持が結果的に日本企業の発展を支えてきました。
しかし、この2つの制度はもう終わろうとしています。
令和の幕開けを告げたのは、戦後の経済発展を支えてきた日本の企業が、相次いで終身雇用の仕組みが続かないと明言したニュースです。
トヨタ自動車の豊田章男社長が「終身雇用の限界」について言及。
日本経団連の中西宏明会長は、終身雇用について「制度疲労を起こしている」と発表しました。
こうした話題からわかることは、大企業=安定という概念は終わりを迎え、昭和と平成を貫いてきた大企業信仰は、もはや幻想となってしまうということです。
事実、昨今では日本の経済的躍進を支えてきた大手企業が、大規模なリストラを敢行しています。
(出典:東京商工リサーチ)
2021年は例年以上の大企業によるリストラが実施される結果に。
東京商工リサーチが2022年1月20日に発表したリサーチには下記のように記述されています。
2021年に早期・希望退職募集を開示した上場企業は84社だった。前年の93社から9社(9.6%)減少したが、2年連続で80社を超えた。
2年連続の80社超は、リーマン・ショック後の2009年(191社)、2010年(85社)以来、11年ぶり。
新型コロナ感染拡大の影響が長引く業種を中心に、募集企業の数は高水準で推移している。
募集人数は、人数を公表した69社(若干名除く)で1万5892人に達した。
(出典:東京商工リサーチ)
2020年、21年と2年連続で上場企業80社以上が早期・希望退職募集を行っているという結果が出ています。
つまり、どんな大企業にいてもリストラの可能性はあるということです。
終身雇用を信じて就職し、会社の指示に従い続けた社員が、ある日突然、リストラ対象となり、上司から早期退職を勧められている。
なので今後、転職はより一般的になると予測されています。
施工管理技士の資格取得は簡単じゃないからサポートを受けるのもおすすめ
1級土木施工管理技士の場合、過去5年間の平均合格率は一次検定59.6%、二次検定35.5%と、二次検定は約3人に2人が不合格という結果です。
【1級土木施工管理技士:一次検定】
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2017年度 | 34,629人 | 22,930人 | 66.2% |
2018年度 | 28,512人 | 16,117人 | 56.5% |
2019年度 | 33,036人 | 18,076人 | 54.7% |
2020年度 | 29,745人 | 17,885人 | 60.1% |
2021年度 | 37,726人 | 22,851人 | 60.6% |
【1級土木施工管理技士:二次検定】
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2017年度 | 31,414人 | 9,424人 | 30.0% |
2018年度 | 27,581人 | 9,521人 | 34.5% |
2019年度 | 24,688人 | 11,190人 | 45.3% |
2020年度 | 24,204人 | 7,499人 | 31.1% |
2021年度 | 26,558人 | 9,732人 | 36.6% |
技術検定制度の改正(令和3年4月1日施行)より、経験記述試験の評価方法や合格基準配点から試験内容まで、試験事情は大きく変化しています。
合格率の低い二次検定の経験記述は、対策無しに合格は難しいでしょう。
そこで、『作文作成代行』という、プロがあなたのプロがあなたの実務経験にあわせて代わりに作文を作成してくれるサービスがあります。
徹底調査したので、ぜひ参考にしてね!
身だしなみ:生まれつきの容姿よりも圧倒的な『清潔感』
転職で評価される『身だしなみ』とは『清潔感』です。生まれ持った体格や、顔の造作、センスなどは全く関係ありません。
清潔感とは以下4つの要素で決まります。(優先度が高い順)
- 頭髪は短く保つ
- 服のサイズを体格に合わせたジャストサイズにする
- 眉毛の輪郭を整える
- 肌荒れを無くす
身だしなみも、実はビジネススキルと全く同じで速く、最高効率で改善するにはコツがあって、
ひとつは基本からやること!
もうひとつは転職への影響が大きい順にやることです。
どうしてその2つが大切なの?
この2つをやれていないと、相手からマイナスのイメージ、不快感を与えてしまうから!
実際に、あなたの会社で仕事ができるとか、評判の良い人って見た目に清潔感があると思わない?
仕事ができる人全員が清潔感があるとは限らないけど、圧倒的に清潔感のある人の方が優秀な人って多いです。
株式会社マンダムは、今回30~60代の上場企業新卒採用担当者を対象に、就活生の身だしなみと態度に関する調査を実施。
なんと9割以上の採用担当者が「身だしなみから受ける印象は選考に影響する」と回答しています!
・9割以上の採用担当者が「”身だしなみから受ける印象”は選考に影響する」と回答
・採用面接において、「清潔感」は「礼儀」と同等に重要
・7割以上が、「清潔感の有無は『服装』よりも『髪型』から判断する」と回答
・「服装」、「髪型」は評価に大きく影響
(出典:PR TIMES)
清潔感って大事なんだね…。
建設業だと屋外にいることも多いから化粧水とか、夏場は日焼け止めも使って地肌ケアするといいね!
まとめ:今からでも転職『準備』を始めて選択肢を広げ、将来への安心を手に入れよう!
本記事では、転職活動以外に転職準備を今日からでも始めるべき理由と、転職準備は具体的に何をやるべきなのかについて解説しました。
- 圧倒的にコスパが良いのは、出世よりも『転職』
- 転職に『がむしゃらな努力』や『地頭の良さ』や『運』は不要
- 大切なのは『転職』という、誰にでも使える武器を最大限利用する
- みんな実践していないけれど、誰にでもできる方法
- 日本の転職市場は『実績』だけが評価される、ラッキーな場所
- 転職を希望する人にとって、日本は世界でも有数の恵まれた国
転職準備が具体的に何をやるのかというと、以下の2つです。
- 実績作り:出世のためより『転職を前提』にして働く
- 身だしなみ:容姿よりも『清潔感』を持つ
建設業の官庁工事では、施工管理技士などの国家資格を持っていないと、現場代理人・監理(主任)技術者といった工事責任者に就くことが出来ない。
施工管理の職業は基本的に経験を重視されるため、工事請負金額とマネージメント規模が大きくなるほどキャリアが上がる。キャリアをしっかりと築いて行けば、転職が難しいと思われる50代になっても、大手企業から中小企業のマネジメントポジションへ、また中小企業から大手企業で採用されるというケースも。
(JACリクルートメント:2022年の施工管理職の転職事情)
つまり、施工管理技士の資格を取得しないとキャリアとなる実績を作ることも出来ない。
なので、20代のうちは建設業界での『実績作り』のスタートとなる、施工管理技士の資格取得を優先するのがおすすめ。
そうすれば、30代以降は工事の責任者として、どんどん実績作りが出来る。
20代~30代前半で転職する場合は、施工管理技士の資格を持っていなくても転職はしやすいし、転職後に取得すれば良い。
30代~40代の転職では、施工管理技士の資格の保有が条件となることもあり、キャリアアップのためには取得が必須となる。
50代~60代の転職では、役職定年となり年収が下がったため転職し、転職後は再度役付となって年収が上がるというケースもある。
1級土木施工管理技士の場合、過去5年間の平均合格率は一次検定59.6%、二次検定35.5%と、二次検定は約3人に2人が不合格という結果です。
【1級土木施工管理技士:一次検定】
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2017年度 | 34,629人 | 22,930人 | 66.2% |
2018年度 | 28,512人 | 16,117人 | 56.5% |
2019年度 | 33,036人 | 18,076人 | 54.7% |
2020年度 | 29,745人 | 17,885人 | 60.1% |
2021年度 | 37,726人 | 22,851人 | 60.6% |
【1級土木施工管理技士:二次検定】
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2017年度 | 31,414人 | 9,424人 | 30.0% |
2018年度 | 27,581人 | 9,521人 | 34.5% |
2019年度 | 24,688人 | 11,190人 | 45.3% |
2020年度 | 24,204人 | 7,499人 | 31.1% |
2021年度 | 26,558人 | 9,732人 | 36.6% |
技術検定制度の改正(令和3年4月1日施行)より、経験記述試験の評価方法や合格基準配点から試験内容まで、試験事情は大きく変化しています。
合格率の低い二次検定の経験記述は、対策無しに合格は難しいでしょう。
そこで、『作文作成代行』という、プロがあなたのプロがあなたの実務経験にあわせて代わりに作文を作成してくれるサービスがあります。
転職を前提に働くべき理由は、終身雇用と年功序列が無くなり、大企業でさえリストラの可能性もあるから!
今は大企業でも将来安泰とは言えない時代です。
日本は昭和時代の後半から右肩上がりの経済成長を遂げました。
その一端を担ってきたのが以下2つの制度です。
- 終身雇用制度(定年まで雇用が保証される制度)
- 年功序列制度(企業の在籍年数に比例して給料増)
この2つの制度に社員は守られ、このシステムの維持が結果的に日本企業の発展を支えてきました。
しかし、この2つの制度はもう終わろうとしています。
2020年、21年と2年連続で上場企業80社以上が早期・希望退職募集を行っているという結果が出ています。
つまり、どんな大企業にいてもリストラの可能性はあるということです。
終身雇用を信じて就職し、会社の指示に従い続けた社員が、ある日突然、リストラ対象となり、上司から早期退職を勧められている。
なので今後、転職はより一般的になると予測されています。
転職で評価される『身だしなみ』とは『清潔感』です。生まれ持った体格や、顔の造作、センスなどは全く関係ありません。
清潔感とは以下4つの要素で決まります。(優先度が高い順)
- 頭髪は短く保つ
- 服のサイズを体格に合わせたジャストサイズにする
- 眉毛の輪郭を整える
- 肌荒れを無くす
身だしなみも、実はビジネススキルと全く同じで速く、最高効率で改善するにはコツがあって、
ひとつは基本からやること!
もうひとつは転職への影響が大きい順にやることです!
身だしなみが重要な根拠は、9割以上の採用担当者が「身だしなみから受ける印象は選考に影響する」と回答していることです。
転職活動は基本的に3ヶ月ほどの期間でやるけれど、転職準備は日常から意識してやっておきたいことばかり!
『いつでも転職できる』状態が最高。転職活動と転職準備を始めて、仕事に振り回されない人生を送ろうね!
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