
現場監督をやっていると、毎日残業するのが当たり前になっているんだけど、こんなものなの?現場監督に向いてないのかな?
こんなお悩みに答えます。

現場監督って勤務時間が長くなっちゃうこと、多いですよね。現場が順調に進まなかったり、書類仕事がたまって片付かなかったり。
そんな忙しい毎日を送っていると、自分は現場監督に向いていないんじゃないか?って不安になりますよね。
現場監督に向いていない人の特徴は以下の通りです。

筆者の僕自身、現場監督に向いているなと思って仕事したことはありません。
現場の事故が原因でメンタルを病み、転職したこともあります。17年かけて、積み上げた経験があるから今も現場監督を続けられています。
それでは、現場監督に向いていない人の特徴をそれぞれ具体的に解説します。
現場監督に向いていない人の特徴9選

冒頭の通り、現場監督に向いていない人の特徴は以下の通りです。

上記に該当する項目があるからといって、現場監督を続けてはいけないわけではないので、安心してください。
特徴1:新しいことに挑戦しない人、古い習慣を捨てられない人。
ICT(インフォメーション アンド コミュニケーション テクノロジー:情報通信技術)によって、建設業界は生産性向上のため、国交省が主体となって積極的に取り組まれています。
特に測量に関しては、15年前まではCADに座標を設定して、現場で位置出し、丁張設置のため角度と距離を計算。
それが今では、建設システムの「サイテック」や福井コンピューターの「トレンドコア」といったソフトを使い、3次元設計データを作成。

測量器械やICT建機に設計データを入れてしまえば丁張不要で土工事ができるなんて、楽になりましたよね。
それが、入社した時から使っている古い2DのCADソフトをずーっと使っている人。
使い慣れているからという理由だけで、3次元設計データを作ることができる新しいソフトには手を出さない。
新しいソフトを、使い方を知らない人に教えてあげるほど使いこなすまではいかなくとも、3次元設計データを作って施工ができるとか、最低限仕事ができれば大丈夫です。

使い慣れた頃にまた新しいソフトが出て、また使い方を覚える…。この繰り返しがよくあります。
でも、タイトルブレーンのパソコンソフトみたいな昔から何も変わらないソフトもありますね(笑)

印字したくないシートをまとめて選択できるようにしてほしいとか、ドラッグ操作でシートの順番を変えられるようにしてほしいとか、要望はたくさんあるんですが。
特徴2:早起きが苦手で朝礼ギリギリか遅刻常習犯な人
遅刻しないのは社会人として当然ですが…。
現場は複数の協力会社と一緒に仕事をやっていきます。
その現場の元請である現場監督が協力(下請)業者から信頼されていないとなると、当然現場はまとまるわけもなく、バラバラになりますよね。
そんな現場はトラブルが多かったり、何かと責任を押し付けあったり、事故の元になりそうな危険箇所が放置されていたりと、上手くいっていないことが多いです。
特徴3:タスク管理ができず、頼まれていた仕事を頻繁に忘れてしまう人
現場監督は仕事量が多いですから、メモを取ったり、スマホなどでタスク管理をしないと、どんなに優秀な現場監督でも「あれやるの忘れてた!」なんてことがあります。
社内に関係することなら、よほど現場が忙しくて暇がなかった、だとまだ大目に見てくれるでしょうが、発注者から頼まれていた案件を忘れていたとなると、発注者に対する会社のイメージダウンにまでつながります。
発注者さんに依頼されておいて、期日を守れず忙しくてできませんでしたは、ただの言い訳ですし仮に逆の立場だと、言い訳も聞きたくありませんよね。

発注者に言われたことをやっているだけでは、発注者の期待を上回ることはできません。発注者(顧客)満足度を上げるには、+αで何か結果を残さないといけないです。

検査とか施工プロセスチェックで聞かれたこともメモして、ふせんを貼っておく。
自分オリジナルの議事録になりますし、次回の検査で何を聞かれたか再確認できます。
特徴4:人と話すのが苦手、コミュニケーションが苦手な人
筆者も親しい人でない限り、人と話したりコミュニケーションをとるのは苦手です。
そもそも、建設業って40代、50代が圧倒的に多いので初対面の場合、20代の人には年齢差ですでにハードルがありますよね。
2周りも年齢が違うと世間話をするにもなかなか話が合いませんし。

パチンコの話とかだと年齢差関係なくよく盛り上がっていますが、僕はギャンブルをやらないので、慣れるまではコミュニケーションをとるのが大変でした。
現場監督は立場上、いろんな業者、人と関わるのでコミュニケーション能力は重要ですが、苦手としても現場監督をやっていくうちにコミュニケーション能力は確実に身に付いてきます。
なので、最初はコミュニケーションが苦手だったけど、何年か現場監督をやっているうちに苦手じゃなくなった。ということはよくあります。
特徴5:優しすぎる人、断ることが出来ない人
優しい現場監督は、協力(下請)会社の人からは好かれます。なぜなら、自分の好きなように仕事させてもらえるから。
つまり、楽に仕事させてもらえるからです。どんな現場であれ、その現場独自のルールは必ず設けているはずです。
例えば、現場付近に通学路があって、その道路は工事関係者は通行禁止にしている。
現場付近に家屋が並んでいて、騒音・振動は定めた値を超えないように、大きな音・振動が発生する重機の動作は禁止している。
基本的には皆ルールは守りますが、こういった苦情・クレーム発生防止のための現場独自のルールを面倒だと感じ、バレなければいいだろうと思っている人がいるのも事実です。
現場監督として締めるところはキッチリ締めないと、「ここの現場監督ならルール守らなくても何も言ってこないから、テキトーでいいよ」となってします。
「現場ルール」については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

現場監督が協力(下請)業者にしっかり指導していなかった結果、苦情・クレームや事故が起きて元請である現場監督が責任を負う、という最悪の結果になりかねません。
特徴6:大事な場面で緊張しすぎて頭が真っ白になってしまう人
日々の現場で極度に緊張する機会はあまり無いですが、現場監督が工事期間中で緊張する日といえば、完成検査の日かメイン工手の着手日あたりではないでしょうか。
どれだけ現場を美しく仕上げても、どれだけ書類を完璧に作っていても、筆者は未だに完成検査の場では緊張します。
これに関しては、正直「場慣れ」するしかないです。
他の方法としては、会社に協力してもらって定期的に現場での安全管理などテーマを決め、みんなの前で発表する機会を設けるのもいいですね。
特徴7:責任感がありすぎる人、人に任せることができない人
現場監督の仕事の多さゆえ、全てにおいて完璧、100点を目指そうとすると、時間がいくらあっても足りません。
妥協するラインを定めておかないと、睡眠時間を削ってまで残業することになり、身体を壊しかねません。

僕自身、完成検査前に書類を作成していて、自分が納得するため、どうしてもこの書類もつくりたい、あの書類も作りたいと、提出書類+αの部分(あれば良いけど、無くても問題は無い書類)を作るため完全徹夜で書類を作っていたこともあります。
昔は書類は多ければ多いほど良いと言われていましたが、今は違います。
公共工事の施工にあたっては、過去からの時時の要請や多様化するニーズに応じて様々な書類の作成や手続きが求められてきました。その中には慣行として行われているものも多く、現場の技術者等がその対応に追われているといった状況がうかがえます。
国土交通省北陸地方整備局「工事書類スリム化ガイド」令和6年2月
時間外労働の削減や休日の確保等の働き方改革は、現在の建設業従事者の就業環境改善のみならず、将来にわたる社会資本整備の担い手確保のためにも喫緊の課題となっています。
また、技術者に余裕が無く疲弊した状況は、デジタル技術のさらなる活用等、各現場において技術力向上を目指す取組みの妨げともなります。
このガイドは、建設現場における生産性向上・働き方改革の実現に向けて、工事書類のスリム化や受注者・発注者間における役割分担の明確化等、現場技術者の負担を軽減するための観点を示すとともに、具体的な取組み事例を紹介するものです。
受・発注者双方で本ガイドを十分に理解し、実践することが重要となります。
令和6年2月 北陸地方整備局
書類を減らしていく取り組みは過去にもありました。そのため、今後はさらに書類削減が行われていくでしょう。
都道府県、市町村の工事も追いかけるように、同じようなガイドを今後作成するでしょう。
石川県は令和6年5月に制定していました。

【石川県】工事書類スリム化のポイント~技術者の負担軽減のために~ 令和6年6月
工事書類スリム化ガイドについては以下の記事でさらに詳しく紹介しています。
特徴8:安全管理ができない、危険なことが好きな人
協力業者の安全を管理する現場監督にとって、安全意識が低いのは問題があります。
万が一、現場で事故が起きたら、あなたの人生が大きく狂ってしまうほどの最悪な状況になりかねません。

僕自身、担当した現場での事故がきっかけで人生を諦めたくなってしまうほどの苦しみを味わいました…。
現場での事故がきっかけで起きた出来事については、以下の記事で詳しく紹介しています。
耐えがたい苦しみをあなたは回避するために、ぜひ参考にしてくださいね。
特徴9:パソコンを使った仕事が苦手な人
現場監督にとってパソコンは、絶対に必要な仕事道具の1つ。

メール、エクセルやワードだけでなく、CADソフトも使わない日は無いほどですね。
これもパソコンを実際に触って覚えていくしかありません。
ショートカットキーや単語登録の使い方を覚えると、格段にパソコン作業が早くなるので絶対にマスターしましょう!
仕事をよくサボる現場監督が一定数存在する理由

現場が会社から離れているのを良いことに、上司にも見つかりにくいから仕事をサボる現場監督がいることも、よく聞きます。
パチンコに行っていたのが会社にバレて、退職させられた現場監督もいたそうです(笑)
現場監督に向いてない場合は辞めたほうがいい?対処法を知っていれば問題なし!

現場監督に向いていないと思ったとしても、辞める必要があるわけではありません。
特に土木工事は、過去に経験した工事と同じ工種だっとしても、工事場所が変われば条件も変わります。
同じ工事は存在しない1つ1つの工事がオーダーメイドで、工事で起きる問題を完全に予測することはベテランでも難しいです。

現場監督を17年やっても、現場では日々いろんな問題が起きてます…。
現場で起きる問題には不可抗力も含めると、どこの現場でも必ず起きていますよね。将来、笑い話のネタにできればいいですが…(笑)
状況に応じてベストな手順を考えるのが現場監督の仕事の面白さであり、難しい所です。
優先すべきは仕事よりプライベート!仕事が原因で人生が楽しくないなら、働き方を見直すべき

現場監督をやっていて、段取りの悪さで頻繁に怒られたり、書類がいつも作り直しになったりして、自信が無くなっちゃったときは、どうすればいい?

現場監督の離職率が他の職業と比べて高いのは事実だから、無理に続ける必要は無いです!現場監督から異業種に転職している人も本当に多いですからね…。
筆者も現役の土木の現場監督です。
同じ現場監督として頑張ろう!って言いたいですが、無理や我慢を続けることで人生が楽しくない!とか、仕事で疲れ切って休みの日は何もできない…。そんな生活になるくらいなら、働き方を見直してみましょう。
転職を考える前に、まずは仕事という収入源に「保険」を確保しよう

周りでも転職している人は結構いるけど、仕事しながら転職活動するのって、時間が足りないよ。

施工管理って書類仕事もあって、定時に帰るのはほとんど無理ですよね…。
でも、せっかく頑張って働いているのに、給料が期待するほど上がらないとか、年々責任ばかり増えて精神的に疲れてきたってこと、感じていませんか?

ちなみに僕は、担当する工事現場での事故をきっかけに、上司から罵声や嫌がらせを受け、メンタルを病み、離婚の危機を迎えてしまう最悪な人生に転落した経験があります…。
休日出勤は当たり前、そして平日も夜遅くまで仕事を頑張っていたのに、「なんでこんな酷い目にあわないといけないんだ…」と、生きるのがつらいと思うほどの日々を過ごしてきたんです。
現場監督が天職だという人は、ほとんどいない
現場監督が行う施工管理の仕事は、工事の専門知識以外に、コミュニケーションやマネジメントスキルなど、いろんな能力が求められます。
一言でいえば、建設業が好きで、何でもできるオールマイティーな人がベスト!
でもそんな人材、なれるわけないですよね…。

僕も含めてこの職業が天職だって言う人はほとんどいないです。
だから、能力が無いからといって諦める必要はありません!
必要な能力は後から身につけることや、働きながら学ぶことが可能です。

現場監督に必要なスキルの身に付け方は以下の記事でまとめています。
施工管理には専門の資格が複数あります。
施工管理技士だけでも以下の種類があり、保有しているだけで建設業界では優遇されやすいです。
- 土木施工管理技士
- 造園施工管理技士
- 管工事施工管理技士
- 建築施工管理技士
- 電気工事施工管理技士
- 舗装施工管理技術者
- 建設機械施工管理技士
- 電気通信工事施工管理技士
詳しくは以下の記事で解説しています。
仕事をサボりたがる、思考停止で先のことを考えない、仕事を人に押し付ける人は現場監督として失敗する

これだけはあなたに伝えておきたいのですが、いかに仕事をサボろうかと考えたり、思考停止で現場監督を続けていても、良いことは無いです。
また、他にやりたい職業も無いからといって嫌々続けたり、やるべき仕事を避けてばかりの現場監督は、以下のような未来が待っているので気を付けてくださいね。
どんな職業でも、時間をかけてその分野の知識・経験を詰めば、お金を稼ぐことはできますよね。
現場監督という施工管理の職業は、設計変更や工期延期、金額の大きい変更要素など、会社の経営に関する重大な要素を除けば、現場代理人に判断の権限を任されます。
勘違いしてはいけないのは、ある程度の権限を持って自由度が高いからといって、何でも協力会社や後輩といった部下に仕事を押し付けてるのは絶対にダメということです。
経験年数の浅いうちは、仕事がわからないので上司の指示を一生懸命こなしてきた。現場代理人や監理技術者をして現場を任されるようになると、部下や協力会社に仕事を押し付けてばかり。
現場で権力を手に入れると、自分で仕事をしなくなる人は多いです。そんな現場監督は将来的に活躍できないし、社内でも出世できない。

人に仕事を押し付けてばかりだと誰からも信頼されず、付いて来てくれる人がいなくなってしまいます…。
すぐに辞めても転職で不利にならない
建設業は体育会系の風潮が強く残っている職場が多いため、このノリに合わず就職後にすぐ離職するケースも多いです。
しかし、すぐ辞めても転職で不利になることは少ないです。施工管理の業種には以下のように色んな種類が存在します。
- ゼネコン
- 工務店
- ディベロッパー
- エネルギー・プラント会社
自分に合った内容を選ぶだけで問題ありません。職場をすぐに退職してしまっても、なぜ退職したのか、どこが自分に合わなかったのかを把握することで、すぐに次の職場へ転職できるでしょう。
現場監督の仕事は大変なことも多いけれど、キャリアアップにつながる
現場監督が行う施工管理の業務は、工事に関する専門知識から人とのコミュニケーション、マネジメントと、1年や2年で身に付けられるものではないほどです。
しかし、身に付ける能力、スキルが多いからこそ、現場監督はキャリアアップにつながる職業でもあります。

僕は建設が好きだから現場監督を続けているけれど、これまで現場で関わってきた人の中には、より大きなゼネコンに転職した人、発注者側へ転職した人、サブコンに転職した人、独立した人など、色んな道に進んでいますよ。
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